録画放映

第3回定例会
9月18日(木) 本会議(一般質問1日目)
創世下関
井川 典子 議員
1.魚食の普及促進について
2.「あぁ!関露水」について【15分05秒から】
【下関市議会 本会議確定版】


○議長(林 真一郎君)
 2番、井川典子議員。(拍手)
  〔井川典子君登壇〕
○井川典子君
 皆様おはようございます。創世下関の井川と申します。
 通告に従いまして質問いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
  〔手話を交えながら発言〕
○井川典子君
 それでは初めに、下関市魚食の普及推進に関する条例の制定を受け、魚食の推進についての質問をいたします。
 本市は、三方を海に開かれた豊かな自然環境に恵まれ、水産都市として発展をしてきました。しかし、近年は、温暖化や漁場環境の変化、人手不足に加え、食生活の多様化や魚離れ、肉食化の進行など、水産業にとってとても厳しい状況になっていると思います。
 このような中で、市民の健康や地域に寄与する食育の推進、そして水産業の持続的発展のための教育や啓発活動に取り組むことがますます重要であると考えます。
 そこでまず、この条例制定に至った経緯と目的、概要も含めて説明をお願いいたします。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 条例制定の経緯と目的、概要についてお答えいたします。
 三方が海に開かれた本市は、ふく・くじら・あんこう等の全国的に知名度の高い水産物ブランドを有し、一年を通じておいしい魚が豊富に食べられる環境にあります。その一方で、食の多様化やライフスタイルの変化などにより、魚離れの傾向が進んでおり、議員の皆様からも、魚食普及の必要性につきましては、委員会や様々な機会を通して御意見をいただいていたところでございます。
 このような中、本年、水産業界や飲食、観光、食育などの幅広い団体から、市民の方にもっと魚を食べてもらいたいという声と思いをいただき、本条例を制定することといたしました。
 条例の概要につきましては、水産業の持続的発展、市民の健康づくり及び食育の推進、ふるさと下関への愛着及び誇りの醸成の3つの目的を掲げ、地産地消の推奨や、持続可能な生産消費形態の確保などの基本理念の下に、市、事業者等及び市民の役割や協力に関する規定を設け、相互連携を進めることとしております。また、魚食についての関心や理解を深め、水産物の消費拡大を図るため、「さかなの日」などの5つの魚食の日を設けさせていただきました。
 条例制定を機に、市民、事業者、行政が一体となって魚食の普及を推進し、市民が誇れる「水産都市・下関」の発展に向けて取り組んでまいります。
○井川典子君
 これまで本市でも魚食普及の取組ということは行われてこられたと思いますけれども、条例を制定することで、従来の取組と比べて何が新しく位置づけられて、どのような効果が期待できるのか、また市民や事業者にとってどのようなメリットが生まれるのかということをお示しください。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 これまで魚食普及の取組は、様々な事業者や団体等において個別に行われてきた傾向にありましたが、本条例の制定により、市民意識において魚食という価値観の共有化につながることを期待しております。そして、本条例が、水産都市として発展してきた下関の歴史と魅力を再認識するきっかけとなるとともに、各団体の様々な活動を結びつける横串となり、より効果的、相乗的な事業展開につながるものと考えております。
○井川典子君
 今、条例が横串になるというふうに言われました。しっかりとこの役目を果たせるように、ということは、これはもう部局が市民や事業者に条例を理解してもらうために、いかに情報の提供であるとか共有、意見聴取ができるかということだと思いますので、ここはしっかりと頑張っていただきたいというふうに思います。
 条例制定に当たって、パブリックコメントも取られていますよね。これは15人から22件の御意見をいただいたというふうに聞いておりますけども、この御意見の集約を教えてください。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 パブリックコメントへいただきました主な意見といたしましては、唐戸市場や水産大学校との連携が大切、魚の値段が高い、下関産の魚をあまり見かけない、調理しやすい状態での販売を充実してもらいたい、魚のさばき方が分からない人が多いといったものがございました。
