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12月11日(木) 本会議(一般質問2日目)
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内容
会議録
第4回定例会
12月11日(木) 本会議(一般質問2日目)
宮野 直樹 議員
1.部活動の地域展開について
【下関市議会 本会議速報版】
・下関市議会では、本会議の正式な会議録が作成されるまでの間、速報版を掲載いたします。
この速報版は、会期終了後約1か月程度で掲載します。
・速報版の会議録は校正前原稿であり、今後修正されることがあります。
なお、音声で認識できなかった部分は一時的に「★」で表示しています。
・校正後の会議録が「会議録検索システム」に掲載された時点で、速報版の会議録は校正後の会議録に差し替えます。
△会議録署名議員の指名
○議長(林 真一郎君)
これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は御手元に配付のとおりであります。
日程第1 「会議録署名議員の指名」を行います。本日の会議録署名議員は、下村秀樹議員及び秋月美佐子議員を指名いたします。
────────────────────────────────────────
△一般質問
○議長(林 真一郎君)
日程第2 これより「一般質問」を行います。
本日は、御手元に配付の通告一覧表により、7番から12番までの通告者について行いたいと思います。
それでは、順次質問を許します。7番、宮野直樹議員。(拍手)
〔宮野直樹君登壇〕
○宮野直樹君
おはようございます。無所属の宮野直樹です。通告に従い、一般質問をさせていただきます。
このたびは、1項目、部活動の地域展開についてです。本市の子供たちの部活動は、これまで学校という場を基盤に、スポーツ・文化芸術活動を通じて仲間と汗を流し、学びや成長の機会を得るとともに、地域や母校への愛着と誇りを育んできました。
余談にはなりますが、私自身の人生を振り返っても、今の自分があるのは、部活動のおかげだと言っても過言ではありません。子供の頃、勉強ができるわけでもなく、運動神経が特によいわけでもなく、特に取り柄はありませんでした。そんな私の人生の分岐点は部活で所属した柔道部の新人戦です。初めての大会で優勝したことをきっかけに、自信が生まれ、友人も増え、その後の学校生活が豊かとなり、大きく成長できたと感じています。
このように部活動は、勉強のみでは得られない学びや力を身につけることができ、人生の基盤となる人格形成、深く豊かな人間関係が芽生えます。また、部活動は、子供たちの放課後の居場所としても重要な役割を果たしてきました。しかし、現在は、少子化、教員の働き方改革、多様なニーズへの対応等を背景に、子供たちの選択肢と機会が縮小傾向にあり、大きな転換期を迎えています。部活動の地域展開は、子供たちの成長や未来へ直結する重要な施策です。活動の機会や可能性を広げる新たな形になるのか、または活動の機会や選択肢が縮小し、経済状況による体験格差が生まれてしまうのか、大きな分岐点にあります。そこで、このたびは現状や課題、これまでの取組、基本方針等を確認し、有識者会議等を通じて検討されている諸課題に対する考え方、今後の取組など、周知の意味も込めて質問をさせていただきます。
初めに、学校部活動の現状と課題について質問させていただきます。令和6年度、令和9年度、令和12年度の本市の中学校の生徒数についてお示しください。
○教育長(磯部芳規君)
令和6年5月1日現在の市立中学校の生徒数は5,530人です。推計ではありますが、令和9年度は5,012人。令和12年度は4,507人となります。
○宮野直樹君
令和6年度と令和12年度の推計数を比較すると、生徒数は1,023人減少する見込みということがわかりました。
では次に、令和6年度の本市の公立中学校の部活動数、中学校生徒数、加入生徒数、加入率についてお示しください。
○教育長(磯部芳規君)
令和6年度、市立中学校の部活動数は187クラブです。中学校の全生徒数は5,530人でございますので、部活動に加入している生徒数は4,280人となっており、学校部活動への加入率は77.4%となっております。
○宮野直樹君
では次に、生徒数など学校規模によって設置部活動数や種目の差はあるのか、お示しください。
