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9月19日(火) 本会議(一般質問1日目)
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内容
会議録
第3回定例会
9月19日(火) 本会議(一般質問1日目)
公明党市議団
恵良 健一郎 議員
1.学校環境について
2.若者の結婚支援について
【下関市議会 本会議確定版】
△一般質問
○副議長(安岡克昌君)
休憩前に引き続き、会議を開きます。
一般質問を継続いたします。4番、恵良健一郎議員。(拍手)
〔恵良健一郎君登壇〕
○恵良健一郎君
公明党の恵良健一郎です。よろしくお願いします。
〔手話を交えて発言〕
○恵良健一郎君
恵良でございます。よろしくお願いします。
質問に入る前に、昨日は敬老の日でございまして、17日の日曜日には、市主催の敬老の祝典も4年ぶりに開催されたところでございます。各地域でも敬老祝賀会が行われていると思います。先日は山の田でもあったのですけれども、前田市長にもお越しいただきまして、本当にありがとうございました。
改めて、ここまで様々なところで述べられておりますけれども、今日までの繁栄と、地域社会を築いていただきました高齢者の皆様に感謝と敬意を改めて申し上げたいと思います。そして、17日の敬老の祝典でも前田市長も御挨拶の中で申されておりましたが、高齢者の方が元気で生きがいを持って生活していけるように、しっかりバックアップまたサポートをしていきますというお話もあったかと思いますので、しっかりとお願いをしたいと思っております。
それでは質問に移らせてもらいます。今回はまず、学校環境、子供たちの学ぶ環境についての質問を、何点かさせていただきたいと思います。
初めに、特別教室の改善についてということでございます。私は今、地元の中学校で学校運営協議会の委員をさせていただいておりますけれども、6月の学校運営協議会の際に、学校の中を見せていただく機会がありまして、特別教室も1室ずつ拝見をさせていただきました。地元の中学校は私の母校でもあるわけなのですけれども、私はおよそ40年前、通学をしていたのですが、今回も見せていただきまして、基本的には40年前と変わっていない――全く変わってないわけではもちろんありませんけれども、基本的には変わっていない。懐かしいという感じだったのですけれども、同時に、これで果たして今の子供たちが意欲的に学ぶような環境がきちんと整っているか。もっと子供たちが学ぶ意欲を持てるような環境整備というのが必要なのではないかと、この際に感じた次第でございます。
そういうことで、学校に行く理由というか、楽しく学ぼうとか、あるいは学力の定着だったり、あるいは特別教室というのは、理科室、家庭科室、美術室、音楽室というところですから、教室での座学の勉強とはまた違う、体験の部屋でございますので、そういったところで楽しくできるということで、学校に来られるという子もいるのではないかというようなことも感じまして、いろいろ感じたところがあるものですから、今回改善が進まないかということで、まず質問をさせていただきたいと思います。
ちょっと今回、資料を用意したのですけれども。
〔説明資料を議場内ディスプレイに表示〕
○恵良健一郎君
これは地元の中学校の――殊さらではありません。特別教室の様子でございます。これは美術室です。これは美術室の机です。備品シールを見ますと、昭和62年3月31日と書いてありました。36年ぐらい使われているものかと思います。
それからこれは音楽室です。この音楽室も、美術室もエアコンがついているのですけれども、これは自力で、地域で力を上げまして設置をしているというところです。音楽室はもう一つあるのですが、これは吹奏楽部が全体練習をするということで、そのときに使われております。そして特別教室、こちらは家庭科室です。調理をする家庭科室。こちらは理科室です。これはミシンをしたりするほうの家庭科室です。
音楽室は先ほど二つあるのですけれども、1部屋しかエアコンがないものですから、エアコンのある部屋のエアコンをフルにかけて、ドアを開けて、もう1個の隣の、先ほどの吹奏楽部が集まって練習する部屋に冷気を送っているという様子です。このドアを開けて、冷気を隣の音楽室に冷気を吹き込むという、これは扇風機ですけれども、そういうことをやっています。
最後に、これは特別教室の鍵ですけれども、年季が入っていまして、なかなか閉まらないというような状況があります。
ざっと私の地元の特別教室はこのような状況です。殊さら、どれもこれも全部というわけではありませんけれども、美術室の机などは非常に年季が入っていまして、こういう状況で美術を習っているというような状況です。
