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本池 涼子 議員
第1回定例会 2月17日(月) 本会議(個人質問3日目)
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内容
会議録
第1回定例会
2月17日(月) 本会議(個人質問3日目)
本池 涼子 議員
1.子どもたちが育つ教育・保育環境の維持管理、改修、更新について
【下関市議会 本会議速報版】
・下関市議会では、本会議の正式な会議録が作成されるまでの間、速報版を掲載いたします。この速報版は、会期終了後約1か月程度で掲載します。
・速報版の会議録は校正前原稿であり、今後修正されることがあります。なお、音声で認識できなかった部分は一時的に「★」で表示しています。
・校正後の会議録が「会議録検索システム」に掲載された時点で、速報版の会議録は校正後の会議録に差し替えます。
○副議長(安岡克昌君)
21番、本池涼子議員。(拍手)
〔本池涼子君登壇〕
○本池涼子君
子供たちが育つ教育・保育環境の維持管理、改修、更新について質問いたします。
このたびの予算案は、市長選の関係で、主に義務的経費や継続事業が計上される骨格予算となっています。であるからこそ日々必要となる予算が必要なところに必要なボリュームで充てられているかどうかを見ることが大事だと思っています。
中でも今回、下関の将来を担っていく大切な子供たちが健やかに安全に育つ環境になっているか、子育て世代が安心して子供を預けることのできる施設状況、保育環境が整っているのか、不具合が生じた場合、適宜改善できる予算が計上されているか、予算審議とは、全体の予算の配分を審議するものであります。教育費については、今年度と比較し10億円の増額となっていますが、これが適切な配分であるのか質問いたします。
まず初めに、小中学校の現状についてです。スライドを御覧ください。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○本池涼子君
学校関係者、保護者の中で、今、小中学校の校舎やその他の学校施設の老朽化が非常に問題にされています。この1枚目に校舎の外壁です。老朽化した外壁の剥落が起きているため、教育委員会の方が来て、危険な箇所をたたき落としていただいたのですが、御覧のような状況になっております。これが市内各所にあります。
そして、2枚目に渡り廊下の屋根です。ぼろぼろになって穴が空いているのが分かるかと思います。
3枚目は上下とも雨漏りの写真なのですが、上のほうは、屋上のドアの隙間やこの穴から雨が入り込んできて、階段が滝のようになると。下のこの縦長のほうなのですが、天井が抜いてあって雨漏りを受けるバケツが置かれています。
4枚目は、以前私も一般質問で取り上げたこともあるのですが、使用禁止のトイレです。すぐに流せず時間がたって水が流れてくる排タンク式のものになります。そのため、臭いもしやすいです。
そして5枚目が使用禁止の遊具の写真です。
今、御紹介した写真の中には、既に改善に向けて進み始めているものも含まれていますが、御覧のとおりあちこちぼろぼろです。しかもそれが長期間にわたって放置されていることから、保護者や教育関係者からの怒りの声が上がるのも当然なのです。
学校施設の維持管理については現在、下関市学校施設長寿命化計画に基づき、修繕、工事をしておられます。しかしながら、これまで何十年とまともに維持管理が行われてこなかったため、今になって、維持管理といっても、多くの学校で既に危険な状態になっている部分も多く、校舎をはじめとした施設の改修と更新が待ったなしの状況です。
小規模な修繕は校務技士の方々、教育委員会の職員の方々が対応してくださっており、一定規模の工事が必要とされるものは予算がついて工事されているのですが、双方とも現状を安全・快適なレベルまで改善するところには至らず、どうにもならないところに来ているように思います。何より他市を経験して来られる先生方、教育委員会関係の皆さんが、下関市の学校施設の古さは異常だと、大いに話題にしておられます。
子供たちが快適に学校生活を送れることを保護者や多くの大人たちも望んでいます。日々学校に通う児童生徒のために、もっと大々的に短期間での対策が必要ですし、修繕にとどまらず、将来を見据えた思い切った建て替えも必要であると感じています。
まず、長寿命化計画による学校施設の維持管理について、これまでの取組をお答えください。
○教育部長(藤田信夫君)
令和2年度に、今議員から御案内のございました下関市立学校施設長寿命化計画を策定いたしまして、その後対象施設等の見直しに伴い、令和5年度に改訂したところでございます。
