録画放映

第2回定例会
6月20日(火) 本会議(一般質問4日目)
市民連合
秋山 賢治 議員
1.学校トイレ快適化事業について
2.高齢者バス等利用助成(いきいきシルバー100)について
【下関市議会 本会議確定版】

○議長(香川昌則君)
19番、秋山賢治議員。(拍手)
  〔秋山賢治君登壇〕
○秋山賢治君
 おはようございます。市民連合、立憲民主党の秋山賢治です。通告に従いまして、質問をさせていただきます。まずは、学校トイレ快適化事業について質問をさせていただきます。
4月に、川中小学校に通う児童の保護者の方から御相談をいただきました。「子供が教室の隣にあるトイレの臭いがきつく、給食の時間が苦痛だ」との訴えがあったとのことで、他の保護者の方たちと学校に改善を求め、市のほうで対応していただいたのですが、かねてから児童、保護者より、この川中小学校のトイレの老朽化、臭い等、これは4月なのですが、これから梅雨、夏を迎えるに当たり、再発の懸念もあるとの御相談をいただきましたので、5月1日に市教育委員会の学校支援課の職員の方々と川中小学校の校長先生立会いの下、私と、我が党の酒本哲也県議会議員とともに、特に臭いがきついとの声があった特別支援学級の教室横トイレと、児童クラブ教室横トイレの2フロアを視察いたしました。
タブレットの資料の写真を御覧ください。
  〔説明資料を議場内ディスプレイに表示〕
○秋山賢治君
川中小学校の男子トイレは現在、写真のとおりハイタンク式となっています。上のタンクに水道の蛇口があります。こちらのほうに蛇口があって、タンクに水がいっぱいになったら、下の便器に水が流れる仕組みになっています。学校支援課の説明によると、改善策として、この蛇口から出る水の量を増やして、水が流れる回数を増やしたとのこと。
またもう一つの臭いの原因と思われるトイレ、土間、床の排水口――次の写真を御覧いただきたいのですが、この排水口にあります排水トラップ用防臭椀というものが破損、腐食、老化しているものを交換したとのことでした。次の写真を見ていただきたいのですが、これが排水トラップ用の防臭椀です。これが交換前、交換されていないものなのですが、かなり老朽化が進んでいたと。次の写真ですが、これをこのように新しいものに交換をされたということでした。
1か月後の6月2日、今回の一般質問に当たり、私は写真を撮るため、校長先生の了解をいただき、再度、川中小学校へ参りまして、その後の状況を確認いたしました。
前回の視察より、大分臭いも改善されていたのですが、前日にたしか、この地方は梅雨入りをしたばかりでもありましたので、今でもやはり保護者の方から、老朽化したトイレの改善をしてほしいとの声があると、立ち会っていただいた職員の方からお聞きをいたしました。
令和3年度から開始いたしました学校トイレ快適化事業の概要に「新しい時代の学びを支える安心安全な教育環境の実現に向けて、よりよい教育活動を行うためには、機能性の確保は必要不可欠である。学校トイレの老朽化による5K、いわゆる暗い、汚い、臭い、怖い、壊れているにより、トイレを我慢することによる体調不良等が問題になっていることから、児童生徒の教育環境改善のため」とあります。
そこで質問に入りますが、令和3年度から始まりました、この学校トイレ快適化事業の現在の進捗状況を御説明願います。
○教育部長(藤田信夫君)
 令和4年度までにまず実施した学校でございますが、名陵小学校、江浦小学校、向井小学校、東部中学校、山の田中学校、安岡中学校の6校で事業をしております。また本年度、令和5年度に実施する予定の学校につきましては、小月小学校、清末小学校、玄洋中学校の3校ということになっております。現在こういった形で事業を進めております。
○秋山賢治君
 今、進捗状況を御説明、御回答いただいたのですが、本事業の工事、着手の優先順位というものはあるのでしょうか。
○教育部長(藤田信夫君)
 当該事業の優先順位の決め方でございますが、老朽化しているトイレ、いずれも老朽化しておりますので、この中から使用頻度の高い箇所、また男子トイレで小便器の水洗方式が、先ほどの写真で御紹介をいただきましたが、ハイタンク式になっているものなど、古い型式のままになっている箇所、こういったものを優先いたしまして、順次、改修を進めているところでございます。
○秋山賢治君
 今回、視察をさせていただきました川中小学校が現在の校舎になったのはいつでしょうか。
