録画放映

第4回定例会
12月12日(木) 本会議(一般質問3日目)

本池 涼子 議員
1.下関漁港南風泊地区高度衛生管理整備事業
2.菊川ふれあい会館外壁改修工事
【下関市議会 本会議確定版】

△会議録署名議員の指名
○議長(香川昌則君)
 これより本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、御手元に配付のとおりであります。
 日程第1 「会議録署名議員の指名」を行います。本日の会議録署名議員は、秋月美佐子議員及び秋山賢治議員を指名いたします。
────────────────────────────────────────
△一般質問
○議長(香川昌則君)
 日程第2 これより「一般質問」を行います。
 本日は、御手元に配付の通告一覧表により、11番から15番までの通告者について行いたいと思います。
 それでは、順次質問を許します。11番、本池涼子議員。(拍手)
  〔本池涼子君登壇〕
○本池涼子君
 おはようございます。無所属の本池です。下関漁港南風泊地区高度衛生管理整備事業について質問いたします。
 平成25年、水産庁が策定した「下関地区高度衛生管理基本計画」に基づき、本市の事業として、南風泊分港の高度衛生管理型荷さばき場を整備することが決まりました。平成28年には基本設計、実施設計が行われているのですが、それ以降、工事が進んでいる様子が見えず、漁業関係者、市場関係者、彦島地区の住民の方々より「何が起きているのか」「そもそも何をしようとしているのか」といった声をいただいております。
 加えて、経済委員会にて何度も工事費の増額、工期の延長が行われていることから、改めて質問いたします。まず、どのような経緯でこの事業が始まったのか、簡潔にお願いいたします。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 下関漁港南風泊地区高度衛生管理整備事業について、事業を始めた経緯等についてお答えいたします。
 下関市地方卸売市場南風泊市場は、昭和49年11月にフクを中心とした卸売市場として開設され、本事業を検討し始めたときには、既に約40年経過しており、施設の老朽化が著しく、耐震化についても未整備の状態でございました。
 近年、消費者の水産物の安全・安心への関心の高まりとともに、流通全体の衛生管理対策の向上が望まれており、このようなことから、平成25年9月に国が全国的な水産物の流通拠点である下関漁港において、水産物の高度な衛生管理を実現するための基本的な考え方や対応方針等を示した「高度衛生管理基本計画(下関地区)」を策定しております。この基本計画等を基に、平成25年10月に国が策定した「特定漁港漁場整備事業計画(下関地区)」に基づき、安全・安心な水産物の供給と販路拡大等を図るための整備を山口県と下関市で行っているものです。
 とりわけ、安全・安心な水産物の供給が求められている現在では、衛生管理対策が必要な状況であり、財源的に有利な国の補助制度を活用し、全国の特定第三種漁港の全てが取組を開始していた高度衛生管理対応に着手することは、南風泊市場の将来を考え実施すべきものと判断し、下関市卸売市場南風泊市場の建て替えを決定いたしました。
○本池涼子君
 スライドで示しておりますのは南風泊地区ですが、もともとあった市場を解体し、現在は仮設市場にて業務が行われています。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○本池涼子君
 新しい市場が建てば、また引っ越しというスケジュールになっていますが、これについて「現在の仮設市場の場所に初めから新市場を建てればよかったのではないか」との声もあります。この場所に決まった理由をお示しください。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 なぜ、新市場の建設場所を現在の位置に決定したのかとのお尋ねにお答えいたします。
 平成28年3月に「下関漁港南風泊地区高度衛生管理整備基本構想」を策定し、その中で整備方法について四つの案を検討しております。
 一つ目として、旧市場を区分けし、市場を使用しながら分割施工により段階的に改築を進める方法、二つ目として、仮設市場を設け、旧市場の位置に新市場を建設する方法、三つ目として、別用地に新市場を建設する方法、四つ目として、仮設市場を設け、旧市場を改築する方法のパターンについて、事業費や事業期間、長所及び短所など様々な要因を比較・検討いたしました。
 その検討の中において、現在の仮設市場の位置では、十分な用地が確保できなかったこと等から、旧市場への位置へ建設することとしたものです。
 高度衛生管理型の荷さばき所は、搬入エリア、洗浄エリア、荷さばきエリアに分け、衛生管理を行う必要があります。現在の仮設市場の位置に新たな市場を整備した場合、横長の設計が難しいことから、荷さばき所の奥行が広くなり、陸揚げから搬出までの移動距離も長く、市場関係者に負担を強いることとなります。さらに、陸揚げする船や蓄養する生けすを設置するには、静穏度――波が穏やかであるというところの度合いですが――そちらを保たせるために防波堤を延伸しなければならず、他と比較すると、全体的にコストもかかることから、現在の計画である旧市場の位置に新市場を建設することといたしました。