○井川典子君
 今、そのような御意見をこの条例にどう反映されましたか。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 条例への反映状況につきましては、条例案の補足、追加修正を行ったものが10件、条例案の修正は行わず参考にとどめさせていただいたものが12件となっております。
 具体的な反映状況といたしましては、本市の特色である唐戸市場や水産大学校との連携、また漁業者の実態などにも着目すべきとの御意見も多数ありましたので、より多様な視点からの魚食普及を推進していくため、基本理念を定める第3条に、生産、流通、消費、学術研究等の様々な視点、立場等を踏まえて魚食を推進する旨の規定を追加いたしました。また、魚の値段が高い、下関産の魚をあまり見かけない、調理しやすい状態での販売を充実させるべきといった御意見も多数寄せられましたので、事業者等の役割を定める第5条に、市民が水産物等を手軽に購入できる環境整備、そして地元産や旬の水産物等の魅力を効果的に伝える製造販売手法の検討、こちらを配慮事項として盛り込ませていただきました。
○井川典子君
 漁師さんとか仲買さんの仕事を理解する取組というのも重要だと思います。消費者と生産者、事業者それぞれが理解、協力、納得し合える推進でなければいけないと思っております。
 では、魚食普及のための具体的な取組について伺っていきます。
 条例の目的の一つである健康づくりと郷土への愛着を育む食育の推進に関しまして、例えば学校給食であったり、保育園の献立のメニューにお魚メニューを増やすとか、あるいはお魚の日を設けて魚料理を提供するといったようなことが考えられるんですけれども、本市としてはどのような具体策を検討されていますか。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 普及促進のための具体的な取組ということでお答えいたします。
 魚食の普及推進に当たっては、まずは魚を食べる習慣が健康にプラスに寄与することを認識していただく必要があるため、食育の観点からも、チラシやパンフレットの作成等を通じて、魚食推奨に係る普及啓発活動を行ってまいります。また、魚になれ親しんでいただくための料理教室の充実を図るとともに、本条例で定めた魚食の日を活用しながら、学校給食等を通じて子供たちへの魚食機会の提供に努めてまいります。
 本市を代表する水産物ブランドであるフクや鯨などの食材を学校給食で提供することは、子供たちが大人になったときにも記憶に残る貴重な体験となり、ふるさと下関を思い起こす郷土意識にもつながることから、地元産水産物の積極的な活用も進めてまいります。
○井川典子君
 鯨の給食というのは市長も一緒に食べられていて、皆さん喜んでるところもありますけれども、こういったところをまた教育委員会とも、いろいろな部署ともいろいろ協議を重ねていっていただいて、また進めていっていただきたいというふうに思っております。
 では、SDGsの観点からも、栄養改善や食品ロスの削減、持続可能な漁業への取組、さらに学校や保育園での食育や市場見学を通じた環境理解などが重要だと考えますけれども、本市としてはどのように位置づけ、具体的に推進をされていくお考えでしょうか。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 近年、地球温暖化や乱獲などが原因で、水産資源の減少や分布変化等の問題が深刻化しております。また、漁業従事者においては、高齢化や担い手の減少が重要な問題となっており、将来にわたりおいしい水産物等を享受していくためにも、SDGsの考えは魚食普及における重要な要素であるというふうに考えております。
 市といたしましては、学校給食や料理教室等の取組を進める中で、食のありがたさや自然の恵み、命の貴さなどを感じていただくとともに、生産現場の実情を伝えるための小・中学校への出前授業などを実施することで、漁業の将来的な持続可能性や水産資源の問題に対する意識啓発を行ってまいります。
○井川典子君
 SDGsの観点からも見ていただいているということは本当によかったというふうに思います。この視点からの具体的な策というのも検討していただきたい。まだ今始まったばかりというところもあると思いますので、またこの辺は詰めていっていただきたいというふうに思います。