そこで、ちょっと紹介させていただきましたが、最初の質問ですけれども、特別教室の現状ということで、特別教室は、まず全部で何部屋あるのか。そのうちエアコンが既に設置されている部屋は何部屋あるのか。そして様々な備品があるのですけれども、この備品の状況はどうなっているのか。そしてこの備品の更新に係る予算というのは幾らぐらいなのか、お示しをいただきたいと思います。
○教育部長(藤田信夫君)
小中学校の特別教室のエアコンの設置状況でございます。図書室を除きまして、特別教室の数が390室、そのうちエアコンが設置されている数が39室であり、全体の10%にエアコンが設置されている状況でございます。
特別教室の備品の予算につきましては、教材備品購入の予算の中に含まれているところでございます。備品につきましては、古いものでも、使用できるものはなるべく使用していくという状況でございますが、そのような中で、教材備品購入の令和5年度の当初予算額は、小学校費と中学校費を合わせて2,087万5,000円で、令和3年度から令和5年度の3か年の平均額は2,085万8,000円でございます。このうち、特別教室に係る備品購入の予算割合は、おおむね70%となっております。
○恵良健一郎君
私も市全体の特別教室の状況というのは正確には把握をしておりませんで、今御答弁いただきまして、なるほどと今思っているところですけれども、390部屋あって、エアコンが39部屋についていると。これは公費ではないというか、地元の中学校でもそうですけれども、地域と保護者と学校とでお金をかき集めて、コロナ禍ということで何とかつけることができたということで、特に要望が高かった部屋を学校とも協議をしてつけたということなのですが、10%しかついていないと。
備品の状況も予算のことは今初めてお聞きしたわけなのですけれども、およそ2,000万円のうちの70%が特別教室に係る備品代ということで、1年間で1,400万円、これを小中63校で割ると1台幾らなのだろうという感じで、これはやはりこの状況を見ても、この後またありますけれども、現状は分かりました。そういう予算でやっていると。使えるものは使っていくという、これはもちろん理解はしますが、この美術室の机も使えるものは使うということで、今日まで来ているというような状況なのかと今思っております。
次の質問です。今度は学校からの改善の要望ですが、もちろん予算が決まっているということを学校も承知の上で、様々要望というのはあると思うのですけれども、現状、学校からの改善の要望、どのような要望がどれくらいあるのか、お示しをいただきたいと思います。
○教育部長(藤田信夫君)
学校の購入備品の要望につきましては、毎年度、学校に対し購入希望調査を行っております。学校からの要望に対しまして、老朽度合いや利用頻度等を踏まえて優先順位を検討し、予算配当を行っているところでございます。
学校の要望につきましては、小中学校でおおむね100件程度ございます。これを全てお応えできない部分もございますが、学校運営に支障のないよう、適切な執行に努めているところでございます。なお、要望の内容につきましては、特別教室で利用するものにつきましては、顕微鏡またはミシンといったものの要望が多いという状況でございます。
○恵良健一郎君
学校もあらかじめ予算が分かっていますから、学校の中で優先順位をつけて、教育委員会にはセレクトされたものだけが上がっていっていると思います。それも100%対応できているかどうかというところになるのかと思うのですけれども、やはりこれ、今紹介しておりますけれども、これは、殊さらに古くてどうにかしてくれというものではありません。50年ちょっとたっている学校ですけれども、こういう状態であります。やはりもう少し、1,400万円ということですので、これを倍増していただいてもいいのではないかなと。年数はたってきているわけですので、いいかと思うのですけれども。
例えば、いきなり倍増といっても難しいということであるならば、私なりにちょっと考えてみるのですけれども、63校あって、毎年10校だけでも学校に割り振る予算を倍増する。そうすると、およそ6年に1回、予算が倍増の年が来るわけです。そうすると、6年後には予算が倍増ということで、学校もいろいろな備品を更新したいのでしょうけれども、6年に1回は予算が倍のときがありますから、このときに大きな備品の更新ができるのではないかとか。今聞きますと、ずっと同じような金額で毎年固定されたような感じですけれども、まずは10校だけでも、6年に1回のサイクルで予算が倍増するとか、あるいは来年から上げてもらえればもちろん理想なのですけれども、そういうような、何か今後、このままというわけにはいかないのかと。もっとどんどん古くなっていくばかりではないかと思うのです。
そこで最後の質問ですけれども、今後特別教室の改善の予定について、どのようにお考えなのか、御答弁をいただきたいと思います。
○教育部長(藤田信夫君)
