録画放映

第4回定例会
12月12日(木) 本会議(一般質問3日目)

竹村 克司 議員
1.城下町長府地区散策拠点等整備について
2.巌流島トイレ汚水処理施設改修事業
【下関市議会 本会議確定版】

○副議長(安岡克昌君)
 15番、竹村克司議員。(拍手)
  〔竹村克司君登壇〕
○竹村克司君
 令和6年12月12日、無所属、竹村克司、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
 おととい、J:COMアリーナ新総合体育館で大相撲下関場所が開催されまして、なかなか超満員、札止めにはならなかったようですけれども、こういったスポーツ観戦やイベント、旅行などは、日常生活で出てくる問題とは少し離れますけれども、余暇的な部分で今回は、日々の生活で精いっぱいという方が多い中ではありますけれども、下関の観光に関する質問をさせていただきます。
 生活の次に来るものですので、なかなか時間とかお金、心に少し余裕がないとなかなかできないことではありますけれども、たくさんのスポーツやイベントが開催されて、いろいろな角度から下関が盛り上がればという思いを込めて質問させていただきます。
 まず、ちょっとモニターを見ていただきたいのですけれども。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○竹村克司君
 ちょっと小さくて見にくいのですが、山口県に海外から来られた国籍別の訪問者数です。韓国、アメリカ、タイ、フィリピン、台湾と続いている状況でございます。
 もう一つのグラフ、これが指定地域の目的地一覧ということで、角島大橋、唐戸市場、下関の水族館、角島という順番にあるわけでございまして、こういったデータを踏まえて質問をさせていただくのですけれども、昨年度の国への要望書の中で、これが要望書で、これは来年度に向けた要望書なのですけれども、まちなかウォーカブル推進事業という整備促進について要望されまして、海峡エリア、下関駅、そして火の山、壇之浦辺りまでがどんどん改良されていると。同じように今年も、来年度に向けて、令和7年度の国への要望書を提出された。その中に、城下町長府地区に絞って要望されていましたので質問させていただきます。
 まず一つ目です。城下町長府地区散策拠点等整備についてでございます。城下町長府地区散策拠点等整備事業の現在の進捗状況はどうなっているか、お示しください。
○都市整備部長(山上直人君)
 まず初めに、本事業の概要ですけれども、令和5年度の長府苑取得を契機として、歴史文化と調和した緑と町並みが残る城下町長府地区におきまして、地区内の回遊性、滞在性を高め、城下町長府地区のまちの魅力を高めることを目的としたもので、長府苑及びその周辺の観光資源、観光施設、文化施設を有効活用及び一部を改修しつつ、歩行者空間の整備などを行うものでございます。
 次に、現在の進捗状況としては、今年度、城下町長府エリアの現況調査を行うとともに、地元の御意見や各施設管理者の考え、長府苑についてはトライアル企画や市民ワークショップの結果などを踏まえ、城下町長府地区散策拠点等整備に係る方針案を整理しております。
 具体的には、長府苑については、現状を有効活用しつつ、多様な利活用を想定した改修を行う。美術館前駐車場については、美術鑑賞後のくつろぎや周辺散策拠点として広場への改修を行う。長府庭園駐車場につきましては、観光バスへの対応を考慮した改修を行う。関見台公園につきましては、くじら館をモニュメントとして周辺を展望スペースとして改修を行う。エリア内の公共トイレについては、美術館前、関見台公園駐車場トイレなどの改修を優先して行う。
 また、城下町長府全体の回遊性、滞在性向上に資する歩行者空間の改修整備を行う。以上を方針案として、本議会での建設消防委員会で御報告させていただいたところでございます。
 最後に、今後のスケジュールとしては、今年度中に国と協議の上、整備計画を取りまとめ、国の予算内示及び市の予算承認後、令和7年度から事業着手したいと考えております。
 計画期間は、令和7年度から11年度までの5年間を想定しており、総事業費や事業内容については、現在、国との協議中につき未確定でございます。なお、令和5年度の長府苑への先行取得費用につきましても、一部国費を充てられるよう国と協議をしているところです。
○竹村克司君
 詳しく教えていただきまして、これから5年間かけて、予定を立てて、どんどん整備していこうと、そしていろいろな観光客を取り入れていこうというようなことでございました。
