録画放映

第3回定例会
9月18日(木) 本会議(一般質問1日目)
日本共産党 下関市議団
桧垣 徳雄 議員
1.総合体育館と下関運動公園の管理・運営・活用について
2.水道料金の値上げについて【16分40秒から】
3.実証バス運行事業について【34分00秒から】
【下関市議会 本会議速報版】
・下関市議会では、本会議の正式な会議録が作成されるまでの間、速報版を掲載いたします。
この速報版は、会期終了後約1か月程度で掲載します。
 ・速報版の会議録は校正前原稿であり、今後修正されることがあります。
なお、音声で認識できなかった部分は一時的に「★」で表示しています。
・校正後の会議録が「会議録検索システム」に掲載された時点で、速報版の会議録は校正後の会議録に差し替えます。


△一般質問
○副議長(板谷正君)
 休憩前に引き続き会議を開きます。
 一般質問を継続いたします。4番、桧垣徳雄議員。(拍手)
 〔桧垣徳雄君登壇〕
○桧垣徳雄君
 日本共産党下関市議団の桧垣徳雄でございます。発言通告書に掲げた3つのテーマについて質問させていただきます。
 まず最初は、総合体育館と下関運動公園についてでございます。
 早速ですが、モニター、PDFデータを御覧ください。
 〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○桧垣徳雄君
 下関総合体育館が昨年8月5日に供用を開始されました。その前の内覧会のときに撮った写真でございます。2階からメインアリーナを見ている写真でございます。
 この総合体育館に行った方から、お年を召された方でございますけども、御意見を頂戴いたしました。どっか手すりがあればあの階段も安心して降りれるんだけどということでございましたし、今年の1月、この総合体育館で二十歳を祝う会が行われた際に、アナウンスが、男性の方は階段の下のほうにお進みくださいということを何度も繰り返していました。何で男性だけなのかなというふうに思っていたら、女性は主に和服、和装でございまして、足袋というか草履を履いている人にこの手すりのない状態で階段を降りるということは男性よりも厳しいんじゃないのかなということでございます。
 私は、全ての階段とは言いませんけども、できれば全ての階段にしてほしいと思います。可動式のところは別にして、固定されている一般席に手すりをつけることが利用者の利便に資することではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 J:COMアリーナ下関メインアリーナの2階観客席通路へ手すりを設置してほしいというお声があることは承知をしております。総合体育館の建設に当たりましては、基本コンセプトを市民の誰もが安心・安全にスポーツを楽しめるとしておりましたので、安全確保と同時に、観戦の体験を損なわないように、視認性とバリアフリー性の両方を考慮して検討を重ねております。
 現時点では、建築基準を満たして、同規模の体育館での設置事例がないことなどから、手すりの設置は予定はしておりません。
○桧垣徳雄君
 視認性のこともあるよと言われましたから、端っこのほうだけでもいいと思いますし、全国のアリーナでこういう体育館で設置事例がないならば、利用者の安全確保のためにも、下関市が第1号になって先進事例として取り上げられるようにしてはどうかなということを申し上げておきます。
 その次、今年1月に二十歳を祝う会がここで開催をされました。既にいろんなところでいろんな御意見が出されていると思いますけども、まず今年1月実施の二十歳を祝う会の課題、実際やってみて課題とか反省点についてお示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 成人の日記念事業、二十歳を祝う会は、従前は市内3か所で開催しておりましたが、J:COMアリーナ下関が竣工したことに伴い、下関市としての一体感を醸成することを目指して、本年1月には同施設1か所で開催をいたしました。式典には多くの方に参加いただきました。
 一方、初めての施設での開催ということで、検討すべき課題等もございました。具体的な内容は、令和7年第2回定例会文教厚生委員会において報告したとおりですが、例えば、駐車スペースの確保が不十分で、会場周辺に路上駐車や慢性的な交通渋滞が発生したこと、式典中に会場が暗転し、席を探すことが困難となって着席ができず、立ち見や2階ロビーの混雑が生じたこと、身体障害者、要配慮者への対応として別に多目的ホールを静養室として用意をいたしましたが、規模感が適当でなかったこと等が課題であったと考えております。
○桧垣徳雄君
