録画放映

第1回定例会
3月10日(金) 本会議(個人質問2日目)
市民連合
濵岡 歳生 議員
1.子どもの居場所支援事業
2.三吉家資料公有化事業
3.有害鳥獣捕獲業務
4.漁業集落排水処理(蓋井島)
※通告一覧表と発言の順番が異なります。
【下関市議会 本会議確定版】

○副議長(安岡克昌君)
 12番、濵岡歳生議員。(拍手)
  〔濵岡歳生君登壇〕
○濵岡歳生君
 市民連合の濵岡です。前回まで無所属だったので、市民連合3人そろいましたので会派ができました。どうもありがとうございます。
 まず、第1に「子どもの居場所支援事業」について質問していきます。1番目が子どもの居場所。令和5年1月現在、34か所の所在地について、お知らせください。
○こども未来部長(藤田信夫君)
 現在、子どもの居場所は34か所ございます。地域別の内訳は本庁管内で28か所、そのうち支所管内が15か所ございます。総合支所管内は6か所となっております。なお、総合支所管内の内訳につきましては、菊川が1か所、豊浦が3か所、豊北が2か所となっております。
○濵岡歳生君
 今の分では、豊田はないのですが、今後、つくるような予定はございますか。
○こども未来部長(藤田信夫君)
 子どもの居場所につきましては、地域の方々が運営していただくというのがございますので、子どもの居場所支援事業としては、そういう設立、運営等にも支援してまいりたいと考えております。そういう動きに対しまして、いろいろな団体に対しまして情報提供もしながら、増えていくことが望ましいと考えております。
○濵岡歳生君
 子どもの居場所、いろいろなところにつくっていただいているのですが、町によってないところもあったりすると、やはり隣のところがどんなことをやっているのかなというような思いも、そこの地区、地域の皆さんは持っていると思います。
ひきこもりとか不登校というのはどこでもあることなので、市内全体でそういったものが、本当はないのが一番いいのですけど、手当てができるようなところができたらいいと思いますので、市のほうも、応援していただきたいと思います。
 2番目の増額予算の使い道ということで、令和4年度の事業費220万円から、5年度の予定が370万円に増額された予算で、報償費や委託料が減額され、補助金が210万円となっていますが、その使い道を教えてください。
○こども未来部長(藤田信夫君)
 令和5年度につきましては、令和4年度に対し、今、議員御案内のように150万円増額の予算案としております。この増額につきましては、令和5年度から新たに創設いたします「下関市子どもの居場所活動支援補助金」に伴うものでございます。
 この補助金につきましては、本市内の子どもの居場所において、子ども食堂、学習支援、フードパントリー、体験の提供等、子育て支援活動を行う団体等に対しまして、子どもの居場所に要する経費を一部助成するものでございます。
1団体当たり1万8,000円から6万円を、開催実績に応じて助成する制度設計を考えているところでございます。
○濵岡歳生君
 今の1万8,000円から6万円というのは、人数とか、そこを利用される方によって、ある程度試算したお金なのでしょうか。
○こども未来部長(藤田信夫君)
 これは、各団体の活動実績に応じて支給するという制度設計にしておりまして、年間に3か月程度の活動実績があることというふうな形を、今想定しているところでございます。
○濵岡歳生君
 それでは、3番目の子どもの居場所に精通する人材を育てるための補助金についてということで、そういった子どもの居場所に精通する人材を育てるための補助金は、今後、予算的にも考えがあるのでしょうか。
○こども未来部長(藤田信夫君)
 子どもの居場所に精通する人材を育てることに特化した補助金、こうした制度を創設する予定は現在ございませんが、下関市子どもの居場所活動支援補助金、先ほど申し上げました補助金におきまして、子どもの居場所の運営等に係るスタッフのスキルアップにつながるような研修、また、講習の受講費等の費用について、補助対象経費とするように制度設計しているところでございます。
○濵岡歳生君
 ひきこもりとか、不登校とか、そういったことも、個人的にもいろいろ考えたりもするのですが、やはり、それに対する指導をされる方というのが、今なかなか少ないだろうと、下関市内では思っています。