○教育部長(藤田信夫君)
 建築年ということでお答えさせていただこうと思います。川中小学校の校舎は全部で4棟ございます。昭和31年から増築を行いながらでございますので、昭和53年にかけて建設をしております。
○秋山賢治君
 また、この川中小学校以外で、先ほども答弁がありました老朽化が特に懸念される学校は、今現在何校ありますでしょうか。
○教育部長(藤田信夫君)
川中小学校の校舎のうち、最も古い校舎、これは先ほど申しました建築年でいきますと、築67年でございます。最も新しい校舎が築45年となります。市内の小中学校で築45年以上の校舎につきましては、学校数では42校、棟数で84棟ございまして、棟数で申し上げますと全体の56%ということになっております。
○秋山賢治君
 56%と、下関市内の小中学校は、かなり老朽化が進んでおります。
私は母校が山の田小学校なのですが、先日ちょっと用事がありまして、卒業以来約40年ぶりに山の田小学校の校舎へ久しぶりに行ったのですが、当時の状況のまま、中のレイアウト等もちょっと変わっていたのですが、なかなか今、下関の小・中学校はかなり老朽化が進んでいると思いますので、ここもぜひとも改善をしていただきたいとお願いいたします。
次の質問ですが、この川中小学校のトイレのように、このハイタンク式を取っている学校のトイレ、学校の数とそのフロア数をできましたら教えていただけますでしょうか。
○教育部長(藤田信夫君)
 ハイタンク式のトイレを有する学校は23校ございます。各フロアに何個かある場合もございますので、箇所数で申し上げますと102か所でございます。
○秋山賢治君
 私も現場を見せていただいて、このハイタンク式というのを久しぶりに拝見したような……。私の子供の頃は、たしかハイタンク式を取っていたのが前の下関駅のトイレがこういう方式になっていたと思って、かなり古い方式が取られているということを感じたのですが、次に、トイレや学校設備のことで、例えば今回のように保護者、学校からの相談や意見があった場合に現在どのような対応や措置を行っているか御説明願います。
○教育部長(藤田信夫君)
 学校トイレの不具合が生じた場合でございますが、まず各学校に配置しております校務技士が対応いたします。それで解決しない場合は、教育委員会の職員が学校に伺いまして、さらに教育委員会の職員でなお解決できないといった場合には、専門業者に修繕を依頼という形を取っております。
臭いの相談があったような場合、具体例でございますが、こちらは下水道からの臭気、これが逆流していることが考えられますので、逆流を防止する部品の状態を確認いたしまして、必要であれば取替えを行っております。その他、尿石除去剤を使用するなどの対応を行う場合がございます。
○秋山賢治君
 今回、私も見せていただいて、その後に施設課の職員の方が素早く対応していただいたと。部品を交換したり、いろいろな努力をされているということは、私も大変御努力されているのだということで評価をいたします。
次に、今言われましたこの部品、設備、また今回ではこの排水トラップ防臭椀のような例えば設備の、これは消耗品になるかと思うのですが、このような部品も用意されているということですが、今のストック状況であるとか、十分な確保はされておられるのでしょうか。
○教育部長(藤田信夫君)
 学校トイレの不具合の主な事例といたしましては、便器のフラッシュバルブからの水漏れ、また便座の破損、排水の詰まりなどがございます。取替えが可能な部品のうち、特にこういったもので取替え頻度の高いもの、こちらにつきましては、教育委員会でストックをしているところでございます。極力、迅速な対応ができるようにということでストックをしております。ただ、一部特殊な型式のものにつきましては、その都度購入するか、または専門業者に修繕を依頼しているという状況でございます。トイレの不具合が生じた場合には、いずれにいたしましても学校運営に支障のないように、早急な対応に努めているところでございます。
○秋山賢治君
