録画放映

第2回定例会
6月19日(月) 本会議(一般質問3日目)
市民連合
濵岡 歳生 議員
1.市民の利便性向上に窓口業務のデジタル化(窓口支援システムについて)
2.し尿及び浄化槽汚泥の将来について
3.豊浦地域再生事業について
【下関市議会 本会議確定版】

○議長(香川昌則君)
15番、濵岡歳生議員。(拍手)
 〔濵岡歳生君登壇〕
○濵岡歳生君
市民連合の濵岡です。今日はよろしくお願いいたします。今日は三つの質問、市民の利便性向上に窓口業務のデジタル化ということと、し尿及び浄化槽汚泥の将来についてということと、最後、地元でもあります豊浦地域再生事業についての三つについて質問していきます。
まず第1に、市民の利便性向上に窓口業務のデジタル化、窓口支援システムについて、具体的に本年何月頃から始められるのですか。そのことについてお答えください。
○市民部長(渡部英樹君)
窓口支援システムにつきましては、今定例会に提出させていただきました補正予算案において、御承認いただきましたら、7月に事業者を決定し、契約締結後、およそ7か月にわたりシステムを構築し、令和6年3月に運用を開始する予定でございます。
○濵岡歳生君
来年の3月ということで、ちょっと楽しみにしています。昨年の8月に、総務委員会だったときに、新潟県の三条市へ、マイナンバーによる独自サービスの概要についてということで、説明を受けに行きました。
その中で、業務の効率化を目的として、7種類の独自サービスの内容を教えていただきました。三条市では、マイナンバーカードの普及、市民サービスの向上、業務の効率化を目指して、7種類の独自サービスを行っています。
まず第1に、証明書コンビニ交付、全国のコンビニで住民票、印鑑証明、税証明などが取得可能。手数料が割引をされるということ。
2番目に、窓口支援ということで、今回、下関でも取り入れるだろうと思うのですが、マイナンバーカードを読み取ることで、窓口の申請書の記載が不要になる。コンビニ交付と同様に手数料が割引される。カードを読み取ると、自動出力される確認書を使用して、職員が申請者にその他の必要事項を聞き取る。確認書は、事後の精査や確認用の資料として保管され、総合窓口で対応する約300種類の申請書の出力が可能であるということです。
3番目に、図書の貸出し。皆さんも、図書館を利用するときに図書カードをお持ちだと思うのですが、図書館利用カードとして利用が可能ということで、住民基本台帳カードの時代は、券面に利用者番号をバーコードで印字していたが、現在は、共通カード、アプリで対応していますということです。
4番目に、選挙の投票入場受付。マイナンバーカードで新たに実施投票入場券として利用可能、期日前投票の宣誓書が自動出力され、宣誓書記載に係る負担軽減と時間短縮が図られるということで、カード専用受付も設置されます。
5番目に、避難所の入所受付。マイナンバーカードで新たに実施ということで、これを読んだときに、本市でも何かあったときに、避難所の受付というのは大変になると思うのですが、このマイナンバーカードを利用した受付ということで、職員さんの手間も省けるのだろうと思いました。災害時の避難場所の入退所受付が可能で、1人のカードで、世帯全員の受付ができる。また、避難者名簿の作成や避難者の安否確認の問合せに対して、迅速な対応が可能となる。
6番目に、職員の出退勤管理ということで、職員さんがいつ来て、いつ帰ったかも管理できるそうです。
7番目、最後ですが、民間優遇サービスということで、カードを提示することで、施設入館や飲食時の割引サービスが受けられ、割引に対する市の補塡がなく、民間事業者の協力により実施されるサービスということで、昨年、新潟県の三条市に行ったときに、そこで、三条市がやっていることを教えていただきました。
下関でも、今からどんなことが、どんどん進んでいくのかなと、とっても楽しみです。基本的な1番は聞きましたけど、進める事項としたら、どの部分を進められるのでしょうか。
○市民部長(渡部英樹君)
本市が導入しようとしております窓口支援システムでございますが、これは、まず、受付窓口におきまして、マイナンバーカード等から、氏名、住所など基本情報を読み取ることに加えまして、職員が申請内容を聞き取りして、システムに入力することで、御来庁になった市民の方が書かずに申請書や異動届出書の作成ができるようにするものでございます。
