録画放映

第1回定例会
3月8日(水) 本会議(個人質問1日目)
みらい下関
東城 しのぶ 議員
1.子どもの居場所支援事業
2.GIGAスクール構想推進事業
3.ボートレース下関リニューアル事業
【下関市議会 本会議確定版】

○議長(香川昌則君)
3番、東城しのぶ議員。(拍手)
〔東城しのぶ君登壇〕
○東城しのぶ君
みらい下関の東城しのぶです。よろしくお願いいたします。早速ですが、質問に入らせていただきます。
まず、令和4年度から開始されました子どもの居場所支援事業について質問をさせていただきます。資料は39ページです。まず、実績と課題についてお聞きしていきたいと思います。この事業は、課題が見えたからこそ、拡充に至ったと思われますが、この1年の実績と見えてきた課題をお聞かせください。
○こども未来部長(藤田信夫君)
今年度は子どもの居場所支援事業として、子どもの居場所に対しまして、運営に必要な情報提供を行うほかに、食材の提供や学習支援を行っている団体には、学習教材を配付するなどの支援を行いました。
また、本事業とは別に、食材費の高騰に対する支援として、12月補正予算におきまして、子ども食堂食材費支援事業を実施したところでございます。
子どもの居場所支援事業につきましては、24か所の子どもの居場所が参加され、一定の効果はあったものの、こうした支援を通じて、お話、聞き取り等をした結果、万が一に備えての保険加入ができていない状況、またスタッフのスキルアップにつながる研修、講習を受講する費用が個人負担となっているといった状況のお話もお聞きしたところでございます。
また、食材や教材の配付を行ってきたわけでございますが、問題を抱えた子供に対するケアに取り組んでいただける居場所、こうした場所も必要になってきていると考えているところでございます。
○東城しのぶ君
今部長が言われた子供のケアをする場所が必要というのであれば、信じられる大人、憧れる大人が本当に増えていくことが一番近道だと感じております。
そのためにも、今年度も実施されている市大のリカレント教育ですか、その子供たちに寄り添う大人たちにとって、すばらしい講座となっていると聞いているので、ぜひとも、行政のほうで周知のほうをよろしくお願いいたします。
それでは、次の質問で、今年度の具体的な取組について、この事業の概要に必要な子供に適切な支援が届きやすくなる体制の構築とありますが、今年度の取組を具体的にお聞かせください。
○こども未来部長(藤田信夫君)
令和5年度は、「下関市子どもの居場所活動支援補助金」を創設いたしまして、本市内の子どもの居場所において、子ども食堂、学習支援、フードパントリー、体験の提供等、子育て支援活動を行う団体等に対しまして、子どもの居場所に要する経費を一部助成することとしております。
本補助金におきまして、先ほど申し上げました課題でございます、保険料や研修、講習受講等の費用についても、補助対象経費としたいということで、今、制度設計しているところでございます。
また、子どもの居場所では、不登校やひきこもりなど、苦しい思いをしている子供たち、この子供たちへの支援を行おうとしている団体もございますので、そうした団体等に対しまして、子供の支援に関わる専門職の方などを派遣するなど、重点的に支援してまいりたいと考えております。
○東城しのぶ君
ありがとうございます。本当にうれしいです。この議場でも何度か要望してまいりました。保険の加入を自己負担されている方も多いですし、先ほども言いました研修費、本気で子供たちのために取り組んでいらっしゃる方たちにとっては、本当に助かる支援だと思いますので、さっき言った講座なども結構太い金額なので、しっかりと支援していただける方向でいけたらありがたいと思います。よろしくお願いいたします。
また、活動されている方たちから、支援の必要な子供たちとか、気になっている子供が本当にこの場所に来てほしいのだけど、実際は遠慮しているのかなと。なかなか来てもらえないのが現実ですという声も聞いております。その点においては、学校のほうとしっかりと連携を組んでいただいて、SOSに気づけるような体制を取っていただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、政策予算説明資料の参考情報には、孤食をすることがないような居場所を生活困難度が高い層の2割が希望し、無料で勉強を教えてもらえる場所の利用希望が6割あると示されていますが、孤食の場所で言うなら、生活困難の方もいらっしゃれば、親の仕事で帰りが遅いという環境もあります。学習支援で言うなら、塾に通わせる余裕がないという経済的な問題もあれば、学力的に問題がある子もいます。ですので、生活困難と決めつける必要はないように感じました。