 主人公である若者が、本当に来てよかったなということになっていない面も多々あったのではないかと思います。
 それでは、来年1月に実施予定の二十歳を祝う会について、現在どのような検討が行われているのか、お示しください。
○教育部長(門田重雄君)
 令和8年1月に実施する二十歳を祝う会につきましては、前回に引き続き、J:COMアリーナ下関で開催する予定としております。課題でありました会場周辺の路上駐車や交通渋滞につきましては、駐車場整備が完了し、駐車可能台数が増加したことなどにより、一定程度緩和するものと考えておりますが、さらに臨時駐車場の確保等を検討し、警察とも協議を行っていく予定としてます。また、来場者席は2階だけでなく1階も活用する方向で検討し、混雑の軽減を図ります。
 その他課題、懸案につきましても、実行委員会を中心として、関係機関、関係部局と協議を行い、解決を図ってまいります。
○桧垣徳雄君
 一定の改善はするよということでございました。
 今年1月のこの二十歳を祝う会、久しぶりに同じ学年の方に会えるぞと期待を込めて来たら、まず会場の中に入るのが大変よと、入ったら真っ暗やったよと、座る場所もよく見つけられんかったよということもありました。同じ地域の方がどこに座っているのかも分からない、会場はてんでんばらばらということで、本当にそれで来た人が納得して満足して帰るような会だったのかなというふうに思います。
 合併をして最初は、旧自治体ごとに市内5か所で成人の日の記念式典が行われておりましたが、平成20年、2008年に市内3会場になりました。市としては、先ほど言われたように、新市の一体感醸成を目的に、さらに経費の削減も目的に2会場減らしたと、当時の新聞に載っております。今後は将来的には市内1か所にするぞと、もうこのときから市内1か所開催を念頭に回を重ねてきたわけでございます。
 しかし、本当にどうでしょうかね。朝早い時間帯から来ないといけない。それぞれの地域での開催、せめて3会場、5会場だったら、その地域の方々が心の籠もったおもてなし、お祝いのことができたのではないかというふうに思います。今は来年1月実施の二十歳を祝う会はここでの実施を念頭にした検討だけしか行っていない、それでいいのかなということを申し上げて、では次のテーマに移ります。
 このモニター、PDFデータを見てください。
 〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○桧垣徳雄君
 昨年8月に供用を開始をいたしました総合体育館です。その隣のランニングコースは、今年の3月31日だったと思いますけども、テニスコートが増設をされたときにこのランニングコースもできましたというお披露目がございました。しかし、このような状況でございます。写真を撮ったのは6月のことでございますが、今でもこの状況だと思います。工事を頼んで、できました、見て、これでオーケーですと言っとったら、雨が降ったらこんな状況なんですね。
 このような状況に気づいていたのか、いつ頃気づいたのか、まずそこからお尋ねいたします。
○都市整備部長(即席久弥君)
 下関運動公園内に新設いたしました1周570メートルございますランニングコースの一部区間とその周辺においては、雨が降った後に水たまりができる状況につきましては、供用開始した後に把握しております。
 以上でございます。
○桧垣徳雄君
 なぜ、工事完成しましたよと、実際にそれを確認をする段階で気づくことができなかったのかというふうに思います。今のちゃんと工事をしたかどうかの点検の方法、確認の方法に私は問題があるのではないかというふうに思いますが、現状はこうです。
 あと、ランニングコースのところにそばの草木の枝が伸びてきて、安心に走ることができないよと。それと、足腰に負担をかけないような舗装に私はしてほしいというふうに思うんですけども、下関市は中心市街地にはまちなかウォーカブル推進事業として歩道の高質化も今進められているところでございます。でも、歩くところも歩道の高質化をやる、こちらは走るところ、ランニングするところ、ここもぜひやってほしいなというふうに思います。
 現状はこのような状況でございますけども、これを改善するお考えはないのか、お尋ねいたします。
○都市整備部長(即席久弥君)
 下関運動公園を御利用の方には大変御不便をおかけしております。水たまりの状況調査と対策につきましては、当該施設の設計から施工、管理運営までを一括して行っている事業者との間で協議調整を行っております。盛土となっている区間であることから、舗装下の地盤が安定する時期を見据えて修繕する予定としております。
○桧垣徳雄君
