録画中継

第4回定例会
12月15日(月) 本会議(一般質問4日目)
公明党市議団
秋月 美佐子 議員
1.文化振興と観光戦略について
【下関市議会 本会議速報版】
・下関市議会では、本会議の正式な会議録が作成されるまでの間、速報版を掲載いたします。
この速報版は、会期終了後約1か月程度で掲載します。
・速報版の会議録は校正前原稿であり、今後修正されることがあります。
なお、音声で認識できなかった部分は一時的に「★」で表示しています。
・校正後の会議録が「会議録検索システム」に掲載された時点で、速報版の会議録は校正後の会議録に差し替えます。


○議長(林 真一郎君)
 21番、秋月美佐子議員。(拍手)
  〔秋月美佐子君 登壇〕
○秋月美佐子君
 皆様、おはようございます。公明党市議団の秋月美佐子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
  〔手話を交えながら発言〕
○秋月美佐子君
 今月11日、待望のリゾナーレ下関がオープンしました。ドローンスクール下関提供の歓迎のドローンショーが行われ、前田市長がフェイスブックで「9年の歳月がかかりました。これまでの長い道のりを思い出し胸に熱い思いが込み上げてきました」と書かれていて、私もジーンときました。東京の知人が言っていました。「星野リゾートのホテルができるってすごいことなのよ、街が一変する」と。今、本市は全国から注目されています。年内は既に満室だそうです。さあ、どのようにおもてなしをしましょうか。この時期にタイミングを合わせて、海響館リニューアル、また火の山の再生プロジェクトに総力を挙げているところと思います。観光客の方々に下関市を通過点でなく、長く滞在していただくための観光戦略が急務です。市長の掲げる「にぎわい観光都市下関」の実現に向けた取組について質問させていただきます。観光コンベンションホームページには、「自然と文化に恵まれた海峡と歴史のまち下関」とあります。本日は特に文化と歴史に注目したいと思います。
 初めに、本市の貴重な財産になりました長府苑についてお尋ねいたします。長府苑のトライアル企画として、どのようなイベントを行ったか、イベントの内容と参加人数をお示しください。
○都市整備部長(即席久弥君)
 都市整備部では公募により様々なイベント企画を募集する「長府苑トライアル企画」を令和6年度より実施しておりまして、今後の長府苑の整備・運営の参考としております。
 トライアル企画として、令和6年度は11件のイベントが実施されました。イベントの内容は、お茶会、朗読会、写真展、アート展示、カフェ、婚活パーティー、披露宴、クイズラリー、キッチンカーや露店の出店です。参加人数は1イベント当たり20人から多いものでは約600人の参加がありました。令和7年度におきましても、これまでお茶会、婚活パーティーの2件が実施されており、今後もカフェ、文化講座、交流会の3件が予定されております。
○秋月美佐子君
 今御紹介していただきましたように、こちらタブレットを御覧ください。
  〔説明資料を議場内ディスプイレーに表示〕
○秋月美佐子君
 私が所属している茶道裏千家の青年部が、去年と今年の2回、トライアル企画として茶会を開催させていただきました。100人程度のお客様を招いた比較的小規模のお茶会ではあったのですけれども、長府苑の建物や広大な庭に、特に市外から参加されたお客様は、下関にこんなすばらしいところがあったなんてと、感動していらっしゃいました。また茶道の先生方からは、よくぞ市は長府苑を守ってくださったと感謝されています。
 さて、トライアル企画の実施に当たって、実施するイベントの選別を行ったと思いますが、今たくさんの様々なイベントを紹介していただきました。期待どおりの内容のイベントであったのでしょうか。
○都市整備部長(即席久弥君)
 トライアル企画によりまして、想定以上の様々なイベントが開催され、イベントを企画した方からは、今後の長府苑への整備、運営に関して、多くの参考となる御意見をいただきました。このことから、トライアル企画の実施は本市にとって大変効果があるものであったと考えております。
○秋月美佐子君
 長府の地元の地域の方たちも、長府苑の魅力を生かしたイベントが何かできないかと、今後も何か楽しみに考えておられるようです。今紹介がありましたように、トライアル企画を通して見えてきた課題、要望、問題点があるということですけれども、その対応についてもお示しください。
○都市整備部長(即席久弥君)
 イベントなどを企画した団体から御意見をいただきました。その主な意見を御紹介いたしますと、まず感想としては、「庭園、建物の景観がすばらしい」「とても良い、落ちついた気分になった」「桜の季節に演奏会、音楽会を開催したい」などの御意見をいただきました。
