録画中継

第1回定例会
3月11日(水) 本会議(個人質問3日目)

宮野 直樹 議員
1.安岡小学校校舎増築事業について
2.吉見地区地域交流施設検討業務について【21分02秒から】
【下関市議会 本会議速報版】
・下関市議会では、本会議の正式な会議録が作成されるまでの間、速報版を掲載いたします。
この速報版は、会期終了後約1か月程度で掲載します。
・速報版の会議録は校正前原稿であり、今後修正されることがあります。
なお、音声で認識できなかった部分は一時的に「★」で表示しています。
・校正後の会議録が「会議録検索システム」に掲載された時点で、速報版の会議録は校正後の会議録に差し替えます。


△会議録署名議員の指名
○議長(林 真一郎君)
 これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、御手元に配付のとおりであります。日程第1 「会議録署名議員の指名」を行います。本日の会議録署名議員は、東城しのぶ議員及び村中良多議員を指名いたします。
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△個人質問
○議長(林 真一郎君)
 日程第2 議案第16号「令和8年度下関市一般会計予算」から、日程第20 議案第34号「令和8年度下関市ボートレース事業会計予算」までの19件を一括議題といたします。
 議案第16号 令和8年度下関市一般会計予算
 議案第17号 令和8年度下関市港湾特別会計予算
 議案第18号 令和8年度下関市臨海土地造成事業特別会計予算
 議案第19号 令和8年度下関市渡船特別会計予算
 議案第20号 令和8年度下関市市場特別会計予算
 議案第21号 令和8年度下関市国民健康保険特別会計予算
 議案第22号 令和8年度下関市土地取得特別会計予算
 議案第23号 令和8年度下関市観光施設事業特別会計予算
 議案第24号 令和8年度下関市介護保険特別会計予算
 議案第25号 令和8年度下関市農業集落排水事業特別会計予算
 議案第26号 令和8年度下関市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算
 議案第27号 令和8年度下関市後期高齢者医療特別会計予算
 議案第28号 令和8年度下関市市立市民病院債管理特別会計予算
 議案第29号 令和8年度下関市公債管理特別会計予算
 議案第30号 令和8年度下関市水道事業会計予算
 議案第31号 令和8年度下関市工業用水道事業会計予算
 議案第32号 令和8年度下関市下水道事業会計予算
 議案第33号 令和8年度下関市病院事業会計予算
 議案第34号 令和8年度下関市ボートレース事業会計予算
○議長(林 真一郎君)
 一昨日、9日の本会議に引き続き、個人質問を行います。
 本日は、御手元に配付の通告一覧表により、12番から最後の16番までの通告者について行います。
 この際、改めてお願いいたします。所管事項及び当初予算に関連しない質問は、特に差し控えるようお願いいたします。
 また、執行部におかれましては、質問の要旨を的確に捉え、簡潔にして要を得た答弁をされるようお願いいたします。
 それでは、順次質問を許します。12番、宮野直樹議員。
  〔宮野直樹君登壇〕
○宮野直樹君
 おはようございます。無所属の宮野直樹です。通告に従い個人質問をさせていただきます。
 1つ目のテーマは、安岡小学校校舎増築事業についてです。初めに、現状と課題について質問をさせていただきます。安岡小学校の教育環境に係る教室不足及び2舎を含めた老朽化の課題は、初当選以降、この議場において繰り返し取り上げてまいりました。
 タブレットの資料を御覧ください。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○宮野直樹君
 この資料は、安岡小学校の児童数と学級数の推移を記載したものです。児童数は、令和元年の753人から令和7年には798人と増加しており、学級数も27学級から30学級へと増加しています。安岡小学校は、本市の中でも特に児童数が増加しており、今後も高い規模を維持することが見込まれています。