また、御自宅のパソコンやスマートフォンを使用しまして、事前に申請や届出に必要となる情報を入力し、取得した二次元コードを窓口で読み取ることでも、書かずに窓口で手続ができる仕組みを導入したいと考えております。
○濵岡歳生君
3番目のデジタル化によるメリット、デメリットは、どこまでやろうと思っていらっしゃるのですか。それと、総合支所とかは、この事業はいつ頃から、行う予定なのでしょうか。
○市民部長(渡部英樹君)
このシステムは、受付窓口でタブレットを使用しながら、申請書の作成支援を進めていくものでございます。
メリットといたしましては、市民の方の手書きすることへの御不安や御負担が軽減されることと考えております。
デメリットといたしましては、デジタル機器に不慣れで、不安に思われる方、タブレットの文字が読みづらいと感じる方がいらっしゃることなどが挙げられますが、窓口におきましては、職員が丁寧に聞き取りを行い、作成した申請書を印刷した後、申請内容を確認していただきますので、デジタル機器に不慣れな方におかれましても、安心してお手続をいただけるものと考えております。
○濵岡歳生君
一歩ずつ進んで、今三条市の説明、いいですか。
○総合政策部長(前田一城君)
この窓口業務のデジタル化の今後の展開ということで、お答えさせていただきます。住民基本台帳、税、それから介護保険といった基幹系業務につきましては、令和7年度末までに、国が定める標準仕様に準拠したシステムへの移行が国から示されておりまして、窓口における事務処理の手順などが大きく変わる可能性もございます。
そのため、今後の窓口業務のデジタル化に係る施策につきましては、その標準準拠システムへの移行の後、このたびの窓口業務支援システムの運用実績を踏まえた上で、他部局への横展開を考えてまいりたいと考えております。
○濵岡歳生君
今、七つほど挙げたのですけど、少しでも早めに、下関でも取り入れていただけたら、住民の方も、いろいろなところで利便性が上がるのではないかと思っていますので、総合政策部、市民部、協力してよろしくお願いします。
それでは、第2番目のし尿及び浄化槽汚泥の将来についてということで、質問していきます。し尿及び浄化槽汚泥の将来についてということで、現状と年間経費について、お知らせください。
○環境部長(三好洋一君)
市内全体のし尿及び浄化槽汚泥の排出量及び、処理経費でございます。
令和3年度実績におきましては、量のほうが6万4,081キロリットル、金額のほうが5億2,954万円でございます。
このうち、旧市内から処理をしております彦島工場までの運搬量と、それに係る経費でございますが、4万1,073キロリットル、7,841万円となっております。また、菊川町から運搬するものにつきましては、2,048キロリットル、1,354万円となっております。
また、豊田、豊浦、豊北につきましては、一旦、豊北中継貯留槽に貯めてから運搬しておりまして、その運搬量と経費につきましては、2万960キロリットル、金額にして5,290万円でございます。
○濵岡歳生君
今まで、豊浦・大津環境浄化組合というところで、豊浦町はお世話になっていたのですけど、そこが、今、豊北の神田のほうからトラックが毎日動いているとの説明を受けました。
  〔説明資料を議場内ディスプレイに表示〕
○濵岡歳生君
この画面に出ているトラックですけど、このトラックが2台ほどあって、毎日、それで午前に2往復、昼から2往復ということで、このトラックが8回ほど、動いているということで、部長よろしいでしょうか。
○環境部長(三好洋一君)
お尋ねがありました豊北中継貯留槽、こちらのほうを経由して、彦島工場へ運搬する大型し尿運搬車と申しますが、これは1日当たり4台が2往復ずつの合計で、延べ8往復ということになっております。
○濵岡歳生君
すみません。勘違いで、2台ではなくて4台ということで、午前が2台が2往復して、昼からは違う車が、2台2往復するということでいいのですか。
○環境部長(三好洋一君)
ではなく、もう4台が稼働しておりまして、ちょっと午前午後というのは日によって異なる部分もありますが、おおむね午前が4往復、午後が4往復、延べ8往復というのが、平均的なところかと思います。