 また、魚食を普及するためには、行政と民間それぞれが担う役割を整理して、協働する仕組みをつくることということも効果的だと考えますけれども、いかがでしょうか。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 魚食普及における行政の役割といたしましては、条例にも定めているとおり、普及啓発や広報活動、また学校給食等を通じた魚食機会の提供に努めてまいります。また、民間事業者の役割といたしましては、パブリックコメントの意見にもございましたように、魚消費のネックとなっている価格や調理の煩わしさ等による課題の解消、さらには地元産や旬の魅力を効果的に伝える製造販売手法の検討など、消費者の購買意欲を促す取組が重要になってまいります。
 今後、行政と民間事業者の活動を結びつけ、効果的な魚食普及を推進していくためにも、下関地区魚食普及推進協議会や下関水産振興協会等の関係団体と連携し、業界横断の協働を進めてまいりたいと考えております。
○井川典子君
 行政は条例の制定だけではなくて、制度面の確立や教育、啓発の取組、さらには漁業者や加工業者への補助金、インフラ整備といった支援も担う必要があると考えております。
 一方で、市民や民間事業者には、魚食普及に向けた具体的な活動を担っていただくということが期待されております。なので、行政として、こうした市民や事業者の取組をどのように支援して、また3者が効果的に連携する仕組みをどのように進めていくのか、このお考えをお聞かせください。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 行政としては、市民の方々が魚食の習慣化や栄養バランスに配慮した食生活を進めていただくきっかけづくりとして、条例の趣旨に御賛同いただけるスーパー等と連携した販促活動や、飲食・流通関係の事業者の方を講師として招く料理教室などを展開してまいります。これらの活動を通じて、市民と事業者の方が直接情報交換を行える場を創出することとして、互いの意見やニーズ等をフィードバックし合える貴重な機会となり、魚食普及に向けた新たな取組へとつながってまいります。行政は、市民と事業者をつなぐ橋渡しとしての役目を果たしながら、3者が一緒になって事業を展開してまいります。
○井川典子君
 市のかじ取りにもかかっていると思いますので、期待をいたします。
 最後に、これまでの取組や方針について伺ってきたんですけれども、改めて、本市が描く将来像、方向性をどのように考えておられるのか、お聞かせください。
○農林水産振興部長(三木正之君)
 条例制定後の将来像ということでお答えをさせていただきます。
 魚を食べるということは、水産資源を取り巻く地球環境について考えるきっかけづくりとなるとともに、地産地消等を通じた地元漁業者への応援メッセージにもつながると考えております。市といたしましては、魚食をキーとして、消費、流通、生産の各方面に及ぶ好循環を創出することで、地域経済の活性化と郷土意識の醸成、ひいては観光客や移住者誘致等にもつながる都市ブランドが構築されていくものと考えております。
○井川典子君
 パブリックコメントにもあったように、世代によって魚食への要望や状況というものは様々であります。若い世代の方は、手軽さとか価格の安さというものを求めている、また親子料理教室とか、さばき方の体験とか、そういったところにも興味を持っておられます。なので、市場の見学やイベントを通じて漁業者の仕事に触れれば、また魚食への関心も高くなって、関わり方もまた変わってくるのかもしれないなというふうにも思います。
 こうした多様なニーズに応えながら、子供や市民が喜び、漁業者も誇りを持てるような魚食普及を、行政と共に、私たちもできることは頑張ってまいりたいというふうに思うんです。単に価格の問題とかだけにはとらわれずに、3者がともに幸せになれる仕組みをつくる、進めるということを強く期待をするところであります。
 本市の条例が掲げる健康づくり、郷土への愛着、持続可能な水産業という理念の下で、三方を海に開かれた下関らしい魚食文化を未来へと受け継いでいけるように期待し、そしてまた願っているところであります。これからだと思いますので、しっかりと頑張っていただきたいなというふうに思います。よろしくお願いをいたします。
 それでは続きまして、「あぁ!関露水」について質問をいたします。
