録画中継

第2回定例会
6月19日(月) 本会議(一般質問3日目)
みらい下関
林 昂史 議員
1.老の山公園再整備
2.下関駅から新総合体育館への動線
3.北九州市との連携強化
【下関市議会 本会議確定版】

○議長(香川昌則君)
14番、林昂史議員。(拍手)
 〔林昂史君登壇〕
○林 昂史君
皆さん、おはようございます。みらい下関の林昂史です。では通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。昨日は、ツール・ド・しものせきが開催されまして、約800名の方が御参加をされたということで、大変天候にも恵まれ、非常にいい大会が行われたと思っております。改めて執行部の皆様には感謝申し上げます。
そして、新型コロナウイルスによって疲弊してしまった経済、そういったものに、このようなスポーツイベントが開催されたことで、また下関にもにぎわいが戻ってきたなと実感をいたしました。
今日は、後ほど一般質問で、新総合体育館の供用開始によるまちのにぎわいについても質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
それでは、最初に、彦島地区、老の山公園について、質問させていただきます。老の山公園は、六連島や北九州の若松沖が一望できる絶景スポットでございます。下関中等教育学校側から上がって入れる入り口と、旧彦島有料道路側から上がって入る入り口の二つがありまして、旧彦島有料道路側から上がったところには公園がございます。ここには子供たちが存分に楽しめる遊具施設であったり、児童用の遊具が幅広く設置されております。
昭和36年から、この老の山公園は都市公園として開設されまして、市民の皆様にとっては、散歩やレクリエーション、季節によっては、花見やつつじ、アジサイを観賞される方が非常に多くいらっしゃいます。私自身も、実家がすぐ近くですので、よく気分転換に足を運ぶ公園でして、幼い頃から自治会主催のお祭りなどがここで開催されまして、家族、そして友人で一緒に楽しんだ、非常に思い出のある公園でございます。
それでは最初の質問ですが、近年の老の山公園の利用状況について、どのような年齢層の方がどれぐらいいらっしゃるのか、お示しください。
○都市整備部長(清水 悟君)
老の山公園の利用状況でございますが、令和4年11月の平日と休日の2日間、9時から17時までの間の来場者数の調査を行っております。
調査結果でございますが、まず、平日でございますが、旧彦島有料道路側の遊具広場のある風の丘では、主に親子連れが多く、小学生以下が43人、中学生以上が91人の合計134人の利用がございました。また、山口県立下関中等教育学校側の見晴らしの丘では、主に散歩される方が多く、小学生以下が1名、中学生以上が72人の合計73人の利用がございました。
次に、休日ですが、平日の倍以上の利用者があり、風の丘では、小学生以下が191人、中学生以上が280人の合計471人、見晴らしの丘では、小学生以下が23人、中学生以上が379人の合計402人の利用がございました。
○林 昂史君
今、小学生以下と、それ以上という区分で分けていただいて、やはり休日の利用が非常に多く見られるエリアだなと思っています。
遊具がある風の丘以外にも見晴らしがいいということで、さらに見晴らしの丘のほうでも、平日、休日問わず、遊具と同じぐらいの利用者数がいらっしゃるのだなというのを感じました。
具体的な数字を示していただいたので、私もよくあそこに行きますので、利用実態についてはよく理解をしているほうだと思うのですが、特に、子供たちが遊具を利用されるということで、若い世代の方々、ファミリー層が非常に多くいらっしゃるのかなと実感しています。
実際に、あの公園には遊具があって、滑り台があるのですけど、そこの滑り台を利用する子供たちの父兄の方から、滑り台、どうしても下りてしまうと、そこに土がどんどんはけていって、土をどんどん入れてほしいという要望を時々受けることがありまして、それだけ若い方々が扱っていただいているのだなと非常にうれしい気持ちになっています。
それと、今利用者数を具体的に挙げていただきましたけども、駐車台数もある程度十分確保されているのかと思っていまして、風の丘のほうは、若干ちょっと休日足りないこともあって、下に下ったところのナイスビューパークというところに駐車場がありますので、そこに停められて、横断歩道を渡って、丘に登っていかれる方もいらっしゃるのは事実ございまして、見晴らしの丘のほうもこちらはかなり広い駐車台数がありますので、ここについては、非常に私自身も、安心をしていますが、後は芝生とか、雑草とかの維持管理もある程度行き届いてきているのかなと思っています。