その枠を取り払って、希望する子供たちに支援をしていく街であってほしいと、本当に願っておりますが、そのための一番の課題は、私も見てきている中で、エリアごとに子どもの居場所が公平にないことだと感じております。その点について、本市はどのようにお考えでしょうか。
○こども未来部長(藤田信夫君)
本市におきましては、22の中学校があり、そのうち15の校区で子どもの居場所を設置運営していただいております。ただ子供が1人で行ける距離、子供にとって、身近な場所に居場所ができることが理想であると考えております。
○東城しのぶ君
本当にそうだと思います。まだまだ始まったばかりの事業で、本当に手探りだというのは重々理解しておりますが、子どもの居場所を活用したくても、エリアにない方たちからしたら、本当に不満を感じられている市民の方も多いです。
逆にそれこそ、受入れができない団体の方たちからすれば、範囲を広げると体力、経費だったり、先ほど言った人だったりがなくて、本当に寄り添ってあげられないという切ない思いも聞いておりますので、この仕組みづくりこそは、行政がしていくべき仕事だと思っていますので、できるだけスピーディーに考えていただけたらと思います。エリアの件に関しては、難しい部分もあるかと思いますが、しっかりと考えていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
では、下関が目指す子どもの居場所のビジョンについて聞いていきたいと思います。それぞれの団体のやり方や考え方も違う中で、正直、行政だけでは限界があると感じております。子どもの居場所に対する本市のビジョンが明確でなければ、子供たちのケアや支援には結びつかないと私は感じておりますが、本市が目指す子どもの居場所のビジョンがあればお示しください。
○こども未来部長(藤田信夫君)
子どもの居場所を新たに設置したり、また安定・継続的に運営していくためには、地域・行政・企業、これらが一体となって支援体制を構築することが必要であると考えております。
先ほどもお答えいたしましたとおり、令和5年度は、「下関市子どもの居場所活動支援補助金」を創設し、子どもの居場所に対する行政の支援を拡充したところでございますが、企業からの支援につきましては今ホームページにおきまして、子どもの居場所の運営に必要な食材等を御提供いただける企業募集に加え、また少しでも多くの企業に参画していただける、そういった体制づくりも進めてまいりたいと考えております。
○東城しのぶ君
そのホームページに立ち上げるのは、いつぐらいからになりますでしょうか。予定がありましたらぜひ教えてください。
○こども未来部長(藤田信夫君)
現在、必要な食材を御提供いただける企業募集につきましては、現在の子どもの居場所のホームページのほうに既に掲載をしているところでございます。さらなる企業に参画いただけるよう、内容につきましては、また引き続き検討してまいりたいと考えております。
○東城しのぶ君
私もちょっと見落としていたので、しっかりと私のほうでも周知していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
地域、行政、企業が一体となった支援体制、私も本当にそこだと思っております。自分の選挙戦でも、そのことを一つにしっかり訴えてまいったので、引き続きよろしくお願いいたします。
文部科学省の調査によれば、令和3年度の小・中学校における不登校児生徒は24万4,940人――本市は約600人ぐらいでしたか、不登校児生徒に限らずですが、自分の居場所を失い、自分に価値がないと孤立している子供たちを社会につなげていくことが、私たち大人がすべきことだと思っております。
たくさんの人に出会って、たくさんの経験をして、その中で、生きがいややりがい、そして可能性を生み出し、心豊かな人生を送れるように、そして、この町で、やはり育ってよかったと思えるような子たち、地元愛にあふれた人材が増えるよう、私もしっかりと提案してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
それでは、二つ目の大きな項目の質問に入ろうと思います。GIGAスクール構想推進事業についてお聞きしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
令和元年に国が掲げたGIGAスクール構想に基づき、下関は、令和3年度に、1人1台のタブレットの端末の配付が始まりました。私も学校に行って授業の訪問をする中で、児童生徒のタブレットの活用をしっかり見てまいりました。まだまだ課題が本当に多いなと思っておりますが、まずはGIGAスクール構想の令和5年度の事業内容の詳細を、御説明いただけますでしょうか。
○教育長(児玉典彦君)