 私は日和山の浄水場の近くに住んでいることもあって、小さい頃から、日和山の水はおいしいというふうにみんなも言ってきましたし、本当においしいなと思ってきていました。そして、下関は水が豊富というところの印象もあり、また小学校の先生が、蛇口をひねってすぐにお水が飲めるということは本当に幸せなんだよということを言った先生の言葉がすごく私は頭の中に残っていて、今も本当にお水を大切にしたい、下関はお水がおいしいというところがすごくあるんですね。それで、ほかの地域、日本の各地と比べても本当においしいお水が飲める、誇れる水のある地域だというふうに思っております。
 そこで、議員になってすぐ、関露水をなぜもっとPRしないのか、下関のブランド形成にお水を利用しないのかということを水道局のほうにも問合せをしてきました。あれからもう10年もたとうとしてるんですけれども、その間に何度か聞いてまいりました。水道局は、関露水はこれでもうけようとするものではなくて、水道の事業のPRに使っている、防災の備蓄に使っている、これがあまり売れると赤字が増えるので積極的に売ることはしないという一貫した姿勢でした。今もそうだと思います。
 私、このおいしい水を下関のPR広報の一つのアイテムとしてるとこはすごくいいと思っております。でも、現在、来年度からの水道料金の改定、値上げをするに当たって、単なる赤字事業と見られるのか、広報、防災の有効な施策として見られるかということは、市として効果をどう示すかにかかってると思うんです。宝の持ち腐れにならないように、またこの宝を失わないようにしていただきたいなという、これからの展開に大きな期待を持って質問させていただきます。
 じゃあまず、関露水の製造の目的を教えてください。
○上下水道局長(伊南一也君)
 関露水につきましては、平成13年より、災害備蓄と水道事業PRを目的としまして製造をしているところでございます。
○井川典子君
 水道事業のPR。私、ここの表現が少し分かりにくいというか引っかかるところで、むしろ下関には誇れるおいしい水があるということを市内外に広く発信していく市の取組であるというふうに理解したほうがいい、したいと思うんですけど、どうですか。
○上下水道局長(伊南一也君)
 関露水には、今御指摘のありました、下関のおいしい水であることを市内外にPRする側面がございます。例えば馬関まつりや海響マラソンなどのイベントへの提供を通じまして、下関のおいしい水を市内外に発信しているところでございます。
○井川典子君
 関露水は単なる販売事業ではなくて、市内外への広報、主に防災の備蓄水としての役割ということで、一定の理解は示すんですけれども、事業としては収益性がなくて、広報費、経費として補塡している状況ですよね。でも、幾らもうけではないとはいえ、経費削減を検討していくというのが普通だと思うんですよ。
 そこで、この10年間、どのような努力をされましたか。
○上下水道局長(伊南一也君)
 経費削減の検討状況についてお答えいたします。
 関露水につきましては、有料販売を行っておりますが、500ミリリットル1本当たりの販売価格100円に対しまして製造単価が上回る傾向が続いておりまして、令和6年度においても1本当たり約66円の赤字が発生しております。こうしたことから、これまでに販売本数の見直しによる経費の削減に努めてきたところでございます。
○井川典子君
 製造の平成13年、今から約20年前、ここを振り返りますと、当時、地元の水をペットボトルに詰めてPRに活用するという発想というのは非常に斬新であって、全国的にも各地の自治体で一種のブームになっておったことは皆さんも御承知だと思います。また、防災備蓄についても、多くは外部委託によって管理をされておりましたけれども、関露水は直営による備蓄管理を行ったこと、これは特徴あることだと思うんですけれども、費用面でも委託と大きな差がなかったため、水道局では直営で実施するに至ったというふうに聞き取りでは伺っております。
 しかし、あれからもう20年がたって、状況は大きく変化をしてきました。現在では、非常に安価なペットボトル水が多種多様に流通しておって、備蓄水の確保方法にも選択肢が広がっていると思います。
 そのような中で、関露水の主な役割を引き続き備蓄水として位置づけるのが最適なのか、また手間やコストを勘案してどのように取り組んでいくべきか、改めて検討が必要であるというふうに考えるんですけれども、その辺のお考えはいかがでしょうか。
○上下水道局長(伊南一也君)
 関露水の備蓄についてお答えをいたします。