これまで長寿命化計画に基づきまして、学校施設の維持管理を計画的に実施してきているところでございます。
学校施設の長寿命化のための大規模改修から外壁落下防止のための外壁改修、漏水対策のための屋上防水改修、水道・電気・ガス管等のライフラインやそれらに関する設備機器類の予防保全等、老朽の状況に応じまして対応してきているところでございます。
○本池涼子君
ただいま長寿命化計画に基づき対応していると言われたのですが、先ほど紹介しましたようにぼろぼろの状況が長期にわたっていて、今も改修のめどがないものが多くあり、対応とは何なのか考えさせられます。特に校内の雨漏りなんて場所の特定もできないでお手上げ状態と言われています。
確かに計画的には進めていると思いますが、対応できているとは言えないし、するのであれば、劇的に改善する予算をつけなければならないと思います。
今の学校施設の置かれている状況を受け、教育委員会としては、今後の施設改修の進め方をどのように考えているかを伺います。
○教育部長(藤田信夫君)
今後も引き続き、長寿命化計画に基づき、学校施設の適切な維持管理を計画的に実施していきたいと考えております。
併せて先ほども答弁いたしましたが、大規模改修にかかわらず、外壁落下防止等の必要な改修につきましては、その時々に合わせまして、児童の安全のために計画的に実施してまいりたいと考えております。
○本池涼子君
改めてスライドを御覧ください。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○本池涼子君
あくまでも長寿命化計画に基づき進めていくということなのですが、ここで、長寿命化計画より抜粋した資料をこの6枚目から紹介します。
閉校時期が決まっている学校を除き、小中学校合わせて60校の校舎、体育館、武道場、給食室の254棟が対象となっております。このページの下の図が、今紹介した254棟の築年別整備状況ですが、下関市の場合254棟のうち昭和36年以前に建設された校舎が圧倒的に多いことが分かるかと思います。
次ですが、長寿命化に向けて、構造躯体の調査をしておりまして、このフローを用いた判定の結果、長寿命化する建物が237棟もあることになっています。一番下の列で長寿命化とされているのが、長寿命化が可能なものであるそうで、現在、長寿命化改良、大規模改修が進んでいる勝山中学校は、左から3番目の98棟の中に3棟が含まれているということです。この3棟の改修に係る期間は、今後も含めて7年、残る234棟全てが完了するのに何年かかるのでしょうか。というか、何年かけるのでしょうか。もっと言うと、いつまで子供たちを待たせるのでしょうか。
これ、スライドでは入れていないのですが、この計画には校舎の目標使用年数があります。現状の建物の耐用年数は鉄筋コンクリートの場合47年とされていますが、長寿命化することで、目標使用年数を100年にするのだそうです。
こちらはその計画なのですが、今後30年の長寿命化事業整備計画にも、建築年度に100年を足した数字がずらりと並んでいます。
〔資料を掲げながら発言〕
○本池涼子君
たった今、今後も長寿命化計画に基づきやっていくんだということを答えられたのですが、ただ現場感覚として、100年使うなんてとんでもない話で、早急な改善が求められているのですが、本当に今後、今の校舎群を100年使おうと思っているのか確認いたします。
○教育部長(藤田信夫君)
現在の建物を今後も長期的に使用する場合の判断といたしまして、構造躯体が健全であることが確認できた建物につきましては、使用に際し、必要な改修を実施して、引き続き使用したいと考えております。
使用できる建物に対しまして、必要な改修を行い、使用し続けることで、総事業費の縮減にもつながるものであると考えております。
また、文部科学省におきましても、平成27年にインフラ長寿命化計画を策定し、施設の長寿命化に向けた取組を推進しているところでございます。
ただ一方で、今後、教室の広さや学習環境に必要なしつらえの変更、また建物構造や安全面の基準など、構造躯体に大きな変更が必要となった場合には、建て替えも視野に入れ検討したいと考えております。
○本池涼子君
ということは、今の計画では、構造躯体が健全である建物については改修をして、100年使うということでよろしいでしょうか。確認します。
○教育部長(藤田信夫君)
先ほど申し上げた国の方針もございますし、利活用できるものは利活用していくということ、これは間違いないと考えております。
いずれにいたしましても、この計画そのものが、事業費の縮減、また、コストの平準化というのがございますので、そういうのもしっかりにらみながら、利活用できるものはしっかり活用していく。ただし先ほど申し上げましたように、時々で状況が変わるかと思いますので、その際には建て替えについても考えていきたいと考えております。
