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9月13日(金) 本会議(一般質問1日目)
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内容
会議録
第3回定例会
9月13日(金) 本会議(一般質問1日目)
日本共産党 下関市議団
桧垣 徳雄 議員
1.短時間の激しい雨に対する浸水対策について
2.砂子多川の河川環境整備について
3.増え続ける一人暮らし高齢者が安心して生活できるために
【下関市議会 本会議確定版】
△一般質問
○議長(香川昌則君)
日程第4 これより「一般質問」を行います。
本日は、御手元に配付の通告一覧表により、1番から6番までの通告者について行いたいと思います。
この際、お願いいたします。一般質問は、初回から一問一答方式により全て質問席で行います。1人の持ち時間は答弁を含め50分、質問回数の制限はありません。なお、執行部におかれましては、質問の要旨を的確に捉えられ、簡潔にして要を得た答弁をされるようお願いいたします。
また、今期定例会より、議会のライブ中継では、発言と同時にその内容を自動で文字化し、字幕で表示することを本格実施しております。議員並びに執行部におかれましては、市民にも分かりやすい発言に、より一層留意いただきますよう重ねてお願いいたします。
それでは、順次質問を許します。1番、桧垣徳雄議員。(拍手)
〔桧垣徳雄君登壇〕
○桧垣徳雄君
おはようございます。一般質問の先頭打者となりました、日本共産党下関市議団の桧垣徳雄でございます。海外でプレーする日本選手が、先頭打者ホームランを何度も出しているニュースをうれしく聞いているところでございますが、私もこの場でクリーンヒットを打ちたいなと思っています。クリーンヒットとはいかなくても、野手と野手の間にポトリと落ちるポテンヒットでもいいから、あるいは内野安打でもいいから塁に出て、少しでも市民が安心して暮らせる下関に近づけることができるようにと願いながら一般質問をさせていただきます。
三つあるテーマの最初は、短時間の激しい雨に対する浸水対策についてであります。地球が温暖化というか、もう沸騰化するような状況の中で、激しい雨が短時間に降って大きな被害を発生することが度々起きております。私は、7月11日未明の激しい雨について主に質問いたします。市内でも各所でいろいろな被害が出たと思います。
その前に、まず下関市の内水ハザードマップの一部を、今モニターに示したところでございます。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○桧垣徳雄君
ハザードマップは各種ありまして、浸水ハザードマップ、土砂災害ハザードマップ、津波のハザードマップ等ありますけども、内水のハザードマップであります。このたび私が取り上げたい、この市街地中心地を流れる田中川の周辺のハザードマップを今掲げております。黄色、緑色、青色と、浸水の想定水位が高くなるという状況で、ここに示してある菁莪通り、あるいは赤岸通りでも、浸水被害が確認をされているところでございます。
その中で、まず赤岸通りの状況でございます。浸水常襲地域でありまして、強い雨が降ることが想定されたら、付近に住んでいる、周囲に住んでいる方は、それに備える行動もとっておられるのですけれども、今回の雨ほど、かつてない水位まで上がってきて、大変なことになったよというお声をちょうだいいたしました。
まず、指さしているところまで水位が上がってきた。こちらもそうであります。もう家の中は本当に水浸しになった状況です。
これは、自らが借りている駐車スペースに車を止めていたら、もうタイヤが隠れるぐらいまで水位が上昇して、持ち主さんが車のところに来られたときにお話を伺いましたが、もうエンジンをかけるのも怖いよということでございました。
この写真は、水につかってもうどうしようもないなというのが、家の外に出されているところでございます。
この6ページ目、自動販売機が開けられておりますけども、自動販売機も水につかって使えなくなった。この商店の方に聞いたら、今回が初めてではありません。何度も修理をして、今回もこの被害を受けて、また100万円かかるなと言っておられました。後日この前を通ったら、店内で販売しておりますよということになっていたところでございます。
まず最初にお尋ねするのは、11日未明の激しい雨によって、どのような被害が発生をしたのか、その状況についてお示しいただきたいと思います。