GIGAスクール構想推進事業には三つの事業があります。一つ目のGIGAスクール運営支援センター整備事業は、ICT機器に関する問合せや教職員への研修支援、タブレット端末の設定支援等、各校のICT活用のサポートを業者に委託して行う事業です。
二つ目の事業支援ソフト活用は、フィルタリング機能つき授業支援ソフト「ロイロノート」を児童生徒用及び教職員用端末に整備する事業です。
この二つの事業については、学校でのICT機器の活用を推進していく上で欠かせないものと捉え、継続して予算化しています。
三つ目のプログラミング教育推進事業は、中学校におけるプログラミング教育の充実を図るため、5校程度のモデル校にプログラミングソフトを導入し、ソフトの活用効果や生徒の学習の様子、プログラミングに対する意識の変化等について検証するもので、新規事業となっています。
○東城しのぶ君
資料のほうに書かれてある1、2のほうが継続です。プログラミングのほうが、中学生になりますが、それが新規ということです。
それでは、ここに書かれてある予算情報の部分ですが、令和4年度と令和5年度の財源の違いについて御説明をよろしくお願いします。
○教育長(児玉典彦君)
それでは、違いについて説明をいたします。令和4年度については、文部科学省の公立学校情報機器整備費補助金と新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を財源として充てています。
令和5年度については、GIGAスクール運営支援センター整備事業に係る予算の2分の1が、公立学校情報機器整備費補助金を財源としており、ほかは一般財源となっております。
○東城しのぶ君
ということは、今後この事業は、コロナの給付金も使われているので、この事業の財源が厳しくなるということでしょうか。
○教育長(児玉典彦君)
補助金のうち、公立学校情報機器整備費補助金自体のメニューは、令和6年度までは利用可能と聞いています。したがいまして、今年度並みに予算は確保できるものと考えていますが、令和7年度については未定です。
○東城しのぶ君
なかなか厳しいということが、この時点で分かってきたのですが、それでは、今後についてお聞きしていきます。
事業内容の説明にあったロイロノートソフトについてですが、財源が厳しくなる中で、無料のグーグルフォーエデュケーションの見直しをされて、その予算を課題の解決のほうに活用されるということは、考えられなかったのでしょうか。無料のソフトに移行できなかった理由だったり、そのような検討がなかったかというのをお聞きしたいと思います。
○教育長(児玉典彦君)
本市が導入している授業支援ソフト、ロイロノートは、教材等の送受信やプレゼン作成、ウェブ検索等、学びを深めるための機能を多く備えており、操作も簡単で扱いやすいため、様々な場面で、教員や児童生徒が、意見交換や情報共有のツールとして活用しています。
また、インターネットを安心して利用するためのフィルタリング機能を備えており、児童生徒がタブレット端末を活用していく上で、必要不可欠なものとなっており、今後も継続したいと考えております。
御指摘のありましたグーグル社のソフトについては、有効性も認められますが、今後、研究してまいりたいと思います。
○東城しのぶ君
使いやすさで言うと、また新しいことをするとなると、教員の方々たちもまた1から覚えなければいけないので大変だとは思いますが、やはり大きな財源1人1,000円でしたでしょうか、小・中全校でいうと1万6,000人ぐらいですか、大きな財源だと思いますので、先生たちは大変だと思いますけど、子供たちは結構、デジタルに慣れるのは早いと思っていますので、ましてや、これからの時代、デジタル社会で生きていく子供たちになってきますので、しっかりとそこは検討していただけたらと思います。
家庭の財布で言ったら、チャレンジしながらでも、慣れていって、少しでも予算が課題解決に回せるようにしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
先ほど言いましたが、私は、正直学校に何度か行ってタブレットの活用を見ているのですけど、学校によって、もしくは先生によって、使用の格差が目立ってきていますので、そのために今回の予算を取って先生たちの支援にもなっているのでしょうけど、子供たちはどんどん使えば使うほど上手になってきているので、チャレンジしてみる、やってみるという姿勢を取っていただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。
また、GIGAスクール構想の原点は、私が理解している部分では、デジタルを活用して、学びの可能性を広げるものだと私は理解しております。
