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第3回定例会 9月29日(月) 本会議(一般質問5日目)
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内容
会議録
第3回定例会
9月29日(月) 本会議(一般質問5日目)
市民連合
秋山 賢治 議員
1.長州出島でのLNGバンカリングについて
2.災害時におけるペットの避難について【17分53秒から】
【下関市議会 本会議速報版】
・下関市議会では、本会議の正式な会議録が作成されるまでの間、速報版を掲載いたします。
この速報版は、会期終了後約1か月程度で掲載します。
・速報版の会議録は校正前原稿であり、今後修正されることがあります。
なお、音声で認識できなかった部分は一時的に「★」で表示しています。
・校正後の会議録が「会議録検索システム」に掲載された時点で、速報版の会議録は校正後の会議録に差し替えます。
○議長(林真一郎君)
24番、秋山賢治議員。(拍手)
〔秋山賢治君登壇〕
○秋山賢治君
市民連合、立憲民主党の秋山賢治です。
昨日、この下関が球団の発祥の地であります現在の横浜DeNAベイスターズが、リーグ優勝こそ逃しましたが、リーグ2位が確定しまして、今からクライマックスシリーズに入るわけですが、昨年もリーグ優勝を逃しましたが、クライマックスシリーズで勝ちまして、日本シリーズ、そして日本一となりました。昨年、三浦監督がこの下関にもお越しいただいて、イベントが開かれました。
私は以前から、大洋ホエールズの時代から、曽祖父が捕鯨の仕事をしてましたので、幼い頃から大洋ホエールズ、現在の横浜DeNAベイスターズを応援しております。今日は9月29日で、まだクールビズの時期でありますが、ベイスターズの必勝を応援する意味を込めまして、今日はDeNAベイスターズのオフィシャルのネクタイを締めて一般質問に臨みたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、質問に入ります。
まずは、長州出島でのLNGバンカリングについて質問をいたします。
モニターを御覧ください。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○秋山賢治君
これは昨年12月25日、長州出島で行われましたLNGバンカリングを、昨年の建設消防委員会村中委員長と、副委員長でありました私で、洋上から視察をさせていただきました。
国際的にも脱炭素社会に向けた動きが進む中、令和2年に菅首相が、2025年までにカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言し、本市においても令和3年に、2025年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティしものせき」を宣言しています。
このように地球温暖化への意識が高まる中で、港湾の分野においても、よりクリーンなエネルギーが求められており、国際的に、船舶の燃料は、重油から、環境負荷の小さいLNG、液化天然ガスへのシフトが進んでいます。
そのような中、下関港においては、令和7年6月30日に、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすることを目指す下関港湾脱炭素化推進計画を策定し、その一環として、LNGバンカリングの供給拠点として取り組むと記載してあります。
そこで、LNGバンカリングについて質問をいたします。
LNGバンカリングとはどのようなものか、改めて御説明を願います。
○港湾局長(大庭靖貴君)
IMO、国際海事機関の温室効果ガスの排出規制を●はじめとしまして●、世界的なカーボンニュートラルへの動きを背景として、国内外で、環境負荷の低いLNGを燃料とする船舶の建造が進んでいます。LNGバンカリングとは、そのようなLNGを燃料とする船舶に対してLNGを供給する行為のことです。
供給方法は3つの方式がございます。1つ目は、トラック・トゥー・シップと言われる、係留中の船舶に対してタンクローリーからLNGを供給する方法、2つ目は、ショア・トゥー・シップと言われる、係留中の船舶に対して陸上にあるLNGタンクやターミナルなどからLNGを供給する方法、3つ目は、シップ・トゥー・シップと言われる、岸壁に係留所の船舶に対してLNGバンカリング船からLNGを供給する方法です。
長州出島におきましては、3つ目のシップ・トゥー・シップ方式で、LNGバンカリング船「KEYS Azalea」によるLNGバンカリングを実施しているとこでございます。
○秋山賢治君