 次の資料を御覧ください。この資料は、令和7年度安岡小学校校舎配置図です。御覧のとおり、1舎・2舎ともに空き教室はなく、特別支援学級が1つの教室を2学級で使用している状況や、通級教室が図書準備室を活用するなど、本来の用途とは異なる形で運用がされています。この現状は、現場の先生方の努力によって成り立っており、教育の質向上や児童にとって決してよい環境とは言えない状況です。そのことも踏まえ、先の代表質問においても、児童数の増加により教室不足が生じており、少人数指導のための教室等が十分に確保できていないといった御答弁がありました。教室不足は単なるスペースの問題ではなく、きめ細かな学習指導や、児童一人一人のニーズへ寄り添った教育の質に影響を及ぼす重要な課題です。そのような中、来年度については、さらに児童数が増えると認識しています。
 そこでお尋ねします。令和8年度の児童数及び学級数の見込み状況、加えて現状と課題の認識についてお示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 令和8年度の児童数と学級数の見込みについてですが、教育委員会で把握しております令和8年度の児童数は817人、学級数については、特別支援教室を含め30学級の見込みとなっております。なお、今後の児童数につきましては、当面は横ばいと見込んでおります。
 次に、現状の課題といたしまして、議員御指摘のとおり、児童数の増加に伴って、教室不足が生じており、特に児童の学習習熟度に応じたきめ細やかな学習指導を行うための少人数教室等の確保が、十分にない状況にあることです。
○宮野直樹君
 令和8年度の全校児童数は817人、学級集は30学級が予定されているということは分かりました。令和6年6月議会で、児童数の将来推計について質問した際は、令和8年度は798人という御答弁でした。その差というのはプラス19人です。要因としては、安岡地区へ転入される世帯が増えていることだと思います。
 こうしたことからも、安岡小学校は、今後も高い規模の児童数を維持することが見込まれており、児童数増加に伴う教室不足の課題は、教育環境だけの問題ではなく、子育て支援にも影響をもたらしています。先日、山野議員の個人質問にもありましたが、放課後児童クラブのニーズが高まる中、安岡小学校は、余剰教室がなく、受け皿不足により、待機児童が発生している状況です。
 そこでお尋ねします。令和7年5月1日時点の安岡小学校の放課後児童クラブの待機児童数及び現状と課題の認識についてお示しください。
○こども未来部長(栗原紹子君)
 安岡児童クラブの待機児童数の現状及び課題についてお答えします。安岡児童クラブの待機児童数は、令和7年5月1日時点で32人となっており、面積不足によって、待機児童が生じている状況でございます。待機児童の解消に当たりましては、支援員等の確保、場所の確保と2つの量的拡充が必要となっておりますが、安岡児童クラブの支援員等の確保につきましては、令和8年度からは民間委託を拡充することで、安定的に人材を確保してまいります。
 一方で、場所の確保につきましては、小学校内に余裕教室がないことから、このたびの安岡小学校増築事業により、新たに児童クラブを開設し、待機児童の解消を図ってまいります。
○宮野直樹君
 安岡小学校の待機児童数は32人ということで、市内全体は86人というふうに認識しております。ということは、37.2%を占めている状況です。これは、保護者の就労環境にも影響を与える重要な課題であり、教育・子育ての両面から早急な対策が必要となります。
 次に、事業の目的と概要について質問をさせていただきます。こうした現状と課題も踏まえ、今回の新年度予算において、安岡小学校校舎増築事業が計上されたと認識しております。本事業は単なる増築だけではなく、児童の学習環境の向上、多様な教育ニーズへの対応、地域連携及び子育て支援の強化も含めた重要な課題解決の基盤整備だと考えています。そこでお尋ねします。本事業の目的と概要についてお示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 先ほども申し上げましたが、このたびの増築は、児童数の増加に伴って、教室不足が生じており、特に少人数教室等の特別活動室が十分に確保できていない状況となっていることから、できるだけ早期に、教育環境の改善を図ろうとするものでございます。
 増築する校舎の構造・規模は、軽量鉄骨造2階建て、延べ床面積800平方メートル程度を想定し、10年間のリース契約により整備を行うもので、リース期間満了後は市の所有として維持管理を行う予定です。
○宮野直樹君