ただ、本市だけではなくて全国各地で、こういった行政財産の都市公園の維持というのは、非常に深刻な課題にあるのかなと思っていまして、市民の皆様、また、子供たちにとっても、居心地のよい公園を維持管理をしていく、つまりは市民サービスを提供し続けていくということに関して、今後、公園自体の活用方法についても、議論を深めていく必要があるのかと思っています。
  〔説明資料を議場内ディスプレイに表示〕
○林 昂史君
こちらタブレットの資料ですが、こちら1枚目のタブレットの資料は、国土交通省の都市局公園緑地・景観課が公表している「都市公園における官民連携の推進」という資料でございます。2枚目の資料に移りまして、こちらは全国各自治体がPark-PFI制度を活用した一覧となっておりまして、右下に令和3年4月28日時点の国土交通省の調べというもので、データが記載されております。
表の緑部分のところに、左から、飲食系、そして文化・スポーツ系、そして宿泊・レクリエーション系、そして複合系と四つのパターンに分けられておりまして、Park-PFI制度には、様々な要素の活用が含まれているというのが、特徴的かと思われます。
この表のお示ししている部分になるのですが、飲食のところに、地方都市というところで、1番頭に北九州市の勝山公園というのがあります。皆さんも行かれたことがあるかと思うのですが、この勝山公園には、コメダコーヒーという喫茶店が入っております。実は私も行ったことがありますし、小倉城の麓になりますので、非常に散歩される方が利用されていると認識をしています。
そして複合系のところに、同じく地方都市で、北九州市があるのですが、これは実は到津の森公園が入っているのですけども、到津の森公園も実はPark-PFI制度で、今年の3月にスターバックスを実は入れていまして、こういった飲食とか複合系というものが非常に目立ってきていると私自身感じています。
後ほど、タブレットの別の資料で御紹介したいと思うのですが、大分県の別府市の鉄輪地獄地帯公園というところがございまして、この公園内の一部には、この緑色の表でいうと、宿泊・レクリエーション系のところに、この別府市(鉄輪地獄地帯公園)というのがありまして、これについて宿泊施設のグランピングやドッグランとかが整備されていまして、この事例を後ほどちょっと御紹介できればと思っています。
本市であれば、今年度着工予定になっています海峡ゆめ広場ですが、こちらも今後はPark-PFI制度を活用しまして、芝生エリアと飲食系のカフェが整備される予定となっておりまして、さらなる市民サービスの向上を目指していただきたいと思っております。
では、本市の老の山公園でのPark-PFI制度の導入については、今後、可能性についてどのようにお考えでしょうか、お示しください。
○都市整備部長(清水 悟君)
老の山公園ですが、市内中心部から車で10分程度とアクセスが良好で、面積が約20ヘクタールの広大な敷地を有しております。海峡や響灘を見渡せる優れた眺望や人気の高い複合遊具を有し、また、梅、桜、つつじ、アジサイなどの花木も豊富で、市内でも特に魅力の高い公園として、民間投資が期待できると認識しております。
本市といたしましては、老の山公園は、都市公園における公募設置管理制度、いわゆるPark-PFI制度の導入に適合すると考えておりまして、公益性と収益性を両立しつつ、公園の質を向上する優良な民間投資の導入に向け、検討してまいりたいと考えております。
○林 昂史君
非常に前向きな御答弁をいただいたと認識しました。駅から10分圏内で、面積も20ヘクタールあります。私も前からすごくポテンシャルがある都市公園だなと思っていましたので、実はちょっと個別に、ディベロッパーさんとかに相談して、あそこでPark-PFIをやれるとなると、民間投資としてはどうですかという御意見をちょっと聞きに行ったことがありまして、やはりディベロッパーさんにとっても、あそこは火の山と同等に並ぶぐらい、非常に投資対効果があるという認識があるということでしたので、ぜひ、Park-PFI制度を進めていただいて、民間投資を促していただいて、市民の皆様にとってもいいサービスにつなげていただきたいと思っています。
  〔説明資料を議場内ディスプレイに表示〕
○林 昂史君