御説明いただきました。燃料を供給することをバンカリングということで、3つの供給方法を御説明をいただきました。
そこで、お尋ねいたします。
モニターを御覧ください。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○秋山賢治君
今回、長州出島で行われました供給方法は、先ほど御説明3つ目にありましたシップ・トゥー・シップ、船から船へとのことで、この3つの供給方法がある中で、このシップ・トゥー・シップの利点はどのような点があるのでしょうか。
○港湾局長(大庭靖貴君)
シップ・トゥー・シップ方式のバンカリングの利点は、タンクローリーよりも一度に大量の供給が可能であること、また陸上にLNGタンクやターミナルなどがない岸壁でも供給が可能となることが挙げられます。特に、お示しの大型船などにおきましては、大量のLNGが必要となることと、係留可能な岸壁がそもそも限られるということで、シップ・トゥー・シップ方式がより効率的と言われております。
○秋山賢治君
ありがとうございます。タンクローリー車から供給するよりも短時間で燃料を供給できるという利点があるということの御説明をいただきました。陸上からのタンクローリーによる供給に比べて、LNG燃料は大量輸送が可能であるため、船に燃料を積むわけですから、補給の時間の短縮が期待できると理解をいたしました。
次に、次のモニターを御覧ください。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○秋山賢治君
これが、三菱重工業株式会社下関造船所で建造され、彦島の西山地区を提携地とするLNGバンカリング船「KEYS Azalea」です。
次に、下関港における、12月25日、私も視察させていただいて、それからバンカリングが行われておるということをお聞きしてますので、下関港におけるLNGバンカリングの実施状況についてお尋ねをいたしたいと思います。
現在までの実施件数を教えてください。
○港湾局長(大庭靖貴君)
長州出島におけるLNGバンカリングは、昨年の12月25日に初めて行ったところでして、これまでに令和6年度に2回、令和7年度に3回実施をしております。
○秋山賢治君
ありがとうございます。
このバンカリングに伴って、港で入港料であるとか岸壁使用料等が発生すると思うんですが、このバンカリングに伴って市にはどれぐらいの収入が入るんでしょうか。
○港湾局長(大庭靖貴君)
バンカリングに伴う市の収入は、入港料と岸壁使用料となります。これまでのバンカリングの実績としましては、1回当たり岸壁の使用時間約25時間、船舶総トン数が約5万4,000トンとなりまして、入港料と岸壁使用料を合わせた収入額は1回当たり約115万円となります。
○秋山賢治君
これは入港料と岸壁使用料なんですが、先ほど、このシップ・トゥー・シップでは短時間で供給ができるということで、この入港料や岸壁使用料というのは、時間、車でいったらコインパーキングですけど、この時間というのはお金に何か関係があるんでしょうか。
○港湾局長(大庭靖貴君)
入港料と岸壁使用料のうち、岸壁使用料につきましては、係留船舶の総トン数1トンごとの使用料が係留時間によって段階的に上昇するような規定となっておりまして、当該使用料に総トン数を乗じた額を徴収している状況でございます。このため、バンカリングを受ける船舶は、先ほど申しましたように、1回当たりの実績として約25時間係留しておりますので、係留1トン当たり23.45円となりまして、非常に高い単価となっておりまして、先ほどの実績としては約25時間くらいかかっておりまして、一般の荷役のみを目的とする岸壁使用料が多い傾向となっている状況でございます。
○秋山賢治君
ありがとうございます。
これはバンカリングで供給する船の大きさ、車でいうたら何㏄とか、大きさによって差があると思います。それによって燃料の量も違ってくるわけですが、長州出島で1回のバンカリングを行って、航行距離、車でいうたらリッター何キロとか、燃費でありますが、それぞれ船によって大きさが違うと思うんですけど、実際に今まで下関でバンカリングが行われた船が下関で供給をして、どれぐらいまで航行距離があったか、データがあったら教えてください。
○港湾局長(大庭靖貴君)
船舶の航行距離は、LNGの供給量でしたり船舶の性能によって異なってきますが、議員お示しの先ほどの昨年12月に長州出島で行いましたバンカリングにおきましては、約700トンのLNGを供給を受けました石炭専用船「松陽」におかれましては、供給後、日本とオーストラリアを往復して、約1万5,000キロの距離を航行されたと聞いております。
○秋山賢治君