○本池涼子君
 よく分かりました。平成28年から地質調査と基本設計、実施設計をはじめ、各種工事の施工業者も決まっていたわけですが、現在基礎工事に遅れが生じておりまして、まだこのスライド2枚目のこのような状態になっております。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○本池涼子君
 工事に関する遅れの原因をお聞きします。
 建築主体工事の契約締結後から工事内容の変更がほぼ毎定例会ごとに出てきております。スライド3枚目を飛ばして4枚目を見ていただきたいのですが。
 工事費も当初の契約金額24億394万円から4億839万4,800円増えまして、28億円を超えるまでになっております。そして増額分の大半を占めるのが止水工事でして、これまで止水対策が進まず、2度の工法変更が行われております。工事変更内容はどのようなものか、お示しください。
○建設部長(伊南一也君)
 止水工事についてでございますが、高度衛生荷さばき所を建設するためには、まず海に面した場所ですので、海水を止水して基礎を施工することが必要となります。
 このため、止水工法といたしまして「硬質地盤クリア工法」という工法を採用しまして、鋼製の矢板で締め切ることで止水することとして進めてまいりました。
 この硬質地盤クリア工法は、鋼製の矢板を設置する際に、オーガスクリュー――スクリュー状のネジ状の掘削機でございますけれども――これにより先行して地下を掘削して、連動して鋼製の矢板を圧入するという工法で、硬質な地盤に鋼製の矢板を設置する場合に有効とされている工法でございます。
 続きまして、変更した2度目の止水工法でございますけれども、耐震岸壁から旧護岸にかけて一定レベルまで掘削をしまして、掘削した底面に海水を止水するためのコンクリートを打設いたしました。
○本池涼子君
 これから行うガンパイル工法について、当初の硬質地盤クリア工法と比較してお示しください。
○建設部長(伊南一也君)
 当初の硬質地盤クリア工法でございますけれども、鋼製の矢板を設置する際に、設置する位置の地盤の下にケーソンの岸壁に係る土圧の軽減を図りまして、安定性を確保するための裏込め石が施工されております。この裏込め石は、重量で5キロから50キロの雑石でございまして、大きさが20センチから40センチ程度ございます。この裏込め石が地中にある位置に鋼製の矢板を設置するために、当初、硬質地盤クリア工法を採用して施工し始めたところでございますけれども、実施に際しまして、オーガスクリューにより地中の裏込め石の掘削を進めますと、掘削した周辺の裏込め石が動いて、結果として掘削して緩くなった場所に裏込め石が崩落してきて、鋼製の矢板を設置することができませんでした。
 こうした状況から、止水対策を再度検討して、次の対策として先ほど申しましたコンクリートで止水するという工法を施工したのですけれども、一旦海水の流入は収まりましたが、その後時間がたつにつれ、旧護岸の隙間から海水が流入してきて、結果として工事を順調に進めるまでの止水ができませんでした。海水の水圧が想定以上に強くて、工事を安全に進めるまでの止水をすることができない状況となりました。
 こうした経緯、現場状況も踏まえまして、改めてケーソン構造の岸壁の安定性なども確認しながら、再度止水工法の検討を入念に行った結果、このたび、先ほど言いました裏込め石の一部を除去して、補強した鋼製矢板を設置するという工法、これがガンパイル工法でございます。
 このガンパイル工法は、鋼製の矢板の先端に硬質の鉄鋼を溶接して、補強した矢板を打ち込みながら先端部の石を粉砕して、鋼製の矢板を打設していくという工法でございます。専用の機械を使用しまして、鋼製の矢板を打設していくわけですけれども、矢板の打設に伴いまして、発生する粉砕された石が矢板の打ち込みの支障となりますので、その先端部を高圧の洗浄により除去する仕組みとなっておりまして、これまでの工法と比較して効率よく矢板の施工が可能となります。
 以前の工法では、裏込め石の崩壊によりまして施工が困難となりましたが、今回のガンパイル工法では、先端の石を粉砕しながら鋼製の矢板を打撃により打ち込む工法でございますので、裏込め石が仮に動いて崩落するようなことがありましても、施工が可能となる工法と見込んでおります。
 このガンパイル工法によりまして、海水を止水して工事を着実に進めてまいりたいと考えております。
○本池涼子君
 今回のガンパイル工法で3回目になるのですが、一旦止水コンクリートを打つというやり方をされたのですが、やはり矢板を立てなければいけないという判断になったと思います。今、工法変更に至るまで、庁内でどのような検討、協議がなされてきたのでしょうか。工事中止の検討はあったのか、なかったのかも含めてお示しください。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 新たな止水対策について、関係部局と協議を重ねてまいりました。その問題解決に向けて、止水工法の検討を海洋土木のコンサルタントへ委託し、工法の選定を行うなど、工事を進めるための調整を行ってまいりました。中止することについての検討は行っておりません。
