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第2回定例会 6月19日(水) 本会議(一般質問1日目)
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内容
会議録
第2回定例会
6月19日(水) 本会議(一般質問1日目)
市民連合
濵岡 歳生 議員
1.水源・水質のオゾン処理について
2.マイナンバーカード・健康保険証一体化業務について
3.国道・県道の雑草の繁茂による交通安全
【下関市議会 本会議確定版】
△一般質問
○議長(香川昌則君)
日程第2、これより「一般質問」を行います。本日は、御手元に配付の通告一覧表により、1番から6番までの通告者について行いたいと思います。
この際、お願いいたします。一般質問は初回から一問一答方式により、全て質問席で行います。1人の持ち時間は答弁を含め50分、質問回数の制限はありません。
なお、執行部におかれましては、質問の要旨を的確に捉えられ、簡潔にして要を得た答弁をされるようお願いいたします。
それでは、順次質問を許します。1番、濵岡歳生議員。(拍手)
〔濵岡歳生君登壇〕
○濵岡歳生君
市民連合の濵岡です。よろしくお願いします。
まず第1番目に、質問事項ですが、水源・水質のオゾン処理について、下関の今の水道がどうなっているかということで、いろいろなことをお伺いしたいと思います。
第1番目に、下関市での水道における水処理の現状ということでお願いします。
○上下水道局長(林 義之君)
本市での水道における水処理の現状についてお答えいたします。本市では、水源の水質に応じて、費用対効果を考慮した上で、適切な浄水処理方法を選択するという原則に基づきまして、急速ろ過施設3か所、緩速ろ過施設5か所、膜ろ過施設1か所、紫外線処理施設2か所、塩素消毒のみの施設1か所、合計12か所の浄水場がございます。
これらの施設において地表水――ダムや川の水ですけども、地表水や地下水などの原水を浄水処理し、水道水として供給しております。供給している水道水につきましては、水道法の定めに従いまして、定期的に水質検査を実施し、水質基準に適合していることを確認しており、良好に処理された安全な水道水を供給しているところでございます。
○濵岡歳生君
今いろいろなことで、下関の水について勉強しているのですが、その中で、ちょっと読んでみます。「環境問題が地球規模で議論されており、水処理の分野においても、より高度な処理システムが要求されている。水環境は、上下水道で個別に論じられるものではなく、それぞれが深く関与して、河川水質の悪化の原因は、畜産排水、化学肥料、工場排水などの混入もあるが、一般家庭からの生活排水の流入による影響も大きい。下流の都市では、上流で放流・流入された水を浄水処理し、飲み水として繰り返し使用していることになる。従来の浄水処理は、汚濁・汚染された原水を、除濁・殺菌することが主な目的で、溶存している有機物を完全に除去するのは難しい。下水処理では、主としてBOD(生物化学的酸素要求量)負荷の低減、SS(浮遊物質)除去が行われており、環境基準の達成、湖沼のリン・窒素の低減には十分とは言えない。また、水の有効利用として、下水処理水を中水や修景用水として再利用している。これらを背景として、水道水では、より安全で良質な水が、下水処理では水循環システムへの影響を考慮した、より高度に処理された水が求められている。それぞれ多くの処理方法の組み合せが考えられるが、酸化処理プロセスとしてオゾンの応用が考えられる」ということで、オゾンについて質問していきたいと思っております。今下関ではオゾン処理の導入をお考えでしょうか。
○上下水道局長(林 義之君)
先ほども申し上げましたけれども、本市では、各浄水処理施設におきまして、良好に処理された水道水について、定期的に水質検査を実施しております。水質基準も適合しているということを確認しておりますことから、現状においてオゾン処理を導入する必要はないと考えております。
現在、長府浄水場において更新事業を開始しておりますけれども、平成21年度に策定した長府浄水場基本設計におきまして、浄水方法についても検討し、選定いたしました。ちょっと専門的になりますけれども、原水の水質レベル、浄水のレベルの設定、濁度除去プロセスの選定、有機物除去プロセス群の選定について、公益財団法人水道技術センターが示す浄水システムの選定方法により検討した結果、オゾン処理の必要性はないと判断しているところでございます。
○濵岡歳生君
ここでちょっとオゾンの処理について述べておきます。
東京都水道局に導入されている高度浄水処理は、オゾン処理に生物活性炭処理を組み合せたもので、嫌な臭いの元となる有機物やカビ臭物質、アンモニア態窒素(塩素と反応することでカルキ臭の原因となる物質)の除去に大きな効果があります。私たちが生きていく上で欠かせない空気中の酸素は2つの酸素原資からできています。これに対して、オゾンは3つの酸素原子からできています。オゾンは不安定な物質であるため、大気中には、ごく低い濃度でしか存在しておらず、人工的に作る必要があります。オゾンは酸素とは異なり、特有な臭いのある微青色の気体で、強い酸化力を持っているため、水道に限らず様々な分野で殺菌、脱臭、脱色、有機物の分解などに用いられています。