○本池涼子君
今聞いていて思うのですけれど、長寿命化については前提条件があるのだと理解しています。この100年使えるというのも確かに国も言っているのですが、適切な管理をしての話ではないでしょうか。実際、その計画にも、今後は建築後40年を経過する頃に改修を実施し、建築後100年まで使用できるよう建物の長寿命化を図りますとあります。
先ほど確認したとおり下関市の場合、50年、60年、70年以上たっている校舎が多くあります。そしてこれらは40年を経過する頃に改修を実施していないどころか、ふだんの維持管理もままならず、壊れたり不具合が発生して初めて対応することでこれまで来ています。まともな維持管理が行われないまま、100年もたせるための改修時期を逃して、老朽化が深刻になっています。だから、この計画にあるように本当に100年もたせるつもりなのかと聞いているのです。
それと皆さん思い出していただきたいのですが、この市役所本庁舎、築59年で建て替えています。建設当時の素材や施工がよかったのか、当初はコンクリートの劣化もさほど進行していないという検査結果も出ていましたが、二転三転して、新たに建て替えることになりました。だったら、それよりもむしろ深刻な劣化状況に直面している施設、子供たちが日々過ごしている学校施設の建て替えの心配をしてほしいし、大人の責任で建て替えてあげなければならないのではないかと思います。
市役所だけ建て替えて、子供たちの使う学校は躯体が健全だから使えるうちは使うなど、あまりにも冷たいと言わざるを得ません。先ほど、建て替えも含めて検討すると言ったじゃないかと思われるかもしれませんが、今教育委員会が言っている建て替えは、例えばその国の施策や方針に沿ったもの、国がこうしなさいといったものに対応するためのものでしかなく、学校施設の建て替えもそういう国の方向性に沿ったものでしか進まないということになります。つまり、下関の置かれている今の現実から見たこのぼろぼろの校舎を早急に改善するための校舎の建て替えというのは進まないのではないでしょうか。
長寿命化事業について聞いていきますが、長寿命化事業の取組の内容は、大規模改修と予防保全です。100年もたせるための大規模改修を行っているのが勝山中学校で、令和7年度予算も引き続き、勝山中学校の大規模改修に係る経費が計上されています。勝山中学校の次の大規模改修の計画はあるでしょうか。スライド最後のページに示していますが、優先順位一覧にある第2位の川中小学校に着手する見通しはあるでしょうか。
○教育部長(藤田信夫君)
勝山中学校におきましては、構造躯体の劣化部分の改修や建物の内部、外部改修のほか、水道、電気、ガス管等のライフラインの更新など、施設を今後も長期間使用するために必要となる全面的な改修工事、いわゆる長寿命化工事を実施しているところでございます。
その他の学校施設の長寿命化につきましては、勝山中学校の事業実施について十分な効果検証を行うとともに、対象とする学校における事業期間中の児童生徒への影響をはじめ、建物個々の劣化状況等に応じまして、実施する工事の手法や工事を行うための仮設校舎などの設置、事業期間、事業費を精査し、計画的に進める必要があると考えております。
○本池涼子君
この勝山中学校の事業について検証するということです。勝山中学校1校の大規模改修では、事業期間7年、事業費総額約20億円になりましたので、実際に20億円あれば建て替えもできたのではないかとの意見も聞こえてきますし、この検証もシンプルに言うと、今のペースでこの金額でいいのかという評価があるからだと思います。お聞きしますが勝山中学校を建て替えた場合の試算はされているでしょうか。
○教育部長(藤田信夫君)
勝山中学校の長寿命化事業に着手する際、校舎を建て替えた場合の試算はしておりません。長寿命化計画の策定に当たりまして、建物の老朽度の実態について、構造躯体の健全度や構造躯体以外の劣化状況を調査いたしました。その結果といたしまして、構造躯体は健全であることが確認できたことから、建て替えではなく、既存建物の長寿命化を選択したために、建て替えの場合の試算はしていないところでございます。
○本池涼子君
建て替えの試算はしていないということです。
来年度予算の大規模改修10億円の事業費は全て勝山中学校なのですが、これまでのものを合わせると勝山1校で約20億円になります。今、建築後50年程度ですから、この金額をかけてあと50年もたせるということです。