こちらタブレット3枚目の資料になりますが、先ほど御紹介しました別府市の鉄輪地獄地帯公園の参考資料でして、こちらも国土交通省のPPP/PFI推進首長会議の大分県別府市の参考資料でございます。次のページになりますが、こちらがPark-PFI制度を活用した鉄輪地獄地帯公園ですが、こちら鉄輪地獄地帯公園は別府駅から大体車で15分、そして別府インターチェンジから5分程度のところに位置しまして、観光名所で有名な地獄めぐりの付近にある都市公園でございます。
実は一昨日、土曜日に私、直接行きまして、泊まったわけではないのですが、公園全体をちょっと見たいと思って行きました。もうこの図が若干古いので、実際に行って、できていた図面というのは若干違ったのですが、この黄色いエリアのところ、ここがまさにPark-PFI制度を使った宿泊型のグランピング、そして宿泊者専用のドッグランも整備されていまして、グランピングは大体14棟ございました。バーベキューもできるのですが、源泉が引けるので、源泉を利用した蒸し野菜とかも利用されているところでございました。
あと、実はこのPark-PFI制度を利用していないこの右端のところに、実はドッグランというのが、茶色の部分で記載されているのですが、これ実は市営で運営されているドッグランでありまして、このように市民の方々にも無料で使っていただけるようなドッグランもございますし、この大きな遊具、ピンク色に塗っている遊具二つもありますので、ここも、皆さん無料で使っていただけるような広場になっておりました。
そして、ポイントだと思ったのが、実は駐車場が幾つか点在していまして、この黄色エリア、Park-PFIを使ったエリアには、有料の駐車場エリアで、かなり大きな台数が大型バスも止められるような駐車場もありまして、一方で、ここの三角矢印の部分の駐車場が、ここは無料の駐車場なのですけども、公園に遊びに来た方々やドッグランをしに来た方々が、無料で使えるということで、有料エリアと無料エリアを分けていて、あまり混雑しないように、うまく分けていらっしゃるというのが、私としては気づいた点でありました。
そして、驚いたのは、この駐車場エリアの部分にトイレがあるのですが、非常にトイレがきれいでして、もちろんPark-PFI制度を活用して、まだ2年弱ということなので、きれいなのは分かるのですが、多目的トイレもあって、お子さんがおむつ替えをしやすいような設置台もありまして、公衆トイレにしては非常に珍しいと思っているのですが、若い世代の方々のニーズにも、しっかり対応できているなと思っています。
経済委員会でも、たしか本池議員が、観光客の方にとって、トイレというのは非常に重要だというような御意見をされていて、何かその部分については私も共感する部分があって、トイレというのは非常に重要なので、やはり来た方々が、来てよかったと思えるような、環境整備というのは非常に重要なのかなと思うのですが、財源というのもある程度限られていますので、こういった民間の活力をしっかりと使いながら、公衆トイレを維持管理していくというのは、非常に大切と感じております。
そういうことによって公園内でしっかりと収益化が図られて、駐車場やトイレ、そして芝生といったところも、今まで以上に維持管理されるということが期待されるのではないかと、私自身行って感じたところであります。
最後に、Park-PFI制度の導入に向けた今後の取組についてお示しください。
○都市整備部長(清水 悟君)
老の山公園におけるPark-PFI制度の導入に向けた今後の取組ですが、令和4年8月に、オープン型の官民連携プラットフォームの場で、市内外の6事業者から、老の山公園の市場性や民間投資導入に向けて、御意見を伺っております。
主な御意見といたしましては、広場でイベントを開催すれば市外からも集客が見込めるといったものや、芝生広場でキャンプができるとよいなど、公園の活用方法に関するものや、民間事業者のニーズとすり合わせ、公園のポテンシャルを最大限に引き出せる事業者を探すべきといった整備の方向性に関する御意見がございました。
本市といたしましては、今後も引き続き、老の山公園に関心を示されている個別の事業者への聞き取りを進め、どのような官民連携の姿が望ましいか、方針を取りまとめ、事業者の公募につなげてまいりたいと考えております。
○林 昂史君
最後に、個別事業者にしっかりとヒアリングをして、公募につなげていきたいという御答弁がありましたので、Park-PFI制度、私もディベロッパーさんの方にいろいろ聞いたのですが、やはりサウンディングの調査で、どれぐらいニーズがあるかというのが、非常に重要ですというようなことを言われていらっしゃったので、やはりそのサウンディング調査、どれだけポテンシャルがあるのか、事業者さんに個別に当たって、うちだったらこういう活動をしたいですというものをしっかりと引き出した上で、公募をかけられていただいて、しっかりと引き合いを高めていただいて、進めていただきたいと思いますので、引き続き、個別のサウンディング調査をお願いいたします。