先ほども御答弁いたしましたが、古い備品であっても、使える状態のものはなるべく使っていくという状況の中で、学校から様々な要望をいただいております。こういったものを予算の範囲内で優先順位をつけて、更新を行っていきたいと考えております。
今後も、各学校の要望を適切に把握していきながら、児童生徒にとって快適な学習環境を確保できるように、これは教育費全体の予算の中での話になってくると思いますが、予算の効果的な管理・執行に一層努めて対応してまいりたいと思っております。
○恵良健一郎君
分かりました。教育委員会としては、そういうお答えになるのだろうと思います。
予算をもともとどうするかというのは、市の中で、この特別教室のことを主張していただいているのは教育委員会しかございませんので、予算の範囲内というのはもちろんですけれども、その予算の部分を市の中で頑張っていただきたいと思います。
結局、使えるものは使っていく、この机なども、もちろん使えないことはないと思うのですけれども、特別教室の予算、先ほど額も聞きましたが、結果的に優先順位が低くて、後回しになってきたのだろうと思います。私は全学校がどうなっているか、全部を把握しておりませんけれども、きっとこの状態よりひどいところもあるのだろうと思うのです。
私からすれば、前から計画的に、少しずつでも更新の計画を立てていれば、ここまで至らなかったのではないか。結局後回しになってきてしまっている。今もなかなか予算が増えていないのが現状のようですけれども、ここまで来ると、もういよいよ子供たちの学ぶ環境は、我々の頃とちょっと違いますから、この机だって私が中学校を卒業した頃に入っているもので、当時はよかったと思うのです。とてもきれいでよかったと思うのですけれども、どこかの時点で年季が入ってきて、今も使えないことはありませんが、やはり計画的な更新をちゃんと考えてあげないと、学ぶ意欲が起きないのかと。美術室、理科室は薄暗くてちょっと辛気くさいというか、備品も古い。何となくやるかぐらいにしか思えないのではないかと思います。
今どきの最新のものが少しずつでも入っていけば、更新計画でちゃんと更新がされていれば、市がちゃんとやってくれるということも伝わると思いますので、そこはぜひ頑張っていただきたい。学ぶ環境をしっかり整えていただきたいと思います。
エアコンの件については、先日いただきました第2次総合計画の後期基本計画実施計画で、項目が挙がっておりますので、これは大いにこれから期待をさせていただきたいと思います。暑さというのは、この備品の古さとはまた別問題だと思いますので、ここは対応していただいていることに感謝を申し上げたいと思います。よく状況を見ていただいて、改善に努めていただきたいと思います。
では続いてです。今度は学力定着の取組ということでございます。
なかなか学力が定着しない子、勉強の理解が進まないという子が一定数いるのではないかと。これは昔も今もだと思いますけれども、こういう子たちにどう対応するかということが、学校現場の一つの大きな課題になっているのではないかと、いろいろあると思うのですが、私は感じております。そういう子たちがどうちゃんと学びというか、学力がついて成長していけるのかというのが、ちょっと私の中でいろいろ思っていますので、今回取り上げております。
今年、地元の小学校で寺子屋ということで、子供たちに希望を募って、学校で勉強を見てあげるということが行われました。いわゆる学習支援、地域の方と先生が一緒になって、子供の学習支援をしようということでありました。また昨年は、中学校で、学力の特に低い子をテーマにした先生方の研修に、学校運営協議会委員ということで参加もさせてもらったのですけれども、そういう話合いも去年ありました。
なかなか、どうするかというような結論、こうしようという妙案みたいなものはございませんで、先生方も手いっぱいですから、なかなか学校が新たに何かしようというところまではいかないというような、去年もお話だったのですけれども。
そこで、小学校・中学校と参観もいろいろさせていただくと、できる子は積極的にどんどん発言してやるのですけれども、見ていますと手が挙がらない、手が動いていないという子が一定数いるのです。これが本当に分かっているのかと思いながら見るのですけれども、その子にずっと先生もつくわけにもいかないし、授業を進めないといけないということで、その子が分かったのかなとやっていると、小一時間過ぎてしまうということもあるように思っています。
そこで今年、先ほどの寺子屋を私もお手伝いさせてもらったのですけれども、小学校低学年の子でしたけれども、2桁になる繰り上がりが分からないという子がいました。私は何と教えていいか分からず、9から10になるわけなのですけれども、1、2、3、4から10になるというときの2桁になることにぴんとこないとか、筆算がうまくできないのです。これをどう教えたらいいのかと思って、先生に、繰り上がりをこの子がよく分かっていなくて、私もうまく説明できないのですということで、ちょっとお願いをしました。すると先生が、専用の用具というか、その学年に合った算数の道具を持ってきて細かく教えていただきました。そういうことがやはり必要なのかと、マンツーマンで教えるということが理想だと、そのときに感じました。