一方で建て替えの試算はされていないということでしたので、私も少し調べてみたのですが、学校を新築した場合、1平方メートル当たりの単価がおよそ40万円だそうで、今の勝山中学校の面積で計算した場合、約22億円になります。解体費等入っていないので、そうした部分の増額はもちろんあるとして、20億円かけて50年延長させるのと同規模の額で新築し適切な維持管理をしながらなるべく長く使う、何より今のぼろぼろの環境を一気に改善できる、このどちらが費用対効果としていいでしょうか。
これも机上の計算なので、分かりませんが、何が言いたいかといいますと、国がやれと言っているからと、下関の実情を無視して長寿命化という結論ありきで無理やりやっていては、誰のためにもならないということです。現実的なコスト比較はしていないということになるので、実際に何をもって、長寿命化のほうがいいと判断したのかといいますと、長寿命化計画の24ページから26ページにコスト試算というものがあります。平たく言うと50年間で改築、20年で事後修繕的な改修を行う従来型と、おおむね40年で長寿命化を行い100年たって改築を行うなどの長寿命化型で比較しています。改築単価の60%が長寿命化、大規模改修に係る計算になっていて、結論として、従来型に比べ整備費用を40年間の総額288億円、年間7.2億円縮減することができる。目標使用年数を100年とすることで、長寿命化や大規模改造を長期間で実施することが可能となり、40年間の総額及び、年度整備費を可能な限り低減することができるとしておられます。
これは文科省のソフトではじき出されるものだそうで、先ほどの、この今出しているフローで、この長寿命化が可能とされたものには、建て替えより長寿命化のほうが、整備費の低減と平準化ができるということのようですが、ただ、この計画の中に次のような記載がありました。「なお、実際の本市における学校施設の維持管理は、これまでに計画的な大規模改造等はほとんど実施しておらず、事後修繕で対応していますが、試算上は過去に計画的に大規模改造等を実施しているものとみなして、今後必要となるコストを試算します。」これを聞いてどう思われるでしょうか。長寿命化計画の中でも、学校施設の実態の部分は現状を反映した貴重な資料だと思います。ただ下関の場合、ほぼこれまで改修を施していないので、その後の方針の部分があまりにも現実に合っていないということだと思います。
一般的に、公共施設の長寿命化というのは、それまでに維持管理をしっかりと施していることが前提になるのですが、その前提条件がないのに長寿命化だけが独り歩きしているように思えてなりません。これまでほとんど手を入れてこなかった下関市の学校施設が長寿命化になじむのか不明ですし、コスト的に優位なのかも不明です。何より問題などは、長寿命化して使うという方針決定をしたがために、教育環境がいつまでたっても改善されない。せっかくつくった計画なのですが、きつい言い方をすれば、絵に描いた餅になってしまっているのが現状ではないでしょうか。
ついでに言うと、教育委員会の長寿命化計画は、総務部の公共施設マネジメントの施設用途別方針が上位計画になっていますので、どれだけ学校がぼろぼろでも建て替え計画が出てくるわけがないのです。いつまでもいつまでも児童数の計算ばかりしている。この方針をつくったのは総務部なのでしょうが、来年度に行う長寿命化計画の見直しに当たっては、実態を改善するためにどうするのかという方向で、教育委員会だけでなく、全庁的な議論をしっかりとしていただきたいと思います。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○本池涼子君
話を長寿命化事業、予防保全に切り替えます。スライド8ページを見ていただきたいのですが、長寿命化計画において、構造躯体以外の部分については、屋根、屋上、外壁、内部仕上げ、機械設備、電気設備の5項目についてAからDの4段階で評価されています。そして、その結果がこの下のグラフになっております。特に屋上と外壁については4割以上がD、早急な対応が必要となっています。
大規模改修の順番がいつまでも回ってこない中で、外壁の剥落、雨漏り、内装の劣化、故障したり悪臭漂うトイレ、体育館、給食室への早急な対応が必要となっています。これらの維持管理にはどのように対応していくのでしょうか。
○教育部長(藤田信夫君)
まずその前に、先ほど議員のほうから、大規模改修もしていないと話がございましたけれど、先ほど申し上げましたように長寿命化計画にかかわらず、これまでも建築であるとか外壁改修であるとか、屋根の防水であるとか、その時々に応じまして対応してきているところでございます。しっかりした大規模的なところというのは完璧にできていないところもございますが、そこは時々の状況としてやってきておりますので、その点は述べさせていただきたいと考えております。