 事業の目的と概要について御説明をいただきました。それでは次に、事業の位置づけについて質問をさせていただきます。本事業により、教室不足や児童クラブの受け皿不足等の課題が解消に向かうことは、歓迎すべき一歩です。一方で、安岡小学校は2舎の老朽化という課題を抱えており、昨年実施された耐力度調査の結果、建て替えということが示されました。このことは、学校や保護者、地域にとっても大きな希望となっています。
 しかし、本事業により進められる増築と将来の建て替えがそれぞれ独立した場当たり的な施策になってはなりません。将来の児童数の推移や学校規模、教育環境のあるべき姿を描き、学校全体をどのような姿に再構築していくのかという一体的なマスタープランの視点が不可欠です。本来であれば、全体的な施設整備計画がある中で、本事業が実施されるべきではないでしょうか。
 そこでお尋ねします。本事業により、増築する校舎は老朽化した2舎の代替ではなく、教室不足等への対応という位置づけであると認識してよろしいのか。また、2舎を含めた学校全体の整備は今後どのような方針で進めるのか、御見解をお示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 このたびの増築は、北側から2番目の普通教室棟――いわゆる2舎の代替ではなく、児童数の増加に伴う教室不足をできるだけ早期に解消し、教育環境の改善を図ろうとするものでございます。また、2舎を含めた学校全体の整備につきましては、安岡小学校の長期的な児童数推計や学校のニーズ等を踏まえ、他の校舎も含めた整備計画を策定してまいります。
○宮野直樹君
 代替ではなく、早期に今の課題を解決するためということ、全体的なことについては整備計画を策定していくということで御答弁をいただきました。
 では次に、事業の内容について質問をさせていただきます。今回の増築については、いわゆるプレハブ校舎の整備が予定されており、学校現場からは、教育環境の改善に期待がある一方、いくつかの懸念が上がっているため確認をいたします。先ほども御答弁がありましたが、軽量鉄骨造2階建て、延べ床面積800平方メートル程度を想定し、各種教室等を配置するということでしたが、確認のため質問させていただきます。まず、増築される校舎へ整備される教室の数と具体的な内訳についてお示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 増築する校舎の部屋数は7部屋です。内訳といたしましては、普通教室が2室、少人数教室として使用できる特別活動室が2室、多目的教室、相談室、放課後児童クラブ及びトイレの配置を計画しております。
○宮野直樹君
 7部屋ということと各種ニーズに沿った教室を配置していくということで御説明をいただきました。
 次はトイレについてです。現在一、二年生が使用している2舎は、8クラス240人に対してトイレが1か所しかなく、休み時間には列ができている状況です。こうした状況を踏まえ、学校現場からはトイレの設置はされるのかといった不安の声をお聞きしていましたが、設置をされるということで御答弁いただいております。
 そこで具体的な内容についてお尋ねいたします。トイレは1階2階ともに設置されるのか、その設置数と和式・洋式など、その形態も含めてお示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 増築校舎のトイレにつきましては、各階に設置するとともに、全て洋式便所を採用し、自動水洗の手洗い設備やバリアフリーに配慮した仕様とする予定でございます。
○宮野直樹君
 現在、安岡小学校では、肢体不自由により車椅子を使用している児童がいます。バリアフリー仕様ということでありましたが、現在、多目的トイレは、老朽化した2舎へ配置されています。今後2舎の解体等に伴い、使用できないことが予想されるため、こうした状況を見据えて支障が生じないように、御配慮をよろしくお願いいたします。
 次は、空調及び断熱についてです。近年の猛暑は深刻であり、教室環境が児童の健康や学習意欲に大きな影響を与えています。増築された校舎においても、通常校舎と同等の断熱性、空調性能が確保されなければ、教育環境として適切とは言えません。子供たちにとっては毎日の生活の場であるという視点が重要です。
 そこでお尋ねします。断熱性及び空調設備は、通常校舎と同等の水準が確保されているのか示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 増築校舎の断熱性能ですが、通常の校舎と同等の性能を有し、空調設備につきましては各室に整備いたします。