 備蓄水の確保は防災面からも重要なことと考えておりますが、水道料金の改定も進めている現状におきまして、費用面などの課題を解消しないままこの事業を進めることは、市民からの理解を得ることは難しいと考えております。したがいまして、今後は、費用面などの課題の解消と併せて、関露水の備蓄の在り方について、公営企業としての経営的な視点からも検討したいと考えております。
○井川典子君
 関露水については、費用対効果という表現が必ずしも正しいのかどうか、適切かどうかというところは議論の余地があると思うんですけれども、経費削減の必要性は避けられないというふうに思います。
 過去を振り返りまして、500ミリリットル1本当たりの原価の増減、それから年間の赤字の推移、それというのはどのような状況になっているのか、5年前との対比でいいので、お答えください。
○上下水道局長(伊南一也君)
 関露水の製造単価と収支の状況につきまして、5年前、平成30年度と令和6年度を比較してお答えをいたします。
 まず、500ミリリットル1本当たりの製造単価につきましては、平成30年度は約105円、令和6年度は約166円でございます。
 また、年間の収支につきましては、平成30年度は約340万5,000円のマイナスで、令和6年度は約365万8,000円のマイナスとなっております。なお、この中には、災害備蓄や無料配布も必要経費として含まれております。
 このように、製造単価は上昇傾向で、収支はマイナス傾向となっております。
○井川典子君
 500ミリリットルを教えていただきました。製造原価も大分上がっている、なのでマイナスが増えていくというところなんですけれども、これはまた2リットルもあって、2リットルでは1本180円という赤が出てますよね。この2リットルを買う人はゼロ人、誰もいない。こういったところで、2リットルのほうはやめようかなということも考えてなかったのかなというところもあるんですけれども、原価が高くなる主な要因の一つとしては、大分までの製造流通に係るコストがあるというふうに伺っております。
 この製造流通の効率化を図る観点から、大分までの輸送についての見直しというか、そういった検討というのはされてきたんでしょうか。
○上下水道局長(伊南一也君)
 関露水の製造と輸送についてお答えいたします。
 関露水は、年間約2万本を大分県で製造し、本市まで搬送しております。ミネラルウオーターを製造している企業は多数ございますが、関露水のように本数を限定して製造できる企業は、毎年度、契約前に確認してはおりますが、近隣では大分の企業だけの状況が続いておりまして、現在まで同一の企業での製造が続いているところでございます。
○井川典子君
 年間約367万円の赤字が出ています。でも、これを広報費、防災備蓄費、啓発費と捉えるのであれば、それに見合う効果が得られているかということが重要だと思います。
 市民の認知度の向上であったり、観光客が下関といえばフグ、鯨というふうにあって、そしてそこにおいしい水というふうに感じる効果が出ているのでしょうか。また、災害時に備えまして、家庭で関露水とかそれから飲料水、それを備蓄するという割合が高まっているというような、そういった防災意識の向上につながっているのか。関露水の事業の目的達成度について、市はどういうふうに分析をしてこれを評価されているのか、お答えください。
○上下水道局長(伊南一也君)
 目的の達成度、それから事業の効果についてお答えいたします。
 関露水の目的につきましては、先ほど答弁させていただきましたけれども、災害備蓄と水道事業のPRでございます。まず、災害備蓄につきましては、備蓄可能な数量を目標どおり確保するとともに、被災地へ支援物資を届けるなど、一定の役割を果たしてきたと考えております。また、水道事業のPRにつきましては、これまでに有料販売と併せまして、市の様々なイベントや防災訓練などへ提供してまいりました。しかしながら、現状の関露水の市民への周知状況を鑑みますと、下関のおいしい水としてのPRにつきましてはまだまだ不十分な状況にあると認識しております。
○井川典子君
 では、これからも目的は備蓄と水道事業のPR、そうした側面では下関市のPRということもあると先ほど言われましたけど、今のままの手法で目的推進、これでいいと考えているのか、またこの課題をどう認識して改善を考えているのか、これはどちらでしょうか。
○上下水道局長(伊南一也君)
 課題の認識についてお答えいたします。
 関露水につきましては、製造に係る費用面、そしてPR不足による市民の認識について課題があるというふうに認識をしております。先ほどの答弁の繰り返しになりますが、水道料金の改定を進めている現状におきまして、こうした費用面やPR不足の課題を放置したままでは、市民の理解を得ることは難しいと考えております。