○教育長(磯部芳規君)
生徒数が200人以上の学校は平均で11種類、200人以下の学校は平均で5種類の部活動数があります。なお学校の状況、生徒の希望等の要因もありますので、一概に生徒数のみでの比較はできませんが、生徒数が200人以上の学校においては、体育部としては、団体競技としての種目である軟式野球部やサッカー部、バスケットボール部、ソフトテニス部、個人種目を基本とする陸上競技部、また文化部である吹奏楽は、ほぼすべての学校で設置されていますが、200人以下の生徒数の学校では、設置種目が限られているところでございます。
○宮野直樹君
学校規模によって、設置部活動数や種目の差があるということは分かりました。
では次に、これまで御答弁いただいた内容も踏まえ、学校部活動の現状に対する課題について、御見解をお示しください。
○教育長(磯部芳規君)
学校部活動の現状に対する課題ということで、先ほど答弁いたしましたが、学校の生徒数によって、学校単独での活動が困難であったり、活動する種目が限られているという現状がございます。
今後、さらに生徒数が減少することが見込まれていることから、今以上に活動内容が限定されるとともに、継続していくことが困難な状況になっていくことを課題として考えております。
○宮野直樹君
私自身、本来は最も身近な場である学校部活動により、子供たちの経験や成長を支えて欲しいという思いはあります。しかしながら、今御答弁いただいたことを含めて、いずれの点から見ても、今の延長線上の学校部活動は、将来的に限界が来る可能性が極めて高いと思います。
様々な課題や時代が変化する中で、地域展開という新たな施策によって、子供たちのスポーツや文化芸術活動の機会を確保して欲しいというその一心です。だからこそ、学校と地域が連携を図り、役割を分かち合いながら、生徒の選択肢や活動の機会を保障し、さらには発展させるという気持ちを持って、部活動の地域展開を進めていくことが必要です。
では次に、これまでの取組について質問をさせていただきます。令和2年9月、国は「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について」を公表しました。その後、令和4年12月、「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」を策定し、山口県においても、令和5年10月、「新たな地域クラブ活動の在り方等に関する方針」が策定されています。このような状況の中、令和5年度よりスタートした部活動改革に関する改革推進期間は令和7年度末で終えようとしています。改革推進期間中、本市においては、実証事業や周知リーフレットの配布、推進委員会の開催、アンケート調査の実施、学校や各団体からのヒアリング、ディスカッションの開催など、各種取組を進めてきました。部活動の地域展開は、理念だけでは前に進まず、実際の現場で何ができ、どこに課題があるのかを見極めることが重要です。改革が絵に描いた餅にならないためには、取組から何が見えてきたのか、具体的な成果と課題を明確にし、基本方針等へ反映できているかが重要だと私は考えています。
そこでお尋ねします。これまでの取組から得られた成果と課題について、具体的にどのように整理されているのか、お示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
令和5年度から令和6年度にかけて実施した実証事業においては、普段の学校部活動とは違う種目等を希望するなど、多様な環境を求める生徒が一定数いることを把握できたことは一つの成果であると考えております。
一方で、実証事業を受託した受皿団体からは、全市的な取組になった際の煩雑な事務処理についての懸念をいただき、これらの実施体制を課題として捉えました。さらに、様々な御意見の中からも、会費に関すること、移動に関することなど、多様な意見を頂戴しましたことにより、本市が目指す方向性をイメージすることができており、基本的な考え方や基本方針の策定に至っております。
○教育長(磯部芳規君)
教育委員会の成果と課題についてお答えをいたします。教育委員会では、令和4年12月に国のガイドラインが示されて以降、令和5年7月に学識経験者やPTAの代表等を構成員とする下関市部活動地域移行推進委員会を設置し、これまでに5回に渡って意見交換等を行いました。その中で、学校部活動の今後の方針を決めるとともに、その周知に努めてまいりました。