○宮野直樹君
 安心しました。ありがとうございます。次は、駐車場の確保についてです。校舎が増築された場合の教職員や児童クラブ、支援員等の駐車場不足については、昨年9月議会でも指摘をさせていただきました。今後、増築事業が実施され、さらに放課後児童クラブの拡充を図るのであれば、スペースは狭まり人員が増えることが予想され、駐車場を十分確保できないことが懸念されます。
 そこでお尋ねします。駐車場の確保について今後どのように対応されるのか、御見解をお示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 駐車場につきましては、児童や利用者等の安全性や利便性を考慮しながら、グラウンドを含めた学校全体で確保してまいります。
○宮野直樹君
 駐車場の確保について御説明いただきました。駐車場の不足は、児童の安全面にも直結する課題であるため、引き続き御検討いただきたいというふうに思います。
 次は、活用年数についてです。本事業は、債務負担行為として、令和9年度から令和18年度まで、約4億円規模の予算が計上されています。老朽化した2舎の建て替えが予定される中で、今回の事業により、増築される校舎をどの程度の期間活用されることを想定しているのか気になるところです。
 先ほどの御答弁で10年間のリースにより整備を行い、リース期間満了後は市の管理で維持管理を行う予定だといった御答弁がありました。また、安岡小学校の児童数は、当面は横ばいと見込んでおり、将来的に児童数の変動により、普通教室の増設が必要となった際には、学校全体の教室配置を見直すなど、柔軟に対応するといった御答弁も、先日の代表質問でありました。私の考え過ぎかもしれませんが、一つ心配してるのは、校舎を増築することで、2舎の建て替えが遅れるといったことはないかということです。
 そこでお尋ねします。本事業で増築する校舎の耐用年数は何年なのか。また、活用年数は何年程度を想定されているのか、2舎の建て替えが遅れることはないのか、御見解をお示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 増築する校舎の耐用年数と活用年数につきましては、増築する校舎の構造は軽量鉄骨造であり、法定耐用年数は34年でございます。リース期間の満了後も、学校のニーズに応じた学習の場として有効に活用されるものと考えております。
 次に、本事業により2舎の建て替えが遅れるのではないかとの質問でございますが、本事業は、先ほども言いましたが児童数の増加に伴う教室不足を早期に解決することを目的としております。一方、2舎の建て替えは老朽化の解消を目的としており、それぞれ事業の目的が異なっております。したがいまして、今回の校舎増築は2舎の建替計画に影響を及ぼすものではございません。
○宮野直樹君
 影響を及ぼさないということで理解をしました。それでは、最後に今後の取組について質問をさせていただきます。これまでの質問を踏まえ、本事業の内容について理解をしましたが、教育環境の改善に向けて、計画的かつスピード感を持って整備を進めていくことが重要です。
 そこでお尋ねします。本事業及び2舎の建て替えに向けた今後の具体的なスケジュール、また全体的な施設整備に向けて今後どのような方向性で中長期的に取り組まれるのか、御見解をお示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 増築校舎のスケジュールにつきましては、令和8年度に約9か月をかけて、設計と工事を実施いたしまして、令和9年4月の供用開始を予定しております。
 次に、2舎の建て替えにつきましては、現在改築に向けた検討を開始した段階であり、現時点では具体的なスケジュールをお示しすることは困難でございます。改築に当たりましては、安岡小学校の長期的な児童数推計や学校のニーズ等を踏まえ、他の校舎も含めた学校全体の整備計画を策定してまいります。引き続き、児童の安全確保及び快適な教育環境の整備に努めてまいります。
○宮野直樹君
 このたびの増築は、令和9年4月に供用開始ということを進めていくということで理解しました。また2舎のほうについては今検討を始めた段階なので、まだ具体的なスケジュールまで出ていないけれども、今後、施設整備計画を策定すると同時に、しっかり進めていただくということで理解しましたので、よろしくお願いしたいと思います。