あわせまして長寿命化計画では、建物種別ごとに、児童生徒がより多くの時間を過ごす場所を優先するために、校舎、屋内運動場、武道場、給食室等その他の施設の順に改修を実施することとしております。
しかしながら、学校施設の維持管理に当たりましては、児童生徒の安全を最優先に対応するために、建物の種別ごとの優先順位に捉われず、外壁落下防止のための外壁改修工事や漏水対策のための屋上防水改修工事等、個別に必要な工事を実施しているところでございます。
また、児童生徒の学習環境や生活環境を整えるために、学校トイレ快適化事業やトイレ洋便器化につきましては、校舎1棟全体の長寿命化改修工事とは別に、先行して実施しているところでございます。
○本池涼子君
生徒の安全のための予防保全について、来年度予算では3億5,150万円がついております。そして、これ自体はここ数年で増額となっています。しかし、ただ予算をつけただけでなく、そもそもの予算が足りているのか、改善されているのかという点が大事だと思っています。
躯体以外の部分の劣化状況をもう一度見てほしいのですが、例えば外壁については、254棟中104棟が早急な対応が必要で、計画では、5年以内の修繕を必要としているとなっています。なのに来年度予算では2校分と聞きました。2校分でいいのでしょうか。それで5年以内に残りの100棟近い外壁修繕は終わるのでしょうか。見通しをお聞かせください。
○教育部長(藤田信夫君)
これは十分安全面に配慮いたしまして今予算にございますが、状況に応じまして必要であれば、新たな予算措置等も検討する必要があると考えておりますので、児童生徒の安全のためにいろいろな措置は取っていきたいと考えております。
○本池涼子君
それとトイレの話が出てきましたので、トイレ快適化事業とトイレの洋式化について聞いていきますが、令和3年度から実施され実施されているトイレ快適化事業で改修が必要とされたのは全体で何フロアでしょうか。
○教育部長(藤田信夫君)
学校トイレ快適化事業の対象箇所でございますが、令和3年度の事業着手時点で42校、249フロアとしております。工事の概要といたしましては、和式便器の洋式化、床面の乾式化、段差の解消など、全面改修する計画になっております。
ただし学校トイレ快適化事業は長期的な計画であるため、別途、児童生徒の教育環境改善のため、和便器の洋式化を進めているというところでございます。
○本池涼子君
そのトイレ快適化事業で、令和3年度から何フロアが改修できたでしょうか。
○教育部長(藤田信夫君)
令和3年度から令和5年度までに9校29フロアを整備いたしました。令和6年度の工事完了見込みを含めると、合計12校、37フロアとなります。
また、トイレの洋式化につきましては、平成29年度から本格的に改修を進めておりまして、平成30年度には校舎の各フロアに1か所以上の洋便器の整備を終えたところでございます。また、残された和便器につきましても、継続的に洋便器化を進めているところでございます。
○本池涼子君
トイレ快適化事業で言いますと、今4年間で37フロア。これを割ると1年間10フロア弱しか進んでこなかったことになります。当初249フロアから実績を引くと212フロア残っていることになります。来年度予算ではトイレ快適化事業は3校分で3億1,000万円となっていて、3校の何フロアが改修されるかは書いていないのですが、1年間で10フロアずつぐらいのペースであるとすると、改修を終えるのに20年くらいかかることになります。予算をつけているではないかではなく、実際に必要な改修が必要なペースで進んでいなければ、これはお茶を濁していると言われても仕方ありません。
それと後、洋式化の話をされましたけれど、計画当初の和便器の数と、改善が終わっている数、これをお願いします。
○教育部長(藤田信夫君)
改修計画時点でございますが、このときがトイレ洋式を含めて2,200程度ということでございました。
現在、最終的な改修率というのが今手元にございませんが、令和5年9月時点での文部科学省が発表しております本市の洋式化率でございます。これトイレの快適化と便所の洋式化を合わせまして、こちらが33.6%となっているところでございます。
○本池涼子君
同じ資料だと思うのですけれど、まだ2,000か所の和便器が残っているということだと思います。全てを洋式化すればいいと思っているのではなく、そのペースを考えていただきたいと思います。1フロアに1か所というのも時代的には少な過ぎますし、それに長蛇の列ができているのが現状だからです。
学校に通っている子供たちにとっては、小学校は6年間、中学校は3年間しかありません。トイレが古く、暗い・汚い・臭い・怖いまま卒業していく子供たちが多く出ることになります。今のペースでいいと思っているのか、スピードを上げていきたいと思っているのかお答えください。
○教育部長(藤田信夫君)