ありがとうございます。下関からオーストラリアが往復、それぐらいの航行距離であったということで、LNG、液化天然ガスの燃費というのは非常に高いのではないかなというふうに感じました。
この質問最後のお尋ねなんですが、今後の展望についてお尋ねをいたします。
バンカリングにおける下関港の優位性という点を御説明願います。
○港湾局長(大庭靖貴君)
バンカリングにおける下関港の優位性につきましては、まず現在、国内においてシップ・トゥー・シップ方式でLNG供給ができる船舶そのものが伊勢湾と下関にしかおりません。特に伊勢湾におきましては、自動車●運搬●船の専用となっておりまして、多目的な船に対して対応できるのが下関のみとなっております。また、下関港長州出島におきましては、海上交通の要衝でございまして、多くの船舶が航行する対馬海峡や関門海峡に面しておりまして、地理的にも優位性があるものと考えております。
こうした状況から、今後、下関港におきましては、今年6月に作成しました下関港港湾脱炭素化推進計画に基づきまして、環境に配慮した船舶の誘致を進めるなどにより、LNGバンカリングの拠点化を進めてまいりたいと考えております。
○秋山賢治君
今、バンカリングがシップ・トゥー・シップでできる船の拠点が日本でも2か所ですね。その一つが下関、長州出島と。この「KEYS Azalea」号は、西日本を主に管轄、提携地が彦島の西山で、かなり西日本を広く動いておるんですが、下関でこのバンカリングができるというのは非常に優位な点があるというふうに理解いたしました。
このLNGのバンカリングが下関でできるということで、今後どのようなセールスやアピールを行っていくのか、お尋ねいたします。
○港湾局長(大庭靖貴君)
船舶業界の動きとしましても、カーボンニュートラルに向けた取組として、LNG燃料船は今後ますます増加していく見込みでありまして、特に長州出島で多く利用いただいております自動車運搬船PCCやクルーズ客船の船種におきましては、他船種よりもLNG燃料化が進んでいるような状況でございまして、新造船が続々と建造されております。このため、今後のセールスにおきましても、LNGバンカリングにおける下関の優位性についてアピールして、LNG燃料の自動車運搬船やクルーズ客船などの誘致に力を入れていきたいと考えております。
○秋山賢治君
ありがとうございます。
LNG、液化天然ガスを船舶燃料として普及させることを目標に活動しております、イギリスに本部を置く国際組織SEA-LNGは、2028年末までに、LNG、液化天然ガスを燃料を使用する船舶が1,154隻に増えるという調査結果を発表しました。2010年時点でLNG燃料を使用する船舶数は僅か21隻だったが、現在、LNG燃料船は全世界で590隻が運航されており、2024年時点で新たに564隻のLNG燃料船が発注されたとのことです。
日本の海運会社、日本郵船株式会社は、同社が関与する液化天然ガスLNG運搬船の需要拡大をにらみ、3月末時点では89隻だった船隊を拡大、2028年度までに130隻超に増やす方針であると。また、LNGを燃料とする日本船籍の最大のクルーズ客船飛鳥Ⅲが今年7月に竣工いたしました。7月14日に、博多港の中央埠頭5号岸壁に入港中の飛鳥Ⅲへこの「KEYS Azalea」がLNGバンカリングを実施いたしました。今年の関門海峡花火大会で、飛鳥Ⅲが対岸の門司港に寄港いたしましたが、今後はぜひ下関港に飛鳥Ⅲが寄港することを期待したいと思います。
昨年の10月30日に東京のロイヤルパークホテルで開催されました令和6年度下関港東京セミナーで、前田市長が、下関港における環境負荷低減に対する取組として、LNGバンカリング船の取組事例の紹介のプレゼンテーションが行われました。下関港の長州出島でLNGバンカリングができることが、船のLNG化、また長州出島での利用促進につなげていくとともに、カーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献していくことを期待し、この質問を終わります。
引き続きまして、次に、災害時におけるペットの避難について質問をいたします。
近年、自然災害の発生により、●国会●において、災害時におけるペット防災の関心が高まっております。また、災害で被災した場合、ペットとの避難をどうするのか、各地で模索する動きが広がっています。
下関市議会令和6年第3回定例会の一般質問で、吉村議員から、避難時のペットの取扱いについて質問がありましたが、今回、私からも質問を行いたいと思います。
まず、本市のペット登録状況についてお尋ねをいたします。
環境省によると、全国で今、犬が157万4,289匹、猫は63万7,009匹が登録されておりますが、本市の現在の登録頭数を教えてください。