 安岡小学校は、地域にとっての誇りであり、子供たちの未来を育む大切な学び舎です。だからこそ、今回の増築事業を応急対応に終わらせるのではなく、教育環境の質の向上、子育て支援の強化、地域の魅力向上など、将来の希望や可能性へつながる施策として、計画的かつ抜本的な整備へ取り組むことが重要だと私は考えています。そして何よりも、子供たちにとって真に必要な環境とは何か、この視点を常に持ち続けていただきたいと思います。
 本市の希望である子供たちが安心して学び、成長できる環境を整えることは、私たち大人の責任であり、さらに教育環境の充実は、子育て世代に選ばれるまちづくりの根幹となり、本市の未来を左右する重要な投資です。未来を担う子供たちのために、そしてさらに安心して子育てができる「希望の街 下関」を実現するため、本事業の着実な実施、2舎を含めた建て替えの早期実現を強く要望して、この質問を終わります。
 2つ目のテーマは、吉見地区地域交流施設検討業務についてです。初めに、現状と課題について質問をさせていただきます。本市が策定した社会教育施設公民館等個別施設計画においては、公民館の多くが昭和40年代から50年代に整備され、築30年以上の施設が7割以上を占めるなど、老朽化対策が喫緊の課題であるとされています。
 このたびの事業の対象となる吉見公民館は、昭和52年に建設されて以来、地域住民の学びや交流の拠点として重要な役割を担ってきました。しかしながら、建設から48年が経過し、老朽化が著しく進行しています。現地の状況を見ますと、外壁の剥離や雨漏り、トイレ環境の問題など、利用者の安全性や快適性に関わる課題が見受けられます。
 また、空調整備の補償については、改修をされると認識していますが、各種備品の劣化も進み、施設全体として、利用環境の低下が懸念される状況です。さらには、駐車場が狭く、登録団体によっては利用人数が多く、また、習い事など他地域からの利用ニーズがあることも含め、駐車場が不足し、利用へ支障が出ることがあり、地域活動の拠点として、十分な環境を有しているとは言いがたい状況です。利用者が年間1万人を超える施設ですが、利便性の確保が不十分であることも大きな課題となっています。
 そこでお尋ねします。吉見公民館の老朽化について、現状と課題をどのように認識されているのか、お示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 吉見公民館は御案内のとおり、昭和52年の建築で築48年が経過しております。建物は耐震基準を満たしていないほか、老朽化が進み、外壁のひび割れや雨漏り、空調設備の劣化などが生じております。施設の向上や機能も、現代の学習ニーズに適合したものとは言えず、利便性・安全性の向上が課題であると考えております。
○宮野直樹君
 現状と課題の認識について御説明をいただきました。さらに、公民館は地域の学習、交流の場であると同時に、災害時には避難所としての役割を担う重要な施設です。しかしながら、吉見公民館は災害時において、市民の安全を守るという観点から大きな課題を抱えている状況です。特に地元の皆さんからは、西田川の氾濫に対する避難環境を含めた安全性への不安が指摘されており、現在の施設で対応できるのかという点については、しっかりと検証することが必要です。
 近年、自然災害が頻発する中で、避難者としての機能を担う施設において、安全性が十分に確保されていない状況は看過できません。また、個別施設計画においては、対策の優先順位として、消防法及び建築基準法等に定められた人的被害に直接つながる危険箇所の改善が最優先とされており、安全性の確保は最も重要な課題であるとされています。
 そこでお尋ねします。吉見公民館の耐震性及び防災機能について、現状と課題をどのように認識されているのかお示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 吉見公民館は耐震性が確保されていないため、地震の際の指定緊急避難場所としては使用できない状態です。また、高潮浸水想定区域に指定されていることから、高潮に対する指定緊急避難場所としては、2階以上しか使用することができません。
 施設は、指定避難所となっており、災害発生の恐れがある場合は、早期に避難所が開設されることとなりますが、耐震性などの面で制約があることから、避難所機能が十分に発揮できない恐れがございます。さらには、隣接して西田川が流れており、進入路が橋を経由する一方向しかないことから、浸水時にアクセスが困難となる可能性も想定されるところです。