それでは、彦島地区は水産業、そして造船、化学、エネルギーといった事業者が多くございます。仕事では彦島に訪れることはありますが、観光のために、彦島に訪れる機会というのは非常に少ないのが実態としてあります。しかしながら、先ほど部長の御答弁にありましたが、駅中心部から車で10分圏内という立地にありますので、観光要素を入れることによって、地域振興の一助になればと考えております。
冒頭申し上げましたが、老の山公園というのは、六連島や北九州、若松沖を眺めることができます。その一帯に沈む夕日を一望できる絶景の場所です。わざわざ、カメラを持って足を止める方もいらっしゃいますし、以前、この夕日をぜひ一度見に来てほしいと、前田市長に懇願をし、北島副市長にも御協力をいただきながら、社会実験を含めたイベントも、昨年10月に行うことができました。
社会実験のイベントを開催したことで、市民の方々が期待する彦島の観光に対する課題と現状を理解することができましたし、何よりも、その可能性を信じる方々が増えたということは、私は大変うれしく思っております。
最近は、若い世代へバトンタッチに苦労していたまちづくり協議会の方々に、御相談をいただき、イベントの開催をした若い世代の方々にぜひ力を借りたいと、おつなぎする機会もいただきました。若い世代だけでなく、まちづくりを一生懸命頑張っていらっしゃる方々の期待に応えていきたいというのが、私の率直な思いであります。
ぜひ、老の山公園の再整備に向けたPark-PFI制度の導入を要望しまして、この質問を終えたいと思います。
次は、下関駅から新総合体育館への動線について、質問をさせていただきたいと思います。いよいよ来年8月から供用開始されます新総合体育館ですが、現在も着々と工事を進めていただき、外観が見えてきたところであります。外観が見えてきたことで、市民の方々から、あそこは一体何ができるのでしょうかといった質問を受ける機会もあり、新総合体育館への期待や関心が高まっていると肌で感じております。
また、工事と同時に、プロスポーツの試合の誘致に向けても、観光スポーツ文化部のほうでは動かれていらっしゃると思いますが、どのような種目で、どこのチームが、こけら落としをされるのか、私自身は大変楽しみにしております。
新総合体育館にプロスポーツが誘致されることによって、どれだけのにぎわいが地域に生まれるのか、近隣の福岡市の新総合体育館、こちら名称は、照葉積水ハウスアリーナであったり、広島市の県立総合体育館、こちらの名称は、広島グリーンアリーナと言いますが、私自身も直接試合を観戦しに行ったりしました。
福岡市の新総合体育館は、博多駅ではなくてお隣の、郊外になりますが香椎という駅がありまして、香椎駅からが最も近く、どちらかというと郊外型の体育館でして、収容人数は約5,000人で、駐車台数は約500台でありました。
広島グリーンアリーナは、広島駅や平和公園からも近く、中心部からアクセスがよい場所に隣接しているため、収容人数は約1万人ですが、体育館が保有している台数はたったの200台しかございませんでした。後は隣接している民間のパーキングを利用するか、駅から直接バスを利用して来場されるかのどちらかです。
本市の場合は、収容人数約4,500人弱で、駐車台数は約600台を確保されると報告を受けておりますので、市外、県外からの来場者を新総合体育館にお招きし、本市のにぎわいに寄与していただけると大変うれしく思いますが、一方で、駅からバスを利用するなどの公共交通機関を利用され、来場される方も多くいらっしゃるのではないかと予想されます。
その方々の見る、そして歩く、買うといった人の動線をしっかりと読み取って、周辺地域の経済効果にも波及してほしいと願っております。特に、その周辺地域というのは、グリーンモール商店街の通りであると考えておりまして、下関駅から新総合体育館までの直線距離には、今申し上げましたグリーンモール商店街の通りがございます。
ではここから質問に入りますが、本市としてはこのグリーンモール商店街のまちづくりの観点からの現状と課題について、どのように把握をされているのか、お示しください。
○都市整備部長(清水 悟君)
グリーンモール商店街の現状といたしましては、下関駅周辺という地区にありながら、商店街周辺の建物については、不明を含めると95%以上が、昭和56年以前に建築され、建て替えが進んでおりません。