○本池涼子君
 この検討、庁内ですが、市場流通課が中心でしょうけれども、どのような部局が関わってやられてきたのか、もう一度お願いします。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 市場流通課、農林水産振興部と先ほどありました建設部とも協議を重ねてやってまいりました。また港湾局の方にも御意見を聞いて話を進めております。
○本池涼子君
 この止水ができないということで、何とか水を止めようと協議され、変更が行われてきたのは分かりました。結局のところ、止水ができない原因は何だったのかお答えください。
○建設部長(伊南一也君)
 止水ができなかった原因でございますけれども、先ほど申しましたように、地中の裏込め石の状況が不確定であったということ、それから潮位が海沿いということで、ある程度の影響は想定していたのですけれども、思った以上に海水の圧が強くて、なかなか止水ができなかったこと、大きく二つでございます。
○本池涼子君
 話は県が整備する耐震護岸について、ちょっとこの青い部分に当たるかと思います。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○本池涼子君
 お聞きしますが、これは県の耐震岸壁はいつ着工し、いつ完成したのでしょうか。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 県が実施した耐震岸壁工事の施工期間でございますが、着工が平成29年3月7日で完了が令和3年7月30日となっております。
○本池涼子君
 下関市で荷さばき場の設計委託業務がなされたのはいつでしょうか。委託期間をお願いします。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 基本実施設計につきましては、契約日が平成28年7月1日、契約期間が平成28年7月4日から平成30年3月9日となっております。
○本池涼子君
 ということは、設計の際には、まだ耐震岸壁というものはなかったことになりますが、岸壁工事の詳細はどこまで把握していたのか、県と市が事業を同時に行っておりますので、どのように情報共有をして、荷さばき所の設計委託まで至ったのかお答えください。
○建設部長(伊南一也君)
 委託設計を進めるに当たっての協議ということになりますけれども、市の関係部署、我々建設部それから農林水産振興部、それと県の関係部局、県及び市の設計事務所による定期的な協議によりまして、情報共有をしながら設計を進めてきたところでございます。
○本池涼子君
 荷さばき所の設計後に耐震岸壁の内容に変更があったのか、なかったのか、お願いします。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 県に確認いたしましたところ、当初の計画から工事内容の変更はないと聞いております。
○本池涼子君
 今のお話からですと、県との連携、情報の共有はできていたのだと思いますし、設計変更もなかったと。裏込め材についても、つまり承知をしていたということになりますが、ではなぜ当初の設計に硬質地盤クリア工法が取られたのかという疑問が浮かぶのですが、これで施工できるという判断をどの部局が、どのような根拠に基づいて決定したのか伺います。
○建設部長(伊南一也君)
 硬質地盤クリア工法でございますけれども、設計時に判断したのは建設部の公共建築課で採用することを判断したところでございます。この工法を採用した根拠でございますけれども、この工法は硬い地盤を掘削することができる工法、先ほど内容は説明させていただきましたけれども、地盤下の裏込め石でも掘削ができるということで採用を判断したところでございます。
 採用に当たりましては、矢板の施工に関する専門の協会に対しまして、硬質地盤クリア工法の概要、また当該施工場所での適用について聞き取りを行っております。
 聞き取りの状況でございますけれども、硬質地盤クリア工法についての概要であったり、あと当該場所――施工場所におけるこの工法の適用などについてヒアリングをかけておりまして、地盤下の裏込め石の状況や現地の状況など、実際に現地で確認してもらった上で施工が可能という御意見がありましたので、この硬質地盤クリア工法を採用したところでございます。
 しかし、実施に当たりましては、我々も、また専門の工法協会でも想定できなかった裏込め石の動きがありましたので、結果として矢板の施工が困難となってしまったという状況でございます。
○本池涼子君
 今回、結果的に工法が現実とちょっと違った、間違っていたということが止水できない原因であると思います。しかし現在まで、そこには絶対に触れられてこなかったし、しまいには「土木工事は難しい」とか「掘ってみなければ分からない」とか言われてきました。これは聞き取りでもそうでした。