 次に、問題点や要望といたしましては、「苑内の建物や庭園、園路、樹木等を大切に保全して雰囲気や格式の高さを保ってほしい」「様々な用途で利用ができるような整備、管理運営をしてほしい」「来園者を迎え入れる入り口のお堀や雨天時にぬかるむ園路を整備してほしい」「美術館駐車場からは距離があるので、資材などを運び入れることができる荷下ろし場を整備してほしい」「野外電源等の設備を充実させると、庭園の利活用の幅が広がるのではないか」などの御意見をいただきました。いただいた貴重な御意見は、長府苑の整備・運営の参考にしてまいりたいと考えております。
○秋月美佐子君
 今、御意見がいろいろあったのですけれども、本当に、ここを使われた方たちは長府苑の魅力を本当に目をつけられているなということで、私が思っているような要望もかなり出ていたと思います。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○秋月美佐子君
 これは、ちょっと見ていただきましたら分かるように、イノシシが出てきてしまったのですね。こういうような要望も中にはあったと思うのですけれども、今の要望を受けて、令和8年度は本格運営に向けて整備をするということですけれども、まずその整備計画はどのようなものがあるかお示しください。
○都市整備部長(即席久弥君)
 整備計画が今どのような状況かということで、御回答させていただきます。トライアル企画での様々な御意見を踏まえまして、多様な利活用を想定した改修整備を行う予定でございまして、現在は既存建物の構造、部材の強度、損傷の状況などの現状調査を行っている状況でございます。
○秋月美佐子君
 今からだろうと思うのですけれども、ちょっとその整備の中に頭に置いておいていただきたいというのが、この茶会のときに現れたイノシシは、完全に人に慣れていて私がこうして写真を撮ろうと近づいても全然逃げなかったのですね。ですから、ちょっと人に危害を与えるといけませんので、そこの対策も要るのではないかなと思っています。
 この次の写真ですけれども、資材等をイベントのときに、運び入れるのにという話があったのですが、この裏の駐車場のところ、ここがお茶会とかするときに搬入口となっているところですけれど、ちょうどこの入り口の門扉が迫っていて、普通車でも通りにくかったのですね。トラックとかになると、とても難しいのではないかなと思いました。長府苑は歴史ある建物ですから、建物自体に手を入れることは余りしないほうがいい、強度を保つ程度だと思うのですが、こういうところに、駐車場のような必要なところに配慮して整備いただけると、今後の使用に、すごく助かるのではないかと思っております。
 話がちょっと変わるのですが、近年は海外で茶道ブームが起きているそうなのです。先日も日本を訪れたフランス人の男性が茶道に引かれ、パリの自宅に茶室をつくり、友人を抹茶でもてなすところがテレビで紹介されていました。また、昨日の山口新聞の1面に、「お茶輸出71年ぶり1万トン超え 抹茶ブームで急増」との記事が出ておりました。健康志向の高まりや日本食への関心が背景にあるとのことですが、お茶の先生からは、期間限定のイベントなら、茶席を設けて観光客をもてなすこともできるという声も上がっております。長府苑で茶道体験など、インバウンドの体験に生かすこともできると思います。先ほどからのこういう要望、トライアル企画に参加された方の意見を踏まえて、今後要望に沿った内容にしていただけるのか、お考えをお示しいただけたらと思います。
○都市整備部長(即席久弥君)
 長府苑の日本家屋や西洋館跡は、建物構造や現状を調査した上で、できる限り原形を保全することを基本に、補修や補強を検討することとしております。また、これまでのトライアル企画でいただいた御意見も参考に、附帯の施設や外周の修景も整備したいと考えております。今後も予定されているトライアル企画や、本日、議員から頂いた内容も踏まえ、長府苑の魅力を最大限引き出し、多くの方が様々な用途で快適な利用ができるような整備をしてまいりたいと考えております。
○秋月美佐子君
 よろしくお願いします。西洋館跡の整備も、どのような計画になるのか楽しみにしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。長府苑について、最後の質問になります。維持管理についてでございますが、どのようなお考えか、お示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 長府苑の維持管理につきましては、指定管理制度により行うことを想定しております。長府苑の入園料や施設使用料については、今後検討することとしておりますが、入園料の想定といたしましては、近隣の類似施設である長府庭園、毛利邸とも、ともに210円であることから、両施設の入園料に近い金額になるものと考えております。