 今後は、これらの課題の解決に向けまして、公営企業としての経営的な視点や地域振興の視点など、様々な分野において本市をPRできるようしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
○井川典子君
 一応、本市をPRできるようにと、それを主に持ってきてやるっていう。今ちょっとうれしくなったんですけれども、そう捉えていいですね。(「はい」の声あり)
 私、この関露水の活用っていうのはまだまだいろいろな可能性があると思ってるんですよ。今までのお答えはざっくりとしたお答えでしたので、今後どのように展開していくお考えなのか。今のように特に戦略もなく、市のイベントで配布するだけ、これで本当によいのでしょうか。
 また、備蓄に関しましても、関露水ではなくて市販の水で代用して問題はないのではないかなというふうにも思います。令和5年で一般質問のときに、前の局長なんですけど、お答えしてるときは、備蓄は費用面からは市販の安価な水に代替するほうが有利であると思ってるっていうふうに答えてるんですよ。そして、検討もしていく。だから、今の状況も分かってて、検討もするというふうにして言われてるんです。でも今、令和7年ですよね。私、変わってないような気がするんですよ。
 備蓄っていうところに関して、仮に関露水っていうのを置くことに意義、意味というか、そこをずっと置いてるというのは何があるかなって思ったら、普通の水との違いがあるとすれば、避難時にいつも、下関のおいしいいつも飲んでるお水がある、避難したところにあるという、その安心感とか安堵感とかといった気持ちの面はあるかなというふうに思います。でもただ、市民の皆さんがそこまで関露水に愛着を持ってるんでしょうか。その点がいかがなのかなと。
 先ほど、市民への周知であったり理解と、それから前のお答えでも、令和5年のときのお答えでも、市民へのPRとか市民の普及っていうところの言葉もあるんですけれども、実際それだけ本当に市のお水――関露水というのを愛着を持たれてるのかなというふうに私は思うんですけど、局長自身はどうですか。
○上下水道局長(伊南一也君)
 関露水への愛着ということで、個人的な見解になりますけれども、私自身、正直申しまして、関露水に対する思いとか愛着はそんなにないというか、特段ないというか、なかった感じなんですけど、やっぱりこの4月以降、大体半年足らずですけど、飲む機会がずっとあって、少しずつですけど、飲めばおいしいなと思う機会もあって、少しずつですけど、愛着が少しずつ湧いてきてるという感じです。パッケージも少し、いろんな情報が入っててすごくこだわりを感じますし、議員が言われるように、いろんな可能性がある水というか製品だなとは思ってます。愛着に関しては、少しずつ膨らんできてるという状況です。
○井川典子君
 答えにくい質問をしてすみません。
 では、皆さん、ここに今たくさん部長さんがいらっしゃるんですけど、自分たちは、部局でも個人でも、この関露水に愛着を持って、そして今まで何かPRしてきたよと、それとか愛着を持ってるよっていう部長さん、手を挙げていただけますか。
 誰も――市長はあれなんで。観光スポーツ文化部長、手を挙げられたんですね。うれしい。ちょっと後で質問をじゃあさせていただきます。
 本当に各部局――今何人かは挙げられたので、私、顔を覚えてますので。各部局でいろんな皆さん協議会とか会とか持たれていますよね、よそのほうから来られて、そのときに関露水出していますか。私聞いたら、出してないんですよ。議会はちゃんとお水を買って、視察に来られた方に出してますよ。ね、議長。
○議長(林 真一郎君)
 はい。
○井川典子君
 出してます。部局は出してないんですよ、どこも。何で出してないのかと聞いたら、高いからですよ。皆様、どうお考えでしょうか。
 このことを今こうやって尋ねても進まないので、では今後の展開です。
 さきに行った魚食の普及の推進、取組と共通もすると思うんですけど、私、この原稿を書きながら、これ共通するなと思ったんですよね。さっき三木部長は、郷土への愛着を育んでいくとか、それから価値観の共有を図って、効率化であったり相乗効果を募っていくという、そういったところにもすごく結んでくるなと。ここは条例が横串と言ってましたけど、各部署の横串というところにもつながっていく。