○総務部長(笹野修一君)
今、御質問いただきました7月11日未明の激しい雨による被害の発生状況ということでございます。当時の降水量につきましては、1時間当たりの最大降水量といたしまして、気象庁の下関の観測地点、こちらでは7月11日の午前2時頃に85.5ミリメートル、それから、豊田の観測地点では7月11日の午前1時頃に64ミリメートルの降雨が観測をされております。7月10日の降り始めから7月12日までの総降水量は、下関の観測地点では241ミリメートル、豊田の観測地点では173ミリメートルでございました。
次に、被害状況でございますけれども、それぞれ種別ごとにお答えをいたします。まず、人的被害についてはございませんでした。住家の被害につきましては、床上浸水が76件、床下浸水が23件発生をしております。道路被害につきましては、通行止めが国道に1件、県道に1件、市道に6件発生をしております。土砂崩れ等の被害につきましては、土砂崩れが51件、倒木が5件、河川被害が10件発生をしております。
○桧垣徳雄君
この赤岸通りの近くにお住まいの方の中には、お年寄りの方でございますけども、寝ていたよと、そして床上浸水があったけど、まだ寝ていて目覚めたときには布団が少しぬれていたという状況もございました。
さて、今おっしゃったような被害が発生をいたしました。それに対して、下関市はどのような対応を取られたのか、お示しください。
○建設部長(伊南一也君)
まず私のほうから、道路や河川などの公共土木施設の対応について御説明いたします。道路や河川の応急対応につきましては、通報を受けた全ての箇所について速やかに現地を確認して、道路に流出した土砂や水路に堆積した土砂の撤去などの機能確保、また通行止め規制などの2次災害防止対策を行っているところでございます。
○環境部長(吉田 誠君)
環境部から、災害ごみの対応についてでございます。当日から現地を確認し、自治会長と協議を行い、仮置場を設置する等の対応を行っておりまして、11日の午後には最初の収集を開始いたしました。7月11日から19日までの期間で、仮置場は旧市内7か所に設置し、職員延べ65人がパッカー車やオープン車などで、全32回、総重量約26トンを市の処理施設へ搬送いたしました。
○保健部長(八角 誠君)
保健部の対応といたしましては、消毒方法等の御相談対応ということになります。床上浸水の被害を受けられた世帯や自治会からの相談に対し、消毒方法等の御説明をするとともに、消毒の手順や感染症予防の注意点などを記載いたしましたチラシ、これと消毒液をセットにしてお配りしたところでございます。
○福祉部長(野坂隆夫君)
福祉部からは、福祉バス事業における被害の状況と対応についてお答えいたします。福祉バス事業は、下関市社会福祉協議会が実施しておりますが、マイクロバス2台が床面まで水没いたしまして、エンジンが故障したために、令和6年7月11日より運行及び予約を停止しております。
対応といたしましては、故障車2台の修理費用が高額であり、修理期間が長期間になる見込みであることと、また、登録から18年以上経過し老朽化していることを踏まえまして、2台とも廃車し、新たに新車のマイクロバスを2台調達し、福祉バス事業を継続することとしております。
マイクロバスの新規調達につきましては、発注から納期まで、おおむね1年程度の期間を要することから、予約を停止している期間をなるべく短くするため、新規調達のマイクロバスが納入されるまでの間、代替として28人乗りマイクロバス1台をレンタルし、暫定的に運用する予定としております。
○桧垣徳雄君
市は、それぞれ適切な対応を取られたと思います。福祉バスが使えなくなって、楽しみにしていた行事ができなくなったというお声も受けております。致し方ないかなとは思いますけれども、市民ががっかりしていることも、しっかり受け止めていただきたいなと思います。
この田中川の周辺についての浸水の問題については、私が議員1年目のときに先輩議員が質問をされておりました。その先輩議員が言われたことを議事録からちょっと紹介いたしますけれども、「旧市内のいわゆる田中川沿いの両方の地域、いわゆる通称赤岸通りと菁莪通り、この二つは私が記憶しているだけでも40数年前からこういう被害をずっと受けてきております」と、その後いろいろな対応をされたけども、根本的には一つもよくなっていない。議事録からの引用を続けますと、「旧市内のど真ん中、また中心市街地がそのような度々被害を受けて、これに対する根本的な抜本的な対策が立てられないとしますと、これは都市行政、都市整備行政という観点から考えますと、行政の怠慢だという指摘を受けても、私はしようがないんじゃないかと思うのです」、このようにその先輩議員は言っておられました。その当時から21年たちましたので、少なくとも60数年前からの浸水状況については、抜本的・根本的な対策は行われていない、この先輩議員の思いと私も一致するところが多々あるわけでございます。