 また、両施設とも、指定管理制度により運営をされておりますが、入園料等の利用料収入のみでは、施設の運営費全体を賄うことはできないことから、利用料金・指定管理料の併用制を採用して、市から指定管理料を支出しております。
 具体的な例としましては、人件費や事務費等を除いた庭などの維持管理に要する費用は、長府庭園においては約1,500万円、毛利邸においては約600万円となっております。長府苑の施設規模から推察すると、長府庭園並みの維持管理経費が必要になると見込まれますが、指定管理者の公募に当たっては、これらを踏まえて、施設の維持管理に支障が生じない指定管理料を担保した上で公募してまいりたいと考えております。
○秋月美佐子君
 今回、長府庭園に維持管理が1,500万円かかるということを、今日初めて知ったのですけども、本当に歴史あるものを守るということには、お金もかかるのですけれど、長府庭園同様、この長府苑も広大な庭園の維持管理に相当の経費が必要だと本当に思います。安定した利用料収入を確保するためにも、今の使用料を頂くしかないのですが、それを高くというのもなかなか難しい面もあると思うのですけれども、使う側からしても、使用料は安いほうが使い勝手がいいのですが、恒例行事が優先して予約できるシステムをしていただけたらということをちょっと要望させていただきたいです。現状を具体的にお伝えしますと、例えば、お茶のことばかり言って申し訳ないのですが、100人以上が参加するような茶会が開催できるところは、今、長府庭園しかないのですね。ですけれども、その予約が早い者勝ちという形になっておりますので、希望する日に予約ができず困っているというのが現状です。トライアル企画の今回の茶会も、毎年恒例の茶会なのです。来年も、できたら長府苑で開催することを希望しているのですけれども、確実に予約ができなければ、お客様に案内状を送ることもできません。これを機に、予約制度の見直し、恒例行事を確実に入れていただくことで、利用の安定を充実させるということにつながるのではないかと思いますので、見直しも検討していただきたいことを要望させていただきます。大型バスの駐車場も整備されると聞いております。せっかく本市に宿泊された観光客が、他市へ行ってしまわないよう、歴史探訪と日本庭園は長府で十分堪能していただけると思いますので、長府苑の整備、運営をよろしくお願いいたしまして、次の質問に移らせていただきます。
 体験型観光推進強化事業についてでございます。最近の観光目的は食と体験です。明年10月から12月に開催される山口デスティネーションキャンペーンに照準を合わせた準備も進めていることと思います。体験コンテンツについて、これまでどのような取組をされましたでしょうか。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 本市は、豊かな自然に恵まれ、時代の転換点となった歴史、そして全国に誇れる食材や名産品といった食など、多くの観光資源がございまして、これらを活用して、これまで多種多様な体験型観光の造成に取り組んでまいりました。
 一例を申し上げますと、海峡クルージング、豊田ホタル舟、カヤック、SAPなどの自然体験、史跡をめぐるふれあいウォークなどの歴史体験、酒蔵や和菓子づくりなどの食を通じた体験等がございます。さらに、来年の山口デスティネーションキャンペーンに合わせて、忌宮神社での正式参拝・神職装束等の着付け、ふく調理体験、明太子づくり体験などの新たな体験コンテンツの造成にも取り組んでいるところでございます。
○秋月美佐子君
 「まるっと体感下関」を私も見させていただいたのですけれど、地元の私も参加したくなるようなコンテンツがたくさん準備されているなと思いました。まずは、住んでいる私たちがもっと下関の魅力を体感して発信していかないといけないなとちょっと反省をしております。中でも、今いろいろコンテンツの概要を紹介していただいたのですが、文化団体などと連携したコンテンツを紹介していただけますでしょうか。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 文化団体と連携したコンテンツにつきましては、平家の武将、官女、武蔵・小次郎に扮する着付け体験や、毎年10月に赤間神宮で開催される源平nightなどのイベントがございますけれども、来年度の山口デスティネーションキャンペーンに合わせて企画をした、長府毛利邸での日本舞踊鑑賞もございます。また、その他団体との連携として、現在、インバウンド向けの剣道・居合い体験プログラムや、朝鮮通信使再現料理の食体験などのコンテンツ造成にも取り組んでおります。今後とも、文化団体等と積極的に連携をして、本市ならではの体験コンテンツの造成に取り組んでまいりたいと考えております。