 これは本当にまたここで皆さんにお願いしたいのは、この目的達成、下関のPRということが側面にあるんだったら、自分の部では何ができるかということを考えて行ってほしいというふうに思います。この前、先帝祭の、例えばですよ、観光部長はしてるって言われましたけど、私、先帝祭で、今年も去年も、お水とか何か飲むのを買うところもないし、それからお土産もないっていうふうにいっぱい声を聞いたんですよ。関露水のラベルを花魁バージョンにして配るというのはどうなんですか。
 それとか、ラベルも、今局長はいいラベルって、いろんな下関の要素が入ったラベル、いいよって言われたんですけど、それを変えるのも一つのまた試みかな。本州の最西端、隅っこ、下関は隅っこ、それとかけて、すみっコぐらしのとかげちゃんがせっかく下関にいるわけですよね。それは使えるかどうか分かりませんけど、そのとかげちゃんを入れるとか、子供たちってキャップを開けてストローを刺して飲んだりする、そのストローのところでとかげちゃんをつけて、そのキャップのとこで止まってっていうような付加価値をつけて、ふるさと納税に出すとか、それとか庁内とか駐車場に自動販売機が置いてると思うんですけど、その中に1本関露水を入れてもらうとか、それとか、これ私10年前から何回も駄目駄目と言われてるんですけど、お菓子業者さんが関露水を安く分けてもらえないかなって。そこでコラボでお菓子を作って、下関の新しいものとして新商品として出して、市のPRにもなると思うんだけどっていうようなことを言われてるんですよ。これは産業振興さんの、地域資源活用促進事業もあるじゃないですか。それはちょっとどうなんですか。それとか、企業協賛でラベルコストを下げられないかとかですね。
 私が一人考えても、いろんなアイデアが浮かぶわけですよ。子供たちにそういったお水をおいしいって思ってもらうことは大事じゃないですか。教育委員会は水を出してるんですか、子供たち。関露水、飲ませてますか。運動会で暑いっていうときに、子供たちに関露水をおいしいって。私もそうですよ。私は関露水じゃないんですけど、「お水がおいしい」という先生の言葉というのは、今私の頭の中にずっとそれがあるんですよ、根底に。そして、子供たちが外国に働きに行ったりとか、それから都会に出たときに、下関のお水、ふるさとのお水はこんだけおいしいんだよという、そういうことを言ったり心に思ったりすることは私はすごく大事だなっていうふうに思うんですよ。
 この付加価値を高める取組っていうことをやってないというのは分かってるんですけれども、今後はそれもまた大事だと思うんですけれども、局長、いかがでしょうか、その点は。
○上下水道局長(伊南一也君)
 関露水の付加価値を高める取組でございますけど、これまで下関のおいしい水としてのPRが十分じゃなかったというのもありますので、今後はこれまで以上にそういった効果が高められるように、先ほどもちょっと言いましたが、パッケージのデザインの見直しであったり、今御指摘のありました店舗と連携をするなど、少し様々な側面から検討をしようと考えてるところでございます。
○井川典子君
 まだ時間がありますので、先ほど手を挙げていただいたので、観光スポーツ文化部長、すみません。いつも観光スポーツ文化部長に振ってしまいますけれども、どうですか。これからの取組であったり、今私が先帝祭のときの、あるかぽーとのほうに行ったら飲物とかあるかもしれないけど、赤間神宮のあそこでというところでもいろいろあるし、ラベルを花魁バージョンにしたらお土産にもなるじゃないですか。その辺の観光についてのあれはどうですか。さっき手を挙げられてたけど、何をPR頑張っておられるんですか。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
 私が手を挙げたのは、個人的な愛着という意味で、公民館のほうで自動販売機で販売してるところもありまして、買って購入して飲んで、また家に持って帰ったら、水道水を入れれば中身は一緒ですので、しばらく使えて。結構使っているんです。愛着を持っています。
 今議員のおっしゃったPRというか、いろんな場面、イベントとかで使用するというのは、我々がやってるイベントで飲料メーカーのほうに協賛いただいていろいろやったこともありますので、そこはバランスも考えながらやんなきゃいけないなというふうに思ったのが一つ。
 あと、販売してもうけるというか、そういった形でこれを前面に出すのもなかなか印象がどうかなと思いましたので、数があるときには、水分補給とか必要なときに、関露水ですよって分かるような形でお出しするというのができればいいなというふうに、すみません、これは思っただけですけど、そういうふうに思いました。