それでは菁莪通りの浸水対策について、どのような取組をなされてきたのか、お願いいたします。
○上下水道局長(林 義之君)
上田中町二丁目から上田中町四丁目のいわゆる菁莪通りの浸水対策につきましては、平成26年度から令和2年度にかけて、浸水対策事業により、雨水を排除する水路――ボックスカルバートと申しますけども、それを新たに設置し、浸水被害の軽減対策を実施しております。
○桧垣徳雄君
対策をしても、このたびもこの菁莪通りのところでは、事務所の中まで水が入ってきたというお声も受けております。菁莪通りのこと、今こういう取組をされたと言いましたけども、これから浸水被害を軽減するための支援策などは考えられているのでしょうか。
○上下水道局長(林 義之君)
先ほど申しました令和2年度に完了いたしました浸水対策事業でございますけども、その対策の効果について申し上げたいと思います。過去に当該地区におけます1回の降雨に対する最大の浸水被害というのがございまして、床下浸水15戸でございました。令和2年度に整備を完了した以降の降雨に対しましては、浸水被害の報告は受けておらず、整備効果を発現していると考えております。このため、菁莪通りにつきましては、今後整備の予定は現在のところございません。
○桧垣徳雄君
今後整備の予定はないということで、強い雨が降るとなった場合、自分たちで何とか予防対策を取ってということでございます。
それでは、赤岸通りのほうの浸水対策について、これまでやってこられたこと、今後やろうとしていることなどについてお答えください。
○上下水道局長(林 義之君)
先ほど議員御説明いただきました赤岸通りのいろいろな被害が今回ございました。貴船町一丁目から貴船町二丁目にかけて、いわゆる赤岸通りというのがございまして、その浸水原因について、上下水道局の現時点での理解なり、判断をまずお話しさせていただきたいと思います。
令和2年度に委託業者とともに浸水原因の解析調査を実施いたしました。田中川上流部の貴船町三丁目付近に埋設されております既存の水路――ボックスカルバートの断面積が小さいことから、豪雨時には流入してきた雨水が道路上にあふれ、そのあふれた雨水が道路の表面を流れて、低地であります赤岸通りへ流入していることが、浸水被害が発生している原因の一つであるということが分かりました。
このため赤岸通りの浸水対策につきましては、これらの水路の断面積を大きくして、水路からあふれる雨水を減少させることにより、当該地区における浸水被害の軽減が図れるとして、現在浸水対策工事を進めております。
工事の内容につきましては、県道の車道内へ新たな水路――ボックスカルバートを設置し、県道へ接続する市道内の円形の管があるのですけども、円形管をより断面積の大きいものに取り替える工事に、令和4年度より着手しており、今年度3期目の工事を予定しております。工事は令和8年度中の完了を見込んでいるところでございます。
○桧垣徳雄君
今回、浸水被害を受けた方にお話を聞きますと、雨水が自分の敷地、自分の家にだんだん入ってきて、水が引くのは大体1時間ぐらいだったと。つまりその1時間程度、雨水がどこかにかわせる、そういう工夫をしておけば、少なくとも床上浸水は、これほどになっていなくて、もしかしたらゼロに近い状況にもなったのではないかなと思います。
そこで、公共施設、あるいは公共の土地に洪水対策として貯留施設をつくる、そういうことも、先ほど紹介した先輩議員は提案をされております。一時的にそこに雨水を貯留して、雨が治まったら、それを近くの川に排水していくということです。菁莪地域の一番低いところの近くにも、市が持っている土地もあります。この貯留施設、地下タンクについて、当時の建設部長は次のように述べておられます。「密集した市街地や低地部における浸水対策といたしまして、公共用地などに貯留施設を設置することは有効な手段だと考えられます。今後は、貯留施設や強制排水ポンプなどを設けたことに対しての周辺住民への環境影響なども考慮しながら、総合的に判断してまいりたいと思います」、引用は以上でございます。
