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9月25日(月) 本会議(一般質問5日目)
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内容
会議録
第3回定例会
9月25日(月) 本会議(一般質問5日目)
創世下関
吉村 武志 議員
1.6月29日~7月11日梅雨前線豪雨災害復旧事業
【下関市議会 本会議確定版】
△一般質問
○副議長(安岡克昌君)
休憩前に引き続き、会議を開きます。
一般質問を継続いたします。28番、吉村武志議員。(拍手)
〔吉村武志君登壇〕
○吉村武志君
皆さん、こんにちは。私は、創世下関の吉村武志と申します。よろしくお願いいたします。
今回の質問は、8月15日の山口新聞から、参考にして質問します。
〔手話を交えて発言〕
○吉村武志君
これは山口新聞の記事なのですけれども、大雨被害復旧費で下関市16.8億円を専決処分、補正でも計上。総額100億円超ということがありました。6月29日から7月11日までの豪雨で発生した災害について、「下関市は8月14日、被害箇所の早期復旧に必要な実施計画に、委託の事務に係る補正予算16億8,300万円を10日付で専決処分をしたと発表した。今回の9月議会で専決処分の承認を求めるとともに、9月補正予算で工事費などを計上する予定。公共施設などの復旧費用は総額で100億円を超える見込み。当市では、大雨災害に伴い、2010年に7月専決処分と9月補正で合わせて約24億円の復旧費を計上したことがあるが、今回はそれを大きく上回る規模になる見通しだ」という記事を見て、2010年の下関災害がどんなのがあったかとちょっと思い出しました。
菊川地区で関門菊川ゴルフ場の裏の土砂崩れで、轡井・道市の土石流によって、道市地区と樅ノ木地区が孤立したことや、木屋川の氾濫で家屋が浸水し、ゴムボートで救出されたテレビ中継を見て、驚いた記憶がよみがえりました。今回の被害が当時よりかなり大きい規模なので、今回の当市の災害復旧事業の内容についても、しっかりと確認して、市民の皆さんへのお知らせを兼ねて、6月29日から7月11日の梅雨前線、豪雨被害復旧事業について質問いたします。
まずは、タブレットの映像を御覧ください。
〔説明資料を議場内ディスプレイに表示〕
○吉村武志君
これは、山林から圃場水利に入る前の流木の被害の現場です。
次に、これは8月30日に施工された災害復旧工事の模様です。それから、翌日の31日には、復旧工事が終了した映像です。
次に、これはまた違う場所ですけれども、これは林道からの流木の現場です。これも、鳥獣害の柵があるのですけれども、被害に遭ったところは柵も倒れています。それから、これが9月7日に確認に行ったところ、応急復旧工事ができたときの写真です。
それから、これは市道の横が崩れていた部分を8月6日に確認しました。それから、これが9月7日に確認したところの現場の応急復旧です。
それから、これは井田地区ですけれども、令和4年度、前年度の災害の復旧がまだ実施されておらず、ようやく着工したという写真です。
ほかにも、多数の被害現場の映像を撮っているのですけれども、枚数に限りがありますので、この場で紹介できませんが、別の災害現場でも行っていますので、安心をしてください。
今回の災害関係の質問は、初日の秋月議員、桂議員、21日の木本議員、本日午前中に行いました星出議員も質問されていますので、重複する質問もあるかと思いますが、再確認の意味も兼ねまして、通告どおりに質問していきますので、よろしくお願いします。
初めに、今回の豪雨により被災した施設の被害状況について、現在把握している土木施設と農林水産施設の被害箇所と被害額について、本庁と4総合支所でそれぞれ教えてください。
○建設部長(伊南一也君)
令和5年6月末から7月にかけての梅雨前線豪雨により、被災した道路や河川などの公共土木施設の箇所数と被害額についてお答えいたします。
まず本庁管内は、道路が52か所、河川が40か所で、被災額は約20億円。次に、菊川総合支所管内は、道路が6か所、河川が26か所で、被災額は約7億5,000万円。豊田総合支所管内は、道路が44か所、河川が64か所で、被災額は約24億4,000万円。豊浦総合支所管内は、道路が36か所、河川が52か所で、被災額は約18億2,000万円。豊北総合支所管内は、道路が21か所、河川が54か所、橋梁が3か所で、被災額は約17億4,000万円でございます。
○吉村武志君
かなりひどい箇所数だと思いました。続きまして、先ほど紹介しました8月15日の山口新聞の記事で、2010年にも専決処分をされて、9月補正予算で24億円の復旧費を計上されています。
2010年の災害と今回の災害の異なる点についてお尋ねをしたいと思います。最初に、2010年と2023年の気象状況の違いについて教えてください。