また、観光スポーツ文化部が実施した実証事業に協力しながら、地域展開の可能性を一緒に探ってまいりました。そして令和6年6月には、市立小学校5・6年生、中学校全学年の児童生徒及びその保護者、教職員を対象に、地域クラブ活動に関する意識調査を行いました。調査結果からは、約85%の小学生が学校部活動に入部する希望を持っていることや、小中学生、保護者、教職員が専門的な指導を受けることができるクラブだけでなく、スポーツや文化芸術活動を楽しむことができるクラブを求めていることなどが分かり、今後の方針を決めていく上での参考となる結果を得ることができたところでございます。
現在、中学校長会と随時情報共有したり、協議したりして、平日の学校部活動や休日等の学校施設の利用について検討しているところでございます。
○宮野直樹君
多様なニーズがあることや部活動に対するニーズがあること、また運営体制の課題等について、成果と課題を挙げられたということで理解をしました。
では次に、下関市学校部活動及び地域クラブ活動基本方針について質問をさせていただきます。先ほど御説明のあった成果や課題も踏まえ、令和7年9月、「下関市学校部活動及び地域クラブ活動基本方針」が策定されています。そこでお尋ねします。学校部活動の地域展開の基本的な考え方についてお示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
今後、学校単位で活動し、教員が指導を行う、現在の学校部活動を維持していくことは困難であると判断をし、学校部活動に代わる新たな環境を地域で構築するために、学校を含めた地域全体で「地域クラブ化」の推進を基本的な考え方としております。
○宮野直樹君
基本的な考え方は、学校を含めた地域全体で「地域クラブ化」を推進していくということは分かりました。では次に基本方針についてお示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
誰もが参加可能で、継続的に親しむことができ、幅広い選択肢のある持続可能で、多様なスポーツ・文化芸術活動の環境を地域全体が受皿となって確保することを基本方針としております。
○宮野直樹君
基本方針については誰もが参加できるということで、地域全体が受皿となり、持続可能で多様なスポーツ・文化芸術活動の環境を確保するということが分かりました。では次に、学校部活動の今後の方針についてお示しください。
○教育長(磯部芳規君)
学校部活動の今後の方針といたしましては、休日の学校部活動は、令和8年度末までとし、令和9年度以降は地域に展開することを目指しております。また、平日の学校部活動については、当面の間、継続することとしております。
○宮野直樹君
タブレットの資料を御覧ください。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○宮野直樹君
この資料は小学校5・6年生、中学校1年生に配布された資料を一部抜粋したものです。先ほど、磯部教育長から御答弁があったように、令和9年度以降は休日の学校部活動を地域で展開すること、平日の部活動は令和9年度以降も当面継続することが、表で示されています。
次の資料を御覧ください。学校部活動について、夏休みなど長期休業の平日も含み、平日の学校部活動は令和9年度以降も当面継続すること、部活動の種目は学校の実情に応じて決定すること、活動時間は基本的に教職員の勤務時間にすること、休日の学校部活動は令和8年度末までとし、令和9年度以降は学校部活動に代わる地域クラブが活動の受皿になることが示されています。プリントを配られた保護者から、例えば先生たちの勤務時間内であれば、具体的に何時まで活動があるのか、練習ができる時間はほとんどないのではないか、方向性は何となく分かるが、具体的なことはよく分からないといった声を伺っています。
そこでお尋ねします。令和9年度以降の学校部活動がどのように変わるのか、具体的な例を含めてお示しください。
○教育長(磯部芳規君)
学校部活動は、現在、各学校で決められている下校時刻まで実施できるとなっておりますので、平日はおおむね2時間程度活動しております。令和9年度以降の学校部活動は、教職員の正規の勤務時間の終了時刻までの活動となることから、各学校の授業の終了時刻から教職員の勤務時間の終了時刻までのおおむね16時40分頃までの1時間程度の活動となることを想定しております。