以前要望しておりましたタブレットを活用した不登校児生徒へのオンラインの授業の取組、これを本当に考えていただきたいです。先ほども言いましたけど、たくさんの不登校の子たちがいる中で、その中でも、学校が嫌だけど勉強が好きな子もいるので、しっかりとその点ではオンライン授業、学校に行かなくても、家とつながってできるような方法を取ってあげることが、子供たちにいろいろなことをしながら、可能性があるのだよというのを教えてあげるのが、大人がすべきことだと思いますので、よろしくお願いいたします。強くお願いしておきます。
それでは、たっぷり時間がある中ですが、ボートレース下関リニューアル事業のほうの質問に入らせていただきます。資料の1番最後のページです。この事業ですけれども、リニューアル事業ということで、この事業の目的をお聞かせください。
○ボートレース企業局長(田中康弘君)
事業目的は、大きく二つあります。一つ目は施設の更新です。整備棟、東棟、西棟などは、昭和40年代から50年代に建設され、施設の老朽化が顕著です。今後のボートレース事業を永続的に実施するために、大規模改修を行う必要があります。
二つ目は、業界が推し進めるボートレースパーク化です。今あるMooovi下関もこの一環でございます。ボートレースパーク化は、ボートレース場が地域とのつながりを持ち、地域と共生する憩いの場となるよう、また、ボートレースを中心とした総合的なレジャー施設にするための事業を実施するものです。
事業のコンセプトといたしましては、ボートレースファンも、ボートレースファンでない人も、「日本一行ってみたい!ボートレース場」になることを目指して、頑張っていく所存でございます。
○東城しのぶ君
今ので言うと二本立てで動いていくということなのですけれども、さっき言われたボートレースパーク化というのは、Moooviだったりという意味で楽しめるような場所を今想像しているのですけれども、この事業内容の詳細を、事細かく教えていただけたらありがたいです。
○ボートレース企業局長(田中康弘君)
事業内容は、今目的でお話ししたように、二つに分かれております。一つ目の柱、施設の大規模改修は中央スタンドをコロナ禍でも対応できるような全面改修するほか、管理部門棟や新競技棟の整備、外向発売所「ふく~る下関」の拡張、護岸改修及び防風ネットを整備することとしております。
二つ目の柱、ボートレースパーク化ですけれども、整備エリアを、コミュニティーゾーン、レジャー・スポーツゾーン、パークゾーンの三つに分けて整備する計画にしております。
具体的には、コミュニティーゾーンは、一番西側になるのですけれども、長府駅側ですが、ここの西スタンドを解体し、跡地に、地域住民が気軽に立ち寄れるパークセンター、カフェ、図書コーナー、イベント等が行えるコミュニティーホール、マルシェ等が行えるような芝生広場を整備したいと考えております。
レジャー・スポーツゾーンは、今のレース場の対岸ですけれども、その対岸にレジャー型プール、フットサルコートなどを整備したいと考えております。
パークゾーンは、現在のMoooviがあるところなのですけれども、Moooviの屋内エリアを拡張するとともに、屋外エリアを再編して、インクルーシブエリアを新たに整備したいと考えております。
これらの整備は、現在、基本構想段階なので、次のステップ、基本計画等に進んだときに変更する可能性はありますけれども、実現に向けて、頑張りたいと思っております。
○東城しのぶ君
聞いているだけで、書き留められないぐらい、たくさん今お答えいただいたのですけど、かなり大きな広い範囲で動かれるということなのですけれども、これをちょっと一つずつ聞いていってもいいですか。
さっき言った図書館だったり、カフェ、イベントですか、ホールだったりというのは、西側の駅側のスタンドのほうに造られるということでした。スポーツのほうのゾーンでは、プール、フットサルが造られる。パークゾーンでは、屋外のインクルーシブの、これは公園ですか、公園というか、Moooviの中にまたプラスされるということですか。
○ボートレース企業局長(田中康弘君)
インクルーシブエリアは、今のMoooviを拡張して、屋外に再整備したいと思っております。
○東城しのぶ君
もう聞いているだけでも、すごく楽しいエリアになるなと、ちょっとわくわくしております。これの今後のスケジュールと事業費についてお聞かせをいただけたらと思いますが、全体的なスケジュール計画、また費用的な事業費をお答えいただけたらありがたいです。
○ボートレース企業局長(田中康弘君)
今後のスケジュールにつきましては、令和5年度から具体的には着手して、令和12年度ぐらいまでに、整備を行いたいと考えております。
事業費につきましては、ボートレースパーク化のほうに108億円、施設の大規模改修に142億円、計250億円ぐらいを予定しております。
○東城しのぶ君