 今の状況だったら、総合体育館を使う人、下関運動公園を使う人が、下関のこの状況、この程度しか考えてないのかなというふうに思います。総合体育館は、市内の方だけではなく県内各地あるいは県外からも来られますが、下関市の悪い点を見聞きして、実際に走って、マイナスの影響が出てくるんじゃないのかなというふうに思います。
 先ほど言われましたけども、改善する方向でやるよということですが、それはいつ頃になりそうなのか、教えてください。
○都市整備部長(即席久弥君)
 先ほどもお答えしましたとおり、この区間は施工のときに盛土として施工した区間でございまして、現在、舗装下の地盤が不安定な状況でございますので、その状況を確認しながら、安定した時期に修繕してまいりたいと考えております。
○桧垣徳雄君
 いつ頃安定するのかも分からず、今も、それから来月もこんな状況よということでございます。
 こればっかりやっても時間がありませんので、その次です。
 二十歳を祝う会のときも、それから陸上競技場あるいは総合体育館で大きなイベントがあるときにも、有料駐車場の出口が1か所しかないよということで、出庫するのに大変大きな時間がかかる、1時間も出るのに時間かかったよという声も聞いたりいたします。そういうことも聞くこともあるんですけども、そのことは多くの機会に皆さん方のお耳にも入ってると思います。出庫に時間がかからないようにする改善の検討状況についてお尋ねいたします。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 下関運動公園駐車場の渋滞につきましては、利用者やスポーツ団体の皆様から様々な御意見をいただいております。本市におきましても、この解消に向けて、渋滞状況を把握をして、7月の下旬には実証実験を行うなど、原因や改善点等の洗い出しを行っているところでございます。
 渋滞の要因としては、利用者が一斉に出庫する際に、出庫ゲートでの精算処理に時間を要する場合や、多くの車が東駅方面に右折することなどが考えられるため、現状においては、一斉出庫による渋滞が予測される大会などの場合は、指定管理者が出庫ゲートに張りついて精算処理をサポートするほか、事前精算機の利用促進、また公園出口での左折退場を促すなどの周知を行っております。
 この問題につきましては、継続して指定管理者と協議を行うこととしておりまして、さらなる改善に向けて手段を講じてまいりたいと考えております。
○桧垣徳雄君
 今言われたような改善に加えて、それで十分解消できればいいんですけども、よしみず病院側のほうからの出庫についても、車が出ていくことについても、ぜひ選択肢の一つにしていただければというふうに思います。
 それでは、大きな1番のテーマは終わります。
 大きな2番のテーマ、水道料金の値上げについてに移ります。
 生きるために必要な水が、今、大きな市民の関心を集めております。
 まず最初に、下関市のどんな事業についてもSDGsの理念を念頭に置いて取り組んでいくことになっております。午前中のやり取りでも、SDGsについての議論もございました。
 そのSDGsは、水についてどのような位置づけ、目標、ターゲットを定めているのか、お示しください。
○上下水道局長(伊南一也君)
 SDGsにおける水の目標、ターゲットについてお答えいたします。
 平成27年に国連サミットで採択されましたSDGsにおける水に関連する目標といたしましては、「安全な水とトイレを世界中に」がございます。この目標のターゲットといたしましては、2030年までに、誰もが安全な水を安い値段で利用できるようにする、2030年までに、誰もがトイレを利用できるようにして、屋外で用を足す人がいなくなるようにする、女性や女の子、弱い立場にある人がどんなことを必要としているのかについて特に注意するなどの8項目が示されております。
 以上です。
○桧垣徳雄君
 そうでございます。目標6はそうなんですけども、目標6の中のターゲット一覧には、2030年までに全ての人々の安全で安価な飲料水の普遍的かつ平等なアクセスを達成するということでございます。
 今年度から10年間にかけての第3次下関市総合計画では、各分野における施策の推進に当たってSDGsの理念を念頭に置いて取り組んでいくことが重要ですというふうにあります。
 それでは、この水道事業、憲法や水道法に照らして、水道事業とはどんなものかという認識についてお尋ねいたします。
○上下水道局長(伊南一也君)
 水道事業の認識についてお答えをいたします。
 水道法第1条におきまして、清浄にして豊富低廉な水の供給を図り、公衆衛生の向上と生活環境の改善とに寄与することが法の目的として定められております。また、日本国憲法第25条においては生存権が保障されておりまして、水道法はこの生存権を実現するための法体系の一環として位置づけられております。