○保健部長(八角誠君)
ペットの登録につきましては、2つの法律に登録制度が定められております。1つは狂犬病予防法による犬の登録、もう一つは動物の愛護及び管理に関する法律により令和4年6月に開始された、犬及び猫のマイクロチップの情報登録でございます。先ほど議員御紹介の全国の数値、これはこのマイクロチップ情報登録の数値でございます。
本市における令和7年3月末時点の登録数でございますが、狂犬病予防法による犬の登録数が1万2,198頭で、これはマイクロチップ情報登録による登録数2,786頭を含んだ数字でございます。また、マイクロチップ情報登録による猫の登録数は690頭でございます。以上です。
○秋山賢治君
ありがとうございます。本市でも、犬と猫、これは動物管理法が改正されて、マイクロチップを導入するということで、下関でも犬や猫の登録数がかなりあるということを理解をいたしました。
次に、このモニターを御覧ください。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○秋山賢治君
これは10年前、2015年9月10日、鬼怒川の堤防決壊により、茨城県常総市が大規模な水害に見舞われました。屋根の上で助けを待っていた住民2人が2匹の犬と共に救助される様子がテレビ局各社のヘリコプターから生中継され、大きな注目を集めました。住民の元に自衛隊員が降り立ったのは9月10日の16時頃、救助は女性、男性の順番で、2人が抱きかかえていた犬も一緒にヘリコプターに引き上げられました。途中で落ちないようにするためか、犬を袋に入れられる工夫もなされておりました。
インターネット上では、犬の命まで救った自衛隊員を称賛する声が相次いだが、これをルール違反との指摘をするツイートが投稿され、議論を呼ぶこととなりました。救助された女性は、搬送先の公園に到着後、報道陣の取材に対し、本当は犬は置いてくればよかったのかもしれないけれど、自衛隊の方にお願いしますと言って連れてきました、子供の犬なので――これは2歳と4歳の犬だったと、当時ですね――子供の犬なので置いてこられなかったのでと話し、感謝の言葉を述べられました。
我が家もこの御夫婦同様、2匹の柴犬が家族としておりますので、当時この救出の映像を見たとき、私が災害時に家族としてのこの2匹の柴犬といかなる避難行動を取るべきか、改めて考えさせられました。
環境省発行の「人とペットの災害対策ガイドライン」の「なぜ同行避難が必要なのか」で、災害時には何よりも人命が優先されるが、近年、ペットは家族の一員であるという意識が一般的になりつつあることから、ペットと同行避難をすることは、動物愛護の観点のみならず、飼い主である被災者の心のケアの観点からも重要であると、また災害時のペットとの同行避難を推進することは必要であり、当然のこととして、飼い主とペットが安全に避難するには飼い主自身の安全の確保が大前提となると記しています。
そこで、災害時の避難についてお尋ねをいたします。
モニターを御覧ください。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○秋山賢治君
災害時、ペットとの避難方法に同行避難と同伴避難があり、本市では、「避難する際には、自分自身の安全確保を優先しつつ、ペットを連れて親戚、友人宅、指定避難所等に同行避難してください」としていますが、現状、指定避難所では、この前の災害でも指定避難所が開設されたわけでありますが、現在、指定避難所ではどのような対応が取られているのでしょうか。
○総務部長(笹野修一君)
今、指定避難所ではどのような対応が取られてるのかという御質問でございます。
まず、避難所では数多くの方が同じ施設内で過ごされるため、動物が苦手な方やアレルギー体質の方もいらっしゃいます。そういったことが考えられることから、指定避難所内にペットと同じ場所で過ごす同伴避難、こちらについては行っておりません。
ペットと指定避難所へ避難する際には同行避難をしていただくこととしており、指定避難所まで同行したペットは、原則として自家用車、車の中で管理をしていただくこととなります。また、施設の状況によりましては、雨の当たらない軒先などでペットを管理することが可能である場合もありますので、避難当日の施設の状況にもよりますけれども、飼い主の方が事前に施設に確認をした上で避難先や避難方法等の判断をしていただきたいというふうに考えております。以上でございます。
○秋山賢治君
御説明いただきました。
車で一緒に避難、建物で、同行避難ですけど、同じスペースにはいれないと。建物の避難所の外で、車の中でということで、車がない場合、車で避難できなかった場合は、その施設の状況によると思いますけど、車で避難されてないペットとの同行はどのようになってますでしょうか。