○総務部長(笹野修一君)
気象状況が異なる点ということで御質問いただきました。
まず、2010年の豪雨時の気象状況につきまして、気象庁の観測記録により説明をさせていただきます。2010年の7月8日からの降り始めから7月16日までの期間におきましては、総雨量は下関の観測地点で369ミリ、豊田の観測地点で574.5ミリが記録をされております。1時間当たりの最大雨量は、下関で34.5ミリ、豊田で72ミリでございました。この期間に、豊田で1時間当たり50ミリ以上80ミリ未満の気象用語で非常に激しい雨、こちらが1回観測されております。
次に、今年でございますけれども、今年の降雨時の気象状況でございます。6月29日の降り始めから7月11日までの期間におきまして、総雨量は下関で588.5ミリ、豊田で649ミリが観測をされております。1時間当たりの最大雨量は、下関で37.5ミリ、豊田で106.5ミリでございました。この期間に、豊田で1時間当たり50ミリ以上80ミリ未満の非常に激しい雨が2回、それから80ミリ以上の猛烈な雨が1回観測されております。気象状況については以上でございます。
○吉村武志君
2010年、13年前ですけれども、そのときも、かなりひどい雨だということで、当時、私もそのときは菊川の局長をしていて、配達から早く帰ってくださいということで行ったら、もう浸水して、帰れない状態になりかけていたから、大変だったと思いました。
今回は、その時と比べて雨量が大変多い、線状降水帯とか、いろいろ気象条件も変わっていますけれども、かなりひどい災害だったと思います。
それでは、先ほども紹介いただきました、2010年と2023年の土木施設と、農林水産施設の被害箇所と被害額について比較をする意味で、もう一度お願いいたします。
○建設部長(伊南一也君)
公共土木施設についてお答えいたします。まず、2010年の公共土木施設の被災箇所数は、下関市全体で126か所、被災額は約13億5,000万円でございます。次に2023年、このたびの公共土木施設の被災箇所数は、下関市全体で398か所、被災額は約87億5,000万円でございます。
○農林水産振興部長(植木純治君)
2010年と2023年の農林水産施設の被害箇所数と被害額についてお答えいたします。
農業関係でございますが、2010年の被害箇所数は427か所、被害額は約8億8,000万円。2023年は、被害箇所数は414か所、被害額は約8億6,000万円でございます。
続きまして、林業関係でございますが、2010年の被害箇所数は34か所、被害額は約3,000万円に対し、2023年は被害箇所数が93か所、被害額約1億円でございます。
最後に水産関係につきましては、2010年は被害がなく、2023年は被害箇所数が1か所、被害額は5,000万円でございます。
○吉村武志君
2010年と2023年を比べても、被害金額がすごく違って、土木では87億円、本当に100億円に近い金額ということで、かなり厳しい災害だったと思います。
続きまして、災害復旧の見通しについてお尋ねします。土木施設と農林水産施設の災害の復旧の見通しについて教えてください。
○建設部長(伊南一也君)
このたび被災した公共土木施設の災害復旧につきましては、8月下旬から国の災害査定が行われておりまして、この災害査定が終了した箇所から、順次復旧工事を進め、早期復旧に努めてまいりたいと考えております。
○農林水産振興部長(植木純治君)
農林水産施設の災害復旧の見通しについてお答えいたします。このたび被災した農林水産施設の災害復旧につきましては、国庫補助、単市災害復旧事業により、復旧を計画しています。
国庫補助災害復旧事業は、9月中旬から国の災害査定が行われており、順次復旧工事を進め、早期復旧に努めてまいります。また、単市災害復旧事業につきましても引き続き準備を進め、早期復旧に努めてまいります。
○吉村武志君
土木のほうは、8月下旬から査定に入っているということと、農林水産については9月中旬からやっていくということが分かりました。
それでは、各施設の災害に対する応急復旧についてお尋ねしたいと思います。まず、復旧事業と応急復旧事業の違いについて教えてください。
○建設部長(伊南一也君)
公共土木施設についてお答えいたします。公共土木施設の災害復旧事業は、被災した道路の道台や河川の護岸などを被災前の状態に復旧するというものでございます。しかしながら、被災の規模が大きく、復旧までに時間を要する箇所につきましては、保安措置を行った上で、応急復旧として、道路や河川に流出した土砂の除去やシートがけなどにより、施設の機能確保並びに二次災害防止対策を行うものでございます。
○農林水産振興部長(植木純治君)
農林水産施設の災害復旧事業と応急復旧業務の違いについて御説明いたします。
農林水産施設の被災につきましては、地元の方々と市職員のパトロール等により、報告のあった被災箇所につきまして、現地確認を行っております。