すみません、長くなっていますが、最初の質問ですけれども、そういったなかなか理解が進まない子へのサポート体制は現在どうなっているのか、お示しいただきたいと思います。
○教育長(磯部芳規君)
児童生徒一人一人が学力の基礎基本となる知識や技能を身につけるためには、一斉授業における指導方法の改善とともに、朝学等の時間を活用した、個に応じた支援が必要であると考えています。
授業においては、タブレット端末を活用し、子供一人一人の理解状況を把握するとともに、児童生徒がいつでも繰り返し学習に取り組めるよう、全ての学校で「やまぐちっ子学習プリント」をタブレット端末に導入し、前の学年の学び直しや苦手な課題の克服等に活用しています。
また、朝学や放課後等の時間を活用し、子供自身が自分に合った課題を選び、取り組むなど、基礎基本の習得を目指した支援を進めています。
あわせて、よりきめ細やかな支援を行うために加配教員等を配置し、個別指導等の少人数指導ができるよう体制づくりに努めています。
○恵良健一郎君
いろいろ取り組んでおられるということも、今、お聞きをさせていただきまして、理解をいたしました。
ただ、タブレットを使う、それによって効果のある子もいると思うのですけれども、細かい説明がないと、本人も分かったというところまでいかないかと思うのです。
次ですけれども、いろいろなサポート事例が各学校であると思います。先生だけではなかなか難しい。今言った朝学とかタブレットというのもされておられると思うのですが、そのほかにも、地域の力も使って、いろいろなサポート体制があるのではないかと思うのですけれども、そこの部分について、ちょっとお尋ねをしたいと思います。
そういった何らかのサポート体制がある学校、これが全部で何校あるのか。そしてそのサポートの好事例を何点か御紹介いただきたいと思います。
○教育長(磯部芳規君)
各学校においては、校内の指導体制を見直すとともに、コミュニティ・スクールの仕組みを生かして、多くの人に関わってもらう体制づくりに取り組んでおります。
授業においては、管理職をはじめ、他学年や専科教員等の協力を得て、複数の教員で教科指導に取り組む学校や、学級担任や教科担当以外の教員も加わり、テスト週間に質問教室を設ける学校があるなど、各小中学校、それぞれで全校体制を意識した取組が進められています。
また、学習支援ボランティアという形で地域の方や保護者、高校生、大学生と様々な人々の力を借りて、補充学習、丸つけや宿題のサポート等に取り組んでいる学校もあります。
いずれの学校も、多様な人々との関わりを通して、認め、励まされていく中で、学習意欲の向上とともに、学力の定着につながる取組であると考えています。
○恵良健一郎君
そうですね。やはり、学校だけでは無理ということは、もうこれは明らかですので、地域の力をお借りしてやっていくということが大事なのだろうと思います。
ただ、学校に入るということは、学校の判断というか、学校によっていろいろ、先生というか校長先生の考えによっても違うと思いますから、ぜひその辺は誰がどういうというのもありますけれども、地域も頑張っておられますし、ぜひそういう力をフル活用するということが大事だと思いますので、今教育長の御答弁にもありましたけれども、各学校でそういうサポートがしっかりできるような体制づくりといいますか、そういった好循環の水平展開とかをしていただきまして、何とかそういう子たちが、授業が分かると、楽しく学校に来られるという子が一人でも多くなるようにお願いしたいと思います。
そこで、最後に今後ということもあるのですけれども、先日、新聞に来年度の国の予算のことが載っておりました。国がスクールサポートスタッフ――これは教員、業務支援の人件費ですけれども、今年度1万3,000人分を来年度は2万8,000人分に増やすとか、児童生徒の教育活動をサポートする学習指導員も2,000人以上増やすと、1万3,000人超に増員とか、予算を増やすということもあるのですけれども、本市ではこういう方はおられないということなのですけれども、こういう拡充も図ったらいいのではないかと思うのですけれども、今後、こういった子供たちへのサポート体制、どのように取り組まれていくのか、今後の取組についてお考えをお示しいただきたいと思います。
○教育長(磯部芳規君)
今後の取組についてでありますが、児童生徒が学校及び家庭において、個々のペースで自主的に、粘り強く学習に取り組めるようにすることが必要であると考えております。そのためにも、タブレット端末の効果的な活用を一層推進するとともに、保護者の協力を得ながら、継続的に子供の学びを支えていくことができるよう、家庭との連携を進めてまいります。