 これらのことから、水道事業は、憲法における生存権の実現に向けて、水道法に基づき、市民が健康で文化的な生活を営むため、また24時間365日、常に安全で安心な水を安定して供給することが求められている、非常に重要な事業であると認識しております。
○桧垣徳雄君
 今御答弁いただいたことは、全く認識が一致をしております。
 憲法と水道法のことについてお尋ねをいたしましたけども、そのほかに水循環基本法というのがあります。これは、まず総則のところで、水は生命の源であるということを言っております。基本理念のところをちょっと読みますと、「水が国民共有の貴重な財産であり、公共性の高いものであることに鑑み」、「全ての国民がその恵沢を将来にわたって享受できることが確保されなければならない」とあります。ここで言う水というのは、別に上水、水道水だけではありません。様々な水がありますけども、それは水道水もこの中に含まれることは明らかだというふうに思います。
 そういうことを踏まえて、さて下関市上下水道局が行おうとしている水道料金の値上げについてお尋ねいたしますが、今後10年間の期間で、現状のままだと運転資金が底をついて、安定した供給ができなくなるよということの説明が多々ありました。確かに、計算したらそうなるんだろうというふうに私も思います。
 この10年間の中で2回に分けて値上げをして、何とか資金不足が起こらないように、今後も安定して経営できるようにということは分かりますけども、この10年間を今の上下水道局のプランでやったとしても、その後のまた10年間、その後の10年間を考えると、下関市民の人口が残念ながら減っていくであろうという予測の下で、水道料金収入で事業の経費を全て賄うぞという原則を貫いていけば、今回大体2回の値上げで4割引き上げるよということでございますが、その次の10年間もまた何割か引上げ、その次の10年間もまた引上げということになりはしないのかな、今後値上げが続くのではないかと。そんなこと到底納得できないというか、もう水にたやすくアクセスすることができなくなるなという方も出てくるんじゃないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。
○上下水道局長(伊南一也君)
 水道事業は、地方公営企業法に基づきまして、受益者負担を原則とした独立採算により事業を運営することが求められております。
 現在、有識者などで構成される経営審議会で審議している水道料金の改定は、令和8年4月からの4年間は平均改定率20%としております。また、令和12年4月からの6年間では、さらに平均改定率19%の値上げが必要となる見込みとしております。その後も、今のような人口減少や物価・人件費の上昇が続いていけば、定期的な値上げの検討というのが必要になってくると想定されます。
 今後も、可能な限りの経営努力や効率的な事業運営に努めていくことで、将来的な値上げ幅をできるだけ抑えていきたいと考えております。
 以上です。
○桧垣徳雄君
 人口がどんどん減ってくるよと、料金収入も減るよという中で、やはり独立採算ということを貫いていけば、さらなる値上げが想定をされる。それは事業として必要な効率化、合理化等々をした上でも、やはり利用者に負担をさらにかけてくるということが想定をされます。私は、もうこの水道事業というのを、料金収入によって事業経費を賄う、そのシステムそのものを見直す必要があるのではないかというふうに思います。
 当然、下関市だけで議論しても駄目ですから、国がそういう立場で議論を検討して進めていかないといけない。もう今は、水道管をどんどん延ばせ、普及せよということではなくて、もうある程度行き渡ったよと、それをどう維持していくのか、それが大変な状況になってきている、水道を使う人も減るという中で、独立採算から別のやり方にしないといけない、国ももっとお金を各自治体の水道事業に投じるべきではないかなというふうに思います。
 それは私たちの考えでございますけども、そうはいっても、じゃあどうするのか。それは何年後、10年後、20年後になるかもしれませんから、どうするのかといえば、やはり運転資金も足りなくなるよというふうな状況であれば、市の一般財源、一般会計から繰入れの検討もしないといけないのではないかなというふうに思います。