そのうち、不特定多数の利用がある農道、林道、海岸施設及び決壊すると人命・財産に被害を及ぼすおそれのある農業用ため池等は、応急復旧業務として着手しております。
○吉村武志君
復旧事業としては、被災前の状態に戻すというのが復旧事業で、応急復旧というのは、その前に土砂が流れたりとか、道路が通れないとか、そういうことでよろしいですね。(「はい」の声あり)
それでは、今回16億8,000万円の専決処分がされていますが、専決処分したことで復旧工事等にどのような影響というか、効果があるのか教えてください。
○建設部長(伊南一也君)
公共土木施設についてお答えいたします。このたび災害復旧費において専決処分いたしました16億8,300万円のうち、道路・河川などの公共土木施設に関わるものは13億4,400万円でございます。これは被災した公共土木施設の早期復旧に向け、まずは復旧工事に関わる測量設計業務を行うための費用であり、この業務を速やかに進めることで、今後の復旧工事につきましても、早期に着手することができるものと考えております。
○農林水産振興部長(植木純治君)
専決処分による災害復旧事業の影響についてお答えいたします。農業施設と水産施設の国庫補助災害復旧事業は、専決した8月補正予算により、測量設計業務を発注しております。これにより、国の災害査定を早期に着手することができました。農業施設の災害査定は既に始まっており、この中で、設計等に期間を要する農業用施設の頭首工の災害復旧につきましては、国県の配慮によりまして、8月24日に国の災害査定官による事前現地確認を行い、早期復旧に努めております。
○吉村武志君
専決処分されたことで、復旧になる前の測量、そういうのが早くできるということです。専決しなかったら、今回の議会が終わってそれからということだから、工事が早くできるということでよろしいですね。(「はい」の声あり)分かりました。
それでは、被害箇所の応急復旧の状況について教えていただきたいと思います。
○建設部長(伊南一也君)
公共土木施設の応急復旧の状況でございますが、被災した全ての箇所につきまして、速やかに保安措置を行い、道路に流出した土砂の除去やシートかけなどにより、応急的な施設の機能確保や二次災害の防止対策を行っております。
○農林水産振興部長(植木純治君)
農林水産施設の被災箇所に係る応急復旧の状況についてお答えいたします。農林水産施設94件の応急復旧業務に着手し、9月22日現在で67件の応急復旧業務が完了しております。引き続き、早期復旧に努めてまいります。
○吉村武志君
応急復旧は今、いろいろ専決でやっていますので、できる限り早めに処理をしていただきたいと思います。
続きまして、桂議員、木本議員も、鳥獣害防止柵の被害の質問をされていましたが、改めて被害状況について教えてください。
○農林水産振興部長(植木純治君)
このたびの豪雨に伴う鳥獣害防止柵の被害状況についてお答えいたします。
豪雨明けの7月3日以降、被害を受けた鳥獣害防止柵の把握につきまして、過去の設置記録を基に、本庁及び総合支所担当職員で現地の聞き取り及び巡回確認をいたしました。
その結果、7月24日現在、市全体の被災柵の延長は、おおむね18キロメートルと推計いたしております。なお、特に被害が大きかった地区は、粟野川流域付近、川棚川流域付近で、豊田地区、豊北地区、豊浦地区となっております。
○吉村武志君
このたびの鳥獣害防止柵の緊急復旧事業というのが挙がっております。この緊急復旧事業の内容について教えてください。
○農林水産振興部長(植木純治君)
鳥獣害防止柵の緊急復旧事業の内容についてお答えいたします。
このたびの豪雨災害では、鳥獣害防止柵についても甚大な被害を受けております。被害を受けた鳥獣害防止柵の復旧は、地域農業の維持・継続に必要なため、災害関連事業として鳥獣害防止柵緊急復旧事業を9月補正予算に計上しております。迅速かつ集中的に進めることとしております。
当該事業は、市内在住の農業者等に対し、鳥獣害防止柵の再設置に係る資材購入費、及び被害を受けた鳥獣害防止柵の撤去に係る経費の一部について支援することとしております。
また、災害関連事業であることから、補助率については、通常の単市補助による鳥獣害防止柵整備事業が2分の1であるところ、当該事業は10分の9としております。
○吉村武志君
この事業は、結局、災害のということでよろしいですか。以前、災害防止柵が破損して、それの補修ということで、先ほど部長が言われた2分の1というところが、今回は10分の9まで被害に遭った柵を修理するとか、それを撤去するということでよろしいですか。
○農林水産振興部長(植木純治君)
そのとおりでございます。
○吉村武志君
桂議員も言われていましたが、せっかく補修したのがまたそれが破れて、もう復旧する見込みがないので、もうやめようかという何かそういう気持ちの人がいるといいますか、早急にその辺の対策も取っていただきたいと思います。