ただ、民家が密集している中で、そんな土地もなかろうかと思いますから、私一つの案を申し上げておきたいなと思います。貴船町には、県の総合庁舎がございます。下関総合庁舎でございます。かなり古い築年数になっておりまして、県議会のほうでも、今後どうするのだという議論がなされているところでございます。その後、耐震補強はされましたが、建物自体はそのままです。今後、あの庁舎を現在地で建て替えるというようなことになった場合、当然山口県が自らの費用と責任で行われるのですけれども、あの場所に地下貯留装置なども、ぜひ設けていただければと。県と市、協議をして進めていただければと私は思うのでございますが、そのような私の思いについて、ぜひ感想なり、期待の声なりがあれば教えてください。
○上下水道局長(林 義之君)
県の総合庁舎の利活用の件ですけれども、県と協議もしておりませんので、具体的にお話しすることはできませんが、一般的に申し上げまして、地下貯留槽を設置して豪雨時の雨水を一時的に貯留して、晴天時に排水ポンプで排水すると、河川に放流するということは他都市でも多くの事例があることから、有効な手段の一つであるとは言われております。ただ、その地盤の固さや掘る深さなどによりまして、費用はかなり上下するとも理解しているところでございます。
令和2年度に行いました解析調査の際に実施した、降雨シミュレーションというのがございまして、先ほど申しました水路――ボックスカルバートの整備を行ったことによりまして、赤岸通りの浸水被害が軽減されると上下水道局は判断しております。局といたしましては、この水路の整備が完了した後は、まずはその効果を検証してまいりたいと思っております。
○桧垣徳雄君
ぜひ今、市が取り組もうとしている、その対策の効果が十分発揮されることを願いながら、このテーマについてはここで終わります。
引き続きまして、砂子多川の河川環境整備についてでございます。砂子多川というのは、勝山地域中心部を流れる二級河川であります。本来、二級河川というのは、山口県が管理をする、整備をする河川でありますけれども、現在、都市基盤河川として下関市が管理に当たっているようでございますが、この認可を受けた都市基盤河川改修事業について、まず実施主体はどこなのかということをお示しいただきたいと思います。
○建設部長(伊南一也君)
砂子多川につきましては、今御指摘のとおり二級河川でございまして、山口県が管理を行っているところでございます。しかしながら、過去に周辺市街地が大規模に浸水をしたことから、浸水被害の軽減を図るために、下関市が平成2年度に都市基盤河川改修事業の認可を受けて、実施主体として整備を進めてきたところでございます。
○桧垣徳雄君
きめ細かい対応をするためと伺っておりますが、現在、都市基盤河川の認可を受けた下関市がやっているということでございます。これまでの河川改修の取組については、どれぐらい進んでいるのか教えてください。
○建設部長(伊南一也君)
砂子多川都市基盤河川改修事業の進捗状況でございます。平成3年度より事業に着手いたしまして、全体延長2,900メートルのうち、平成21年度までに、下流の綾羅木川の合流部からJR山陽新幹線の高架下部分を除く、中国縦貫自動車道横断部付近までの延長1,212メートルの改修を完了しております。
○桧垣徳雄君
そのような取組状況でございます。来年度から10年間の下関市の一番最上位の計画、総合計画の準備に皆さん当たられていますけれども、この間、議員側にも説明を受けたところでございます。その中で、認可を受けた都市基盤河川についても、資料の中に触れられておりました。
この砂子多川の整備については、実は、昨年度は1センチも進んではおりません。理由は、関係者との調整が難航している状況において、事業進捗を図ることは難しいということであります。県の管理だった河川の一部分、ぜひとも下関市に整備をさせてくれと言って手を挙げたところで、まだ全体の一部分しかやっていませんが、その中の新幹線高架部分が、まだそれも関係者との協議が難航している。そこをどうするのかと思うわけでございますが、このたびの7月11日の豪雨によって、砂子多川がどのような状況だったのか、ちょっとモニターを見てください。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○桧垣徳雄君