○秋月美佐子君
 今紹介がありました先帝祭もそうで、上臈役を出していただいている日本舞踊の団体の鑑賞とか、こういうコンテンツ、先帝祭、舞踊、茶道もそうです。着物着付け体験もそうなのですが、本市に伝統文化が継承されてこそ実現できるものばかりだと思っております。ちょっとこちらのタブレットを御覧ください。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○秋月美佐子君
 こちらは、川棚温泉エリア地域資源活用型イベント開催事業として、令和6年、7年に開催された「川棚茶寮」の案内チラシでございます。私がこの川棚茶寮を紹介するのに三つ理由がございます。まず一つは、文化の伝承です。まず、若い人に伝統文化に触れてもらう機会をつくっていかないと、なかなか文化の伝承は難しいのではないかと思います。今回これも裏千家で私もお手伝いさせてもらった茶会なのですけれど、お客様の中に男子高校生が、着物を来て参加された人がいたのです。お声掛けすると、お母様が着物が大好きで、そのお母様が息子さんにも着物を着せて、何かお父様の着物らしいのですけれど、お父さんが全然着ないので息子に着せて来ましたということで、来られていました。こういう茶会とかに来られると、こういう着物を着た高校生も、着る機会ができるのかと感動したところなのですが、私も菊川中学校の茶道教室で体験教室をさせていただいているのですが、今の子供たち、日本庭園などをめでる価値観というのが、やはり育っていないなと、この辺になるとちょっと教育委員会に言いたくなるのですが、またこれは別の機会にして、畳のない家庭というのがだんだん増えてきていまして、正座ができないのです。正座をしてかしこまっておじぎをするということも、なかなか最近の子供さんはないのですね。そういう方たちが、すぐ伝統文化というのは本当に敷居が高いと思いますので、こういうイベント、地域のイベントをすることで、触れる機会をつくる、大切なことではないかと思います。
 2番目に、文化団体、高齢化、会員減少の対策にもなります。単体でのイベントが困難になるほど、最近は、やはり団体も高齢化や会員の減少に悩んでおります。今回この川棚茶寮では、川棚グランドホテルでは表千家、妙青寺のお寺のほうで私たち裏千家で、表と裏がコラボで、違う団体なのですけれど、お茶でさせていただいたというのが初めてなのですね。ですから、単体ではイベントの開催が難しくなっている文化団体を支えることにもなるのかなと思いました。
 3番目には、湯町が本当に元気になったなというのを感じました。足湯を造っていただきましたけれど、この周辺に青空マルシェ、茶室マルシェと言ってショップが、いろいろちょっと抹茶スイーツを食べれるスペースをつくったり、また、コルトーホールでは、お食事を頂きながら川棚の歴史講話を聞きながら食事をするという、また湯町の散策も案内人がついて案内するという本当にすばらしい企画でした。この川棚茶寮のような文化団体と地域が連携したイベントなど、長府などのほかの地域でも、行政がしっかり支援して行うことで、子供たちや若い人が伝統文化に触れる機会をつくり、若い人に確実に文化の伝承ができれば、体験コンテンツもさらに充実でき、持続可能な観光コンテンツになると思います。川棚茶寮については、せっかく芽吹いた湯町のにぎわいなので、何か補助金は今年までと聞いております。来年以降も続けられるように、引き続き補助していただくこともお願いしておきたいと思います。
次の項目に移ります。旅の大きな目的である食についてです。ガストロノミーツーリズム推進事業について、令和7年度の取組をお示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 ガストロノミーツーリズム推進事業といたしましては、本市が誇る食文化として、ふくの取扱い量、鯨の陸揚げ量、アンコウの水揚げ量が日本一のまちであることを観光客や市民に広く周知をし、理解していただくため、「三つの日本一 ふく・くじら・あんこう祭り」を開催をしております。また、酒蔵体験、和菓子づくりなどの体験コンテンツに加えて、実際にふぐの調理体験後にふぐ料理を食べていただくコンテンツや明太子づくりなどの新たなコンテンツの造成に取り組んでいるところでございます。
○秋月美佐子君