○総務部長(笹野修一君)
車での避難がない場合どういうふうにすればよいかという御質問でございますが、乗用車などの指定避難所へのペットとの同行避難が難しいような場合には、ペットホテルの活用など、飼い主の方自身で平時からペットが避難できる場所の確保に努めていただくということも重要というふうに考えております。事前の準備、こういったものをしっかりやっていただきたいと思います。以上でございます。
○秋山賢治君
本市では、指定避難所にペットと同行避難する場合は、原則として、車で行った場合は自家用車の中で管理をするということですが、これも環境省の発行のガイドラインに、車中避難について、これまでの災害では、避難所にペットを入れられないため、自家用車の中で人とペットが一緒に生活する事例が見られたほか、プライバシー確保や余震、これは地震災害のときですが、建物崩壊の危険回避などの理由から、車中での避難を選択する事例も見られました。また、車内のように狭い空間で長時間じっとしていると、人がエコノミークラス症候群になる危険性があるとともに、夏の場合は人もペットも熱中症になるおそれがあるため、十分に注意が必要であるとガイドラインには記しています。
今後、このような現状を踏まえて、本市の指定避難所での同行避難の在り方の整備が必要と考えますとともに、ペットと共生避難する際は、自治体によってペットの受入れ状況や対応が異なるため、事前に居住する自治体や避難所の窓口へ確認し、情報を得る必要があります。また、ペットの同行避難への事前の準備、備えが必要であると思います。今部長からもお話がありました、準備と備えが必要であると。
そこで、お尋ねします。
ペットの災害時の備えに関しての相談窓口というのはどちらのほうになってるんでしょうか。
○保健部長(八角誠君)
災害時にペットを連れて避難する場合、この備え、事前準備でございますけども、これについての相談窓口は動物愛護管理センターでございます。以上です。
○秋山賢治君
災害が発生して避難警報が出たときに、緊急時の対応というのはどちらのほうになってるでしょうか。
○保健部長(八角誠君)
緊急時におけるお問合せということでございますけども、その緊急時というのが夜間や閉館日等、動物愛護管理センターに職員がいない場合というのは御相談の対応を受けられません。また、議員も御紹介のとおり、ペットの避難には事前の準備、これが重要となってまいりますので、平時のうちに動物愛護管理センターに御相談いただきまして、いざというときに備えてしっかり準備していただくというふうにしていただきたいと考えております。
○秋山賢治君
ありがとうございます。災害はいつ発生するか分かりません。夜であったりとか休日であったり日曜日とか、そういうときにも発生する。緊急時に慌てないように、ペットを飼ってる方は事前の備えというのが本当に必要だと思います。
これは県の例ですが、徳島県では、ペット相談窓口を、現地動物対策本部――これは動物愛護管理センターなんですが――として情報の一元化を図り、受援体制づくりとして情報を整理し、支援が必要な事項をまとめるとしております。
次のモニターを御覧ください。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○秋山賢治君
これは、環境省が作成をしておりますガイドラインの3つです。一番右の「人とペットの災害対策のガイドライン」、これは実物なんですけど、今回私も質問するに当たってこれを、環境省のホームページしたらPDFをダウンロードして閲覧できるんですけど、これは資料も含めて150ページ、これだけあるんですね。これは読むのも大変でしたし、この150ページをプリントアウトするのも非常に大変で、読むのも結構大変でありました。このガイドラインを基に、それぞれの自治体がそれぞれの地域の状況に応じた独自の災害対策マニュアルを作成しております。
そこで、お尋ねいたします。
下関独自のガイドラインというものはあるんでしょうか。
○保健部長(八角誠君)
本市独自のガイドラインというものはございません。ただ、災害時におけるペットとの避難に関する情報につきましては、市のホームページに掲載するほか、啓発用のチラシ、これを作成いたしまして、動物愛護管理センターが行う譲渡前講習会などにおいて配布をさせていただいとるというところでございます。以上です。
○秋山賢治君
ガイドラインというよりも、チラシを作成されてると。そういったものを、以前の吉村議員の質問にもありましたけど、イベントとか動物愛護センターでお配りをして周知を図ってると。