 これほどの増額が次々に行われているのに、もう4億円になります。その大半が止水工事。なのに、裏込め石が原因だとかいう話はあったのですけれども、つまりそれを掘削する方法が間違っていたということが委員会でも恐らくこれまで言われていない。その説明は明らかになっていないと思うのです。そこが明らかにされないのはおかしいし、逆に言えば、聞き取りの際とか特に感じたのですけれども、難しいの一言で片づけないでいただきたいというのは思います。
 そして、公共建築課が工法の協会に意見を聞いて、そこに基づいて判断したということなのですが、市場流通課内の体制についてお聞きします。設計図書を確認できるなど、事業を進めるに必要な体制というのはあったのでしょうか。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 確認する体制でございますが、工事の設計につきましては、設計の確認につきましては、建設部のほうにも御意見を頂きながら行っておりますので、体制としてはあったと思っております。
○本池涼子君
 ただ、建設部公共建築課が関わっているのですが、公共建築課は日々様々な公共工事の関係業務に追われておりまして、この南風泊もその中の一つということになってくると思います。
 大きな事業を進める際に、技術職員を集めて推進室として工事関係の業務に当たるやり方もあったかと思いますし、市役所を建てるときにも、そういうやり方をされたかと思いますが、こういった体制は取られなかったのか、お答えください。
○総務部長(笹野修一君)
 組織についてのお尋ねと御理解をさせていただきます。一般的にいろいろな事業、プロジェクトを進める中で、重点化するもの、そういったものについて、課内室を設置する場合がございます。実際にいろいろな協議をされた中で、どういう形で事業を進めるのがよいかということで、こういった判断をされたと理解をしております。当然、職員の数は限られておりますので、そうした中で一番有効な解は何かというところを探して、結果的にそういう体制をしいたということだろうと理解しております。
○本池涼子君
 整備推進室はあるかと思います。こちらに技術職員は何人おられるのでしょうか。
○総務部長(笹野修一君)
 整備推進室だけでいいますと、室は2人でございます。室長が1人、こちらは技術職になります。もう1人は現在事務職という形になります。
○本池涼子君
 技術職員は室長の1人と。多分恐らくこれまで市場流通課からも技術職員の配置の要望があったかと思いますが、それができなかったのはなぜでしょうか。
○総務部長(笹野修一君)
 人事に関わる部分になろうかと思います。実際に市場流通課に限らず、全庁的に総務部のほうでいろいろな部局からいろいろな事業のお話を聞いた上で、当然増員要望というのが日々あります。実際に、その中で配置ができる、できないというのもやはり出てまいりますので、そうした中で実際の現在の配置をしていると。
 ただ、先ほど来からありますとおり、市場流通課だけでなく、建設部のほうとの連携を図りながらということで、事業にいろいろ携わる職員が一生懸命努力をしてやっていると理解をしております。
○本池涼子君
 南風泊の事業を見ていて、安定的な公共工事も含めた行政運営にとって、技術職員の専門的で公的な視点というものの大切さを感じているところです。この間、その技術職員が足りず、追加の募集などを行っていることは周知の事実だと思いますが、そこでお聞きしますが、技術職の職員数はどのように変化しているでしょうか。合併時の平成17年、27年、そして直近の令和6年でお答えください。なお、技術職の中の土木、建築、機械、電気に絞ってお願いいたします。
○総務部長(笹野修一君)
 今、技術職ということで職種を4職種に限ってということで御質問を頂きました。土木、建築、機械、電気それぞれの各技術職の職員数の推移でございますけれども、合併直後であります平成17年度、こちらが土木が164人、建築が50人、機械が56人、電気56人で計326人となります。それから、その10年後であります平成27年度が土木158人、建築43人、機械57人、電気61人で計319人ということになります。そして今年度――令和6年度でございますが、土木146人、建築37人、機械49人、電気62人ということで計294人となります。いずれも各年度とも4月1日時点の職員数となります。
○本池涼子君
 減っているのが分かるかと思います。一見関係ないように見えるかもしれませんが、その人数は公共工事の質に直結するものだと思っています。
 聞き取りの際には「減ってはいるが、今と昔とではやっている業務が違う」という説明もあったのですが、業務量が減ったかと言えばそうでもないと思います。例えば、設計に関しては委託がすごく増えておりまして、そのチェックは自前で設計する以上の技術的な視点が必要だとの指摘も元職員の方から教えていただきました。