 先ほど見ていただいた観光した場所のデータが、角島、唐戸市場、ずっと見ていっても、関門トンネル、角島灯台とあるのですが、長府がちょっと見当たらなくて、本当に今おっしゃったように長府だけの、たくさんの観光スポットがあるのに入っていないというのが、まだまだこれから、どんどんよくしていくというポテンシャル、伸びしろしかないのではないかというところはあるのですけれども、データ分析、調査等をされていましたら、お示しいただけますでしょうか。お願いします。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 まず、令和5年分の観光客数調査に基づく、長府庭園をはじめとした長府地区の観光施設や史跡、名所など6施設の観光客数は延べ21万7,768人となっております。
 続きまして、例年の観光客数調査では、各地区の主要な施設等を訪れた観光客数を把握して、増減分析も行っております。また令和5年度に行った観光動態調査では、観光旅行先を選ぶ際に重視するものの設問に対して、自然・景勝地や歴史文化探訪、寺社仏閣巡りを重視する傾向にあることが分かっております。
 長府地区には、江戸時代の土壁や石垣が連なる古江小路や、上級藩士の生活を垣間見ることができる長府藩侍屋敷長屋など、歴史ロマンが漂う観光スポットに加え、国宝に指定されている仏前や美しい山門をそなえた功山寺、梅や桜、紅葉の名所である長府毛利邸など、観光客のニーズにマッチする観光スポットが数多く存在する地区だと認識をしております。
○竹村克司君
 もう見どころがたくさんある状況でありますけれども。ちょっとモニターを、また見ていただきたいのですけれども。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○竹村克司君
 これが、山口県を訪問する外国人が出入国している空港のグラフでございます。もう一つは山口県に滞在の直前、直後の外国人観光客が滞在した地域が分かるかと思います。
 これを見ましても、近県の福岡、首都圏である東京、本市がある山口県、京都府、広島、岡山、そういったところから直前に来られたと。帰っていくのが福岡、東京、広島、大阪、山口、そういったところから来られて帰っていかれると。これを見て分かるのは、やはり福岡、北九州、門司との連携は、とても大事ではないかと思います。
 かんもんPayとか関門周遊フリーパス、そういったものがありまして、これですね。今年の11月1日から1月31日まで、関門周遊フリーパスというのが3,950円で、あちこち行けるというものでございます。
 ここに門司港側と、あと下関側とありまして、なかなか普段目にすることはなかったりして、私も知らなかったりするのですけれども、こういったいろいろ調査分析をしていくと見えてくることがありますので、しっかり調査分析をしていただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
 次に、長府地区における景観に配慮した無電柱化の推進について、お示しいただけますでしょうか、お願いします。
○建設部長(伊南一也君)
 城下町長府地区におけます無電柱化につきましては、歴史ある城下町の良好な景観形成を目的としまして、昭和63年度から平成22年度にかけて14路線、約4キロの無電柱化を実施しているところでございます。今後も景観や観光、また防災や交通安全の観点からも、無電柱化を検討してまいりたいと考えております。
○竹村克司君
 無電柱化にすることで景観がよくなっていくと思うのですけれども、長府地区においては、あとどれぐらい無電柱化する予定などはございますでしょうか。
○建設部長(伊南一也君)
 今すぐ長府地区でやる予定のあるところは、今のところでいきますと、長府の印内の国道の整備と併せて検討が進んでいると聞いております。まだ我々のほうは今計画検討中でございまして、工法は今から検討していくところでございます。
○竹村克司君
 印内の交差点の部分が、今いろいろ広げようとされていると思いますけれども、よろしくお願いします。
 次に、シティプロモーション推進事業として、都市のブランド化を図るとありますけれども、市内外へ向けた戦略的な情報発信等、どんな取組をされているか教えていただけますでしょうか、お願いします。
○総合政策部長(岸本芳郎君)
 シティプロモーション事業につきましては、行政だけではなく、市民、事業者、市民団体等が一体となったオール下関体制によりまして、本市の優れた資源など、様々な魅力を、一体感を持って情報発信を行い、他都市との差別化を図り、選ばれる都市となるよう都市ブランドを構築し、これを次の世代へつないでいくことで、市民の下関への愛着、自信、誇り、これを高める取組でございます。
 議員御質問のシティプロモーションにおける情報発信等の取組につきましては、YouTubeでの動画配信ですとか、SNSでの情報発信のほか、本市のメインキャラクターの「せきまる」を活用したプロモーションを行っております。また本年11月からは、全国でも注目度の高い「すみっこまちコラボ下関市スマホでスタンプラリー」を実施中でございます。