○宮野直樹君
 耐震性及び防災機能についての課題が複数あるということで御説明をいただきました。
 それでは次に対策の方向性について質問させていただきます。先ほどより御答弁をいただいた現状と課題を踏まえると、部分的な修繕ではなく、抜本的な対策が必要な段階にあるのではないかと考えています。本市の社会教育施設個別施設計画においては、対象となる36施設の個別施設等の状態に基づき、Ⅰ類からⅣ類に分類し、対策方針を定めていると認識しています。そこでお尋ねします。吉見公民館が該当する分類の内容と対策の方向性についてお示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 令和7年3月に策定いたしました下関市社会教育施設公民館等個別施設計画では、対象施設をⅠ類からⅣ類に分類し、今後の基本的な保全・長寿命化対策を整理しております。
 まずⅠ類からⅣ類について簡単に御説明いたします。Ⅰ類は比較的新しい施設が多く、法定耐用年数以上使用できるよう長寿命化を図る施設です。Ⅱ類は老朽化して機能低下が著しく、早期の設備の更新・改修が必要なため、大規模改修等を行い、法定耐用年数以上使用できるよう長寿命化を図る施設です。Ⅲ類は未耐震または老朽化し、施設としての在り方を検討する施設です。方針が明確になるまでは、大規模な投資は行わず、事後保全を中心に安全性・機能維持に必要な最小限の維持補修・保全対策を行うこととなります。Ⅳ類はⅢ類と同様に、未耐震または老朽化した施設ですが、一定の方向性が定まっている施設です。
 吉見公民館は、このうち施設の在り方を検討するⅢ類に該当しているものと判断しております。このため、専門家による調査に基づき、施設の長寿命化の適否、適地への移転、建て替えによる施設の更新等、施設としてのよりよい在り方を検討する必要があるものと考えております。
○宮野直樹君
 吉見公民館はⅢ類に分類されており、施設のよりよい在り方を検討していくということで方向が進められるということで理解をしました。
 次に、事業の内容について質問をさせていただきます。公民館は地域住民にとって最も身近な学習拠点というだけではなく、防災拠点・交流拠点としても重要な役割を果たしており、今後は社会の要請に的確に対応した取組や、子供や若者、高齢者や障害者、働き盛りの世代も含めて、地域住民誰もが安心して気軽に集える地域コミュニティーの活動拠点となることが期待されています。
 そのような中、先ほどの個別施設計画の方向性も踏まえ、吉見地区地域交流施設検討業務が新規事業として示されました。人口減少や少子高齢化等の課題がある中においても、時代の変化や地域ニーズに応じた地域交流拠点の在り方を見直すことは、極めて重要であり、非常に意義のある取組だと評価いたします。そこでお尋ねします。吉見地区地域交流施設検討業務の概要についてお示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 吉見地区地域交流施設検討業務におきましては、地域の活性化及び住民の学習交流拠点としての機能向上を図るため、吉見地区における地域交流施設について、基本構想の策定を行う予定としております。検討対象といたしましては、吉見公民館だけではなく、吉母公民館や他の集会施設も視野に入れ、新たな地域づくりのための方策を総合的に検討する予定です。
○宮野直樹君
 事業の概要について御説明をいただきました。施設の在り方を検討するに当たり、委託料として300万円が計上され、令和8年度の主な取組として、基本構想を策定することが示されています。そこでお尋ねします。基本構想においては、どのような事項を整理し、具体的にどのような内容を策定するのかお示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 令和5年度に策定いたしました公共施設の適正化に関する方向性(中期)におきましては、吉見公民館の機能は存続するとともに、吉見老人憩の家の機能を公民館等に集約すること、吉母公民館と吉母老人憩の家の機能を集約し、現在の吉母老人憩の家を新たな公民館として活用することを検討する方向性として現在示しております。
 令和8年度に予定しております基本構想策定に当たりましては、方向性の策定から時間も経過し、状況も変化しているため、集約化の対象や長寿命化の適否、建て替えによる施設の更新、場所等も含め、具体的な検討を進めてまいりたいと考えております。