250億円。ちょっと想像がつかない金額で、その施設がどんなものになるかというのは今聞いた時点ではびっくりしているのですけれども、先ほどパーク化の中にプールが予定されているということだったのですけれども、私が初めて当選したとき、この議場に立って、1番最初に質問したのが市民プールのことでした。
そのときには、観光スポーツ文化部の和田部長には、重箱の隅をつつくような質問をして、自分自身も初めての質問だったので恥ずかしい思いもしながら、でも丁寧に対応していただいて、小さなことですが、改善していただけたことはありがとうございます。
改めて本当に感謝いたしますが、何度かプールを質問する中でボートレース事業の財源から、私も、楽しいプールができるように、あそこに滑り台を造ってほしいだったり、そういうことをずっと言ってきましたが、その後は残念ながらコロナ禍で3年間、プールだったり、レジャーという部分では本当に楽しめない3年間でしたが、この構想の段階ではありますが、パーク内に予定されているプール、先ほど言いましたけど私も一番最初に初めてした質問でもありますし、それができるとなると本当にうれしく思っていますので、どんなイメージのプールを予定されているのか、どこの場所にいつぐらいの完成予定なのか、お聞かせいただきたいと思います。
○ボートレース企業局長(田中康弘君)
プールの事業計画なのですが、今、構想段階ですけれども、流水プールやウオータースライダー、25メートルプール、幼児用プールなどです。来場される方々に楽しんでいただけるような、いいものを造っていきたいと考えています。
対岸については、越えないといけないようなハードルがありますけれども、関係部局と協議をしながら、令和8年度頃までに整備ができたらいいと考えております。
○東城しのぶ君
本当に子供たちをはじめ子育てしているお母さんが、この今のお話を聞いたら多分うれしく思われていると思います。待ちに待ったと思っていらっしゃると思いますので、ぜひとも1年中楽しめるプールだったり、先ほどお答えいただきました流水のプールだったり、ウオータースライダーだったりというのは、本当に待ちに待ったと私も思っております。
私たちの時代は本当に楽しい、プールというか思い出深いプール、市民プールだったのですけれども、それがずっと続かない、古いまま50年ぐらい経っていて、改善をするところがたくさんある中、なかなか予算の措置をしてもらえない中、今回こういう話が出たというのは本当にうれしくて、下関がある意味、観光スポットになるとも思っておりますし、子供たちの遊び場が、火の山をはじめですけど、いろいろなところが増えていくというのは本当にうれしいと思います。楽しみにしておりますので、令和8年ですか、2年後、私も孫を連れていけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。
議長、通告はしてないのですけど今聞いた中で、250億円という大きい総事業費もかかりますので、ちょっと市長にも質問をしていきたいと思うのですけど、いいですか、突然ですけど。(「どうぞ」の声あり)ありがとうございます。
この数年で下関が大きく変わるように私は感じております。下関ボートの存在というのは大きく、この下関を支えられていますが、10年、20年後を見据えた改革に挑んでいらっしゃると思う中で、これからの時代を生き抜く子供たち、若者たちに対して、市長は何を示されていくか、お答えいただけたらありがたいです。
○市長(前田晋太郎君)
御質問いただいたので、10分ありますから、しゃべってもいいですか。(「はい」の声あり)
まず、いろいろとお褒めの言葉もいただきましたけど、このボートレースのおかげで、いろいろなことにチャレンジできるわけです。ただ、ボートレースだけではなくて、もう何度も私は説明してきておりますけど、市税からいただいたお金で、基本的にどう市を回していくことができるかという基本的な体力というか、財政のベースの分野についても、一生懸命みんなで努力をしてきたのです。
ですから、そのこともぜひ御理解をいただいた上で、今回のボートレースから出てくる計画というのは、これは絵に描いた餅ではなくて、私が6年前こういうことやったらいいよね、やりたいよねと言っていた絵に描いた餅、あの頃は絵ばっかりだったのですが、もう本当に今度はやるものばかりです。
実際、もう業者に、設計委託を発注して、今作ってもらっているわけです。絶対これやっていくわけです。250億円というお金の数字が出ましたけれども、この数字が独り歩きしてしまう危惧という面も、一応私は持っていると思っていて、なぜそれだけお金があるのに、10億円の学校給食無償化をしないのだとか、そういう意見に今度なってくるわけです。
そのボートレースは、もう御存じのとおり税金ではなくて、ボートレースの収入なのです。それを、全部入れられるかと言えば、いろいろなルールがあって入れられないわけです。最大限これまで努力してきて、今回、令和3年度の9月決算で120億円入れることができて、これをずっと続けることもなかなかルールが許さないわけなのです。