各学校においても、学校運営協議会や児童生徒を交えた熟議で、本市の教育理念であります「学びが好きな子ども、学びの街・下関」等について話し合うなど、地域社会全体で児童生徒一人一人の学びを支える体制づくりが進んでおります。
教育委員会といたしましても、子供たち一人一人の基礎基本の定着に向けて、成果の上がった学校の取組の周知に努めるなど、引き続き各学校の取組を支援していきたいと思います。
○恵良健一郎君
分かりました。様々な取組をこれからもしていただけるということかと思いますので、ぜひお願いをしたいと思います。
できているところはいいかと思うのですけれども、まだそこまで体制ができていないところというのもあると思いますから、そういうところを何がスタートなのか、学校からの働きかけなのか、地域から学校に言うのか、一歩深まるためのきっかけが大事かと思いますので、そういうところはよく目配りしていただいて、少しここが遅れているかなというところには重点的に力を入れていただければと思います。よろしくお願いします。
それでは続いて、どんどん行きますけれども、今度は体力向上の取組についてです。
今、子供たちの体力低下ということが言われて久しいと思います。最初の質問になりますけれども、子供たちの体力の現状と、またその体力が低下している理由についてお示しをいただきたいと思います。
○教育長(磯部芳規君)
それでは、下関市の子供の体力の現状についてお答えいたします。
文部科学省では、全国的な子供の体力の状況について詳細な把握・分析を行うことを目的として、平成20年度より「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」を実施しております。その調査結果から、体力・運動能力を示す数値は、ここ数年間は全国的に低下傾向となっています。また、本市や山口県の小中学校においても、同様の傾向が見られるとともに、本市においては、柔軟性と筋力が全国平均を下回る結果となっています。
体力が低下している理由としては、コロナ禍における様々な行動制限も大きな要因の一つであると考えられますが、運動習慣等調査の結果から、子供たちの運動時間の減少やテレビ・スマートフォン・ゲーム機等による映像の視聴時間の増加といった傾向が見られ、体力低下との関連は大きいと考えております。
○恵良健一郎君
ゲーム、スマホ、それで運動不足、私の頃からゲームが出だして、ゲームを持っている友達がいたりして、友達の家でゲームをピコピコするということもあった。今確かにゲームも高度化していますし、外に出ても、みんなスマホを見ながら隣の友達とゲームをしているみたいな、外にいながら、そういうこともあったり、やはり体力が低下し、理由もあるということです。
体力ですけれども、私の時代もいつの時代も、体力がある子とない子はいたと思うのです。全体的に下がっているということなのですけれども、それはそれで事実として、次ですが、体力の向上が必要な理由ということなのですけれども、いつの時代も体力差というのは、運動神経がよくて体力のあるタフな子もいれば、ちょっとか弱いというか体力の少ない子もいて、これはいつの時代も常時あったと思うのですけれども、これが全体的に下がっているということで、体力の低下がどういう悪影響といいますか、私たちの頃にもその体力の低い子はいて、そのまま大人になって今も生きていると思うのですけれども、体力が劣っていることがそんなにデメリットというか、私はその辺りを詳しく承知していないのですけれども、今体力向上の取組をやろうということを言われているのですけれども、体力の向上が必要な理由というのはどういったものがあるのか、お示しいただければと思います。
○教育長(磯部芳規君)
体力の向上が必要な理由についてお答えいたします。体力は人間の活動の源であり、健康の維持のほか、意欲や気力といった精神面の充実に大きく関わっており「生きる力」を支える重要な要素となっていることから、その向上を目指すことは、これからの社会を生きる子供たちが、健やかな心身の育成を図る上で必要であると思います。
○恵良健一郎君
最後「思います」ということでしたから、そういうことで間違いないですね。必ずプラスの効果はあると。生き抜くために体力、気力が必要であると、今認識をいたしました。
今年度、山の田地区でも毎年熟議を行っているのですけれども、先生方、地域の方、子供たちも含めて、今年度のテーマは体力向上ということでございました。
これは先生方がテーマを設定するのですけれども、今年度の塾議は体力向上をテーマにしようということでいたしました。これは地域、高齢者も子供たちも、地域の皆さんの体力アップということで熟議をしたのですけれども、子供たちも交えてやりました。しっかりウオーキング大会をやったらいいのではないかとか、本気のラジオ体操をやったらいいのではないかと、いろいと御意見が出ましたが、これから熟議の結果というか議論を通じて、何かしら形にしようと今先生方に練っていただいているところです。やはり体力は今の御答弁からも大事だということでございます。