 タブレット、こちらを御覧ください。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○秋月美佐子君
 今御紹介いただいた、説明がありましたように、本市の取組は、観光庁の推進事業にも採択されております。ガストロノミーツーリズムもどんどん進化しています。温泉――温泉はローマ字で書くのですが、ONSENガストロノミーとかローカルガストロノミーなどいろいろ今出てきております。日本各地に移り住み、その土地の食文化を探求しながら、新たな料理を開発する、そんなシェフがここ数年増えているそうです。
 山形県の置賜盆地にある旅館「山形座瀧波」で豪雪地帯の、ここは築400年の庄屋屋敷が温泉旅館なのですけれども、この名湯の湯でローカルガストロノミーを考えるフォーラムが、今年1月に開催されました。食のプロフェッショナルが集まり、語り合ったことは、ローカルガストロノミーという食の魔法で、置賜という地がニセコや湯布院のような、世界中から人が訪れるデスティネーション――旅の目的地になる、SNS時代、世界の人はオリジナリティーがあれば、どこまでも来てくれる、ローカル――地方の時代なのですね。こちらを御覧ください。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○秋月美佐子君
 こちらは、旅行サイト「じゃらん」の編集長がすすめる「地域の味!楽しむ市場ランキング」で、唐戸市場は何と、次の表を見ていただいたら分かるのですが、京都府の錦市場や東京都の築地場外市場を抑えて全国第2位なのです。こちらのタブレットにはないのですけれども、総合情報サイト「オールアバウト」の調査で、好き・行ってみたい山口県の商店街・市場ランキングでは、2位が唐戸市場、そして1位が活きいき馬関街、山口県では独占で今注目を浴びております。このデータが示すように、本市はやはり食の宝庫、もういろいろな全国の人が認めていると思うのですけれど、まだまだこのガストロノミーの事業を推進していくべきと思いますけれども、今後の方向性をお示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 令和5年度下関市観光動態調査では、本市への来訪者で旅行先を選ぶ際に最も重視したことは、地元の食を楽しむことでございまして、最も満足度の高いジャンルは食べ物となっております。本市には、多彩な食の魅力と歴史があることから、ガストロノミーツーリズムを推進する上では、高いポテンシャルを生かしたさらなる認知度向上が課題であると認識をしております。そのため、多様なデジタルツールを活用し、ターゲット層へ旅マエの情報として発信をし、認知されるよう努めてまいりたいと考えております。また関係部局と連携をしまして、本市の新鮮な農林水産物や魅力ある地域産品、独自の食文化を伝える飲食業との連携によるガストロノミーツーリズムの創出を推進してまいりたいと考えております。
○秋月美佐子君
 ガストロノミーツーリズムは、そういうことなのですけれども、今、農林水産振興部とも連携してという、産地という言葉が出たのですが、もう一つちょっと紹介したいのが、この次のタブレットにありますファームステイでございます。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○秋月美佐子君
 農家に宿泊して農業体験を楽しむファームステイが外国人観光客に人気なのです。ニュースで、山梨県南アルプス市の農園が紹介されました。年間3,000人の外国人から応募があり、毎年200人がファームステイを始めているそうです。農園の作業を手伝いながら滞在することで、日本を深く知ることができ、その地域の一員になった気分になれる、その農園を拠点として日本各地を旅できるのも魅力だということです。
 そのきっかけなのですけれど、アメリカの女性の方のファームステイのきっかけは、まず外国から東京をやはり目指してくるのですね。東京のデパ地下に行ったときに、おいしい果物と出会って、その果物の生産ラベルに「山梨県産」と書いてあった。それで農業体験をしてみたい、そういうことがきっかけになるのですね。ガストロノミーツーリズムの延長線上に、このファームステイもあると私は思います。本市にも今紹介がありましたように、豊田町、豊北町に、ナシ園、リンゴ園もあります。もう農林水産振興部と連携して、こういう導入もどんどん考えていただきたい。もう進化しています、世の中は。今あることを想定して、ただよそがやっているからこの程度というようなやり方では、もうどんどん置いていかれます。今回は発言は求めませんけれども、ぜひ本市を世界中から人が訪れる旅の目的地にするために、しっかり部局が連携して、本当総合支所のほうも、今豊北総合支所でしたらリノベのことなんかで、いろいろ人材がいますので、受入れもできるのではないかと思いますし、ぜひ本市には誇れる食材と食文化がありますので、よろしくお願いしたいと思っております。