 この長府地区につきましては、これまでも本市を代表する歴史や文化など、魅力ある資源を有するエリアとしまして、様々な媒体を活用した情報発信を行っており、本年7月と9月には、J:COMの「下関グルメさんぽ」という番組で、市長が長府地区の魅力ある飲食店を巡るという内容が放送されており、大変好評をいただいているところでございます。
 今後につきましても、魅力ある地域資源や地域で起きている新たな取組など、さらなる情報発信に努めてまいりたいと考えております。
○竹村克司君
 力強いお言葉で、行政、市民、民間と一体となって他都市に負けない、次の世代に向けてもっと高めていくというようなお言葉で、本当にそうなるように願いたい次第でございますが、城下町長府という観光資源としては、先ほども言いましたが、本当にとても高いポテンシャルを持っていると思うのですけれども、やはり長府全体をブランド化するには、いろいろな部署で、いろいろなところから発信して、無電柱化もそうですし、景観も大事ですし、SNSも広げていって、市長のグルメさんぽもやっていただいて、私の家ではちょっと見られないのですけれども、見られるように1回電話したことがあるのですけど通りませんと、見れない状況なのですけども、何とかならないかなと思いながら。
 いろいろな部署が一体となって、一丸となってやるというのが、もう私が今まで、この約2年言い続けてきたことでございますので、まさしく今おっしゃっていただいたことが響いております。
 次に、体験型観光推進強化の取組について伺いたいと思います。体験型観光推進強化事業と長府地区の体験型コンテンツには、どのようなものがあるか具体的にお示しいただけますでしょうか、お願いします。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 体験型観光推進強化事業は、長府地区に限定したものではございませんが、アウトドアや歴史・文化体験を生かし、事業者連携と情報発信を通じて観光客の滞在時間延長を促し、観光消費額の拡大を図ることを目的に実施をしております。
 現在、事業の参画を希望された23の個人、団体が、新たな体験型観光コンテンツの造成を進めているところでございます。なお、現状、長府地区で体験できるコンテンツとしましては、長府毛利邸での「お抹茶体験」また「甲冑・官女衣装着付体験」など、長府地区の歴史、文化を感じることができる体験がございます。
○竹村克司君
 長府地区に関しましてもいろいろな体験ができると、毛利邸でお抹茶体験、甲冑を着たり、着付けをしたりという取組、いろいろなのがあると思うのですが。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○竹村克司君
 これちょっと見ていただきたいのが、これは太陽公園と呼ばれているところでございまして、姫路なのですけれども、こういったお城があって、ここでコスプレの撮影イベントとかをやっていらっしゃいまして、非常に人気があるまちで、こういった発信をされているということです。
 あとこういった日本刀とコラボして、漫画とコラボしてやっていらっしゃったりとか。これが福山城、福山美術館です。というようなものがございますので、やはりいろいろやりようによっては、たくさん人が集まるような話でございます。
 今年、私は、第23回海響マラソンに参加させていただきました。昨年は2キロのファンランに出させていただいて、今までスポーツをやってきて、プロレスをやってきて、その中で、下関でお世話になっている中で、やはりいろいろなイベントに参加していかないと駄目だろうという御意見を頂きまして、今回は42.195キロ、フルマラソンに参加させていただきました。
 しかしながら第2関門の7.7キロ、折り返し地点の200メートル手前で、残念ながらタイムオーバーになってしまいまして、バスに乗せられて、失格になったのですけれども、本当にたくさんの方から頑張れと、ここにいらっしゃる皆様も出られた方がいらっしゃって、「竹村頑張れ」と沿道の方からも言われて、応援されても苦しくて応えられなかったですね。申し訳なさを感じながら走ったのですけれど、体重も頑張って4キロ程度落としたぐらいでは、もともと112キロありましたのでちょっと難しかったのですけれども、本当に皆さんから頑張れと言われて、本当に選挙のときより多くの方に頑張れと言われた状況でございます。
 本当に参加してみないと分からないという実感を感じて、湯遊ウォークにも、豊田ですね、参加させていただいたりもして。次回はぜひ、今回ちょっと間に合いませんでしたけど、城下町長府のマラソン大会にもエントリーさせていただこうと思っております。