ぜひ、そういった、いろいろなことに精通した人を育てていくのが、今のひきこもりとか、不登校に対応するためには大切だと思っていますので、ぜひ、下関市の中で、そういった方に援助とか、補助金を出していただきたいと思います。そのことについて動いている方が、なかなか交通費とか、そういった経費的なものも少ないような状態になっていますので、そういったことができれば、また、そういった活動をされる方が増えるのではないかと思っています。
ぜひ、毎年予算、いろいろなことにつけていますが、そういったことにも、今から予算的にも増やしていくような方向になっていただければと思います。
 4番目のケアを必要とする子供の支援に関するアドバイスをする人材と、今のようなことで言ったのですが、このことについて、何か御提案とかアドバイスはございませんでしょうか。
○こども未来部長(藤田信夫君)
 子どもの居場所におきましては、先ほどから議員がお話しのとおり、不登校、ひきこもりなど苦しい思いをしている子供の支援、こういった子供たちの支援を行おうとしている団体もございます。
そうした団体に対しまして、本市におきましては、子供及びその家庭を対象としたソーシャルワーク等の業務に従事していた経験や、スキル等を有する者、これを2名選任した上で今派遣を団体のほうにも行って、アドバイス等も行っているところでございます。
令和5年度も引き続き、こういったコーディネーターを派遣し、調整して、各団体へのアドバイス等も行ってまいりたいと考えております。
○濵岡歳生君
 ぜひよろしくお願いします。いろいろなところで、結構今、小学校、中学校に不登校というのを耳にします。ぜひ、子供たちが学校に行けるような、そして、今、居場所があって、そこに行くと登校したようになるようなシステムにもなっていると思いますが、そういったことではなくて、学校に登校でき、そして、みんなでいろいろなことができるようなことになればといつも思っていますので、よろしくお願いします。
 それでは、2番目の三吉家資料公有化事業ということで、博物館に三吉家の資料ということで、御案内があって、たまたま行ったときに、三吉さんの子孫の方が来ていたので、その方とちょっと話をする機会がありました。今回、三吉家資料について、令和7年度までに毎年2,000万円が予算に上がっていたのですけど、その分で資料をそろえるというのがありました。
何で三吉家なのかというのを、私もネットでちょっと調べてみました。三吉慎蔵さんは、坂本龍馬の親友だった長府藩士です。坂本龍馬から、寺田屋事件に居合わせた彼に、大きな信頼を寄せられた人物です。ちょっと読んでみます。「伏見の寺田屋で、慎蔵が龍馬から薩長同盟締結のあらましを聞いていたところに、大勢の伏見奉行の捕り方が襲撃!慎蔵は槍で、龍馬は銃で応戦しますが、龍馬は切りつけられて手に深手を負ってしまったのです。ふたりは捕り方の隙をついて、奇跡的に脱出。もはやこれまでと、このまま自害しようとする慎蔵に龍馬は、死を覚悟しているなら薩摩藩邸に行くように伝えたそうです。龍馬の言葉に思い直した慎蔵は、傷を負った龍馬を材木小屋に隠すと、命がけで当時奉行所の権限が及ばなかった薩摩藩邸に向い救助を要請。そのおかげで龍馬は無事、命を取り留めたのでした」、「ここで慎蔵が薩摩屋敷に助けを求めなければ、龍馬は命を落とし、幕末の歴史も変わっていたかもしれません」ということで、今の三吉慎蔵と龍馬の関係が、ネットの中でも出ていました。
今回の質問というのが、三吉家資料について、令和7年度までにほとんど収蔵可能かということをお尋ねします。
○教育部長(徳王丸俊昭君)
 三吉家の資料は、旧長府藩士三吉家に伝世した資料分でございます。幕末の当主、三吉慎蔵が多くの志士たちと交流したことから、幕末から明治にかけて活躍した著名な人物の手紙や遺墨等が含まれております。中でも、坂本龍馬との関係が親密で、龍馬からの手紙や写真など6点が残っております。
 公有化につきましては、現在、下関市立歴史博物館に寄託されております全ての三吉家資料、400件720点が対象でございまして、令和7年度で完了する予定でございます。
○濵岡歳生君