各学校において教育課程を工夫し、活動時間を長くすることが考えられます。また、体力や技術の向上を目指す部活動だけではなく、スポーツや文化芸術活動を楽しむことを目的とした部活動が増えることも考えております。
○宮野直樹君
基本的には、午後4時40分頃までということで、もちろん授業の工夫とか、掃除の時間をちょっと週に何回かなくすとか、それこそ工夫もあるのかなとは思うのですけれども、1時間程度になろうかというお話だったと思います。
こうした状況において、現時点では平日は部活動を当面継続するということですけれども、やはり地域クラブとの連携がなければ、子供たちの活動の機会が本当に十分保障できるのかということに対して不安があります。ですので、現在の基本方針に基づき、子供たちの活動の機会を保障するためには、受皿となる地域クラブの整備が鍵になると思います。地域クラブについては、また後ほど御質問をさせていただきます。
次に、有識者会議について質問をさせていただきます。ここまでの質問において、これまでの取組や基本方針等について確認をしてきました。現在は、この基本方針等に基づき、地域クラブ活動の詳細をまとめた推進計画を策定するために、有識者会議が開催されています。
そこでお尋ねします。有識者会議の目的と会議でどのようなことが検討されたのか、お示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
基本方針を踏まえまして、令和9年4月から開始する「しものせき SD CLUB」の推進に当たって、必要な事項を定める下関市地域クラブ推進計画を策定するため、有識者会議を開催しております。
主な検討事項は、学校部活動の地域展開に係る基本的な事項や、地域クラブや指導者の認定基準、費用負担の在り方に加え、今後の展開等についても御意見を頂戴しているところでございます。
○宮野直樹君
有識者会議の目的と検討内容について御説明をいただきました。では委員の皆さんから出された主な意見と、その意見に対する検討状況についてお示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
学校部活動の地域展開につきましては、様々な課題を有することから、多岐にわたり多様な御意見をいただいております。総じて子供たちにとって、様々な手法により、よりよいスポーツ・文化芸術の環境を望むとの御意見でございましたので、これを下関市地域クラブ推進計画に反映できるように、現在検討しているところでございます。
○宮野直樹君
いろんな意見がある中で、とにかく子供たちにとってよりよい環境をつくって欲しいという意見がたくさん出たというふうに認識をしました。ぜひ委員の皆さんから出た意見を反映していただくようにお願いしたいと思います。
では次に、地域クラブについて質問させていただきます。タブレットの資料を御覧ください。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○宮野直樹君
この資料は、部活動の地域展開・地域クラブ活動の推進等に関する調査研究協力者会議で示された部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン案の概要です。
次の資料は、地域クラブ活動に関する認定制度の概要です。現在、国において、部活動の地域展開・地域クラブ活動の推進等に関する調査研究協力者会議を設置し、地域クラブ活動の要件及び認定方法、地域クラブ活動に係る費用負担の在り方、学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドラインの見直しについて検討が行われています。
そこで、本市の有識者会議の検討内容や国のガイドライン案等も踏まえ、地域クラブ活動へ係る諸課題等について、6点ほど質問させていただきます。まず、教育的意義の継承・発展についてです。部活動を通じて、仲間と目標を共有し、努力し、時には挫折を乗り越える経験は、教室の授業だけでは決して得られない重要な学びです。協調性、忍耐力、責任感、自己肯定感、学校や地域への誇りや愛着、こうした非認知能力の育成こそ、学校部活動が果たしてきた最大の教育的意義であり、子供たちの人生の基盤を形づくる大切な要素だと私は考えています。