 長府地区の、このすばらしい観光の魅力というのを、いま一度お示しいただけたらと思うのですが、お願いできますか。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 長府地区は、歴史と文化が調和をし、豊かな自然や土塀、石畳等の町並みが残る魅力あふれた観光資源であると認識をしております。あわせて、周辺には多くの観光施設や文化施設を備えるなど、この多彩な魅力を持つ長府地区において、体験型の観光を展開することによって、観光客の滞在時間延長に資する取組が重要であると考えております。
○竹村克司君
 城下町長府にもっと観光客に来てもらいたい。城下町長府と聞いて県外の方とか、海外の方から行ってみたら城とかがなくて、城跡というのは、先ほどおっしゃいました旧くじら館の横に串崎城の跡があります。礎がありまして、そこは本当に肝腎な、城下町長府といって城下町、お城があればもっと人気が出るのではないかなと。これはあくまで私見なのですけれども、海外からの旅行者とか、特に欧米から来られている方、観光客に大人気で、小倉城とか大阪城、姫路城、福山城、尼崎城、すばらしいお城が日本各地にあります、大人気です。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○竹村克司君
 こういったモニターを見ていただきますと、これは松本城、法隆寺、大阪城、お城ばかりではないのですけれども、こういった観光客、今インバウンドで急にバーっと、またコロナ後から来られて、料金も、もともと安かったものに対してちょっと値上げをしようとされているわけでございます。これは、来年4月より松本城は値上げをすると、3月は法隆寺、通天閣も来年の春頃値上げ予定していると。ちょっと先に言いますと、例えば二重価格というのがございます。これは海外から来られた方とかに対して、インバウンドの方に対しての二重価格なのですけども、これは1,200人の方に調査をして、姫路市民と観光客で入場料を分けるかどうかというところで、データがございまして、賛成する、やや賛成するというのに約68%、約7割が賛成されているというところです。
 お聞きしたいのが、聞き取りではちょっと聞けなかったので、お答えできるかどうか分かりませんけれども、下関で、地元と観光客との二重価格についてどう思うか。参考に教えていただけますでしょうか、お願いします。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 議員お示しのこの資料、これは訪日客向け、外国人の方との二重価格について、それは現状今、検討はしておりません。ほかの観光施設で市民のほうが安い、そういう施設は多くございますけれども、インバウンドの方との区分けは今のところ検討はしておりません。
○竹村克司君
 いずれそういう二重価格のことも考える日が来るかもしれませんので、また頭の片隅に入れていただければと思っております。よろしくお願いいたします。
 そして、先ほどもお城のことを言いましたけれども、実は尼崎城が寄附によって、元ミドリ電化という会社のお偉いさんが10億円をポンと出したという話で、今尼崎城も大変人気で、屋根瓦に名前を入れて1枚1万円とか、クラウドファンディングをやったり、ネーミングライツなどを取り入れて。
 ウォーカブル事業、拠点整備を検討して、城下町長府、元くじら館の横に串崎城、そこにちょっと城を建てたいという思いも実はありまして、簡単ではございませんけれども、そういったことも考えております。
 ちょっと話を戻しまして、石畳舗装の段差ですとか、そういった老朽化が見受けられるため、高齢者や子供たちが歩きやすくなるような道づくり、道路環境整備についてお示しください。
○建設部長(伊南一也君)
 城下町長府地区は、歴史資源や文化施設を有する観光ゾーンでございます。これら資源を生かした回遊性の向上も念頭に、石畳舗装の段差や、がたつきの補修などにつきましては適切な維持管理を行いまして、高齢者や子供たちが安全安心に通行できる、道路環境の整備を進めてまいりたいと考えております。
○竹村克司君
 なかなか、順番にやっていくと時間がかかるというのもよく分かります。今まで2年弱ですけれども、いろいろな委員会に参加させていただいてもよく分かります。なかなか難しいですけれども、どんどんきれいにして、たくさんの方に下関のよさを知ってもらいたい、長府城下町の町並みを確保してもらいたいという思いでございます。
 そして、本当に皆さんでつくり上げる観光拠点、観光のまちにしていく方向性で、皆さんと一緒に考えて行きたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 続いて、二つ目の質問に入らせていただきます。