 400件の720点ということで、この分が今博物館に所蔵されているということなのですけど、今の話というのは、多分皆さん、龍馬と三吉さんの関係というのは、なかなか、何かを見る機会がないと知ることがないのだろうと思っています。博物館にもたまに行くのですけど、あそこに行くのに結構道が狭かったり、ちょっと迷ったりして、簡単にはなかなか行けないので、三吉家と坂本龍馬の関係を美術館で展示も可能なのでしょうか。そのことをちょっとお伺いいたします。
○教育部長(徳王丸俊昭君)
 美術館での展示につきましては、施設の設備や管理技術の面において特に問題はなく、展示する資料が美術館の展示方針に合致してさえいれば、展示は可能と考えております。しかしながら、歴史博物館は三吉家資料以外にも坂本龍馬関係の資料を収蔵しておりまして、現在、坂本龍馬関係の資料、収蔵数日本一をうたっているということでありますので、それを目的に来館される方が数多くいらっしゃいます。
また、歴史は前後の営みを知ることによりまして、より深く学ぶことができるという側面もございますので、歴史博物館での展示のほうがふさわしいと考えております。
○濵岡歳生君
美術館でも展示は可能ということでよろしいのですか。
○教育部長(徳王丸俊昭君)
 展示は可能かと言われれば、可能であるということなのですけども、歴史博物館で展示をするほうが、より望ましいと考えておりますということでございます。
○濵岡歳生君
 分かりました。歴史博物館、皆さんも行かれると思うのですけど、ちょっと広さ的に狭いかなというところが、建てる前のときから関わりはあるのですけど、ちょっと狭いかなというところがあったりするので、これを見にたくさんの方が来たときにも駐車場、多分困るのだろうという思いもあります。
博物館もですが、美術館でも何かのときに展示していただければ、たくさんの方が坂本龍馬と三吉藩士の関係を知っていただけるようなことになろうと思っていますので、よろしくお願いします。
 次の、4番目の漁業集落排水の処理(蓋井島)ということで、処理の現状をよろしくお願いします。
○農林水産振興部長(植木純治君)
 蓋井島漁港漁場集落排水処理施設の現状についてお答えいたします。平成13年度に整備を終え、平成14年4月1日から供用を開始し、20年が経過しております。令和3年度末時点で、島民32世帯84人のし尿及び生活雑排水の処理を行っております。
○濵岡歳生君
 すみません。3番を飛ばしてしまいました。ちょっと4番から、順番を入れ替えて質問していきます。
漁業集落排水ということで、今、部長のほうからあったのですが、処理の状況、そして、令和4年度の当初予算を教えてください。
○農林水産振興部長(植木純治君)
 令和4年度ですか。(「5年」との声あり)漁業集落環境整備事業特別会計の施設管理費の令和5年度当初予算額は、1,519万9,000円であります。このうち、利用者である島民の方々から排水処理施設使用料として、162万5,000円を見込んでおります。
○濵岡歳生君
 この排水処理使用料の金額を出す試算はどういうふうになっているのですか。
○農林水産振興部長(植木純治君)
 もう一度質問をよろしいですか。
○副議長(安岡克昌君)
 もう少し詳しく。濵岡歳生議員。
○濵岡歳生君
 この排水処理施設使用料の162万5,000円というのは、どのようなところからはじき出しているのでしょうかという質問です。
○農林水産振興部長(植木純治君)
 申し訳ありません。後ほど答えてよろしいでしょうか。すみません。
○濵岡歳生君
 分かりました。それなら後で。
 蓋井島自体には水道が本土から行っているのでしょうか。
○上下水道局長(林 義之君)
 海底送水管を通じて、蓋井島に水道水は行っております。
○副議長(安岡克昌君)
 三木副市長。
○副市長(三木潤一君)
 165万円の根拠ですけども、根拠というか積算方法、細かくは計算してみないと分かりませんが、根本的に単価は公共下水道の単価に合わせているので、農業集落排水でも一緒です。ということで、処理費に対して、非常に収入のほうが少なくなっていますが、あくまでも企業会計の決算をやっていませんので。今の単価は、そういうものに合わせているという形です。
○濵岡歳生君
 どうもありがとうございます。処理方法が、公共下水道だったら、浄化槽を使って最終終末処理でしているのですが、今の蓋井島自体はどういった処理をされているのでしょうか。
○農林水産振興部長(植木純治君)
 蓋井島集落におきましては、地形的な制約等がありまして、合併処理浄化槽を全戸に設置できないことから、集合処理を行う漁業集落排水事業により整備を行っております。