ということで、オゾンを今下関ではそんなに使ってはいないということなのですが、今後、オゾンを使うとかなり有効な効果があるのですが、今後どのようなお考えでしょうか。
○上下水道局長(林 義之君)
私も仕事柄、オゾン処理をしている浄水場を見学させていただいたことがございます。議員御指摘のとおり、オゾンのメリットというのは、カビ臭物質や色度の元となる物質、そしてトリハロメタンの元となる有機物などが分解、除去されるなど、大きな効果があるとされておりますが、一方で、デメリットもございます。一般に他の処理方法と比較して建設費や電気などの動力費――モーターとかの動力費が高くなり、敷地用地の確保もまた必要となります。オゾン自体は、これは人体にとって、環境にとって有害なものでございますので、維持管理上の難易度が高く、オゾン処理によって水に吸収されなかった排オゾンについては、人や環境に影響を及ぼさないように適切に処理する排オゾン処理施設というのが必要となってまいります。
そういうことから考えましても、東京都のほうはやっているではないかという話があるかもしれませんが、東京都では5つの浄水場にオゾン処理が導入されております。これらの浄水場の水源となっているのは利根川でございまして、本市の主な水源であります木屋川は下水処理水などが原水へ流入する量が少なく、利根川水系よりも水質がよいため、現在の浄水施設によって適切に処理できておりますので、導入する予定はございません。
○濵岡歳生君
スライドを用意してきたので、オゾン処理ということで、後で皆さんも読んでいただければと思うのですが、東京水道局の、左側が今回新しく入った分で、右側が前からある分です。かなりいい水がたくさんできるようになっています。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○濵岡歳生君
今、下関では塩素を入れて殺菌をしているのですが、入れたすぐ近くの家は、多分塩素濃度が高いのだろうと思います。我が家は末端になるので、2とか3ぐらいなのですけれど、その濃いものをずっと飲んでいるとあまり体にはよくないとは、私自体も思っています。
局長の話では、かなり高額になろうという話だったのですけれど、金額的に安くできるようなシステムができれば、下関でも採用してほしいと思っています。もう五、六年前ぐらいからオゾンの勉強をずっとしてきています。その中で、上下水道における応用技術というような、このようなものもありますし、オゾンマイクロバブルを用いる高BOD廃液処理技術の開発というような、日本ではいろいろなところで、今オゾンの開発とかそういったものがされています。
下関でずっとこだわってきたのは、前にもここで言ったのですが、下関に一番源となる特許権があるので、ぜひ下関でもそういったものが取り入れられればいいなということで、今、オゾンのいろいろなことを質問しています。
結構安価で処理ができるのだろうとは思いますし、このオゾンを使って、下水道とかそういったものが簡易施設になれば、今、かなり下水管が老朽化してきていますので、雨水がかなり入ってきています。その分の処理をするのにもやはりお金がかかりますので、そういったことが解消できるようなことになれば、住民の皆さんにもいい話ではないかと思っていますので、今後とも、オゾンの研究をやっていこうと思いますので、よろしくお願いします。
このことについて御回答をお願いします。
○上下水道局長(林 義之君)
オゾンにつきましては、上水・下水においても有効な処理方法の一つであると認識しておりまして、うちのほうでもそういう情報収集は努めているところでございます。ところが一方で、費用対効果というのもございまして、最高の技術で最高のものをつくるというのは理想ではございますが、水道法が定める水質基準、51項目ございますけれども、その内容を満たしているというものであれば、そんなにコストをかけなくても、もともとの水がきれいなものに最高の処理方法をかける必要もございませんので、それぞれの水質において、水質基準を満たすようにするというのが水道料金の観点からもよろしいのではないかなと思っております。
ただ引き続きオゾンについては、将来もっと簡易な方法で排オゾンの処理とか、いろいろな面で低コストになる部分があれば、採用についても検討をするまではすぐにはいかないと思いますけれども、研究は続けてまいりたいと思います。ちなみにオゾンを発生させるためには電気代が非常にかかるというのもございまして、カーボンニュートラルの観点からも、なるべく電気を使わないで、自然の力なりを使ったものが考えられないかなと個人的には思っています。