また、商店街周辺の人口は、昭和50年と比べますと60%以上減少しております。こうした背景もあり、商店街の3割弱が空き店舗となっている状態です。歩行者や自転車の通行量はコロナ流行前の令和元年度までの10年間で、30%以上が減少しております。
課題ですが、現状が示すとおり、周辺人口の低下や街の更新が進んでいない、また、交通利便性などを生かせていないなどが挙げられます。
○林 昂史君
今、部長がお示しいただいたとおり、コロナ以前に、建物の老朽化も含めて人口減少が進んでいて、さらにそこにコロナが来たということで、空きテナントも3割弱あるという認識であるということで、御答弁をいただきました。
私自身も感じておりますが、そこについては、またこの後市民の方からもいろいろと御意見をいただいたので、御提案も含めて、いろいろとお話をしたいと思っています。
  〔説明資料を議場内ディスプレイに表示〕
○林 昂史君
今、現状について御説明いただきましたが、こちらのタブレットのほうでお示しのとおりですが、一応私の認識としては、こちらの下関市が出している下関駅にぎわいプロジェクトの地区の参考資料になるのですが、この青色の部分の国際通りという部分が、色塗りをされているところが、グリーンモールエリアなのかと思っております。
飲食店の方とか、その周辺の方々に、御意見をいただく機会が以前ございまして、駅から来られる人々が年々減少している。大変苦しい思いをしていますという御意見をいただきました。そして、何よりもやはり自分たちの子供たちには、ここには戻ってきてほしくないんだと、苦労をさせたくないんだというふうな、もう正直言うと前向きではない意見が非常に多かったと思う一方、私も議員ですので、議員である以上は、何とか前向きな気持ちになってもらえないだろうかという考えもありまして、来年の新総合体育館の建設に向けて、このグリーンモール商店街に、人通りをもう一度呼び戻せないかと感じております。
新総合体育館で開催されますプロスポーツの試合を見るために、下関駅バスターミナルからバスにすぐに乗車するのではなくて、下関駅からグリーンモール商店街を歩いて回遊していただき、その先のバス停から新総合体育館へ向かうというような動線をつくることで、週末や休日には、グリーンモール商店街周辺が、人通りでにぎわうことができるのではないかというふうな仕組みを、ぜひつくっていただきたいと思っております。
そこで、次のタブレットの資料に移りますが、こちらはサンデン交通株式会社の御提供いただいている路線図になります。このピンクの部分が中心市街地の路線図になっておりますが、ちょっと拡大させていただきます。
下関駅から新総合体育館へ向かうときには、下関駅から唐戸経由、そして東駅に行くという反時計回りで行く通りと、下関駅から金比羅の交差点を通って東駅に向かう時計回りの、中心部を迂回するような形で、2通りの手段があるのですが、結果、東駅で下車しまして、そこから体育館に向かうというのが、今現状の路線図であります。
こちらが、私なりにちょっと編集をさせていただいたのですが、下関駅から直線距離で行けるグリーンモールをぜひ歩いて通っていただいて、下関駅の右上に、上條というバス停があるのですが、ここまでは、この下関駅から上條までがちょうどグリーンモールの通りになっているのですが、ここをぜひ回遊をしていただき、そしてこの上條から乗車していただいて、新総合体育館へ向かうための新規路線バス、これが実現されれば、グリーンモールにもう一度人を呼びを戻せることができ、何よりも試合前、そしてあるいは試合後に飲食する機会も増え、経済波及効果を拡大できるのではないかと感じております。
では、もう一度質問に戻りますが、新総合体育館に向かうための、今申し上げました新規バス路線の検討については、今後いかがお考えでしょうか、お示しください。
○都市整備部長(清水 悟君)
新総合体育館への新規バス路線の検討につきましては、これまでも検討してきたところでございます。
さらに、今年度から新たな計画の策定に着手しており、どのような方でも利便性が高く、住みやすい街であるため、まちづくりに合った公共交通体系の構築に向け検討を進めております。
また、今後は、新総合体育館の利用が増大することも予想されますが、体育館だけに限らず、あるかぽーとなどの新しい拠点など、将来的なまちの姿を見据えて、まちづくりの活性化につながるよう、下関駅を起点とした公共交通体系を図りつつ、議員御案内の新たな移動手段の構築につきましても、検討を進めてまいりたいと考えております。