○濵岡歳生君
 それと、処理方法の代替の考えはということで、以前から議場の場でいろいろな方法、自分自体も言っていますが、ぜひそれが確立しました折には、そういった方法も考えていただきたいと思います。
 次の、4番に飛ばしたのですけど3番に戻ります。有害鳥獣捕獲業務ということで、現状の、処理施設での処理状況についてお知らせください。
○農林水産振興部長(植木純治君)
 現在の処理施設での処理状況についてお答えいたします。直近3か年における下関市の北部中山間地域ジビエ有効活用拠点施設の処理状況につきましては、処理計画頭数600頭に対しまして、令和元年度が670頭、令和2年度が669頭、令和3年度が1,273頭となっておりまして、増加傾向にあります。
令和3年度から、処理頭数が増加した要因といたしましては、令和2年度に導入したプレハブ冷蔵庫により一時保管ができるようになったことや、指定管理者による処理体制の強化による影響が大きいものと思われます。
○濵岡歳生君
 毎年だんだん増えているようですが、捕獲してから1時間以内に、今、豊田町のほうの施設に持って行かないといけないということで、豊浦とかからは1時間以内というのは、なかなか難しいところがあって、せっかく捕獲した鹿とかイノシシを埋めるケースも結構あると思うのです。
捕獲される方から「穴を掘る物を、中古でもいいですから買ってもらえませんか」という相談も受けたことがあるのですけど、結構1時間以内に、豊田に持って行くこと自体が難しい状況にもありますので、豊浦とかに、そういった施設を増やすというような計画は、今のところ、どうなのでしょうかお尋ねします。
○農林水産振興部長(植木純治君)
 2棟目の処理施設については、現在、建設の予定はございません。既存の施設の有効活用によりまして、さらなる処理頭数の増加を進めていきたいと思っております。
○濵岡歳生君
 今、多分、処理施設の業者さんが一つのみだと思うのですが、なかなか、業者さんも手を挙げるところがないと聞いてはいますが、ぜひ、近隣のところからでも、そういった業者さんが増えれば、せっかくイノシシ、鹿を狩猟していただいたものが、無駄に、結構なったりもしていると思いますので、ぜひそういったところを今後、探すとか、そういったことができるのでしょうか。
○農林水産振興部長(植木純治君)
 そういう業者さんがいらっしゃれば、いろいろ検討もあるのかなとは思いますが、今のところ、そういう話はお聞きしていませんので、予定はないということです。
○濵岡歳生君
 知り合いとかにも、やはり狩猟をされる方が結構いたりするのですけど、もう自分のところで食べ切れない。持って帰っても、冷凍庫に入れておいて、そんなにどんどん食べるわけでもないということで、無駄にもされているのかもしれませんが、そういったことが、下関市でも、今の1業者だけではなくて、市のほうでもいろんなところで加工をする方法を、ほかにも聞いたりして、ぜひ、この件について進めてほしいと思います。
イノシシ、鹿というのも、豊北の知り合いのところに行っても、家に、夜になると五、六匹ぐらい鹿とかイノシシが出てくるというようなことを聞きますので。やはり、夜うろうろしていると危ないということもありますので、狩猟の方も大変でしょうが、そんなところも、今後、考えていっていただければと思っています。
 今回、4つほど質問したのですが、もう少し長くなるかなと思っていましたけど。一番皆さんに知っていただきたかったのが、三吉家と坂本龍馬の関係。今回、これを発言することに対して、いろいろ調べてみました。やはり坂本龍馬が、もし、そのときに亡くなっていたら、今の日本がどうなっていたかというのもありますので、ぜひ皆さんも、美術館、博物館で、そのことが分かればと思って質問することにしました。ぜひ、教育委員会のほうも考えていただければと思っております。
 ちょっと時間を残しましたが、以上で私の質問を終わります。どうもありがとうございます。(拍手)
○副議長(安岡克昌君)
 以上で、本日予定された個人質問は終了いたしました。残余の個人質問につきましては、来週13日に行います。
 本日は、これにて散会いたします。
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