しかし、地域展開が進む中で、この教育的意義が十分に理解されないまま、制度だけが先行すると、競技の場は残っても、教育の場としての機能が失われるのではないかという不安の声もお聞きします。制度が変わる今だからこそ、教育的意義をどのように継承し、さらに発展させるのかという視点を欠かすことはできません。
そこでお尋ねします。学校部活動が、これまで果たしてきた教育的意義をどのように継承し発展させていくのか、御見解をお示しください。
○教育長(磯部芳規君)
学校部活動は、スポーツや文化芸術に興味・関心のある生徒が、自主的・自発的に参加し、学校教育の一環として行われ、教育の指導・支援により、スポーツ・文化芸術の振興の一翼を担ってきました。
また、体力や技能の向上を図る目的以外にも、生徒同士や生徒と教員の好ましい人間関係の構築を図り、学習意欲の向上や楽しむ力を育むこと、また自己肯定感、責任感、連帯感の涵養に資するなど、教育的意義を有してきました。
このような学校部活動の教育的意義を踏まえ、認定地域クラブにおいても、体力や技術の向上だけでなく、好ましい人間関係の構築や豊かな人間性を育む場になることを期待しております。
また、認定地域クラブでは、多様な種目に触れることで、これまで以上にスポーツや文化芸術活動に親しむとともに、生徒が種目を選んで活動に取り組むことで、主体性を育むことができると考えております。
○宮野直樹君
地域クラブに対する期待もありましたけれども、期待をするだけではなく、しっかり連携を図って、この教育的意義の継承・発展を進めていただきたいというふうに思います。
では次は地域クラブの必要数と確保策についてです。部活動の地域展開において、地域クラブの設置は制度の根幹であり、生徒が実際に活動できるかを決定づける重要な要素です。どれほど理念が優れていても、必要な数の地域クラブを確保できなければ、参加を希望する子供たちの活動の機会が失われるおそれがあります。令和6年度時点で、学校部活動は187クラブが存在しています。地域クラブの数が、これより大幅に少ない場合、子供たちの選択肢の縮小や活動機会を失う可能性があります。さらに、地域クラブは学校単位ではなく、地域を超えて参加者を受け入れるため、一つのクラブが抱える人数は、想定以上に増加する可能性もあり、必要数の設定を誤れば、受皿不足が一気に顕在化することも考えられます。こうした観点からも、本市がどのような基準で必要数を算定し、どのように確保策を講じるのかは、改革の実効性を大きく左右します。
そこでお尋ねします。地域クラブの必要数をどのように算定し、その確保策をどのように進めていくのか、御見解をお示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
具体的な地域クラブの必要数は算定をしておりませんけれども、学校部活動の種目や分野にこだわらない多様なスポーツ・文化活動の環境を構築してまいりますので、現状の学校部活動の設置数を上回るだけの登録があることを期待しております。
この確保策として、多くの団体の参画を促すため、令和8年1月から2月にかけて、市内のスポーツ・文化芸術団体等を対象に、広報も兼ねた参加意向調査を実施することを予定しております。
○宮野直樹君
なかなかいろんなニーズがある中で、明確な受皿の数という算定は難しいかと思いますが、それを上回ることを期待して今から意向調査をするということで、ぜひよろしくお願いいたします。
では次は指導者の必要数と確保策についてです。地域クラブの運営において、指導者の確保は制度の根幹を支える重要な要素です。どれほど多くの地域クラブを設置したとしても、指導者の確保ができなければ、地域クラブは機能せず、子供たちの活動に支障を来すおそれがあります。加えて、必要なのは単に数だけではありません。生徒の安全を守り、成長を支えることができる一定の専門性と教育的視点を備えた指導者が求められます。
現在、学校部活動が担ってきた多くの役割は、教職員の指導経験、安全管理、生徒理解等に基づく高いスキルによって支えられてきました。地域クラブがその役割を担うためには、教育的意義や観点を継承しながら、地域に新たな指導者を育成する必要があります。