ですから、国にお金を払わなくてはいけないとか、特別交付金がカットされるとか、いろいろな制約があって、一々は出しませんけれども、最大限下関市にとって、そしてボートレース事業にとっても、お互いにメリットが残る状態のベストミックスの道を選んで、お金の出し入れをしているということを、まず御理解いただきたいなと思っております。
ボートレース側は、これは私たち下関だけの計画ではなくてボートレース全体の、ボートレース振興会という会が、今から10年以上前に、8,000億円まで売上げが下がって、もうどん底になって、下関もついに一般会計のお金を、そこに繰り入れなくてはいけなくなってしまう時期もあった。それぐらい苦しい状況があったのですが、いろいろ業界が改革をして、今や2兆3,000億円、2兆4,000億円まで、売上げが伸びてきたおかげでお金が生まれてきて、それでボートレース業界は何を考えているかというと、それにあぐらをかくのではなくて、これからも地域を活性化させてくださいと。ボートレース場に人が遊びに訪れて、皆さんの癒やしになるような、その取組もやってくれということで、その方向性で24場一致団結をして今やっているわけです。
ですから、下関が何かそのお金を遊びに使っているというような考え方にならないように、議会の皆さんにはどうか御理解をいただいて、やはり今、下関は人口減とかで非常に苦しいので、もう本当に最後のチャンスがやってきていると思っているのです。ですから、もうここは迷いなく、お金をどんと使っていくような状況で、下関を明るく、これから、未来永劫、元気な町になっていくように、今集中投資をしていこうという判断に至っております。
最後に御質問いただいた、何を子供たちに残していこうと思っているのかというのは、やはり今この下関が、かつて栄華を誇った町が、これだけ衰退をして苦しい状況になっているというのは、やはり若い人たちが、出続けていってしまった結果があるわけです。
下関に対する自信がなくなっている。子供たちも持っていないし、その子供たちを育ててきた親も、我々大人も、自信を失ってしまっているわけです。だからその自信をまず取り戻したいなと思っておりますし、我々のこのやり続けていく事業や政治や、この皆さんの思いが、いつか子供たちに届いて――いつかでは遅い、もう今すぐ届いて、そして大人たちにも響いて、下関に帰ってきてねという会話が、各家庭で生まれるような町の方向性というか、そういう雰囲気づくりを、私はやっていきたいという、その思いだけでやっています。何か唐戸ばっかりとか言ったりする人がすごくいますけど、市長は何かもう、新下のほうは見ていないではないかとか、唐戸ばっかりやろうとしているではないかとか、もうすごく聞くのですけど、下関全体の幸せを考えてやっておりますので、議員の皆さんにも、それぞれ地域事情とか、守らなくてはいけない、背負っているものはたくさんあると思いますが、御理解をいただいて、今盛り上げる機運に、みんなで乗っていただきたいと思っております。
○東城しのぶ君
ありがとうございました。熱い思いが届きました。先ほど言われたように、唐戸だったり、市長の中で角島だったり、本当にいろいろなところで事業を動かしてくださっているのは分かっていますけど、もうそうなると、それこそ今言われた新下、どうなっているのという話ではないですけど、うちは村中議員も含めて勝山が二人いますので、いろいろな思いも。(「ホテルができる」の声あり)
そうですね。図書館があるホテルができるけれども、本当に一つ一つだと思っていますので、そういった市長の思いというのを私はずっと見てきて、どんな人にも、頑張っていたらと言うと変ですけど、こつこつやっていたら、可能性があるのだというのを市長は見せていると思っているのです。
そのためにも、私たちもしっかりと、できないことをつつくのではなくて、できることを考えていかなければいけないと思っていますので、しっかりと提案もしていきますし、こうしてほしい、それはおかしいのではないかというのは、おかしいのではないかと声を挙げていこうと思っていますので、引き続き、この街が元気になるように、みんなでやっていこうと思います。
先ほども言いました子供たちの件に関しては、企業を含めて、地域も含めて、しっかりと連携を取っていかないといけない時代が来ましたので、そのためにも子供たちも含めて、大人たちが格好いい姿勢を見せていけたらと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(香川昌則君)
この際、暫時休憩いたします。再開は13時といたします。
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