 地方公営企業法に基づいて今事業運営されていますけども、その中には次のような条文があります。「災害復旧その他の特別の理由により必要がある場合には、一般会計または他の特別会計から地方公営企業の特別会計に補助することができる」と。その中に書いてある「その他の特別の理由により」ということがありますよね。今、その他の特別な理由があるんではないかと。異常な物価高、人件費も高騰している、本当に市民の暮らしが窮屈になってきている。新聞記事によりますと、食費の占める割合、エンゲル係数が過去最高の水準になってきたよと、家計圧迫、かすむゆとり、低所得者層には死活問題だと、地元の新聞記事、今月の記事でございますけども、ございます。
 一般会計からの繰入れもぜひ検討していただきたいと思います。お考えをお示しください。
○上下水道局長(伊南一也君)
 繰り返しになりますが、水道事業につきましては独立採算により事業を運営することが求められております。御指摘の市税などの一般財源につきましては、一般的な行政サービスなど公共目的に使用されることが前提とされており、広く市民から徴収されるものであります。
 一方で、水道事業におきましては、受けたサービスの効果が水道水の使用料により明確になります。したがいまして、こうした水道事業に一般財源を使用することは、その必要性、合理性、負担の公平性などの観点から、慎重に検討すべきものと考えます。
 こうした公平性などの観点から、独立採算を基本といたしまして、可能な限りの経営努力に取り組んだ上で、料金値上げの縮減に努めているところでございまして、新たな基準外の繰入れは考えておりません。
 以上です。
○桧垣徳雄君
 あくまでも料金収入によって事業を進めていくぞということでございました。
 では、ほかの自治体はどうなのかということで、1つの事例を紹介をいたします。宇部市の事例でございます。8月、9月の検針分について、国の交付金に市の一般財源を追加して、水道基本料金を減免をするということになっております。
 片や、今の市民の状況を見て、これは暮らしていくのが大変だということで、時限的ではございますが水道料金を減免しよう、一般財源を投入しようという自治体もありますが、下関市はそのような考えを全く持たないという答弁でございました。
 では、4番目に行きますけども、水道料金が上がった、負担が上がったから、それを自らの事業の相手方に転嫁することができる事業者はいいと思います。しかし、そうはならない、簡単にはならない事業者もいます。病院は、診療報酬という国が決めた基準によって患者さんからお金を頂きますが、下関市の水道料金が値上がりをしたからといって診療報酬が上がるわけではございません。そのほか、介護事業所、障害者施設、保育園など、制度上、利用料への転嫁ができない事業者には大変な負担となることが想定をされます。
 じゃあ農業者はどうなのかということで、私は農業振興課にお尋ねをしたところ、市内の農業者で、農業用の水は別に水道水を使わなくても井戸水を使ったり川の水を使ったりすればいいんですけども、なかなかそうはいかない地域もございまして、例えば六連島、井戸を掘っても塩水になって、これは農業には適さないということで、ある農家の方は、自宅の家屋分も含めて月に5万円ほど水道料金を負担をしているというふうなことを農業振興課の方から教えていただきました。
 今、大変な状況なんですね、家計も。先ほど言いましたように、低所得者層には死活問題の、家計が圧迫されてるような状況でございます。
 そうやって利用料への転嫁ができない事業者あるいは年金生活者などへの影響をどうお考えなのか、お尋ねをいたします。
○上下水道局長(伊南一也君)
 事業者や年金生活者などにつきましては、物価上昇が続く中での料金値上げとなりますので、影響がある方もおられると考えております。
 このたびの水道料金の改定につきましては、可能な限りの経営努力や効率的な事業運営に努めた上で、適正な原価計算により、適正な価格としております。また、生活用水への配慮である小口径の月10立米までの料金単価を他の区分より低く設定する考え方を継続し、また多く使われる事業者の方についても負担を抑えるよう、全体でのバランスを考慮しているところでございます。
 以上です。
○桧垣徳雄君
 言われることを私は全く否定するわけではございません。経営努力もかなりしていることをこの間の説明でもお聞きしたところでございます。人も減らすぞということですが、私は、必要以上に人を減らすというふうなことはできれば避けてほしいなという立場でございますけども、いずれにしても、下関市の水道水を使う市民あるいは事業者、企業の方にとっては大きな影響が出るのは間違いないということでございます。
 私は、何度も繰り返しますけども、料金収入だけで事業が運営できるようなシステム、もうそういう時代ではなくなってきたんじゃないのかなということを申し上げて、またこの水道料金の値上げについては同じ会派の議員にあとは譲って、次のテーマに移ります。