 次の項目に移ります。デジタル技術の活用についてでございます。令和7年度の具体的な取組をお示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 令和7年度の具体的な取組でございますが、定量分析による現状把握、効果測定を目的として、GPSの位置情報を活用した人流データシステムを導入をしております。継続的に人流データを取得し、観光動向を的確に把握し分析することで、周遊性の向上に効果的な施策を展開して、観光客の滞在時間の延長など、観光戦略につなげたいと考えております。
 次に、多様化、複雑化する国内外の観光客のニーズに対応して、受入れ体制の強化を図るために、動く観光案内所と題した実証事業を行っております。本事業は、下関ガイドの会や、インバウンドサポーターに加えて、市内の大学生など観光案内に関心の高い方にスタッフとして参加をしていただいておりまして、2人1組のペアガイドにタブレットを配備し、多言語にも対応できる体制としております。
 そのほか、広域連携事業では、本市と長門市、美祢市の3市で構成する長州路観光連絡会において、観光地をめぐるデジタルスタンプラリーを導入するとともに、西部ドライブマップのデジタル化も予定をしております。加えて、北九州市と構成する関門海峡観光推進協議会でも、関門エリアの交通事業者が連携した「関門クローバーきっぷ」のデジタル化を支援して、観光客の利便性及び周遊性の向上を図りました。
 デジタル技術を活用し、事業を実施することにより、データを取得し分析することが可能となり、今後の観光戦略に生かすことができることから、引き続き、本市の観光産業における生産性向上や経営の効率化に向けて、官民が一体となった観光DXを推進してまいりたいと考えております。
○秋月美佐子君
 様々チャレンジしていただいていることが分かりました。本当に今、団体客よりも個人客の時代になっております。団体客の時はガイドさんがついて案内もするのでしょうけれど、個人客の方たちが満足していただくためにも、タブレットを活用した案内というのはすごくいいと思います。
 タブレットを活用すれば外国の方が来られても、多言語にも対応しやすくなると思いますし、ただ、今大学生とかも参加していただいているということなので、ボランティアスタッフの方たちにトラブルとかがないように、楽しみながら取り組めるような配慮もお願いしたいなと思っております。
 次に、デジタルプロモーションについて、どのような取組をしていますか、お示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 観光を取り巻く社会環境が大きく変化する中で、旅行形態や情報収集の手法は、紙媒体からデジタル媒体へと急速に移行しております。本市におきましても、このような動向を踏まえまして、ウェブサイト、SNSなど、多様なデジタルツールを活用し、ターゲットとする情報の受け手によってツールを使い分けるなど、あらゆる観光客に情報が行き渡るように努めるとともに、情報を収集するタイミングにも配慮した効果的な情報発信に取り組んでいるところでございます。
 今年度は、特にSNSの投稿回数の頻度も、昨年度の月平均22回に対して月平均35回となっておりまして、約1.6倍に増加をしております。旅マエや旅ナカの有益情報となるように、各種イベントなどの観光情報や観光関連情報の発信に努めております。
 参考情報でございますが、今年度、現時点で閲覧数やリアクションが1番多かったものは、11月19日に観光政策課フェイスブックで投稿した「火の山アスレチック紹介」となっております。
○秋月美佐子君
 ちょっと前よりは、かなりデジタルプロモーションも積極的に取り組んでいただいていることがよく分かりました。その上で、課題と今後の方向性についてお示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 近年は、旅マエの情報収集については、動画コンテンツの需要が高まっていることから、本市の魅力を効果的に発信し、伝えることが課題というふうに認識をしております。
 今後は、ターゲットに応じたSNS広告を実施するとともに、YouTubeやSNS配信に活用するプロモーション動画の制作などに戦略的に取り組み、動画広告の視聴回数やクリック数など、データに基づく効果検証を行うことで、より高い訴求力を持つ旅マエ・旅ナカの情報発信につなげていきたいと考えております。