 自己都合で辞めていく若手の技術職の割合も多い時代背景もあって、全てが市の責任とまでは言いませんが、組織としての弱体化が今非常に危惧されています。今回は南風泊工事についてですが、工事の遅れという事実に対し、技術職員の体制、設計確認の体制はどうだったのか、市場流通課任せではなく、組織としての検証が必要ではないでしょうか。
 市民から見れば、一向に進まない工事に何億円もどんどんつぎ込まれているようにしか見えません。約3億円の専決処分については、委員会で言いましたのでここでは触れませんが、国の補助金とはいえ税金です。なぜここまで増額するに至ったのかについては明らかにし、教訓にしなければならないと指摘させていただきます。
 話を南風泊に戻しますが、これだけ工事が長引いている中で、市場関係者に対し、遅延理由も供用開始時期についても説明がなされていないとの声をお聞きしています。適宜説明がなされているのかどうか、しているのであれば誰にしているのか、お答えください。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 関係者へ整備の状況等の説明を行っているかという御質問についてお答えいたします。
 市、県、市場業者、県漁協で組織いたします高度衛生管理検討委員会において、整備状況や今後のスケジュールなどについて御説明をさせていただいており、昨年度も3月に開催しております。また今回の工法の変更や今後の見通しに関しましては、直接の影響が大きい卸売業者に説明しております。
○本池涼子君
 検討委員会等、卸にはされているということなのですが、関係者は卸だけではありません。関係者の中で「市場がもうできないのではないか」と言われているくらいです。仮設市場についても使用年数、当初3年の予定だったのがもう7年目に入っていますし、既に建物の雨漏りなども始まっています。
 そういった仮設に対して、修繕が必要な箇所というのはきちんと対応していただきたいということはもちろんなのですが、今の進捗がどうなっているのかというのに対して、きちんと関係者に説明をしていただきたいと思います。
 ここでお聞きしますが、天然フグを漁獲するはえ縄漁の漁船数の推移についてお答えください。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 推移とございました。現在のはえ縄のフグ漁でよろしいですか。(「はい」の声あり)フグはえ縄漁業を操業いたします漁船の推移についてお答えいたします。
 日本海や九州西の海域におけるフグはえ縄漁業につきましては、5トン以上の漁船は国の承認が、5トン未満の漁船は国への届出が必要となっております。市内でその承認あるいは届出済みの漁船は、合計で22隻でございます。
○本池涼子君
 すみません。私が聞き取りの際に伝え方が悪かったかと思うのですが、今22隻と。ちょっとこの推移の変遷がいるのかなと思って、私も調べてみまして、水産振興局の下関漁港水産統計年報から、南風泊に水揚げする船の隻数を見てみたのですが、平成25年が168隻だったのに対して、令和4年が83隻まで減っております。
 もう一点お聞きしますが、天然フグのはえ縄漁をする漁業者への支援というのはどうなっているでしょうか。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 フグはえ縄漁師への支援についてお答えいたします。フグはえ縄漁師に限定したものはございませんが、本市漁業者が漁船等を整備する際に利用可能な支援を二つ御紹介いたします。
 まず「漁業近代化資金」です。本市では山口県と連携して融資機関へ利子補給を行っており、漁業経営の近代化を目的とした漁船の改造や建造などを行う際、必要とする資金を長期かつ低利に融通できる制度です。
 次に「新規漁業就業者生活・生産基盤整備事業」です。こちらは新規漁業就業者に対し、漁業経営開始に必要な漁船や漁具の整備費用に関する支援です。
 どちらの支援制度につきましても、本市フグはえ縄漁師の方が御利用いただけるものでございます。
○本池涼子君
 タブレットの5枚目・6枚目には、下関市水産統計より、下関の市場の取扱金額、取扱量、次ページにはそのグラフを示しております。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○本池涼子君
 沿岸と沖底の減少幅が大きいので、少し分かりにくいですが、南風泊においても取扱量の低迷状況が分かるかと思います。そして、高度衛生管理基本計画に出ている下関漁港としての数値になりますが、こちら取扱量や金額ともに、平成22年とか24年のものが使われております。計画の中には登録漁船というのもありまして、平成22年に301隻となっておりますが、これは最新の数字でどうでしょうか。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 漁船の登録数についてお答えいたします。直近では、令和5年4月1日現在の登録数になりますが192隻でございます。
○本池涼子君
 301隻から192隻ということで、15年ぐらいたっていますので、そのような変化が出ております。