次ですけれども、今回市のPTA連合会さんからもあったと思いますが、遊具の活用というのは、一つ大きな子供たちの体力向上のために必要なものではないかと思います。
こちらについて、ちょっと御紹介させていただきますが、地元の小学校のとある朝の様子です。
〔議場ディスプレイに資料を掲示〕
○恵良健一郎君
今、日中は熱中症指数が高いときは外に出せないということで、とある日の朝行くと、こんな感じで子供たちがもう遊んでいる。これは9月の前半でまだ暑い日だったのですけれども、こんな感じで元気な子は外に出ています。
例えばこれは、ブランコとかジャングルジムで遊んでいます。こんな感じで、遊具で遊んでいます。これも何という遊具か、こんなうねうねとしたものに子供たちが乗って遊んでいます。ところが、登り棒については、これは誰も遊んでいない。なぜかと聞くと、この登り棒は塗料が剥がれるそうで、手も足も汚れるということで、これは使用禁止にはなっていないのですけれども、全然、子供たちが使いません。靴も汚れて、あんなのは使わないと言われてしまいまして、あららと思いましたけれども、こんな感じで、日々子供たちが遊具でも遊んでおります。
それで、登り棒は使わない。ここに、これは使用禁止と。危険使用禁止になっている。このように使用禁止なものは、ぽこっと紙が張ってあるのです。ラミネート加工されていますけれども、これが張ってあるだけなのです。うちの子に尋ねますと、このように使用禁止になっているのですけれど、うちは6年生ですが、低学年の子は何かぱらぱらしていて、高学年が駄目だと言っても、逆に駄目と言うと、わーっと登ってしまうというようなことを言っていまして、使えないようにするなら、ちゃんと囲うなりしっかり使えないようにしてくれないと、結局小さい子は登るよというようなことを言われました。
それから、この遊具の点、市PTA連合会さんからの陳情、文教厚生委員会での議論の様子も拝見いたしましたけれども、点検はしているけれども、維持管理までできていないということだったと思うのですが、そういうことも私は家でちょっと子供に話しますと「はあ」という声で「子どものことを考えているのか」と非常にしかられまして、返す言葉もなかった次第です。
文教厚生委員会の議論を子供に聞かせたらどうなるのかと思いながらいたのですけれども、今の体力の話、あるいはこういった学校での管理、こういうふうに子供たちは遊んでいるわけなのですけれども、管理の在り方も含めて、もう1回、私も今回改めて思ったのですけれども、この遊具について、メリットはあると思いますので、危険性の除去も含めて、きちんとした整備というのが必要なのではないかと思いますけれども、お考えをお聞きしたいと思います。
○教育長(磯部芳規君)
遊具は、子供たちに冒険や挑戦といった楽しい遊び場を提供するとともに、その中で、子供たちは危険予知、危険回避を学び、また、遊びを通じて子供たちの体力を向上させ、さらに社会性や道徳性を育むものであると考えております。
小中学校の遊具につきましては、年に1回、専門業者による遊具点検を行っており、点検の結果に基づき、支障箇所の修繕や使用禁止等の措置を取り、安全確保に努めているところでございます。
遊具については、撤去することを含め、計画的に整備できますよう予算確保に努めてまいりたいと考えております。
○恵良健一郎君
予算確保に努めていただくということですので、ここはひとつ頑張っていただきたいと思います。
こういう危険遊具の撤去については、ちょっとお聞きをしますと、地域で撤去してもいいと、撤去したものについて、その鉄なりを売ってもいいというようなこともお聞きをしましたけれども、そもそもまず市がどういう、遊具に対する撤去・整備に関して、どういう方針、スタンスなのかというのが明確でないと、なし崩し的に、できるところだけはやると。それでは特別教室のエアコンと一緒です。そうではなくて、まず方針計画を明確にしていただいて、その上で地域の力をお借りするということはありだと思いますので、みんなで力を合わせることは必要だと思います。今教育長から予算の確保に努めていただくと、力強い御答弁をいただいたと思っておりますので、ニーズは大きいと思いますので、ぜひこれはお願いをしたいと思います。
遊具は先生と一緒に遊ぶのがいいのではないかと、私なども思っておりまして、私も登り棒なんか必死に手だけで上ってやろうとかやっていたのですけれども。それは何でやるかというと、先生がかっこよくやっている。登り棒でも、先生は手だけで登るのですけれども、よしやってやろうみたいな感じで、そういう中でいろいろな動きというか、体力向上も図れるのかなと思いますから、遊具の整備と同時に、例えばですが、先生が見本を見せるとか、その遊具の活用まで含めてしっかり活用されて、その結果、子供たちの体力向上にもつながると、気力・体力の向上になることが、目指すところだと思いますから、そこまで含めて、最後の部分までしっかり進めていただきたいと思います。