○秋月美佐子君
 先ほどの人流データを活用することは大事と思いますし、今、課題も十分認識していらっしゃるのですけれど、まだ本当にPRがやはり弱いなと感じるのですね。旅の目的地にしてもらうためには、どんなに面白い観光コンテンツを準備しても、まず知ってもらわなかったら何も始まりませんので、そのためには今おっしゃったように、どんどん動画ですね、動画のプロモーションをSNSにアップしてほしいと思います。ホームページからとなると、なかなか皆さんされないのではないかと思いますし、私もグーグルで、普通皆さんがされるだろうなって想像して、「下関市の観光」とか「下関市観光モデルコース」とか検索してみたのですけれど、2012年の古い動画しかヒットしなかったのですよね。なかなか探すのに時間がかかったということは、よっぽど根気がないと探せないということですね。フェイスブックで一つ見つけたのが、フェイスブックの「下関市シティープロモーション」で見つけて、「初1人旅、ずっと行きたかった川棚温泉に行ってきましたよ」みたいな、女性の方のアップだったのですけれど、これがよかったです。何でよかったかというと、ショート動画で川棚の魅力がパーっと見られたのですね。そういうような、本当に見る側に立って動画をつくって、SNSにアップしていただきたいなと思います。スマホを手にしていれば、自分からアクセスしなくても、もうどんどん情報が届くような時代に今なっていますので、それに乗り遅れないように頑張っていただきたいと思います。
 次の項目です。観光客の満足度向上のための取組について、令和5年度に観光動態調査を行われたと思いますが、それによってどのような課題を把握されましたでしょうか。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 令和5年度の観光動態調査において、食べ物、宿泊施設、訪れた観光スポット、お土産品、市内の景観や街並み、市内の移動のしやすさ、おもてなし、その他の8個の項目について回答をしていただきました。その結果、観光客が最も不満に感じたジャンルとしましては、市内の移動のしやすさが33.5%と最も高く、その他の項目では渋滞、駐車料金、駐車場が少ないなどの市内の移動のしやすさに近似した回答もございました。
 この結果から、本市滞在中の観光客の満足度向上のためにも、二次交通、渋滞対策が課題と考えております。
○秋月美佐子君
 今言われたように、やはり交通渋滞、駐車場の関係が多かったということですけれど、交通の利便性を高める工夫として、令和7年度はどのようなことに取組をされましたか、お示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 今年度は、本市を訪れた観光客が最も不満に感じた移動のしやすさに対応する取組として、世界初の太陽光エネルギーで走行及び充電が可能な次世代マイクロモビリティの試乗会を、あるかぽーとなどで実証的に行っております。試乗会では、海峡沿いの景観を楽しみながら移動することで、移動自体に付加価値をつけられることから、免許を持たない高齢の方でも手軽に利用できる手段となることが分かりました。また、太陽光を利用することで導入する際のインフラ整備やランニングコストが大幅に抑えられることに加えて、専用アプリを利用することで、無人対応を可能として、GPS機能やクラウド管理システムが構築されていることから、今後は民間事業者間でのシェアリングやレンタル事業も期待ができ、環境に配慮した持続可能な観光地づくりにもつながるものと考えております。
○秋月美佐子君
 今のマイクロモビリティ、これはあるかぽーとや、例えば長府の城下町散策など、一定の地域での短距離の移動のツールとしては良いと思いますが、観光地から観光地への移動手段の解決にはならないと思うのですね。ですから、どうしてもやはり車で訪れられる方が増えるのではないかと想像できるのですけれども、調査によって見えてきた課題の根本解決、そういうことにもなると、都市整備部や建設部などと総合的に対応する必要があります。具体的な課題として、例えば駐車場の問題ですね、今回一般質問では、ほかの議員からも多数質問がなされておりますが、改めて、J:COMアリーナ下関の駐車場渋滞対策についてお示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 4月に供用を開始した下関運動公園の駐車場は、出庫時に渋滞が発生していることから、指定管理者が出向ゲートにおける精算処理のサポート、事前精算機の利用促進、公園出口での左折退場の案内などの対応を行ってまいりました。しかしながら、駐車場利用者の一斉出庫が行われるイベントにおいて、渋滞が複数回発生している状況が続いております。今後は、渋滞発生が懸念される場合には、市と指定管理者の間で情報を共有するとともに、必要な対策について検討をしてまいります。なお、来年1月11日に開催される20歳を祝う会につきましては、市及び指定管理者と教育委員会において、現在、駐車場の無料開放、誘導員の設置等の対策を協議しているところでございます。