 次は、巌流島についてでございます。今までの定例会においても何度か質問をさせていただいておりますけれども、まず、この巌流島について、何回か質問させていただいている中で、トイレの浄化槽の改修をすることになったと聞いておりまして、予算がついている状況でございます。その経緯を、いま一度教えてください、お願いします。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 巌流島内の公衆トイレは、現状の貯留槽へ流入するし尿を専用のくみ取り船で回収処理をしておりますが、くみ取り費用が高額でございまして、回数も多く多額の経費が発生をしている状況でございます。
 現在の貯留槽を撤去して、し尿を水と汚泥に分解処理する浄化式の汚水処理システムに更新をすることによって、くみ取り回数を大幅に削減するとともに、環境への配慮や経済面でも大変有利になることから、改修工事を実施することといたしました。
○竹村克司君
 大変だということでございます。多額のお金もかかると。今までのやり方ができなくなったということです。トイレ汚水処理施設改修工事の進捗状況などを教えていただけますか、お願いします。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 巌流島には電力供給のインフラが整っていないことから、汚水処理施設の運用に必要となる電力を確保するためには、太陽光発電設備の設置が必須となっております。この太陽光発電設備の納期が、現在の市場の状況では不測の日数を要することが判明したため、令和6年第3回定例会において、令和7年度への予算繰越しについての議決を頂きました。
 現在、施設に係る設計作業を進めておりまして、令和6年度中に入札を行って、令和7年度の完成を予定しております。
○竹村克司君
 太陽光発電が必要だということで、ちょっと延びて令和7年度に何とかしていこうということでございます。ちょっと延びたということですね。
 昨日、ちょうど濵岡議員がオゾン処理水のお話で、提案をずっとされていたと思うのですけれども、そこに対して前田市長にお言葉を頂いたときに、何と巌流島というお言葉を頂いた。そこで、実験としてやっていこうみたいな話で、これはどこまで進むか分かりませんけれども、こういった取組をやっていくというのは非常にいいことであると思います。
 もちろん巌流島というのは観光資源でございます。浄化槽の改修も、もちろん大事ですけど、行って、トイレ自体がちょっと少ないなと。男性トイレはたしか和便だったと思うのですけども、そういったトイレ自体の現状についてお聞きしたいのですが、トイレを洋式にする改修計画の予定等はございますでしょうか、お願いします。
○港湾局長(大庭靖貴君)
 巌流島のトイレにつきましては、平成14年度に港湾局において整備したものでございますが、現在、バリアフリートイレ以外の大便器4基、男子が1基、女子が3基ありますが、全て和式となっております。このほか、太陽光発電システムの一部に老朽化が進んでいるといった状況になっております。
 また、巌流島は、議員から御説明もありましたけれど、宮本武蔵と佐々木小次郎が戦った決闘の聖地であり、近年ではプロレスの歴史にも残る決闘も行われたということで、国内に限らず、海外に知られた観光名所であると私も認識しております。
 このため、巌流島へのさらなるインバウンド客の受入れに当たりましては、トイレの洋式化、またトイレの老朽化対策など、トイレの改修を進めていくことは喫緊の課題であると認識しております。このため関係部局と調整を図りながら、前向きに改修を検討してまいりたいと思います。
○竹村克司君
 今ちょっと言いたいことを先に言われたりなんかしたのですけれども、非常に心強いお言葉を頂きました。決闘の聖地という言葉を頂いて、いや本当にまさにそうだなというところでございまして。
 ちょっと話を戻しますと、トイレですが今、全部和便だったと、女性用を見られなかったのであれだったのですけども。女性用も和便だった。唯一あるのが、多目的トイレは洋便器だったと思います。そこで、今やはり順繰りにやっていこうということも伺いましたので、ありがとうございます。
 トイレのLED照明等は、導入される予定とかございますでしょうか、お願いします。
○港湾局長(大庭靖貴君)
 港湾局所管の道路照明や倉庫上屋などの照明施設につきましては、平成26年度から順次LED化を行っているところでございます。
 巌流島のトイレにつきましても、老朽化した屋内照明のLED化を令和6年度――今年度に実施しておりまして、年内には工事が完成する予定となっております。
○竹村克司君
 今、おっしゃったようにLED化をどんどん、やはりこれからの時代は必要だということで、どんどん変更されていっているということでございます。