次々行きますが、次に熱中症についてです。
これもいろいろな地域の方から御心配の声がたくさんありました。毎年のように熱中症で亡くなるお子さんがおられるということで、大丈夫なのかということです。
そういうことで、現状と、市のしっかりやっているという対策をお聞きしたいのですけれども、まずこの夏の本市における熱中症の現状についてお示しください。
○教育長(磯部芳規君)
今夏の状況についてお答えいたします。夏季休業開始の7月21日から9月5日までの期間において、学校での活動中や活動後、その日のうちに熱中症と診断された子供は12人、うち救急搬送された子供は3人となっております。なお、入院加療を要する重症との報告は受けたものはありません。
○恵良健一郎君
幸い、本市においては重症化した子はいないということで、これは先生方の目配りというか、しっかり見ていただいている部分も大きいのだろうと思います。
そこで次ですけれども、対策ということで、熱中症対策、マニュアル等も策定されていると思いますが、どのような対策を取っておられるのかお示しいただきたいと思います。
○教育長(磯部芳規君)
対策についてお答えいたします。熱中症対策の重要性は、近年ますます高まっていると考えております。
猛暑に伴う熱中症予防について、本年度は、教育委員会から改めて学校に通知しており、適切に対応するよう注意喚起を行っております。各学校では、学校生活全般にわたって、子供が水分や塩分を小まめに補給できるようにしております。また、2学期が始まってしばらくの期間は、授業の内容や場所を工夫し、子供たちが徐々に暑さに慣れていくような配慮もしております。
特に、運動を伴う活動に際しましては、活動中にも休憩の時間を取るほか、活動前・活動中に必ず暑さ指数や子供の健康状態を確認し、内容を検討するようにしており、必要に応じて、活動時間の短縮や運動量の軽減、活動場所の変更などの対策を行っております。
今後も熱中症予防の対策を徹底し、子供が安全に学校生活を送ることができるよう、学校と連携を図ってまいります。
○恵良健一郎君
分かりました。子供の体調というのはなかなか目に見えませんので、元気だったのが急に具合が悪くなったということもあろうと思います。少なくとも決めたマニュアルというかポイントはしっかり押さえていただいて、ニュースなどを聞きますと、熱中症指数を測っていなかったとか、本来やるべきことをやっていなかったというようなケースもお聞きしますから、少なくともそういうことがないように、しっかり万全を尽くしていただきたいと思います。今年度はもうピークを過ぎたかと思いますが、今日もまだまだ暑いので、9月いっぱいぐらいは、まだ気をつけていただきたいと思います。
学校環境について何点かお尋ねをさせていただきましたけれども、結果的に優先順位が低くなっていたのではないかということを今回感じておりますので、ぜひ教育委員会の皆さんに頑張っていただいて、最終的には、子供にメリットというか利益が享受されるものですから、予算措置から運用から頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。
それでは、次の質問に移ります。若者の結婚支援についてでございます。結婚支援は、これまで何度もこの議会でも出ておりますけれども、私なりの視点で少しお尋ねをさせていただきたいと思います。
まず若い方の現状です。本市における世代別の人数であったり、年収、雇用形態、どのようにそもそもなっているのか。なかなか本市だけでピンポイントで難しいところもあるかも分かりませんが、分かる範囲での御答弁をお願いしたいと思います。
○総合政策部長(前田一城君)
若者の現状ということでございますが、まず、独身者の人数につきましては、令和2年の国勢調査によりますと、本市の人口総数22万3,624人のうち未婚者数は5万3,168人で、未婚率は23.8%となっております。
このうち、いわゆる若者世代であります20代と30代の合計で見ますと、人口4万3,329人のうち、未婚者数は2万2,440人で、未婚率は51.8%となっております。
各年代、男女別の未婚率を申し上げますと、20代の男性は75.8%、20代女性は70.9%、30代の男性は38.4%、それから30代女性は28.6%となっております。
それから、若者の年収及び雇用形態についてでございますが、これは下関だけのデータはございませんので、全国のデータとなりますが、総務省の令和4年就業構造基本調査によりますと、まず年収は、年代別、所得階層別の統計におきまして、20代では200万円台が約30%で最も多く、続いて300万円台が約23%、それから100万円未満が約15%となっております。30代では200万円台と300万円台がほぼ同様の約18%となっておりまして、続いて400万円台が約16%という割合になっております。