○濵岡歳生君
議会とかに行くときに、ちょうど、このし尿の車の後ろにつくことが結構あったりするのですけど、かなり大きな車で、それが前後2台がいつも通っているので、すごい量だなと思っています。そんなに豊浦と豊北と豊田であるのかなとか思うこともありますが、今聞いてみますとすごい量が、年間5,290万円ですか、そういったお金が動いているということが分かりました。
奥山工場に、焼却補助剤として搬出しているそうですが、年間どのぐらい出しているのでしょうか。
○環境部長(三好洋一君)
一旦彦島工場のほうで、こういったし尿であったり、浄化槽汚泥の処理をしているのですが、ここでの処理というのが、固液分離型という処理でございまして、具体的に言うと、し尿と一旦固体化すると。そして、残った液状のものは、希釈して、隣にあります彦島終末処理場のほうに送り込んで、処理をしているという状況です。
今、議員がおっしゃったように固体化したものに関しては、助燃剤として奥山工場のほうに搬出しているのですが、申し訳ございません、ちょっと手元に、量については用意していないところでございます。
○濵岡歳生君
また後で教えていただけたらと思います。
今、豊北のほうから、毎日そんなに4回も持ってきているのを、将来は、今からどうされるお考えがあるかをちょっとお伺いしたいと思います。
○環境部長(三好洋一君)
彦島工場、こちらのほうにつきましては、供用開始が平成19年2月になりまして、現在16年を経過しております。整備に当たりましては、約28億円をかけて整備したものでございます。
今後も、こういったし尿及び浄化槽汚泥を安定的に処理するためには、将来の排出量、こちらの変化をしっかり見据えた上で、適正な施設整備あるいは維持管理を行う必要がございます。
したがいまして、今申しましたように、その変化に注視しつつ、現行の彦島工場や豊北中継貯留槽などの各施設の維持管理を適切に実施し、効率的かつ持続的な処理体制の維持に努めてまいりたいと考えております。
○濵岡歳生君
今、自分がいろいろ汚泥をどうしたらいいかというのを、研究的なものをしているのですけど、汚泥を消してしまう技術があれば、いろいろなものに使えるのだろうと思っています。ぜひ下関でも、再度、農業の肥料や液肥に変えることを考えていただければと思います。
技術的には、ある程度、もう日本でも進んでいる状況ですので、市長のほうも下関で取り入れたいとかいう希望がありましたら、いろいろなことの情報を入れられると思いますので、よろしくお願いします。
○環境部長(三好洋一君)
先ほど御質問のありました彦島工場から奥山工場へ搬入した助燃剤の量でございますが、令和3年度におきましては、1,487トンでございます。
○濵岡歳生君
年間1,487トンということで、助燃剤として、奥山工場で使われているということで、理解しました。
それでは、3番目の地元のことですけど、豊浦地域再生事業についてということで、事業の概略について詳しくお知らせください。
○豊浦総合支所長(福田 寛君)
豊浦地域[川棚温泉エリア]再生事業の概要についてお答えいたします。この事業は、国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用して、令和5年度から令和7年度までの3年間の予定で、地域の特色を生かした様々なソフト事業やハード事業を実施し、当地域への交流人口及び関係人口の拡大を図ることにより、地域を活性化させ、まちのにぎわいを創出するものでございます。
令和5年度に実施を予定しております主な業務といたしましては、豊浦地域再生の要となります観光・くらし情報等発信ポータルサイトの制作や、川棚温泉街における足湯施設の実施設計及び、リフレッシュパーク豊浦野外ステージの実施設計などがございます。
○濵岡歳生君
今画面に出ているのが、隈研吾さんの設計ということで、野外ステージになります。
  〔説明資料を議場内ディスプレイに表示〕
○濵岡歳生君