しかし現状、地域で十分な指導者が確保できるのか不安があります。加えて、地域の指導者は、職業や経験も多様であり、強み弱みの両面があると思います。そうした状況において、一定の質を保ち、子供たちと関わり、向き合えるようにするためには、研修体制の構築が不可欠となります。単なる技術指導だけではなく、安全管理、ハラスメント防止、障害や多様性への理解、教育的意義に基づく関わり方など、地域クラブで活動する上で、指導者として一定の資質を育む研修が必要です。
指導者が不足すればクラブは成立せず、指導者の質が担保されなければ、子供たちが安心して活動できる環境はできません。だからこそ、本市が指導者の必要数をどのように算定し、どのように確保し、どのような研修体系を整備していくのかは、改革の成否を左右する極めて重要な論点です。
そこでお尋ねします。地域クラブ活動の指導者について、必要数の算定、確保策、そして研修の在り方をどのようにお考えなのか、御見解をお示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
「しものせき SD CLUB」で活動を希望する団体については、すでに指導者を備えていることを想定しておりますけれども、新設される団体等については、指導者を確保できないケースもあると思います。
こうしたことに対応するため、山口県が設置する人材バンクを活用して「しものせき SD CLUB」で指導を希望する方の募集も行うほか、運営団体に相談窓口を設置し、マッチングできる体制も整えてまいります。
また、指導者研修の内容でございますが、指導者に求められる資質や能力として、学校部活動の地域展開・地域クラブ活動に関する基本的な考え方や仕組みといった総論・制度をはじめ、基本姿勢・服務規律、生徒への指導、安全管理・事故対応、保護者や学校との連携等の項目を中心に、具体的な内容をプログラムしてまいりたいと考えております。
○宮野直樹君
県が今つくっている人材バンクを有効活用していくというお話と、相談窓口ということでマッチングも考えられていると。あと、指導の研修についても内容について御説明いただきました。
では次は教職員の兼職兼業についてです。これまで、学校現場で生徒と向き合い、部活動の教育的意義を体現してきた教職員の皆さんは、教育のプロとして極めて高い専門性を有しています。こうした教職員の専門性を地域展開でも生かせるかどうかは、地域クラブが本当に教育的意義を継承できるのかという観点からも非常に重要です。しかし、兼職兼業制度の周知と条件を含めた理解の不足、時間外勤務や勤務形態との調整など課題があると私は考えています。地域展開後も、指導を希望する教職員は一定数おられると考えますが、こうしたことから踏み出せない教職員もいるのではないかと思います。
地域クラブの育成、安定運営のためには、意欲のある教職員がスムーズに参加できる仕組みづくりが不可欠です。これは単に指導者数を増やすという話ではなく、教育的意義を含め、教職員として培われた教育力を地域へ橋渡しするための基盤整備そのものだと私は考えてます。だからこそ、本市が兼職兼業をどう位置づけ、どのように活用を後押ししていくのかは極めて重要な論点です。
そこでお尋ねします。地域クラブ活動に従事する教職員の兼職兼業制度はどのようになっているのか、また教職員へ周知や活動しやすい環境をどのように整備されるのか、御見解をお示しください。
○教育長(磯部芳規君)
教職員が地域クラブの指導者として、勤務時間後や休日に指導できるよう兼職兼業の許可基準や地域クラブの指導者となる場合の仕組みなどを、中学校の校長会や中体連の理事会を通じて周知しているところでございます。今後は各中学校を訪問し、兼職兼業に関する手続等を説明していきたいと考えています。
○宮野直樹君
校長会等を通じて周知というお話と、環境整備についてはあまり今触れられていなかったかなと思いますけれども、しっかり先生が意欲的に、希望される先生については活動しやすい環境をつくっていただきたいというふうに思います。
では次は受益者負担と公的負担についてです。部活動の地域展開において、保護者の不安の一つが費用負担です。学校部活動においては、家庭の経済状況に左右されず、誰もが参加しやすい環境があります。しかし、地域クラブにおいては、例えば運営費、指導者謝金、施設使用料、保険料、大会参加費など、費用構造が大きく変化する可能性があります。公的負担の範囲が明確でないまま、受益者負担が増加すれば、家庭の経済状況による体験格差が一気に拡大する危険性があります。