 ちょっと質問に入る前に、同僚の桂議員は小学校の先生をされていたということで、お話をちょっと伺ったときに、やはり桂議員も現職のときに、この排水トラップ防臭椀がかなり老朽化していて、これを取り除こうとしたのですけれども、しっかり尿石とかそういうもので固まって取れないと。バ-ルでこじ開けたり、バーナーで焼いて、大変御苦労されたということです。これは交換前ということですが、これは私が写真を撮りに行ったときに、まだこれは交換されていないところの写真を撮らせていただいたのですが、こういったトイレ快適化事業、これはかなり財源が限られていますし、工事のスピードアップはなかなか難しいと思いますが、応急処置できるもの、こういった消耗品を定期的に点検していただいて、できる対応策というものをスピーディーにぜひとも今後取っていただきたいと思います。
2019年には、市内の小・中学校に国からの補助金とボートレース未来基金により、小・中学校にエアコンの設置、稼働が行われ、そしてまた本年度は、かねてから市民連合をはじめとする先輩議員たちが声を挙げてきた学校給食の無償化、これは物価高騰による家庭の負担を軽減するために、給食費が約半額助成、そしてまた子ども医療費、小・中学生全額助成と、高校生は入院費を負担すると、一歩も二歩も前進してまいりました。
今定例会の一般質問2日目の吉村議員の本市の新しい学校づくりについての質問に、磯部教育長は「下関市立学校適正規模・適正配置基本計画を策定し、子供たちにとってよりよい教育環境の実現を目指しています」と御答弁されました。
国の少子化対策として、子ども・子育て支援制度が盛り込まれています。教育費、医療費の負担軽減等、未来に向けて重要な施策ではありますが、今、学校で学ぶ子供たち、学校で教育を受ける期間は限られています。6年、3年と限られています。ぜひとも、子供たちが安全で安心なよりよい環境で教育を受けることができる環境づくりもこれは子ども・子育て支援であると考えています。
今回給食の時間に、ちょっと臭いが、子供がちょっともう給食を食べるのがあれだと。給食の時間というのも、これは食育という大事な授業の一環でもあります。やはり感謝して、皆で楽しく食事を取ると。今回コロナ禍で、教室の換気で臭いもいろいろあったり、そういう問題もあるかと思うのですが、やはり子供たちが給食の時間も含めて、快適に安心して過ごせるような環境づくり、ソフト、ハード両面ともに、ぜひともスピード感を持って進めていただきたいと思います。
  〔説明資料を議場ディスプレイに表示〕
○秋山賢治君
これはちょっとトイレとは違うのですが、このときに川中小学校をちょっと視察させていただいたときの写真を御覧になっていただきたいのですが、壁の塗料が剥がれていまして、次の写真なのですが、こういった浮いた形になって、これは窓の横の壁だったのですけれども、もう塗装が剝げて、風が吹いたら、剥げ落ちているような状況で、私もちょっと触ってみたのですが、かなり鋭利になっている部分もありますので、こういったものも含めて、子供たちの教育の環境、もちろん命につながる危険があることがまず優先はされるのですが、このように設備の環境にぜひとも今後とも取り組んでいただきたいと思います。
次の質問項目に移ります。高齢者バス等利用助成、いきいきシルバー、いわゆる100円バスについて質問をいたします。
第1回定例会の市民連合山下議員の代表質問で、バスの利便性向上といきいきシルバー100の通年化の質問の市長の答弁に、いきいきシルバー100について、1年を通じた実施や利用期間の延長について、現在、バス事業者などとも協議を行っていると。非常に前向きに努力をされているという御回答をいただきました。バスの利便性向上に加え、いきいきシルバー100の通年化を求める声がやはり根強くあり、市民ニーズが高く、事業効果の高い施策だと思います。
下関が令和5年5月31日に発表しました下関市の高齢化率は、男性が32.0%、女性が40.2%、男女合計が36.3%であり、全国の高齢化率は28.4%でありますから、本市は上昇傾向にあるといえます。
そこで質問ですが、今年度も継続して実施されます、いきいきシルバー100の概要を御説明願います。
○福祉部長(冨本幸治郎君)
 いきいきシルバー100の概要についてお答えいたします。
この制度は、市内に住所がある70歳以上の高齢者の方が、路線バスや市営の渡船を利用したときの運賃の助成を行うものです。平成9年度から事業を開始しまして、当初は無料でバスや路線を利用いただいておりましたが、平成16年度からは、1回当たり100円の御負担で御利用いただく方法としております。
○秋山賢治君
 次に、令和2年度から4年度のいきいきシルバー100の申請、交付の状況を延べ人数でよろしいので教えてください。