 今回その現場の方々にお話を聞いて回ったのですが、皆さん危惧しておられるのは、高度衛生市場の建設が進まないことではなくて、下関の漁業の衰退状況であり、取り扱う水産物がなくなってしまうのではないかということです。高度衛星の市場については、将来的にはないよりあったほうがいいという声ももちろんありますが、立派なものをつくっても、肝心な漁業者がいなければ、仏つくって魂入れず状態になってしまうのではないでしょうか。
 とかく箱物建設がどんどん進みますが、漁業者に対する支援、先ほど紹介いただきましたけれども、現在の高齢化とかそういったことから見たときに、あまり現実に合っていないのですよね。そうした支援ですとか、漁業そのものを底上げする施策が下関は非常に弱く、その結果が現在の水産業の実態につながっているのではないでしょうか。
 市場関係者の話ですが、漁業者の減少について、エンジンが壊れたとかでもう修理できずに辞めていく漁師がすごく多いと。エンジンを替えれば2,000万円かかるが、その費用は当然個人ではもう借金もできない。でも銀行も貸してくれないし、借金ができたとしても、今後、後継者もいない中での返済の見通しが立たないと。なので辞めていくと。
市場の止水対策に2億9,000万円、このたび出ていますけれども、それほどかけるぐらいなら、何台の船を修理してあげられるだろうかと言われていました。高度衛生化の市場が要らないとは言いませんが、今しなければならないことは何なのかということです。
 基本計画の策定時、供用開始は令和3年でした。現在の供用開始予定は何年でしょうか。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 今後、工事を早期に実施いたしまして、できるだけ早く供用開始に向けていきたいと考えておりますので、今現在では供用開始をちょっと明確にお答えすることはできません。
○本池涼子君
 お答えできないということですけれども、今表に出ているのは令和7年3月だと思うのです。もうちょっとかかるのかなと、当初のスケジュールから見たときには思いますが、これほど期間が延びたことにより、既に先ほど船の数とか取扱量とかを確認しましたけれども、そういった前提条件が大きく変わってきております。
 いま一度どこまでの規模感の施設が必要なのか、関係者と再検討を行っていただきたいし、今関係者がどのように考えているのかをしっかりと把握してから、この事業を進めていただきたいと思うのですが、その点はいかがでしょうか。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 今、大きく工事が遅れているということは事実でございますので、関係者のほうにも説明をさせていただく機会を設けてまいりたいと思います。
○本池涼子君
 その際には、その関係者がどう考えているか、今の事業をどう見ているかもしっかりと把握をお願いいたします。
 今回、国の手厚い補助金が高度衛生化の事業を進める理由の一つにもなっていますが、国の補助金が必ずしも地方のためになるとは限りませんし、その縛りによって、逆にしなくてもいい工事になったり、現場に合っていないということはこれまで経験がおありかと思います。少なくとも4億円の増額という事実について、その経緯には真摯に向き合っていただくと同時に、高価な市場建設よりもまず、下関の漁業の衰退状況に本腰を入れて取り組んでいただくことを求めて、次の質問に移ります。
 続いて、菊川ふれあい会館外壁改修工事について質問いたします。まず、写真を御覧ください。
  〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○本池涼子君
 秋頃から市民の方より「アブニールがひどい状態になっている」という御連絡をいただくようになりました。その後、私も確認に行き、これは驚かれて当然だと思った次第です。
 皆様「QRコード」とか「日焼けした肌の皮がむけた状態だ」とか表現は様々ですが「情けない姿になってしまった」「菊川をばかにしているのか」といった嘆きや怒りの声が寄せられております。
 まず質問ですが、なぜ外壁改修工事の後に、継ぎはぎのようなこのような状態になってしまったのか、これは設計どおりなのかお答えください。
○教育部長(藤田信夫君)
 菊川ふれあい会館の外壁改修工事の設計書には、タイルの色の指定はございません。タイルの色につきましては、施工時において決定したものでございましたが、同じ色のタイルがございませんでした。そういう理由によるものでございます。
○本池涼子君
 それでは、基本的には設計どおりであったということで間違いないですね。
○教育部長(藤田信夫君)
 工事そのものについては設計書どおりということでございます。
○本池涼子君
 ということは、設計段階でこのようなまだら模様になるということを想定していたのでしょうか。
○教育部長(藤田信夫君)
 先ほども答弁いたしましたように、設計書にはタイルの色の指定はございませんので、施工時においてタイルを決定し、最終的にこういうタイルがございませんので、こういう部分改修の際には、こういうことになるということはある程度は想定できましたが、同じ色合いのタイルを使ったということでございます。
○本池涼子君