また、地域全体で子供を育てるという理念のもとに進められるのであれば、公的負担の範囲をどこまで確保するのかということは、制度の公平性と持続性に関わる極めて重要な論点です。
また、受益者負担の割合が高くなればなるほど、経済力のある家庭だけが参加できるといった問題が発生するおそれがあり、部活動の機会を失う子供たちが生まれる可能性があります。だからこそ、受益者負担と公的負担の適切なバランスをどのように設定するのかは、地域クラブ活動を進める上で重要な課題であり、本市の姿勢が問われる部分であると私は考えています。
そこでお尋ねします。受益者負担と公的負担の役割分担をどのように捉え、今後どのような考え方で費用負担の在り方を整理していくのか、御見解をお示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
費用負担の在り方については、持続可能な形で安定的かつ継続的に取組が進められるように、地域クラブ活動の諸費用について、受益者負担と公的負担を適切に組み合わせながら対応していくことが必要と考えております。
想定されるクラブ活動費のうち、指導者等の謝金や傷害保険料、雑費などについては受益者の負担とし、国が目安を示す月額3,000円未満で、種目等にかかわらず一律に会費を設定し、運営団体の一括徴収を検討しております。
また、運営団体の人件費やシステム導入費などの運営費や、経済的困窮家庭、移動困難者への支援については、受益者に負担を求めず、国等の財政支援を活用して、公費を充当することを考えております。
○宮野直樹君
受益者負担と公的負担の考え方について御説明いただきました。
では次に、移動の支援についてです。部活動の地域展開において、活動の場が学校から地域へ広がることは、生徒の選択肢の拡大という意味で大きな可能性を持っています。しかしその一方で、移動の手段の確保が新たな壁になる可能性について、不安の声も寄せられています。特に公共交通が十分でない地域、保護者の送迎が困難な家庭、経済的理由で交通費の捻出が難しい家庭においては、移動支援の有無により、子供たちが活動を継続できるのかできないのかへ直結する可能性があります。
つまり、移動の支援は単なる利便性の問題ではなく、機会の平等を保障するための教育政策そのものであり、支援の有無によっては、活動機会の縮小や体験格差を生みかねない重要な論点です。
地域クラブが学校を超えて参加者を受け入れる仕組みである以上、移動をどう支援するかについて方針を掲げ、地域クラブ活動への移動支援をどのように捉え、どの程度まで責任を持つのかを明確にすることは極めて重要だと私は考えています。
そこでお尋ねします。部活動の地域展開に伴う生徒の移動負担をどのように捉え、移動支援をどのようにお考えなのか、御見解をお示しください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
本市の地域クラブ活動は、従来の学校部活動に所属していた生徒はもとより、学校部活動に所属していない生徒、障害のある生徒などを含めて、原則、参加を希望する市内在住の全ての中学生を対象としています。特に、居住地域や家庭の経済格差が理由となり、生徒の体験格差に繋がることがないように、遠距離通学となる生徒や経済的に困窮する世帯への公的支援を措置する予定としておりますけれども、移動負担の在り方については引き続き検討する予定としております。
○宮野直樹君
全ての子供たちを対象にしているということで、居住や経済格差によって格差が生まれないように公的支援を考えているというところで、その一つとして移動支援については今まだ検討中ということで理解はしました。
本市のように広い面積を有しており、各地域の交通事情が異なる中で、移動の支援を実施するのは非常に難しいということは理解をしています。しかしながら、選択肢や活動の機会を保障するためには、移動の支援を整備することは重要です。例えば、本市の約3倍の面積を有する岐阜県高山市では、各地域と練習場所を結ぶ地域クラブバスを運行しており、市街地から離れた地域に住む中学生も、休日の地域クラブ活動に参加しやすい環境づくりを進めています。また、新潟県長岡市では、活動場所から基準の距離を超えた場合には、参加費から減免をするといった移動に対する支援の負担軽減をとっております。エリアで部活動をやるのかどうなのか、そういう事情によっても違うところではありますが、ぜひ御参考に、御検討を継続していただきたいと思います。