それから次に、若者の雇用形態でございますが、同じくこの調査によりますと、年代別正規職員・従業員と非正規職員・従業員の割合でございまして、20代では、正規が約71%、非正規が29%、それから30代では正規が約76%、非正規が24%となっております。
○恵良健一郎君
なかなか下関でという話は難しいと思うのですけれども、年収などを聞くと、やはり経済的な面で難しいのかなと思うわけです。
それでは次ですけれども、若い方の結婚しない・できない要因というのはどういうものがあるのか、お示しをいただきたいと思います。
○総合政策部長(前田一城君)
内閣府が平成30年度に実施しました、少子化社会対策に関する意識調査によりますと、結婚経験のない方に対する「あなたは将来結婚したいと思いますか」という設問に、「結婚の意向がある」と回答した人の割合は、20代男性で約78%、それから30代男性で約71%、20代女性で約82%、30代の女性で約76%となっております。
この「結婚の意向がある」と回答した方に対して、「あなたが今結婚していない理由は」という設問、これについては、男女とも「適当な相手にめぐりあわない」と答えた人の割合が最も多くなっておりました。その他、回答割合が多いものとしまして「結婚資金が足りない」「異性とうまくつきあえない」「自由さや気楽さを失いたくない」などがございました。
また、結婚の意向がないとする方に対する「結婚するつもりがないのはなぜですか」という問いについては、男女とも「一人の方が気楽だから」と答えた人の割合が最も多く、その他、割合が多いものとしまして「結婚生活そのものが面倒または大変そうだから」「結婚しなくても別に困らないから」「お金がないから」などという回答があったところでございます。
○恵良健一郎君
私も一つ用意したのですけれども、令和3年度の内閣府の調査ですが、結婚や子供の数について、あるいは結婚したい理由、したくない理由とあるのですけれども、今の御答弁にもありましたが、やはり経済的なことであったり、相手であったり、なかなか難しいと思います。一つ一つ要因を解きほぐしていって、市で何ができるのか、それを踏まえて今、様々な施策もやっていただいていると思うのですけれども、これを見ますと、女性は男性に対して、結構要求が高いというか、いつの時代もたくましいと思いますし、女性もやはり、結婚した理由も子供を持ちたいということもあるのです。そう考えると、結婚したいというのはあるのですけれども、うまくできない。これをいかにマッチングさせるかということだと思うのですけれども、最後、改めて本市の現在の取組と今後の取組についてお示しいただきたいと思います。
○総合政策部長(前田一城君)
若者の結婚支援につきましては、本市においては平成30年度から「出会いの場婚活サポート事業」を実施しております。若い世代の独身男女に、出会い、交流、教育、相談の場を提供することで、若者へ結婚を促し、ふるさと下関への定住意識を高める事業を実施する認定事業者に対し、補助金を交付して支援しております。
認定事業者による事業内容は、婚活イベントやセミナーなどでございまして、その開催周知は認定事業者が実施する広報活動はもとより、市報やホームページ、SNSのほか、山口県が設置しております「やまぐち結婚応縁センター」のホームページにより、広く参加を呼びかけております。
事業の実績としましては、令和4年度では婚活イベントやセミナーに98名の参加者がありまして、16組のカップルが成立しております。
また本市では、婚活サポート事業に参加して結婚され、本市に住所を有することとなったカップルにつきましては、10万円の成婚奨励金を交付しておりまして、令和4年度は2件の実績がございました。
さらに今年度、5年度は参加者の裾野を広げる新たな取組といたしまして、まちづくり協議会においても婚活事業が予定されているところでございます。
今後もこの出会いや交流の場を創出して、効果的な婚活事業を支援し、若者の定住促進につなげていきたいと考えております。
○恵良健一郎君
まち協で今年度はイベントをされるということで、私も山の田のほうで、何かできないかと、今させていただいているのですけれども、いろいろな要因がありますけれども、経済に関しては、なかなか市だけでというわけにはいきませんが、出会いだったり、あるいは結婚後の住みやすさというのでしょうか、いろいろなサポートだったりということはまだ検討の余地があるかと思いますので、地道ですけれども、引き続き、頑張って取り組んでいただきたいと思います。私たちも頑張りたいと思います。
では、以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
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