 想定していたということです。設計は市が直接されたのか委託なのか、お答えください。
○教育部長(藤田信夫君)
 設計業務及び工事の監理については市が行っております。
○本池涼子君
 もう一度確認しますが、設計内容はどのようなものだったのかお聞きします。
○建設部長(伊南一也君)
 設計の内容につきましては、建設部で担当しておりますのでお答えさせていただきます。
 今回外壁のタイルが剥落しないように、まず安全性を第一に優先しまして、経済性も考慮して部分補修を実施したものでございます。
○本池涼子君
 この事業の業者決定の経緯、入札、これについてお示しください。また、その後の請負代金額の変更内容についてもお示しください。
○教育部長(藤田信夫君)
 契約方法につきましては、条件付一般競争入札で、入札執行回数は1回でございます。当初の契約金額につきましては5,390万円でございましたが、施工前のアスベスト調査におきまして、アスベストが検出されたため、これに伴う対策費用の増額により、8,890万6,400円で変更契約を締結しております。その後、外壁タイルを撤去し、躯体の劣化状況の調査を行ったところ、躯体の劣化が確認されたため、8,990万9,600円で再度、変更契約を締結しているものでございます。
○本池涼子君
 分かりました。8,890万円もかけてこのような状態になったということです。
 疑問に思いますのは、完成品の検査において、検査監がこれを了としたのかということですが、これをよしとした理由についてお答えください。
○建設部長(伊南一也君)
 このたびの工事の完成検査でございますけれども、検査監の職務にあります職員が検査することとなっておりまして、工事完成までの施工が設計図書どおりに行われているかどうかを検査することになります。
 検査におきましては、タイルがしっかりと外壁についているか、剥離して落下しそうなタイルを見落としていないかなどを検査しております。色合い自体は検査項目に入っておりません。
 こういった検査の結果、設計図書どおりに施工されていたため合格となっております。
○本池涼子君
 色合いについては、検査していないということなのですが、それは、このたびの工事の設計で求めたことがどういう内容だったから、色は見ないということになったのか、その点をお願いします。
○建設部長(伊南一也君)
 タイル自体は初めから既製品自体がなかなか廃版になって、色がないということでしたので、既製品のタイルの中で今現場のほうは対応していると、色合いについては現場で確認して設置をしているという状況です。ただ検査項目には既製品の色についてきちんと既製品のタイルの色むらがないかとかという確認はしておりますけれども、既存のタイルとの色合いについて、検査の項目にはないということでございます。
○本池涼子君
 今回の設計で求めたことというのは何でしょうか。
○建設部長(伊南一也君)
 先ほど申しましたとおり、タイルがしっかりと外壁についているか、あと剥離して落下しそうなタイルを見落としていないかなどでございます。
○本池涼子君
 これまでのやり取り、聞き取りでもそうだったし、今もそうですけれども、安全面だとか危険回避だとかいうことなのでしょうけれども、安全と見栄えというものは、本来、対立するものではないはずです。安全だったらどんな見た目でもいいのでしょうか。論点をすり替え、ごまかさないでいただきたいと思います。
 聞き取りの際には「今後、大規模リニューアルもあるかもしれない」と言われてきましたが、現段階でそのような計画はありません。「設計図書どおりにできているから了とした」と言われますが、市民や利用者が見てどうかという評価なり、その視点を市役所は持ち合わせていないのでしょうか。お願いします。
○教育部長(藤田信夫君)
 今回のこのアブニールの関係で、色合いに関していろいろな御意見があるということは承知をしております。ただ、先ほど来から繰り返し答弁しておりますが、アブニールのタイルが剥がれているということで、これは強風等があれば、周りに飛散する可能性もありましたので、とにかく安全性を第一に、今回は部分改修をしたというところでございます。
繰り返しの答弁になりますが、改修するに当たって、当時と同じ色のタイル、これが同じものがあるかというと、なかなか難しいところがございますので、同じ色合いのタイル、これをしっかり現場サイドでも選ばせていただいてやったものでございます。決して、その景観がということではございませんが、工事の手法といたしましては、この形で適正にできたものと考えておりますので、この辺りをまた御理解いただければと考えております。
○本池涼子君
 安全は当たり前なのです。その上できっちり見栄えも整え、市民の財産を健全な状態で守っていくのが行政の役割ではないでしょうか。
 いや、安全面を優先したのだから見栄えなんてどうでもいいと開き直ったのでは、8,000万円かけた公共工事から何の教訓も得ることができません。結果に対して、良くも悪くもその教訓を顧みることができない、あるいはしたくないという組織や人間は、また同じことを繰り返すのだろうと思っております。