左上の写真の橋は、砂子多川ほたる公園に渡るほたる橋でございます。そのそばを見たら、この護岸の上の辺まで、大水が流れてきた跡がございます。もうちょっと水位が上がれば、ほたる橋の橋脚にも、川の水が運んできた木の枝とか草とかがぶつかるような状況にもなってきているわけでございます。
まず、7月11日の豪雨によって、このような状況になっている、川の水があふれんばかりになってきたことについての認識についてお示しいただきたいと思います。
○建設部長(伊南一也君)
7月11日の豪雨によりまして、多くの市街地や道路の冠水被害が発生していることから、市内の各河川においても増水していたものと認識しております。このことから、砂子多川につきましても、同様に増水していたものと思われますが、隣接する市道や周辺住宅での浸水被害は確認されていないことから、このたびの豪雨における河川からの越水はなかったものと考えております。
○桧垣徳雄君
それで今度言いますと、このほたる橋の下流側に山陽新幹線の高架の部分があって、その下、川はどうなっているかというと、こんな状況なのです。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○桧垣徳雄君
写真の左上の橋脚の奥が、在来線のホームがあるところでございます。この箇所の山陽新幹線高架の下の河川改修の取組については、先ほど総合計画の検討資料に載っていることを御紹介いたしました。関係者との調整が難航している、関係者の後に括弧して、県、JR、地元自治会とありますけども、どの関係者との調整が難航しているのか。難航しているから、もう河川改修は進めなくていいのか、どのような御認識なのかお示しください。
○建設部長(伊南一也君)
JR山陽新幹線の高架下の砂子多川の改修につきましては、これまで河川管理者であります山口県と協議を行ってまいりました。しかしながら、山陽新幹線の高架下の工事でございますので、新幹線の営業に影響がない、難易度の高い特殊な工法を用いる必要がありまして、また多額の事業費を要するなどの課題があり、これらの課題の整理に時間を要し、結果として改修事業は休止に至っております。
今後につきましては、引き続き、豪雨時の水位の確認、また周辺市街地の浸水状況などに注視するとともに、これからの砂子多川の整備について、山口県と協議を進めてまいりたいと考えております。
○桧垣徳雄君
都市基盤河川として下関市が整備を進めていくのは、綾羅木川との合流点から、いわゆる県道長安線に至るまでの区間だと思います。その中で、高速道路の下付近までは、新幹線高架を除いては済んでいるとなりますけれども、新幹線高架のところが手つかずのまま、今度は高速道路から上流、長安線との合流点までの河川改修というのはあるのでしょうか。
○建設部長(伊南一也君)
事業計画の中にはございますけれども、基本的には河川は下流から整備をしていくというのが原則でございますので、基本的には残った残工事について、山口県と整備の在り方について検討してまいりたいと考えております。
○桧垣徳雄君
つまり、この新幹線の高架の下が何とかならないと、もう上流の河川整備などについては進まないというのが実態だと思います。私は勝山に住んでおりますが、勝山だけではない山陰地域の議員、それから支所の職員の皆さん、それから連合自治会の皆さんが併せて、高速道路から上流も、ぜひとも河川整備を進めてという要望を、毎年、市に対して出しています。地元の声もしっかり受け止めていただければと思うわけでございます。とにかく、この新幹線の高架下の部分の対応を何とかしてほしいなと。先ほど豪雨によって、あふれんばかりになったけれど、越水はしていないよと。つまり、水があふれる、そういう事態にならないと今のままで経過するよとも、私は受け止めたところでございます。
新下関地域というのは、下関駅から唐戸周辺までの地域と併せて、下関市の拠点地域として、これからしっかり整備していこうという地域の中にあります。その勝山の真ん中を走っている、流れている川でございますので、ほかの川と同様とまでは言いませんけれども、この重要性についてもしっかり認識をしていただければと思います。
それでは、河川整備が終わっている新幹線高架下よりも下流について、この現状の一部を今写真で見ていただいています。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○桧垣徳雄君