 3番目、実証バス運行事業についてでございます。
 今月末で、サンデン交通が、員光線それから内日線から撤退をいたします。そのための意見交換会、市民との意見交換会が開かれて、私も参加をした会もございました。
 まず、今議会にこの実証バス運行についての条例提案がなされておりますが、これはバスを走らせたいという都市整備部は関係部局と調整した上でこの議案を出してきたのかどうか、お尋ねをいたします。
○都市整備部長(即席久弥君)
 現在、内日線、員光線における路線バスの利用は、小学生、中学生、高校生の通学や通勤といった地域住民の方の利用が中心ですが、時期的には、各所からヘルシーランド、中央霊園などへの利用もございます。
 このたびの実証運行に関する条例の制定に当たっては、これらの施設を所管する庁内関係部局と情報共有はしておりますが、まずは日常生活で利用されている地域住民の移動手段を確保することを優先に考え、自治会や小・中学校などの意見を中心にお聞きしながら運行経路や時刻等を定めることといたしました。本条例の内容をもって10月からの実証運行を行いたいと考えておりますが、引き続き、関係する方々の御意見は伺ってまいります。
○桧垣徳雄君
 現在利用しておられる方の意見を聞きながらと、それから庁内の関係部局と情報共有しながらということでございますが、意見交換会の場では、もっと利用者の声を聞いてくれというふうなことも示されたわけでございます。
 それは後になって後ほど申し上げるとして、今この議案として出されているものは、本当に大まかな骨格のことしか載ってない条例制定議案でございます。実際にどうなのかといったら、規則で定めるよと。その規則の内容について、今、意見交換会、今日も夕方から内日でありますけども、こういうふうにしたいよと、それに対する御意見をまた聞くよということでございます。
 情報共有してると言いましたけど、例えば教育委員会と情報共有はしてるんですけども、小・中学生、遠距離通学、公共交通機関を使う人、今定期代の補助をしてるけどそれがどうなるのかねと聞かれたときに、意見交換会では明確なお答えがなく、また教育委員会と相談しますよということでございました。翌日になってやっと教育委員会の担当者と話をして、どうしていこうかなというふうな検討が始まっております。
 内日線の最終バス、これは予約制ということでございますが、現在走らせているサンデンのバスのダイヤに準じた時間帯を示されたとこでございますが、実際には、部活を途中で切り上げて帰らないといけないからもうちょっと遅い時間帯にしてほしいという意見も意見交換会では出たところでございます。
 それはそれとして、次に移りますが、子供料金については、大人料金との境は、現在のサンデンバスでしたら小学生から中学生に上がるとき、中学生になったら途端に大人料金よということでございますが、現在10月から走らせようとしている実証バスについてはどのような料金設定を考えられているでしょうか。
○都市整備部長(即席久弥君)
 運賃につきましては、一般と高校生以下、高校生以下は正式に言いますと18歳以下の学生ということになりますが、それで区分しております。一般は300円から500円で調整しておりますが、高校生以下については一律100円とし、学生の通学等に配慮したいと考えております。
○桧垣徳雄君
 私は、この問題については、サンデンと同じように中学生から大人料金をもらうよということでしたら、それはおかしいんじゃないのかなということを言おうとしましたが、18歳以下は子供料金で済むよと、それも大人料金の半額ではなく100円、ワンコインで済むよということなので、それはそのとおり進めていただければというふうに思います。
 サンデン交通がこのバス路線を撤退をする、それに代わるバスを下関市が走らせるという仕組みですから、できたら、今月まで走らせているサンデンバスがやっていたサービスが同じように受けれるようにすることが事業の基本ではないかというふうに私は考えるところでございます。しかし、いきいきシルバー100については対象外だよというふうな説明がなされました。
 恩恵が受けれるようにできないのか、お考えをお示しください。
○都市整備部長(即席久弥君)
 10月からの実証運行では、路線バス廃止後すぐに地域住民の生活環境が大きく変動することがないよう、代替交通を確保するとともに、あわせて当該地域の将来交通モードを検討することとしており、利用者数や運賃収入など、運行に関する実態調査を行い、公共交通需要の検証を行うこととしております。実態に沿った検証結果を導くに当たっては、クーポン券等の混在は避けたいと考えており、現在高齢者の方が路線バスで利用可能ないきいきシルバー100も適用しないことで関係部局と調整しております。