加えて、国のガイドラインにおいては、スクールバス等を活用した既存の送迎車両の有効活用、地域公共交通の利用料への補助、AIオンデマンド交通等の地域公共交通との連携などの取組内容の例や、各部局との連携の必要性が示されています。こうしたこともぜひ参考に、移動の支援について引き続き御検討いただくことを要望いたします。
それでは最後に、今後の取組について質問をさせていただきます。これまで本市の現状、これまでの取組、基本方針、そして地域クラブに係る諸課題等について確認してきました。部活動の地域展開は課題が多く、大変厳しく、難しい状況の中、様々なご苦労があり、努力をされていることは承知しています。
しかし、この改革を理念に終わらせるのか、子供たちの成長や未来を支える仕組みになるのか、それはこれからの本市の姿勢と実行力に委ねられています。地域展開の遅れや準備不足は、子供たちのスポーツや文化芸術活動の機会創出や体験格差に直結します。だからこそ、本市がこれからどのような道筋を描き、どのように具体策を積み上げていくのかが極めて重要です。
そこでお尋ねします。本市は今後どのようなロードマップの下、何を優先して取り組み、具体策を講じていくのか、今後の取組についてお示しください。
○教育長(磯部芳規君)
教育委員会といたしましては、国や県の動向を注視しながら、令和9年度以降の平日の学校部活動に関するガイドラインの改定をしてまいります。
また、観光スポーツ文化部と連携しながら、児童生徒や保護者及び教職員が学校部活動の地域展開についての理解を深めるとともに、期待感を高めることができる周知に努めてまいりたいと考えております。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
今後のスケジュールといたしましては、先ほども申しましたけれども、令和8年1月から2月にかけて、団体や参加者に対して意向調査を行い、この調査結果に基づき、令和8年3月に最終的な会費の額を決定いたします。さらに同年4月からは、順次、対面による制度説明会を開催し、6月から「しものせき SD CLUB」の申請を受け付け、指導者研修も実施いたします。その後、認定したクラブの情報を基に、10月から参加生徒の募集を行い、令和9年4月から「しものせき SD CLUB」を開始することとしております。
これまで制度が整わず、十分な広報ができておりませんでしたので、今後は「しものせき SD CLUB」の制度周知を加速させていきたいと考えております。
○宮野直樹君
期待を高めるというお話がありましたし、具体的な流れについても御説明をいただきました。やはり私は生徒、子供たちが、こういうふうに自分たちのいろんなニーズを満たせる、いろんな選択ができる事が未来に待っているんだという、そういうワクワク感がを、まず生徒たち、子供たち、今の小学生――児童も感じてもらうこと、そのワクワク感を持って、地域全体で地域クラブ化というお話があったので、学校とか地域だけではなく保護者も先生も地域も含めて、子供がワクワクすることをみんなでやっていこう、そういった形で地域全体で取り組んでいくということが、私は大事ではないかというふうに思います。
ですので、今なかなか難しい課題を、焦点を当てて考えておられると思うのですけれども、やはり未来の子供たちがワクワクする姿を、それをもって期待に変えていくということで、しっかり絵を描いて説明をやっていただきたいと思いますし、そうなれば、地域の皆さん、保護者の皆さんも含めてみんなが協力してやっていこうという気になるのではないかというふうに思います。
改めて申し上げますが、部活動の地域展開は、単に形を変えることではありません。子供たちの成長と未来、そして機会の平等を保障する極めて重要な施策です。この改革を理念だけに終わらせず、御答弁いただいたロードマップを着実に、そして具体的に実行されることを強く求めます。本市の子供たちの笑顔と未来のために、全ての関係者の知恵と力を結集し、この難局を乗り越えていくことを強く期待し、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
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