両岸に矢板が打ち込まれていて、河川整備は終わっているのですけれども、川の中に大木がたくさん生えている、育っている状況の中で、大雨で流れてきた木の枝や草などが、この木の真ん中辺ぐらいまで、高いところまで流れた跡があるような状況でございました。こういうものを少なくとも取り除けば、現状のままの河川整備状況であっても、川の水の流れる量がスムーズになって、大きくなって、河川の水位を引き下げることに役立つのではないかと思うわけでございます。この川の水の流れる量を増やす取組について、今後どのようなお考えなのか示してください。
○建設部長(伊南一也君)
御指摘の箇所は、砂子多川の二級河川の区域でございますので、維持管理は基本的には山口県が行っているという状況でございます。今御指摘の河川内の大木の伐採につきましては、所管の山口県下関土木建築事務所のほうに要望しているところでございます。
○桧垣徳雄君
山口県に要望をしているけど、もう何年もこのような状況。木はどんどん大きくなる、それを何年も繰り返してきたということですが、要望してもこれまで成果はなかったですよね。どうしますか。
○建設部長(伊南一也君)
しゅんせつでございますので、基本的にしゅんせつは1回でなかなか終わるものではなくて、ある程度年数がたったら、また堆積していくということで、継続的に維持管理をしていく必要があると考えております。この箇所につきましても、県のほうで少し時間はたっているかと思いますけれど、やった実績もあると聞いておりまして、この箇所につきましては、県のほうに問い合せたところ、今年度渇水期に入ってから、速やかに周辺のしゅんせつをする箇所があるので、その箇所と合わせて、この大木の伐採も行うように計画されていると聞いております。
○桧垣徳雄君
分かりました。対応をよろしくお願いいたします。
最後に、砂子多川の支流、秀波川の堆積土砂のしゅんせつ、繁茂した草木の撤去についてでございます。10ページに掲げている写真は、初めてここでお示しするわけではございません。以前にも示した写真でございます。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○桧垣徳雄君
道路の奥側が、砂子多川に流れる秀波川で、秀波川のその奥が勝山小学校です。このちょっと上流には勝山小学校に渡る橋がありまして、そこは通学路で、田倉方面の子供たちが使っている通学路でございます。
ここの対策についても以前要望しました。そうしたら、土砂しゅんせつの計画にはないけれども、こうやって近くの人がちょっと不便になる、危険になる状況があるのなら、組み込んでしゅんせつをやりましょうということでございました。本来は、今年度やる予定とお聞きしておりましたけれども、昨年の集中豪雨で、今年の梅雨が乗り切れるかどうか分からないところがあって、そちらを先にやるからちょっと待ってということでございました。この秀波川についても、ぜひとも、しゅんせつ等々の対策をお願いしたいと思いますが、今どのようなお考えをお持ちでしょうか。
○建設部長(伊南一也君)
河川のしゅんせつ工事につきましては、過去に浸水被害が確認された箇所を中心に、現地を確認して河川内の土砂の堆積状況、また住宅の立地状況、周辺環境などの状況を総合的に勘案した上で、緊急度を精査して優先度を決めて、順次整備を進めてきております。
また昨今頻発する災害を鑑みまして、新たに実施する河川を追加するなど、事業計画の見直しも行っております。
御指摘の秀波川につきましても、既にしゅんせつ工事の事業計画には位置づけておりますので、今後、その他の実施河川の進捗状況を見ながら、実施に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
○桧垣徳雄君
お願いいたします。これで二つ目のテーマは終わります。
引き続きまして、三つ目のテーマでございます。増え続ける、一人暮らしの高齢者が安心して生活できるために、市としても力を込めてほしいという内容でございます。
まず最初に、下関市の人口がどんどん減ってきている中で、一人暮らしの高齢者も増えてきている、割合的には増えてきているのではないかと思いますけれども、孤立を深めるお年寄りの現状について、市はどのようにお考えなのか、お示しください。
○福祉部長(野坂隆夫君)
本市の高齢者数は、令和2年度末の9万1,600人をピークに減少傾向にはございますが、高齢化率は令和6年4月末時点で36.6%と、国の平均を上回っており、今後も上昇することが予想されます。