○桧垣徳雄君
 ヘルシーランド下関が内日線の途中にあります。今回の実証バスの計画によりますと、このヘルシーランド下関が員光線との乗換地点になるということになっております。いきいきシルバー100を使ってヘルシーランドに行っている人も少なくないというふうに思いますが、今言われたように、今は考えがないぞということでございます。
 この実証実験は半年で、半年間走らせてどのようになったのかなと、もっと改善できないのかなということでございますので、その次にぜひとも私は反映する方向で検討していただければというふうに思います。
 私は、王司公民館での意見交換会、勝山公民館での意見交換会におとつい参加をいたしましたけども、そこで出されたような住民や利用者の声をしっかり反映されるように、運行計画に反映されるお考えはあると思いますが、確認をさせてください。
○都市整備部長(即席久弥君)
 実証運行の計画策定に当たっては、勝山、内日、王司の各地域において、7月初旬からこれまで複数回意見交換の場を設けさせていただき、地域住民の方々の御意見や御要望を伺ってまいりました。主な御意見としては、運行区間、便数、運賃に関することのほか、最終便を現状と同じ時間帯に残してほしい、学生の通学に配慮してほしいなどの御要望がございました。
 いただいた御意見や御要望の中で、このたび検討の上対応させていただいた主な内容は、運行する区間は、内日線は新下関駅まで、員光線はゆめタウン長府までそれぞれ乗り入れします。また、内日線では、内日小・中学校前のバス停の新設や、授業の終わりに合わせた時刻設定、新下関駅から最終便をデマンド方式にし、これまでの路線バスの時間帯を維持するなど、学生の利用にも配慮し、10月からの運行計画を策定しております。
○桧垣徳雄君
 そのようなことがあって、おとついの意見交換会に臨まれて、そこでもいろんな意見が出ました。内日小・中学校前にバス停を新たに新設するよということだと思いますが、それ以外に員光線でもバス停の新設要望が出されたところでございます。
 また、お釣りのないように現金を持って乗車してくださいねということに対して、いや、それはちょっと困るな、突然乗らにゃいかんときにお釣りがないような状況で、ないときもあるぞということもあって、それじゃあ運転手のほうで対応を検討しましょうでしたけども、先ほども申し上げたように、ヘルシーランド下関が乗換えの場所になっています。中継地点になっております。ヘルシーランド下関は下関市の施設でございますから、その中に、千円札を百円玉10枚に、五百円玉を百円玉5枚に替えるような両替機の設置などもぜひ進めていただきたいと思います。
 王司方面から、朝、済生会病院に向かっている、現在サンデンバスを使って向かっている方に対しては、農協会館前は乗降ができませんよと、一旦新下関駅まで行ってそこから済生会病院を目指してくださいよということに対して、これは不便だと。内日のほうから来る新下関に向けて走るバスは農協会館前でも降りることはできるよ、員光線は降りることもできませんよと、同じ実証バスなのになぜそうなのかという御意見も出されたところでございます。
 また、内日線最終便は予約バスになっております。予約電話は、タクシー会社の固定電話にかけないといけません。今、旧4町を中心に生活バスが運行されておりますが、菊川地区の予約バスについては0120で始まるフリーダイヤルも使われているわけでございますが、なぜ今度の内日線最終便はフリーダイヤルではないのかなというふうに思ったりもします。
 今日の内日での意見交換会もいろんな御意見が出ると思いますけども、そういうことをしっかり受け止めて、10月1日からしっかり運行できるように準備を進めていただきたいし、半年間何も改善せずにじゃなくて、バスを走らせる中でいろんな不備があったらその都度改善できることはしていって、利用者の利便性が保たれるようにしていただきたいことを申し上げて、私の質問を終わらさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
著作権について
下関市ホームページに掲載されている個々の情報(文字、写真、イラストなど)の著作権は、下関市にあります。 また、下関市ホームページ全体についても、下関市に編集著作権があります。 当ホームページの内容の全部または一部については、私的使用のための複製や引用等著作権法上認められた行為として、出所を明示することにより、複製・引用・転載できます。 ただし、「無断転載禁止」などの注記があるものについては、それに従ってください。