先ほども御答弁差し上げましたように、まずトイレ快適化事業で進めていくと。あわせまして、なかなかこれでは長期間の計画になりますので、和便器の洋式化を進めているところでございます。
ただ、今議員のお話もございましたように、やはり学校では洋便器を嫌がるお子さんもいるという話を聞くこともございます。また、あわせて、児童数に合わせた洋便器の整理も必要かなと考えております。極端に言えば、これは極端な例でございますが、10人の生徒の中に、20基の洋便器にする必要があるかどうかとこういうところもしっかり考えていかなければいけないのかなと。そういった中でしっかり和便器を洋便器に改修していくと。これは快適化事業以外についても、しっかり予算を確保しながら進めていきたいと、スピードアップしていきたいと考えております。
○本池涼子君
ですから、いろいろな細かい話はあると思うのですが、今の快適化事業が遅過ぎると言っているのです。トイレもそうなのですけれど、校舎もなのですが、これまでのような、この牛歩のようなペースでやっていたのでは、いつまでたっても改善しません。下関市政というのは、子供の犠牲者が出なければ動かないのだろうかという怒りを私自身、幾人も学校関係者や保護者の方々から聞きました。
先生方の中では、老朽化した校舎で学ばなければならない子供たちの精神面への影響を心配する声も聞きました。危険立入禁止が校内に何か所もあったり、校舎の廊下に雨漏りを受けるバケツが鎮座する。昨年6月に宮野議員が御紹介されましたが、安岡小学校のように、要調査の校舎――要調査とは、先ほどの構造躯体のフローを見ていただきたいのですが、耐震診断におけるコンクリートの圧縮強度が13.5ニュートン以下のもの及び耐震補強未実施、これに低学年が詰め込まれて、教室不足と、こんな環境を、あと何年続けるつもりなのでしょうか。
圧倒的に予算が足りておらず、危険な状況が刻一刻と進んでいるのが今の学校施設の状況です。学校施設の老朽化対策にどれほどの予算を割くのか、またどのような方針で進めるのかは、市政全体の判断が関わる問題です。
前田市長にお聞きします。今の学校施設の状況については、御説明したとおりですし、長寿命化計画でうたっている大規模改修も予防保全も、目の前の危険度を若干軽減させるだけで、施設の改善には向かわないことは明らかです。何より全く間に合っていません。子供たちの学ぶ環境を改善させるため、小手先の修繕や長寿命化ではなく、私は必要な校舎については思い切った建て替えが必要だと感じているのですが、建て替えについて早急に検討はされないでしょうか。
○下関市長(前田晋太郎君)
私たちの宝であります子供たちの大切な質問であります。学校施設の保全であったり、改善であったり、これまで私も大変これは心配してやってまいりました。
8年前に市長に就任して、学校校長会議というのがあって、小中高の全校長の前で市長が1時間話をする。そこでも最初からずっと言っているんですね。これまでと次元の違うお金の使い方、安全管理、全てにおいて責任を持ってやっていくからしっかり声を上げてきてほしいと。
私が、教育委員会に頑張ってやってくれと、これだけではなかなか進まないですよね。各学校が声を上げてきてもらわないといけない。でもこれは責任を学校に投げるのかというとそういうわけではなくて、最終的に足りないところというのはもう私の責任ですからね、最終的な責任は私なんで、私がよくしていきますという答えしかないのですけれども。
それから、本池議員が今、結構厳しいことをいろいろ言われましたけれども、子供のことなので、それが厳しくなるのは分かるのですが、これまで何もして来なかった下関市がとおっしゃいましたけれど、これまで何もして来なかった下関ではないでしょう。学校トイレだって今長寿命化計画できちんと改善してやってきて、牛歩と言われましたけれども。後、エアコンのことも山口県内で一番早くやったのはどこですか。下関ですよ、決断したのは。そういった頑張ってきたことも多少入れていただきながら、みんなの了解を取るような質問の仕方を、ぜひしていただきたいなと思うのです。
最初に、本池さんが言われましたけれど、予算を組むというのは、配分だって言われましたよね。まさにそのとおりなんですよ。全部の持っているお金を学校だけにつぎ込んで市政運営できると思ったら大間違いですからね。あなたが今まで言われた、いろいろな質問をこれまでしておられましたよね。水産のこと、農業のこと、あの人たちはどうするのですか。今回だって物価高騰対策――農家の肥料対応と、それから、乳業等の対応、あちらのほうの皆さんも大変だから今回補正予算で2億2,000万円入れました。そういったこともトータルでやっていかないと市政は成り立たない、子供たちが大切なのは分かる。だけど言い方はもう少し上手にやって、みんながそうだねと、頑張ろうと言ってもらえるようなやり方が私はいいんじゃないかなと思うし、学校の子供たちのことはきちんとやっていきます、責任持って。以上です。