○林 昂史君
まずは、唐戸エリアについても今お話がありましたが、まちづくりという全体の観点で新規バス路線を検討していきたいというお話がありましたので、そのまちづくりの中に、ぜひこの新総合体育館を含めていただいて、あるかぽーとだけではなくて、この新総合体育館が間違いなく人のにぎわいを生む起爆剤になると、私も信じておりますので、しっかりとそのまちづくりの中に入れていただいて、新規バス路線の編成について御検討をいただきたいと、改めて要望させていただきます。お願いいたします。
バス路線について、今幾つかお伺いしましたが、グリーンモールに人通りを増やすためには、やはりその商店街そのものについても、雰囲気づくりというのも非常に重要になってくるのかと思っております。
駅から、アリーナとか、スタジアムに向かう際に、商店街を通っていく事例というのは、全国幾つかございまして、近隣でしたら佐賀県の鳥栖市とか、鳥栖駅の周辺にアリーナやスタジアムがありまして、地元の商店街の方々に御協力をいただきながら、商店街の沿道、ちょうど商店街を歩くところですけども、沿道の街頭に、バナーフラッグとかを取り付けたりするなどをしまして、鳥栖市のプロスポーツチームの応援をするために取り組んでいらっしゃったりしております。
また、関東圏ですが、埼玉県の大宮市でも、地元のプロスポーツチームが独自でクラウドファンディングを立ち上げまして、その資金でバナーフラッグを作成をして、地元の商店街の取付けなどに努力をされていらっしゃいました。
このように、バナーフラッグを取り付けたりすることで、商店街の沿道をにぎわせて、さらに、人通りを増やすことで、その周辺の方々の気持ちを少しでも前向きにできればと思いますので、いろいろやり方はあると思います。どこから資金を調達するのか、そういったことも含めて、ぜひ、この新規バス路線だけではなくて、商店街の方々もしっかり巻き込んでいただいて、ぜひちょっと前向きに気持ちがなるように、いろいろと行政側からも御提案をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、最後の質問に移らせていただきます。北九州市との連携について御質問です。先月の末に、前田市長と、北九州市の新しく市長に就任されました武内市長で、12年ぶりのトップ会談が実現し、関門海峡を挟んだ本市と北九州市で新たな観光交流を生み出そうではないかという、両市での関門新連携の合意がなされました。
それでは、この関門新連携の合意に至った背景と、その内容についてお示しください。
○総合政策部長(前田一城君)
本市と北九州市は、古くから様々な連携を行ってまいったところでございますが、平成19年度の関門連携共同宣言を機に、それまでの連携事業を、市民交流、経済活動、教育文化活動、交通環境、行政業務の5分野に整理し、現在38の連携事業を行っております。
また、そのほかにも平成28年度から令和2年度までの5年間においては、広域連携事業として、国の地方創生推進交付金を活用しまして、関門地域の魅力向上を図るため、「かんもん海峡都市」観光まちびらき・形成連携事業を展開してまいりました。
そのような中で、このたび、両市長トップ会談に至った経緯でございますが、武内北九州市長が就任初日である本年2月20日に前田市長を表敬訪問され、その折に、時勢を捉え、ギアを1段上げた新たな連携を行っていきたいという両市長の双方の思いから、5月30日の開催に至ったところでございます。
この会談の内容につきましては、生活圏、経済圏、文化圏をともにする両市の密接な関係性を生かし、住む人も訪れる人も元気になれるエリア、人を呼び込むことができるエリアを目指して観光と交流、この二つの分野を柱に、関門新連携を掲げ、新たな連携事業を進めていくことで合意に至りました。
具体的な取組としましては、観光分野では、「関門海峡光の架け橋メガトリップエリア構築事業」や、「北九州空港をゲートウェイとした関門誘客の促進」など4事業、また、交流分野においては、「関門橋開通50周年記念イベントの共同開催」や、「両市の子どもたちの交流事業」などの6事業、合わせて10事業でございます。
今後につきましては、各事業の実現に向けまして、両市の事業所管課を中心に進めてまいります。
○林 昂史君
後ほど前田市長にも、ぜひ、今後の北九州市との連携についていろいろと御質問させていただきたいと思います。