これはガイドライン、先ほど私も申し上げました150ページあって、なかなかこれ全部理解するって難しいんで、このモニターでも一番右には、こういった1枚物の分かりやすい、どういうことを備えていればいいのかというチラシもあって、先ほどこういうチラシも市で作っておりますし、ホームページを私も拝見しましたが、そういったことが載っておるというので、これをぜひ今後、例えば動物病院とかペットショップとかそういうところで普及していただきたいと、市民の皆さんに、より理解できるようにぜひとも進めていっていただきたいとお願いをいたします。
今後の方向性についてお尋ねします。
同行避難でペットを連れて指定避難所へ避難をしても、避難者の中には、先ほど部長も言われましたが、アレルギーや動物が苦手な方もおられますので、指定避難所に同伴避難することは現状難しいと思いますが、他の自治体で、お隣の北九州市であるとか福島市、佐賀市、熊本市では、建物内の別の部屋やスペースで飼育できたりするペット同伴者専用避難所、またペット同伴避難所を開設をしておる自治体もございます。
そこで、本市は今後どのようにこの同行避難に関して考えているのか、お尋ねをいたします。
○総務部長(笹野修一君)
今議員御案内のとおり、他の自治体で専用避難所を開設しているという例はこちらも承知をしております。残念ながら、本市におきましては現在、専用避難所、こちらは設置をしておりません。
ペットと一緒に避難する場合には、先ほど申し上げましたけど、事前の準備、こういったものが重要でございまして、具体的には、ペットの避難セットの準備、あるいはケージやキャリーケースに慣らす訓練、健康管理、それから最低限のしつけ、所有者の明示の徹底、こういったものなどを日頃から準備をしていただきたいというふうに思います。
なお、先ほども説明をいたしましたけれども、車、乗用車などで指定避難所へのペットとの同行避難が難しいような場合には、ペットホテルの活用など、飼い主自身で平時からペットが避難できる場所の確保に努めていただくということも重要というふうに考えております。
本年2月、令和7年2月に改定をいたしました本市の地域防災計画、こちらにペットとの避難に関する事項を追記いたしました。今後も関係部局と連携をいたしまして、出前講座や市の公式ホームページなどを通じましてペットの避難に関する広報に努めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
○秋山賢治君
ありがとうございます。特に同伴避難というのはハードルが非常に高い。ただ、災害が多い地区などではそういった専用の避難所を開設をする動きもありますので、ぜひともそういった動きに沿って、本市でも前向きに進んでいただきたいと思います。
これからそういったことも進めていきたいと思うんですが、ここで次のモニターを御覧ください。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○秋山賢治君
最後に、提言といたしますが、これは同行・同伴避難の輪を広げようと、山梨県獣医師会、災害派遣医療チームが推奨している、災害発生時、避難所に設置するペット用簡易避難●ケージ●で、避難所に備えて、ペットと同じ避難所に避難できるとしています。この●ケージ●は段ボール製で、撥水性の高い素材を使っており、ペットのふん尿や食べこぼしなどで耐久性が落ちないよう工夫をされています。2024年1月に発生した能登半島地震で、石川県獣医師会からの要請で、被災地の避難所に避難している犬猫等用にこのペット用簡易避難●ケージ●を250個、山梨県が発送、支援をしております。
フレッシュペットフードメーカーの株式会社バイオフィリアが、2025年4月に、ペットの災害対策や国が推奨する同行避難に関する実態を調査をしました。全国の犬や猫と暮らしている飼い主890名にアンケート調査を実施したところ、ペットと同じ空間で過ごせない避難所には行かないと回答した人は84.5%、一方で、同じ空間で過ごせる避難所であれば避難するという人は72.4%で、推奨されている同行避難では飼い主と動物の安全を確保するのが難しい実態が明らかとなり、同伴避難の整備が求められる結果となりました。
環境省は、ペットが理由で避難をためらうことの危険性を指摘し、ペットがいるから避難しないのではなく、ペットと一緒に安全に避難することを原則としています。今後も、本市の人とペットの災害対策について今後ともただしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以上で私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
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