○秋月美佐子君
 プロレスのときは最悪3時間の待ち時間ということが発生しましたけれど、今回の大相撲のほうでは解決がほぼできていたと思います。今お話があったように、来年の二十歳を祝う会もうまく運営していただけるものと期待しております。ただ、イベントの主催者、指定管理者との調整も難しいと思うのです。でもルールとかをしっかり検討していただいて、今後に備えていただきたいと思います。
 また、渋滞となると唐戸の渋滞も試行錯誤しながら少しは緩和されてきましたけれども、今後、火の山のプロジェクトが進みます。また、さらに唐戸市場もリニューアルされるとなると、本当にオーバーツーリズムは避けられない情勢だと思うのですが、いろいろ想定外のことも発生すると思いますけれども、計画段階でもう一歩深く想定して、後手にならないようにしていただきたいと思います。
 考えていただきたいのは、市長をはじめ皆さんの努力ですばらしいホテルができました。アリーナもできました。初めて本市に足を運んでくださった観光客の方の気持ち、それを考えていただきたいのです。皆さんも旅行に行って、嫌な思いをしたところに、また行きたいと思うでしょうか。もしもそのことがSNSで拡散されたら、それを見た人は本市に行きたいと思うでしょうか。口コミの力はすごいと思うのです。運営する側には、次は頑張って対応しますと次があっても、観光客、お客様には次はないのですね。先ほどデジタルプロモーションをしっかりしてくださいと申しましたけれども、一方で、観光客の満足度を向上させることこそ最大の宣伝になると思います。苦情を出させないための先手の準備をお願いいたしたいと思います。
 それでは最後の質問です。少し厳しいことも申しましたけれども、にぎわい観光都市下関の実現に向けて、今後の展望をお示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 昨年度策定をしました「第2期下関市観光交流ビジョン」では、受入れ体制や情報発信の強化、二次交通対策、宿泊や滞在時間の延長につながるコンテンツの充実強化などを課題として捉え、これに対応する基本戦略とアクションプランを設定をして、観光客動向やニーズに即した案内体制の強化、食をはじめ多彩な資源を生かした体験や地域経済の活性化につながるナイトタイムコンテンツの充実、旅マエ・旅ナカなどを意識した効果的な情報発信など、市関係部局と連携をして観光関連団体等の皆様と一体となって取り組んでいるところでございます。
これらの取組を着実に進めることで、本市が目指す観光地像である多彩な魅力に感動が生まれるにぎわい観光都市下関の実現を目指してまいります。
○秋月美佐子君
 今回の一般質問で、私自身が本市の魅力を再発見しました。山口市が注目されたのは観光公害――オーバーツーリズムが少なく、歴史・文化を楽しめるコンパクトな都市として評価されたからです。本市も観光公害が少なくなれば、オーバーツーリズムを心配しないといけないほど、観光客の方に来ていただきたいのですよね。多分来ていただけると思います、これだけのいろいろなものを今準備しておりますので。そうなったときに、そういうことにきちっと対応できれば、もう下関市は山口市に負けていないと、すみません山口市の方に反感を買うかもしれないのですが、負けていないと本当に思いますので、ぜひお願いしたいと思います。
 先日、文化協会の交流会に参加させていただきました。やはり観光客、外から来られる方が、にぎわいを作るとなると、楽しんでいただくこともなのですが、やはり住んでいる市民が本当に元気じゃないと、にぎわいは生まれないと思うのですね。その意味で、文化協会の方も、文化継承のために青年部を設立すると言われておりました。観光の大きな戦力である文化団体と、しっかりタッグを組んで、にぎわい観光都市下関の実現に向けて、私も参加させていただきたいと思っていますので、共に頑張ってまいりたいなと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 以上で一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
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