○本池涼子君
きちんと責任を持ってやっていくということなので、それはもうぜひ、市長の討議資料の中にも加速化というのは見ましたし、それは、もっと加速化させてほしいと思います。
もう一点、市長の討議資料を私も見させていただいたのですが、旧神田小学校の跡地に最新設備の統合学校建設とあります。新たな学校施設を整備すること、これ今一番言っていますので、これは否定しません。ただ、これに関しては市長の個人的な思いも含まれているのかと思います。1校だけを建て替えたとして、残された60校の子供たち、これはどうなるのか。長寿命化計画ではそうした部分が全く見えてこないということを言っているのです。実際100年足した計画になっていますから。市のトップとしては特定の地域のみということではなく、市全体のことを考えなければならないと思います。
今の学校施設のぼろぼろの状況は今から言います。何も前田市長の8年間のみで進行したのではありません。数十年にわたって後回しにされてきた結果であり、その間に継続してきた長きにわたる下関市政の産物です。そうした状況について把握したときに、その時点で市政を預かっている執行部及び市政トップはどう向き合うのか、これが問われているように思います。
前田市政になって、確かにトイレなどは進んできました。しかし、今のペースを見ているとあまりにも遅過ぎます。さっき割ったら20年、これでいいと思っているのかということを言っているのです。今のやり方は、古く危険な施設を残しつつ、他の施策を進めるために、コストがかからないよう時間をかけてちびちびと予算をつけて、やっていますのポーズはしつつ、課題を先送りにしているだけです。そして学校の老朽化はますます手がつけられないレベルへと向かっています。
その間にはまるで裏腹なのですが、必要なことに予算をかけるなと言っているわけではありません。新しい箱物を建てたり、火の山やあるかぽーとなど、今必要なのかと思われる開発事業をどんどんやっておられます。海響館のライトアップに5,400万円ついていますが、これが遅れたからといって困る市民はほんの一部でしょう。火の山の山頂トイレ1億1,500万円ですが、使えるものを壊すくらいなら、先に学校の使えないトイレを修繕していただきたいと思います。
やってはいけないとは言っていませんが、どう考えても優先順位が違うのです。そして、大事なことを今から言わせていただきますが、開発事業をしていけば、逆に次々に維持管理費が積み重なっていくだけになります。結局新しいものをつくっても、維持管理費をきちんとつけなければ、今起きていることと全く同じように、後世に負の遺産を残すことになります。
学校について言えば、老朽化すれば当然必要となる維持管理費は増えるのに、ここ数年の維持管理費の推移はどうでしょうか。これは計画にも書いてありますが、ほぼ横ばいか、むしろ減少傾向。適切な維持管理費の確保が急がれます。これは学校施設だけではなく、全ての公共施設に通じる課題であると思っています。
今回、子供たちの教育環境に対し、必要な予算がついているのか、もっと大胆につけるべきだという立場から質問いたしました。老朽化した学校の校舎については、既に60年から70年も経過しているものを100年使うというような非現実的な計画を抜本的に改めて思い切った建て替えを最優先で行うことが必要だと思います。早急に計画を立案して事に当たるべきだと考えます。そうした学校施設の更新を着実に進め、地元企業も請け負えるような業務として発注していくなら、地域の経済が循環することは言うまでもありませんし、活性化の一助にもなるはずです。
新規の、かつ市民に直接関係しない箱物行政から一旦立ち止まる勇気を持って、この問題の解決を優先すべきだと思います。何より下関の子供たちの教育環境を豊かにするための選択であり、これは次の市長選で誰が市長になろうと避けられない判断であると考えます。
就学前施設についても質問を考えていましたが、すみません、時間がありませんので今後質問させていただきます。以上で質問を終わります。(拍手)
○副議長(安岡克昌君)
以上で個人質問を終わります。
ただいま、議題となっております。議案第11号ほか、18件につきましては、御手元に配付の議案付託表のとおり、それぞれ所管の委員会に付託いたします。
以上で、本日の日程は全部終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。
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