下関市は明治39年に全国で9番目に水道をやっておりますけれども、そのときには電気を一切使わずに内日から水を持ってきて、そして電動ではなくて、手作りでつくった器具で、自動弁みたいなものをつくっているというその職人技という部分は、しっかりと私たちもその精神を引き継いで考えていかないと、カーボンニュートラルも達成できないと思っております。一方、大きなカーボンニュートラルの考え方もありますので、併せて両方、満足できるようなものは何かというのを考えていきたいと思います。
○濵岡歳生君
これからも下関の水道のためにいろいろなことを行っていっていただきたいと思います。やはり毎日飲んでいる水をつくっているところですし、下関市民全体に関わる案件ですので、ぜひよろしくお願いします。
次に、2番目のマイナンバーカード・健康保険証一体化業務について、今年の12月2日以降、現行の健康保険証の新規発行を終了した後の対応についてお答え願います。
○福祉部長(野坂隆夫君)
下関市国民健康保険におきましては、令和6年12月1日までに発行した現行の被保険者証につきましては、券面に記載いたしました有効期限まで、最長の場合、令和7年7月31日まで使用可能となります。例年の8月1日からの被保険者証更新の場合、有効期限は令和7年7月31日となります。転入や社会保険離脱のような場合で、8月2日以降に国民健康保険に加入し被保険者証を交付する場合におきましても、有効期限は令和7年7月31日となります。
次に、令和6年12月2日以降の対応でございますが、12月2日以降に国民健康保険に加入された方で、保険証利用の登録をされているマイナンバーカード、いわゆるマイナ保険証の利用登録をされている方には、保険証の登録情報を記載した「資格情報のお知らせ」を交付いたします。
マイナ保険証の利用の登録をされていない方などにつきましては、現行の被保険者証とサイズや材質が同様の「資格確認証」を交付いたします。資格確認証につきましては、申請により交付することとなっておりますが、当分の間、職権にて交付するように考えております。
○濵岡歳生君
今年の12月2日以降ということで、今説明を受けました。今まで、マイナンバーカードと普通の保険証を持っていた方というのは多分戸惑うのではないかなと思います。2番目の暗証番号の管理に不安がある。高齢化してきて、123とか覚えるのが、ちょっとあれ何だったかなというようなことにもなりかねませんので、そういった安心して利用できる暗証番号不要カード申請はどのようにしたらいいのでしょうか。
○市民部長(山田之彦君)
暗証番号を不要とするマイナンバーカードについてお答えいたします。暗証番号を不要とするマイナンバーカードは、顔認証マイナンバーカードがございます。このカードは、マイナンバーカードセンターや支所、総合支所の窓口で手続をすることにより御利用できるようになります。
このカードの特徴は、暗証番号を設定することなく、カメラや目視による顔認証で本人認証を行うことができるようになり、本人確認書類、健康保険証として御利用いただけます。ただし、確定申告等の電子申請や各種証明書のコンビニ交付サービスなど、暗証番号の利用入力が必要なサービスは御利用いただけません。また、顔認証マイナンバーカードから暗証番号を設定するマイナンバーカードに戻すことも可能でございます。
○濵岡歳生君
今の御回答を聞いていると何かお年寄りにとってはちょっと難しいところもあるのかなと思いました。
3番目に移ります。マイナンバーカードの代理交付というのは可能なのでしょうか。
○市民部長(山田之彦君)
施設に入所されている方や長期入院されている方など、やむを得ない理由がある場合に、代理人による交付手続を行うことができます。
代理人による手続の方法は、個々の事情により御用意いただく本人確認書類などが異なりますので、まずはマイナンバーカードセンターまでお問合せをいただき、御事情をお伺いした上で、手続の方法や必要書類などについて、御説明や御案内をしております。
○濵岡歳生君
今の回答で、マイナンバーカードセンターというのはどこに行けばいいのか。また、代理の方が行ってもよろしいのでしょうか。
○市民部長(山田之彦君)
今マイナンバーカードセンターはカラトピアの5階にありまして、9月――ちょっと日にちは決まっていないのですけれど、9月中に大丸の5階に移るようになっているのですけれど、まず直接来られるよりも、代理の方に電話をしていただきたいと思っております。必要な手続について、まずセンターのほうから説明をさせていただき、必要書類を御持参いただければと思っております。
○濵岡歳生君
何か難しそうなので、ぜひ市報とかで、再々、分かりやすいように説明をしていただければと思います。12月までまだちょっとありますので、ぜひそういったことができるといいなと思いますが、いかがでしょうか。
○市民部長(山田之彦君)
市報で何について周知をしたらよろしいのか、ちょっと逆質問して申し訳ないのですけれど。
○濵岡歳生君