 先ほどの技術職の体制とも関わってきますが、この外壁の問題に関しても、市民の財産という意識があまりにも感じられません。仮に自分の家の外壁だったらどうでしょうか。皆さん、いま一度アブニールの外壁の写真を御覧になってください。パッチワークとか、継ぎはぎとか、様々な表現がされております。それも1人や2人ではなく、町の話題にされております。そうした方々が、先ほどからの部長たちの答弁を聞いて、市の見解を聞いてどう思われるだろうかと私は思います。
 アブニールでは日々多様な講演会やイベント、地域の活動、会議などがされておりまして、令和5年度は1,078件、2万6,785人の方が利用されております。教育要覧には「幾世代にわたる交流と賑わいのある中核施設」とされておりまして、まさに菊川町の顔と言っても過言ではない、住民にとって大切な拠点施設です。それが蓋を開けてみたら、このようなまだらな外観になってしまった。そして市役所内で、これについておかしいではないかと指摘する人もいないというのが実態です。
 前田市長にお聞きしますが、下関の公共施設がこのような状態になっていくことを市長としてどのように考えているかお答えください。
○教育部長(藤田信夫君)
 見栄えをないがしろにしているわけではございません。先ほど来から回答しておりますが、こういう安全性を第一に考えて、とにかく早急にやるという中での今回の手法でございます。今議員も御指摘がありましたように、アブニールにつきましては、生涯学習施設の拠点として設置しているものでございます。耐用年数からすれば、50年さらにいろいろな改修をして、さらに使っていく大事な施設でございますので、教育委員会といたしましても市といたしましても、こういう大事な施設につきましては、しっかり対応しながら守っていきたいと考えております。
○本池涼子君
 前田市長にお聞きしたいのです。昨日からその前からも、通告なしの質問、これに何度も答えられているかと思うのですが、内容によって答えないのですか。人によって答えないのでしょうか。ちゃんと市長としての見解をお願いいたします。
 下関の公共施設がこのような状態になっていくことを市長としてどのように考えているのか。もう一度お聞きしますのでお答えください。
○教育部長(藤田信夫君)
 繰り返しの答弁でございます。アブニール、ふれあい会館でございますが、教育委員会所管施設でございますので、教育委員会のほうで答えさせていただきます。
 市の施設もすべからくそうでございますが、今回のアブニールの件に関しましても、まず安全性を第一にしっかり考えてやった工事でございます。工事そのものについては問題ないと考えておりますし、今こうやって写真で示されているように、いろいろな御意見があることは承知しております。またそれはしっかり受け止めながら、今後に生かしていきたいと考えております。
○本池涼子君
 前田市長、お聞きしますが、もう答えられませんか。答えるか答えないかでお答えください。
○教育部長(藤田信夫君)
 繰り返しでございますが、あくまで教育委員会所管の施設でございます。今回この件に関しましては、私のほうからしっかり答弁させていただきたいと思っております。答弁については繰り返しでございます。
○本池涼子君
 前田市長、もう答えられないということです。
 私は住民の皆さんからの御指摘を受けまして、この場で市の見解を問いました。今の市長の態度も含めて、この外観、そして外壁工事について話題にされてきた方々に、この結果をありのままお伝えしようと思います。
 たかが外壁工事と言うかもしれませんが、私は、これは下関のブランディングにも関わってくる問題ではないかと思っております。皆さん、ブランディングは大好きだと思いますので、ぜひ耳を傾けてほしいのですが、住民ですら「何だ、この継ぎはぎだらけの建物は」と思っている施設に、著名な方や団体も招いて講演会やコンサートも行っておられます。そういった各地から来られる方々からも「下関の公共施設は継ぎはぎだらけだね」と思われて話題にされる、そんなことも容易に想像がつきます。
 今、例えば、火の山では60億円を超える壮大な開発計画が進行中ですが、一方で、市民が使う施設はこのように継ぎはぎだらけ、このような状態を市民の皆さんはどう見られるでしょうか。
 安全を優先すれば、外観は仕方ないような言い方をされますが、新しい建物については、むしろ外観しか気にしていないような建築物が今後建てられようとしております。力の入れ方が市民の暮らしや活動ではなく、遊び中心、華やかな開発ばかりに傾倒してはいないでしょうか。アブニールに関しても厳密な検証と対応を求めまして、質問を終わります。(拍手)
著作権について
下関市ホームページに掲載されている個々の情報(文字、写真、イラストなど)の著作権は、下関市にあります。 また、下関市ホームページ全体についても、下関市に編集著作権があります。 当ホームページの内容の全部または一部については、私的使用のための複製や引用等著作権法上認められた行為として、出所を明示することにより、複製・引用・転載できます。 ただし、「無断転載禁止」などの注記があるものについては、それに従ってください。