実は去年に、私は、この北九州の連携について、まだ北橋市長のときに御質問させていただいたことがありまして、そのときに、正直言うとあまり前向きな御答弁をいただけなかったと私は感じておりまして、その時、前田市長は、相手との駆け引きをすることも大切だというお話もありまして、なかなか、物理的には距離が近いのですが、この関係性というのが、まだまだちょっと遠いのかと私は感じた次第です。
今回、いよいよ武内市長が就任をされて、この距離が一気に縮まったことによって、また、福岡市の高島市長とのしっかりと連携を、私も期待をしているのですが、先ほど部長からもお話がありましたが、このメガジップライン、これについても、これから進んでいくのだろうと思うのですが、前田市長なりに、今後の北九州市との連携について、どのようにお考えなのか、ぜひ、お伺いできればと思いますので、よろしくお願いいたします。
○市長(前田晋太郎君)
内容につきましては、今、前田部長のほうからお答えさせていただきましたが、5月の連携の会議の日は、非常に濃い時間を過ごす1日となりました。
また、高島市長の名前も出ましたが、北九州は、武内市長が誕生して非常に広い視野で、この地域を盛り上げていこうというお考えが根底にあります。厚生労働省を40代で退官されて、政治家を目指していたと。民間の勉強も必要だからということで、様々な民間、大手の会社に勤められて、いよいよ今回市長に就任されて、率直にお会いしてお話をして、以前からよく知ってはいたのですけれども、改めて非常に聡明で、視野が広くて、とても、就任100日とは思えないぐらい行政の言葉も的確に使われて、説明もされていましたし、アイデアも豊富です。
やはり事業を何か進めていくに当たって、何というのですか、経験値が高いというか、リスクヘッジも含めて、非常にこれから期待ができる市長さんだと感じさせていただいたのが、率直な思いでございます。
そして、今回いろいろな北九州側と、我々下関側からの事前のすり合わせといいますか、どういった会議にしていくか、何を目標にしていくかということは、当然進めてきたのですけれども、先ほど紹介があった幾つかの項目については、しっかりとテーブルで議論をさせてもらいました。
特に、メガジップライン構想は、これは両市にとって非常に大きなコンテンツになります。武内市長は、ぜひ成功させたいので、丁寧に丁寧に温めていきたいということで、いろいろなお考えを言われていましたし、質問も私に対してもありました。まだまだ課題はありますけれども、これが本当に成功すれば、下関にとっては、関門にとっては、非常に大きなエネルギーになりますので、ぜひ目指して頑張っていきましょうということ。
今回皆さん、ぜひこれをお知りおきいただきたいのは、5月に入って、このメガジップライン構想の広報というか、情報がぱっと世の中に出ました。あれ最初は確かNHKさんがぽんと出して、全国のいろいろなところで取り上げられたわけですけれども、これまでも、関門を渡る、そういう移動系の何かコンテンツがあるといいねという議論は昔からあったのです。
ジップラインの話も実は何年か前にも1回報道で流れたことがあるのですが、今回が決定的にこれまでと違うのは、国土交通省の中国運輸局が、関門エリアの活性化に対して構想を打ち上げたのです。関門メガトリップ構想という、関門を活性化するために、無人ドローンで関門を行き来させたらどうかとか、人を行き来させたらどうかとか、その中の大きな柱の一つとして、今回メガジップラインが、国の立場での発表となったので、これは非常に大きな節目というか、フェーズが変わった瞬間であったと私は認識しております。
そうなれば北九州も、下関も地元自治体とすれば、これは議論をせざるを得ない状況にあるわけです。民間の事業であるので、両行政がどうサポートしていくかということを、どうやっていくかとかいろいろなことを、お金のことも規制のこともいろいろ話をしてきましたけれども、とにかく議会の皆さんにも、ぜひ応援をしていただいて、これがきちんと成功すれば、本当に多くの方々が、下関、この関門を目指して訪れていただくことのできるスーパーキラーコンテンツとして成立すると思いますので、御協力、御期待いただければと思っております。
そして、ちょっと質問から外れますが、新体育館に対する動線の話も、そして一番最初は老の山公園のグランピングの話も、非常に将来に希望が持てるお話をいただきました。
老の山につきましては、もう本当に、これから私もすばらしいパフォーマンスを期待できるエリアだと思っていますし、先日の山野議員さんの彦島に温浴施設ないし、ああいったものを何かつくって元気にすることはできないかというのをお聞きしたわけですけれども、今回の一般質問に入る前に、少し情報をいただいておりましたので、ひとつ私の考えをお伝えいたします。