多分、分かっている人は行くと思いますが、代理カードとか、そういったことで自分がもし行けないときには、どうやってその分をもらえるかというようなことが詳しく分かればと思います。
○市民部長(山田之彦君)
先ほど御説明しましたとおり個々のケースによって、必要書類とか代理人の方に用意していただく個人確認証明書が異なりますので、これすごく多岐にわたりますのでちょっと市報のような形で詳しく掲載してお知らせするということが不可能な状態になっておりますので、まずは個々の事情をお伺いして御説明できるように、連絡を頂きたいと、そのように先ほど御説明させていただきました。
○濵岡歳生君
分かりました。今部長も言ったように、それぞれ、問合せをして連絡を待って、それを受けて、手続をするということでよろしいのでしょうか。
○市民部長(山田之彦君)
御連絡いただきましたら丁寧に説明いたしますので、その必要書類を持って来ていただくと、そういった形でお願いしたいと思います。
○濵岡歳生君
多分12月前ぐらいからふくそうするのではないかなとは予想していますので、ぜひ、優しい対応をお願いします。
次の3番目に移りたいと思います。国道とか県道に繁茂している雑草ということで、結構、議員の立場で皆さんから、バイクが左側を走るのに危ないじゃないかとかよく言われるのですけれど、そのような場合の質問です。国道・県道の雑草の繁茂の通報先ということで、どこにしたらいいのでしょうか。
○建設部長(伊南一也君)
雑草対策につきましては各道路管理者で対応するのが一応原則ということでございまして、市道の雑草であれば、我々市の管理者のほうで対応いたしますし、県道であれば、通報の窓口としましては、山口県下関土木建築事務所のほうになっております。国道であれば、国土交通省山口河川国道事務所下関国道維持出張所になっております。
○濵岡歳生君
先日聞き取りをしたときに、道路の異状を発見したらということで、これは国土交通省から出たのですけど、「♯9910」という、ラインで通報というのがあるのですが、高齢者の方はなかなか難しいのかなとか思っています。それに代わる市の道路異状通報を、何か利用できないのでしょうか。
○建設部長(伊南一也君)
本市におきましては、市民の皆様が道路の雑草繁茂などを発見した際、手軽に通報できるように、しもまちアプリを活用した道路異状通報システムを令和4年4月1日より運用開始しているところでございます。
このシステムを利用して通報いただいた情報につきましては、案件ごとに、国道なのか県道なのか市道なのかといった内容を確認した上で、それぞれの道路管理者へ伝達しておりますので、市道以外の国道や県道の案件につきましても、市の通報システムを御利用いただければ対応いたします。
○濵岡歳生君
結論としたら、国道とか県道は市の通報システムがありますよね。それに写真を載せたら、場所が特定できるので、その分を利用して、今、県土木が貴船にあって、小月のほうに国のほうがあるのですけれど、時々皆さんから言われたときに、そこに連絡したり行ったりしているのですけれど、それではなくても、下関市の今のアプリのほうでお知らせしてあげればよろしいということでいいのでしょうか。
○建設部長(伊南一也君)
もし国道、県道でお気づきになった箇所がございましたら、直接我々のほうに連絡をいただいてもいいですし、そのシステムを使って情報を頂いてもいいですし、きちんと管理者の県・国に連絡するようにいたします。
○濵岡歳生君
結構今、国道とか雑草が繁茂していて、50CCのバイクとかいうのは、左側の端を走っているので、真ん中に結構寄って走ることが多いので、そういった方から危ないのでどうにかなりませんかねという問合せがあったりするのです。そういったことでぜひ、私も通報もしますが、市民の方にもそういったことでお知らせしていただいたら、改善がされますよというようなことも周知していただければと思います。
最後に、しつこいのですけれど、今、知り合いの人が雨水をオゾン処理して、水質検査も全部して飲めるまでになっているので、結構今からオゾンというのが、どんどん出てくるのだろうと思います。
下関市も、離島とかいろいろなところがあると思いますが、このオゾンというのを下関市でも、もっと活用してもらえるようなことになればと思っておりますので、その件については自分のできることは協力をしたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします。
今日、東京都の水道局の水のことについて話をしたのですが、下関でも技術的には負けてはいないところがたくさんあると思いますので、今、局長がちょっと首を振ったのですけれど、オゾン特許自体が下関にありますので、ぜひ活用して、いろいろなところでできたらと思っておりますのでよろしくお願いします。
大分早くなってしまいましたが、私の質問はこれで終わりたいと思います。(拍手)
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