 ライフラインというのは、もちろん設備なども整っていなくて、現在は無人島なんですけれど、もともと昭和48年までは島民が住んでおられたと聞いております。そういったコミュニティーを形成していったということで、ピーク時の昭和30年、その頃には50件近い家屋が軒を連ねて、生活をされていたということで、もうほんの何十年か前の話でございます。
 観光資源としての考え方についてなのですけれど、巌流島をもっと有効活用できる何かお考え等はございますでしょうか。いま一度お聞きしたいのですが、お願いします。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 本市の観光資源の一つである巌流島、今は武蔵、小次郎像やバーベキューサイト、植栽等の活用によって、観光客に対してその魅力を提供しているところでございます。
 しかしながら島内には、電力や水の供給がないことから、年間を通じた魅力づくりや多彩なイベントの開催には限界があり、現状では観光資源として、有効に活用できていない部分もございます。
 こうしたことから、巌流島のより一層の魅力向上に向けて、インフラ整備をはじめとしたこれからの観光資源としての在り方について、検討してまいりたいと思っております。
○竹村克司君
 本当に検討していただきたいと思っておりまして、現在、特に1回行ったら、もう十分かなというような現状であります。戦われた武蔵と小次郎の銅像があって、船の形の何かがあって、あと、羽生さんと将棋をした手形があったり、そういったところがあるのですけども。
 ああいったイベントができる広場、5月も巌流島フェスティバルが開催されておりますので、そういったところで、先ほど見ていただいたようなコスプレイベントですとか、コスプレを着た人の写真を撮ったり、音楽イベント、箱物がなくても工夫次第で人が集まるのではないかと私は思っておりまして、観光資源に付加価値をつけるというようなことは考えておられますでしょうか。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 繰り返しになりますけれども、巌流島が観光資源として魅力ある付加価値の高いものとなりますように、その在り方を今から検討していきたいと考えているところでございます。
○竹村克司君
 かしこまりました。なかなかこれ以上のことは言えないと思いますので、私は以前もこの議場で言ったかどうか、言ったと思うのですけれども、自分も巌流島の発展の一つとして、先ほど大庭港湾局長がおっしゃったように、決闘の聖地、そしてプロレスの聖地としても考えていまして、ライフラインを充実させさえすれば、巌流島の観光客も増えると思っております。もちろん太陽光発電、トイレの改修、そしてオゾン処理水、そういった発展をするなら、もう巌流島に住み込んでもいいというぐらいの勢いがございまして、土地のおよそ3分の2は三菱重工の持ち物で、3分の1は今、プロレス、決闘の聖地とおっしゃっていただいた大庭局長の港湾局所有というか、管理下であると聞いております。
 そこに対して課題を解決して、便利にすることで、巌流島の活用方法も選択肢が広がるのではないかと思っております。本当に、あそこを充実させた観光施設、資源にするために本気で考えているので、「いいよ、住めるのだったら」と言われたら、僕は住んでもいいと本気で思っているので、ちょっと大庭局長も一言頂けますでしょうか、お願いします。
○港湾局長(大庭靖貴君)
 いろいろありがとうございます。ぜひいろいろなライフラインを、浄化槽とかも含めて、整備された後に住んでいただけるといいかと思いますので、一緒に頑張りましょう。
○竹村克司君
 ありがとうございます。一緒に、皆様よろしくお願いいたします。
 これは下関市の観光のホームページに書かれておりまして、「昭和の時代以降も「決闘の聖地」として様々な決闘が行われました。1987年10月4日に行われた新日本プロレスの企画したアントニオ猪木とマサ斎藤によるプロレスの試合が巌流島で行われた。武蔵と小次郎に倣い巌流島を決戦の場所に定め、無観客試合、時間無制限、ノールールで行われた。午後4時30分、試合開始となったが猪木はまるで武蔵の様になかなか姿を現さず、ようやく30分後、斎藤に向かって歩み寄っていった。
 試合は一進一退の攻防が続き、夕暮れになるとコーナーポストにかがり火が立てられた。試合が2時間経過し、両者フラフラになりながら決闘は続いた。そして、2時間5分14秒、猪木は斎藤の背後から裸絞めを決め、猪木のTKO勝利となった。絞め落とされた斎藤は担架で運ばれた。