○宮野直樹君
 基本構想の策定事項等について御説明いただきました。では最後に、今後の取組について質問をさせていただきます。吉見地域には、水産大学校や自衛隊といった地域資源があり、全国から人が集まる特性があります。これらの資源を生かし、地域内外の交流を促進する拠点を整備することは、地域の活性化にとっても大きな意義があります。その意味においても、吉見公民館の在り方は、単なる施設更新ではなく、事業の概要でも御説明があったように、地域の未来を見据えた新たな拠点整備として検討されるべきです。
 タブレットの資料を御覧ください。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○宮野直樹君
 この資料は、吉見公民館及びJR吉見駅に隣接した土地の写真です。1月中旬、山陰はまゆう会の皆さんとともに現地視察を行いました。地元の皆さんからは、通称「駅裏」と呼ばれている土地ですが、吉見地区まちづくり協議会の皆さんを中心として、JRに隣接した立地の優位性を生かし、現在は各種まちづくりの取組として活用されています。この駅裏は、地域交流拠点として大きなポテンシャルがある資源であり、駅周辺を含めた一体的な拠点整備は、吉見のみならず本市全体のまちづくりにも大きく寄与する可能性を持っていると私は考えています。こうしたことも踏まえ、ぜひとも地元の声を聞いて、地域とともに本事業を進めていただきたいと考えています。
 そこでお尋ねします。基本構想の策定に当たり、地域住民の意見をどのように反映していくのか、ワークショップや検討会など、地域が主体的に関わる仕組みを取り入れる考えがあるのか、お示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 公民館は、地域づくり、まちづくりの拠点となる施設であり、検討段階から利用者や地域住民の意見を反映していくことが重要であることは十分認識しております。参画いただくための手法としては、説明会やパブリックコメントのほか、アンケート、ワークショップなどが考えられますことから、今後進めていく基本構想策定業務の中で、利用者や地域の方々の説明会を行っていくとともに、その他の手法についても検討していくことになると考えております。
○宮野直樹君
 地元の皆さんが参画できる仕組みを大切にして、納得感と希望が持てる基本構想の策定をしていただきたいと思います。
 最後に、基本構想策定に係る令和8年度のスケジュール、加えて、基本構想策定後――令和9年度以降の取組について、現時点のお考えをお示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 令和8年度につきましては、委託により調査検討を行い、年度末までを目途として、基本構想を策定する予定です。令和9年度以降の取組につきましては、基本構想の中で、スケジュール等を定め、取り組んでまいります。例えば、PFI事業を仮に想定した場合で申しますと、まず導入可能性調査を行って、事業手法等を決定し、基本計画策定や要求水準書の検討の段階に進んでいくこととなります。
○宮野直樹君
 令和8年度末までに策定する基本構想の中で、しっかり具体的なことも含めて計画を立てていくということで認識をいたしました。改めて、吉見公民館は長年にわたり、地域の学びや交流を支えてきた大切な拠点ですが、現在は老朽化や防災機能の面において、多くの課題を抱えている状況です。加えて、人口減少や少子高齢化が進む中で、地域コミュニティーの在り方そのものが問われている今、単なる施設更新ではなく、地域の未来を見据えた拠点の再構築が求められています。
 今回の事業を契機として、吉見地域の将来像を描き、地域と行政が一体となった、持続可能なまちづくりを進めていくことが重要です。そのためにも、部分的な改修にとどまるのではなく、建て替えや複合化も含めた抜本的な整備について、地元の皆さんとともにしっかりと基本構想の検討を進めていただくことを強く要望するとともに、本事業が地域の未来を切り開く地域交流拠点整備へつながることを期待し、私の個人質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
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