今、下関北九州道路の議論が進んでおります。国に対して我々が地元からお願いをしているのは、大きく三つあります。下関北九州道路が建設されるに当たっては、その道路は、橋梁――橋は車だけではなくて、人が通行でき、かつ自転車も通ることができる橋にしてほしいということが一つ。
そしてもう一つは、何かやはり通過点になるのではなくて、彦島に目的を持って下りていただき、彦島のなおかつそれがにぎわいや活性化につながるための事のできる施設、ないしそういうエリアをつくって連携をしてほしいということが一つ。
そして三つ目は、その大きな橋ができるわけですから、それが地域の人間、我々の生活に対して、その利便性の高いものであるための接続道路は、市と県とゆっくり、きちんと相談をしてつくってほしいというこの三つを、何度も何度も私は本省に対してお願いをさせていただいているのです。
この二つ目のにぎわいに対する議論を進めていく中で、お二人が提案された二つのテーマというのは、非常に関連性、リンクすることができる、強い話になりますので、これはせっかくのチャンスがこれ来たということで、前向きに私も協力をさせていただきたいと思っておりますので、併せて御紹介できればと思っております。
そういったことも含めて、関門連携というのは、これから非常に面白い事が待っていると思っています。長い時間を過ごしたので、北九州市長と雑談する時間もたくさんありました。だから、会議としてマスコミも入ったり、会議として成立している以外の時間も、御飯を食べたり、ちょっと休憩のときにお茶を飲んで話している時も、ほかの職員は知らないと思うのですけれども、例えば、もっともっとその関門の人の行き来を増やしたい。
そのためには、生活圏、経済圏レベル以外にも、何かできることはないだろうか。例えばイベント、うちが馬関まつりをやったり、海峡まつりをやったり、向こうは祇園とか、ワッショイとかやっているけれども、意外とこれが連携していなかったりするのです。この辺りの連携で一体何ができるか、本当に、商工会議所とか民間団体の観光の団体をどう話合いをいさせて、どうつなげていくか、今、花火はやっていますけど。
そういったことをもう一回考え直していこうとか、後は、祭りの話をしていたら、お祭りで下関の祭りというのは意外と、出店を回ったり、ステージを見たりして、楽しむイベント系のほうがちょっと強くて、何かもう少し戦う要素とか、日本中のお祭りにはありますよね。年に1回戦う要素を持たせたりとか、そういうことをやったほうが、去年は負けたけど今年、来年は絶対勝っちゃるぞとか、そういう元気が出るような会話が生まれる。勝つためには、やはり地元に帰ってこようという若い人たちが増えたりとか、そういう話がいろいろ聞こえてくるわけです。
そういう話をしたときに、関門トンネルを使って、綱引きでもやるかとか、例えば冗談的に、でもできなくないと思うのですよね。人道で世界初の海底、両市を挙げた対決をやるとか、そんなことを話したり、いろいろ面白いアイデアがどんどん出てきておりますので、議員の皆さんからもこうやって、これからは、この議場でも、関門連携の話をどんどんどんどんひっつけたもの、アイデアをぽろっと言ってもらって、それがもしかしたら、その一言で面白いとなったら、本当に実際に、それがまちの元気につながっていくことも十分可能性としてありますので、これからそこを頭に入れながら、議員の皆さんともやり取りをしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
○林 昂史君
ありがとうございました。今お祭りの話もありましたし、ちょっと今日タブレットで御紹介した別府市とか、別府八湯温泉まつりだったか、地元の湯を使いながら、お湯をかけ合うというような祭りが実はありまして、そこに有名なホリエモンさんとかが行って、SNSに投稿するとすごくにぎわったとかありまして、いい素材がやはり下関も北九州もありますので、その素材をどう生かすのか、これはまた、ひいては、それぞれの連携をより強固にするものであると感じておりますので、前田市長から今人道の話もありましたが、私は個人的に綱引きとかやっても面白いかと思いますので、こちらも、いろいろと御提案をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。では、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
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