 2012年5月には宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘400周年を記念したチャリティーイベント「レジェンド・ザ・プロレスリング「巌流島5.5マッチ」」が開催されました。地元出身の初代タイガーマスク、佐山聡さんらの熱闘を約3,000人が観戦。東日本大震災で被災した岩手県宮古市から招かれた子どもたちも声援を送った」とあります。招待された子供たちも本当に元気、勇気をもらって帰ったことと思います。
 めちゃくちゃ本当にいいことをされてきているのですね、この巌流島で、アントニオ猪木さんとマサ斎藤さんの銅像を、私は建てたいと思っております。これは2027年の10月4日が月曜日で、1987年から40年がたちます。10月3日の日曜日に振り替えてでも、モニュメントの建立記念セレモニーというのを行っていただきたい。プロレス決闘の聖地として観光コンテンツを立ち上げたいと思っております。
 銅像に名前が入るクラウドファンディングをやったり、いろいろな方法で行政だけにお金をくださいなんていうのは一切言いません。もう民間、一般市民の方も引き連れて、銅像に皆さん名前が載りますよというような状況をつくって、それから下関出身であったり、在住の方、これから羽ばたくような若手設計士の方に呼びかけて、公募参加型でイベントができるような、リングを置けるようなスペースをつくって、雨に当たらないような屋根を設計してもらうようなコンペティションを行うのはいかがでしょうかという思いがございます。
 先日、実は株式会社猪木元気工場という猪木さんの会社の方とお会いする機会がありました。銅像を建てて決闘の聖地にしたいと話をしましたら、プロレスで巌流島を盛り上げたい、同じ思いでおられることが分かりました。この質問を機に、実現に一歩でも近づけたいと思っております。準備が整いました。
 前田市長、通告にございませんが、ちょっと話しづらいかもしれませんが、一言もしよかったらお願いいたします。
○下関市長(前田晋太郎君)
 プロレスに対する議員の熱意、非常に感銘を受けております。
 私も何か、巌流島を何とかしたいという思いは、市長に就任したときからあったのですが、御承知のとおり、やるべき課題がたくさんあって、優先順位があるので、それをずっとやってきて、まだ課題は山積みでありますが、ハードの面についてはある程度はできたかなというところで、いよいよ巌流島かなというところは、思いとしてはあります。
 これは言ったかな、次の選挙の公約の中に巌流島は触れておりますので、またお目にされる際は、ぜひそれを持って、また関係者の皆さんと盛り上げていただければと。決して選挙を応援してくださいと言っているわけではありません。みんなで盛り上げていきましょう。
○竹村克司君
 ありがとうございます。非常に、いろいろ言いにくいことまで言っていただきました。いろいろ、この下関を盛り上げたいということです。巌流島だけに限らず、もちろん城下町長府地区、いろいろな下関駅周辺、新下関の駅も問題がいっぱいあります。
 ちょっと猪木さんとマサ斎藤さんとは御縁がありまして、私が新日本プロレスに入団したときに、伊豆での合宿で猪木さんから初めて闘魂びんたを頂いて、マサ斎藤さんからは巡業中に、試合前の会場で挨拶したときに頑張って練習しなさいと、びんたはされませんでしたけれども、声をかけていただきました。
 今でもそのときの光景が脳裏に焼きついて、道半ばで、ちょっとけがで10年ほど離れましたけれど、また私が復帰した試合がマサ斎藤さんの追悼興行だったのです。
 マサ斎藤さんが巌流島で猪木さんと戦った後に、病院でおっしゃったことがあって、「いつか巌流島に俺と猪木の銅像が建つかな」と付添いの方に言ったのです。そうしたら、「猪木さんは建っても、マサさんのは建たんよ」と言われたと「建つわけないやろう」とおっしゃったんです。そのおっしゃった方に僕は聞いています。
 だけど、これ猪木さんだけでは試合だってないわけで、やはり相手方のマサ斎藤さんというのはいるわけです。やはりこの2人がいることによって、これは申し訳ないですけれども、世界中からプロレスファンが下関に来ます。
 一つできただけで、これは観光コンセプトになるのです。もちろんそれだけではありません。長府の串崎城、決闘の聖地巌流島、観光コンテンツになって、ますます下関が発展する。本当に願っております。
 そして、もう優先順位は後でもいいです。まず生活が一番大事なので、生活をまず一番に考えた上での、私の今回の一般質問をさせていただきまして、御協力をどうぞ、お力添えをよろしくお願いいたします。以上で質問を終わります。(拍手)
○副議長(安岡克昌君)
 以上で、本日予定された一般質問は終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
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