それから次に、今後の防災・減災対策についてお尋ねいたします。今後の防災・減災対策について、どのようにお考えかを教えてください。
○建設部長(伊南一也君)
今後の土木施設の防災・減災対策についてでございますが、このたび、令和5年6月末から7月にかけて2週続けて、連続雨量が200ミリを超える甚大な降雨が発生し、また豊田町で時間最大雨量が100ミリを超えるなど、市内各地で短時間の集中豪雨が発生いたしました。これにより、豊田総合支所管内を筆頭に、河川の増水による護岸の崩壊など、過去最大規模の被害が発生いたしました。
今後の公共土木施設の防災・減災対策につきましては、被災箇所の早期復旧を最優先に進めるとともに、河川のしゅんせつや道路のり面の対策を集中的に取り組むなど、効果的な防災・減災対策も進めてまいりたいと考えております。
○農林水産振興部長(植木純治君)
農林水産施設における今後の防災・減災対策についてお答えいたします。
今後につきましては、被災箇所の早期復旧を最優先に進めるとともに、現在利用していない災害リスクの高い農業用ため池等の廃止、林道災害の被害拡大防止対策に取り組むなど、効果的な防災・減災対策に努めてまいります。
○吉村武志君
先ほど、いろいろその現場の写真を撮ったのですけれども。
〔説明資料を議場内ディスプレイに表示〕
○吉村武志君
ここが大雨のたびに、最初、ここはもう3回目ぐらいです、こっちも3回、大雨のたびに災害になります。
復旧工事は当然、元に戻す工事だろうと思うのですけれども、度重なるということは、何かほかに原因があるのではないかと思っていて、その上の状態ですが、例えば、ここの場合、林道の上に共有林というのがありまして、共有林があるところは砂防堤とかそんなのをつくっているのですけれども、この前は、その上が崩れるということになったのです。またその上にまた危険ため池というか、ほったらかしたため池があるから、それから漏れているのではないかとちょっと言ったのですけれども、それについては、県は連動しているかどうか分からないということで、取りあえず市のほうに、ため池の切開をやってもらわないと、その下の山の崩落の分をやっても、ため池が残っていたらまたいけないからということで、このたび切開はしていただきました。
それで、どういう状況になるか分からないのですけれども、その辺も含めて、防災・減災のためにも、同じことの繰り返しになるのではないかといつも私は思うので、その原因の追及というか、そこら辺の改修が必要ではないかと思っています。
それから、先ほどの井田のところも、これも何回かしているということで、この上にこんな水路があって、その上の奥山側、ヘルシーランドのところから分水して、下に流れていくのですけれども、道より低いから、大雨のたびにこっちから水が流れてくるというので、そこの原因を何か改良しないと、また同じことの繰り返しになるのではないかと思います。そこも、建設部さん、それから防災危機管理課のほうで、再発しないような工事もしていただかないといけないと思っております。
先ほどの、井田のところも市民の方から「ここの4年度の工事がまだできていない」と言って、業者さんが決まらなくて「やっと決まったから、工事ができます」と言われて、「もう1か所見てもらいたいところがあります」ということで水路の上に行ったら、そういう状況なので、そこの水路の流れるところのかさ上げをして、奥山側のほうにそれを超えてくる分については仕方ないと思うのですけれども、その辺も連携して工事をしていただきたいと言われていました。
その辺も含めて、早急にこの議会で承認されましたら、いろいろ工事も進んでくるだろうと思います。
市民の皆さんは、なかなか自分ところを早くしてくださいと言うけれども、なかなかできない、そういう大がかりな工事なので、道路とか河川はすぐに、割と早めにやってもらうのですけれども、農業関係は作物もありますし、工事の取りかかりが遅くなるのも仕方ないと思いますので、それも含めて、例えばその工事をするには、農業用水路とか受益者負担というのがありますので、それをするに当たっては、地元の理解も要りますし、多面的機能の補助金とか中山間等もありますので、その辺をしっかり、地元が一番工事をしてほしいところから進めていただきたいと思います。
本当は、私は通告の受付は2番だったのですけれども、抽せんで31番になって今日になりましたけれども、いろいろ考えて何をするか、いろいろ原稿を考えたり、前の人とかぶらないようにということでしたのですけれども、大体復旧の流れが分かりましたので、皆さんで早急にやっていただきたいと思います。
ちょっとまだ早いようですが、これで終わりたいと思います。(拍手)
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