こうした中、第9次いきいきシルバープラン策定時に行った調査でございますが、その中で、「あなたの心配事や愚痴を聞いてくれる方はどなたですか」というような質問に対しまして、そのような人がいないと回答した高齢者の方が5.8%、特に男性の一人暮らしでは21.3%に達しております。
また、地域包括支援センターが日々の相談や支援を行う中で、孤立する高齢者が明らかになるケースも多く、核家族化や地域のつながりの希薄化などにより、孤立や不安を感じる高齢者が増加していると認識しております。
○桧垣徳雄君
不安を抱える高齢者が、増えてきているという認識でございました。それでは、そういう方が安心して暮らしていけるような取組も求められるところでございます。一人暮らし、あるいは一人暮らしで頼れる身寄りのいない高齢市民、その方が本当に安心して暮らしていけるように、万一のとき本人の意思を支援する取組について、今いろいろな自治体で、御一人様高齢者の不安な状況を軽減するような支援策がなされてきつつあります。本市の場合、万一のとき、本人の意思を支援する取組についてどのようなことをしているのか、今後どのようにしていこうと思われているのか教えてください。
○福祉部長(野坂隆夫君)
本市では、一人暮らしの高齢者をはじめ、全ての高齢者が万一のときに備え、安心して生活できるよう、意思決定を支援する取組を行っております。
一つ目の取組は、こちらのエンディングノートでございます。令和6年2月に成年後見制度や権利擁護の観点から内容を充実させたところでございます。このエンディングノートは、高齢者の皆様が医療や介護、死後の事務手続に関する自身の意思や希望を具体的に記録できるものでございます。特に、自分の意思が伝えられなくなった場合におきましても、必要な医療や介護が適切に受けられるよう、詳細な情報を記載できるものとなっております。
二つ目の取組は、こちらの下関あんしん情報セットです。こちらは、救急隊が駆けつけた際に迅速な救命活動が行えるよう、医療情報や緊急連絡先を記載したシートを、このケースの中に入れて冷蔵庫の中に保管していただくキットでございます。
これらの取組に加え、下関市医師会に委託して実施しております医療介護連携推進事業の一環として、医療及び福祉の専門職を対象としたアドバンスケアプランニング、いわゆるACPに関する研修を実施し、支援の輪を広げているところでございます。
今後も高齢者が本人の意思等に基づき、万一に備え、安心して生活できる環境づくりに取り組んでまいります。
○桧垣徳雄君
いろいろされていることが分かりました。最初に紹介されたエンディングノートについては、私はもっとエンディングノートを使う方が増えていくようにしてほしいと、しないといけないなと思っているところでございます。しかし、自分が万一のときになったら、こうしてね、ああしてね、私はこれを希望しますと書いているエンディングノートが、いざというときに関係者に見てもらえるかどうかは不安です。見つけられなかったら、本人の意思とは違うような、事後処理が進んでいくことも考えられます。
私はこのエンディングノートに書かれているような内容を、できたら下関市が情報を保管して、そういう制度をつくって、登録して、いざというとき問合せがあったら、この人には自分の情報を伝えてもいいよという方になら、あるいは消防隊員や医療現場の方なら、見ていいよということになれば、ぜひとも自分の意思表示ができなくなった状態でも、しっかりと御本人の意思が、意思表示できなくなった場合でも生かされるのではないかと思っているところでございます。
これとはちょっと角度は違いますけれども、今新たな制度を設けなくても、いざというときに、行政としてアドバイスとか支援できる一つの取組について御紹介をいたします。
これは宇部市での取組で、広報に載っていたものでございます。「市役所での手続をお手伝いします(御遺族サポート)。死亡に伴う市役所での様々な手続を、可能な限り市民課で一括して受け付け、手続の案内や各種書類の作成を支援します」ということで、こういうふうな取組もぜひ参考にしながら、高齢者が安心して、高齢者の関係者も、後でいろいろな手間をかけなくても済むようなやり方も、ちょっと工夫していただければと思いながら、私の一般質問を終わりにさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
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