○福祉部長(冨本幸治郎君)
 いきいきシルバー100の直近3か年の交付の状況についてお答えいたします。最初に、令和2年度は対象者数7万4,778人に対しまして、4万531人に交付を行い、申請率にしますと、54.2%でございました。次に、令和3年度は、対象者数7万5,905人に対して、4万922人に交付いたしまして、申請率にしますと53.91%でした。最後に、令和4年度は、対象者数7万6,256人に対しまして、4万795人に交付を行い、申請率は53.5%でございました。
○秋山賢治君
 また同じく、この直近の令和2年度から4年度の利用状況、これも延べ人数で構いませんので教えていただけますでしょうか。
○福祉部長(冨本幸治郎君)
 いきいきシルバー100の直近3か年の延べ利用人数についてお答えいたします。最初に、令和2年度が32万4,021人、次に、令和3年度が34万469人、最後に、令和4年度は19万9,333人でございました。
○秋山賢治君
 このいきいきシルバー100、利用期間が設定されています。秋にということで、今年度も行われるわけですが、この設定の期間の設定理由というものを御説明願います。
○福祉部長(冨本幸治郎君)
 いきいきシルバー100の利用期間の理由についてということで、お答えいたします。実施した年度によって違いがございますが、基本的には9月15日の老人の日から行います。敬老の行事の一環としているものでございます。またこの時期は、秋の行楽シーズンでもあり、高齢者の皆様に積極的に外出する機会にしていただくとともに、気候もよい時期でございますので、地域活動や社会参加、生きがいづくりなどにも御活用いただきたいとの考えによるものでございます。
○秋山賢治君
 敬老の日に合わせてと、いわゆるシルバーウイークに合わせて、高齢者の外出を促し、自立した生活、社会参画を後押しする意味での助成であることはもちろんなのですが、やはり時期を問わない買物、また通院であるとかなどの生活の利便性から、運転免許証の返納が進まない、返納したけれども、バスの利用に不便を感じたり、返納者へタクシー料金1割引等の特典もありますが、経済的な負担の面での懸念もあるのがやはり実情だと思います。
 ここでちょっとタブレットの写真、資料が間に合わなかったので、ちょっと口頭で御説明させていただきたいのですが、山口県警発表の下関市内で発生した高齢者ドライバーが第1当事者――65歳以上の高齢者ドライバーがハンドルを握る方を第1当事者というのですが、高齢者が第1当事者となった事故の件数、これが2021年――これは年度ではなく、12月に発表されたものなのですが、高齢者のドライバーによる事故が2021年では147件、死者が2名、傷者――けがをされた方、これが168人。翌年の2022年では、事故の件数が120件、死者が4名、傷者が127人となっておりまして、これは、発生時間は21年、22年とも、主に朝の8時から午後の4時が大半でして、これはほぼバスの運行時間に当たる時間です。
そこで今、市内では菊川、豊北、豊田地域で下関生活バスが運行されており、県内では、山口市が通年で70歳以上の方に路線バスを1乗車100円で利用できる敬老福祉優待バス乗車証が交付をされています。非常にこれも限られた財源で、バス事業者ともいろいろと通年での100円バス実行に向けて、なかなか難しいこともあるかと思います。
バス事業者のほうもお聞きしたところでは、非常にドライバーが少ないと、人手不足という状態にもなっておりますし、ここはぜひ助成をして、先ほど恵良議員からも、このいきいきシルバー100のお話もありましたが、ぜひとも高齢者、今日までこの国、地域を支えてこられた高齢者の方々が安心して安全な生活を送ることができるためにも、高齢者の福祉の充実と持続可能な公共交通体系の構築のために、いきいきシルバー100の通年化へ前向きに取り組んでいただきますよう、提言をさせていただきます。
今回、1問目は学校トイレのこと、また、この100円バスも、これからも市民の皆様の御意見を賜って、引き続き私も取り組んでまいりたいと思います。
かなり早くなりましたけれども、私の今回の一般質問は終了させていただきます。御清聴いただき、また御回答いただき、誠にありがとうございました。(拍手)
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