皆さんもリフレッシュパークに来られたことがあると思うのですが、手前が芝生広場で奥のほうに花とか、そういったものが見える青い木がたくさん生えている向こう側が、リフレッシュパークの一番先の芝生広場までいく裏のところです。これができると、音楽を楽しんでいる方が、またここを利用されて、毎年、音楽祭があったりしているので、いろいろな方が、楽しんでいただけると思います。
過疎債の利用と聞くが、総額は幾らぐらい予定しているのでしょうか。
○豊浦総合支所長(福田 寛君)
過疎債の事業費のことをおっしゃられた。(「そうです」の声あり)すみません。ただいま手持ちがございませんので、後ほどお答えさせていただきたいのですが、よろしゅうございますでしょうか。
○濵岡歳生君
はい。豊浦には、隈研吾さんが関わった建物とか、収蔵庫、これができると三つ目になります。黒井の厚母の大仏さんの収蔵庫が最初にできて、次に、川棚湯町のコルトーホールができました。この分ができると、豊浦に、隈研吾さんがつくったものが、三つ目になります。
今も、コルトーホールには、隈研吾さんの設計ということで、若い学生さんとか、いろいろな方が見にこられますが、ぜひこの野外ホールも皆さんに来ていただければと思っております。
それと、大体、このホールが完成するのは、いつ頃のことになるのでしょうか。
○豊浦総合支所長(福田 寛君)
リフレッシュパーク豊浦野外ステージの完成予定時期について、お答えいたします。完成予定時期につきましては、令和5年度の実施設計業務を踏まえまして、令和6年度内に施工完了を目指しているところでございます。
○濵岡歳生君
今5年ですから、来年度には、このステージが皆さんの目に触れるようになるということで、ぜひ、たくさんの方に来ていただきたいと思います。ここで、いろいろな歌手の方が、歌を歌ったり、副市長も音楽が好きそうですので、ぜひ、よろしくお願いします。
それと、メンテナンスのことについて、ちょっとお伺いしたいと思うのですけど、木で全部できているので、総合支所としてはどういうふうにお考えでしょうか。
○豊浦総合支所長(福田 寛君)
野外ステージのメンテナンスについて、お答えいたします。現時点の野外ステージのデザイン案は、本事業の方向性を示した豊浦地域[川棚温泉エリア]再生ビジョンの策定を手がけた、隈研吾建築都市設計事務所から提案を受けているものでございまして、施設のメンテナンスにつきましては、デザインの特徴が主に木材を使用していることから、数年に一度、防腐塗料を塗ることなどを想定しております。
○濵岡歳生君
ぜひ、長く使っていただきたいし、いろいろな方に見ていただきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
最後に、汚泥を消してしまう技術というのを、前から議会の中で、皆さんにお知らせしているのですが、ある程度確立されてきています。汚泥がなくなると、その量が減ってくるというのもあるのですけど、いろいろなことにも利用できますので、ぜひ、その技術を下関市のほうでも応援していただければと思います。ほかのところも、かなり技術的には進んでいるところもあると思いますが、下関自体が一歩リードしていると私自体は自負していますので、よろしくお願いします。
今日三つほど、質問をしたのですが、先ほどの1番の市民の利便性というのは、災害のときには、今、三条市がやったように、カードを1枚見せれば、皆さんが家族全部の方が把握できたりするので、避難した方にとってはとっても軽減にもなろうかと思いますし、いろいろなところで、役に立つカードにどんどん進化させていただきたいと思います。総合政策部のほうもよろしく応援していただきたいと思います。
三条市は結構、たけた人を職員採用して、この技術をどんどん取り入れて、今のようになったと聞いております。ぜひそういった専門的な人も、下関市のほうで、入れて、技術革新を進めていっていただければ、お客さんにとってもとってもいいことですし、防災、そして、下関市のことにもなろうかと思いますので、よろしくお願いします。
大分余ってしまいましたが、以上で、質問を終わります。今の三つのことはとっても、今からも大切なことなので、ぜひ皆さんの今からのいろんな行政の中でも進化させていただきたいと思います。以上で終わります。(拍手)
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