○井川典子君
 愛着があるということは分かりましたけれども、もっといろいろ考えられるかなと。観光というキーワードでこのPRをする。売るっていうことを考えなくていいんですよ、これは今。そういう売り方はしてないんですから。売っただけ赤が出るからということを局長が言われて、その調整もしている。これはPRですよ、水道事業のPRですよ、水がおいしいということのPRですよということを言われてるんだから、それをまたいろんなやり方があるんじゃないかなというふうに思いますので、これを機に観光を切り口にしてのPRというところも、ただイベントのときにぽんと置いていくのではなくて、そういったところも考えていただきたいなというふうに思います。
 それから、観光スポーツ文化部長だけに言うとまた私いつも観光スポーツ文化部長をいじめてるみたいに思われたらいけませんので、産業振興部、津野部長、どうでしょうか。先ほどのお菓子の方々も言われてますけど、地域資源促進事業、地域の資源を生かす。これ資源じゃないですか、水。どんなですか。
○産業振興部長(津野貴史君)
 御指名ありがとうございます。
 先ほど私も手を挙げたんですけども、私は田中部長と同じように、愛着があるというところで手を挙げまして、実は私どもでやっている外部の方を入れる会議のときに、以前は出してたんですね。そのときは、実はお金を払わずにもらえていた時期がありまして、それでそのときはなるべくもらって、会議のときにコースターとセットで出してて、その思いがあって、そのときにも自分も飲んでたりしたんで、すごい愛着はあって、今は正直なかなかお金がかかるんで使えないんですけども、そういった意味で手を挙げさせていただきました。
 それから、先ほどの、今後の産業振興的な部分からの関わりということでございますけども、産業振興部ということで、ちょっと私もがめついんですけども、今1本製造するのに赤が出るという話になってましたけども、先ほどの話で、付加価値を高めていくという話がございました。ですので、1つのその商品、製品を見ただけでも、付加価値を高めていけば、例えば150円、200円で売ることができるかもしれない。それは先ほどおっしゃったパッケージのこともありますし、いろんなアイデアもあります。それから、やはり下関の水ということですので、何よりも、水道事業が古くからあるという下関の歴史、ストーリーというのをその製品に乗っけるような形が取れれば付加価値が高まって、高い値段でも購入されるような、そういう売り方も可能性があるかなと思います。それと、議員がおっしゃったように、やはり下関の水というのも一つの資源でございますので、地域資源の活用促進事業というのは今ないんですけども、「おいしも!たのしも!」とかありますので、ああいったものも含めた地元の製品開発の中にコラボレーションできるのであれば、それは確かに一つのアイデアとしていいなと思います。ありがとうございます。
○井川典子君
 すごく何かやる気というか、それを感じたんですよ、私、今。局長、よかったですね。水道局だけで負わなくていいんですよ。今、産業振興部さんが言いましたので、しっかりいい企画を持ってきてくれると思います。
 いや本当、みんながそうやってこれを本当にPRしていくっていうんだったら、そのぐらいの意気込みを持って取り組んでいくということがすごく私大事だと思うんですよ。本当にこれを続けていくんだったら、そのぐらいやっていかないといけない。そして、この関露水の事業というのは役目を果たしてるんだと皆さんが思うんだったら、それはやめないといけない。そうじゃないでしょって。これ可能性大じゃないですか。今部長、すごいいいことをいろいろ言われたじゃないですか。何でもっと早う言わなかったんですか。
 それで、最後というか、教育委員会さん、子供たちどうですか。
○教育長(磯部芳規君)
 御指摘ありがとうございます。
 教育委員会としては、先ほどもありました魚食とも併せて、これからの子供たち、下関の子供たちに、今、教育理念でも、下関に愛情、愛着を持とうという取組をしておりますので、その中でしっかりと関露水についても、下関にはこんな水があるんだよということを伝えて教えていきたいと思います。SDGsの観点からも、しっかりとこの点を取り組みたいと思います。ありがとうございます。
○井川典子君
 ありがとうございますと言われてもどうなんかなと思いますけど、本当に、私もそうだったように、小っちゃいときの先生の言葉であったり、おいしいお水を飲むというところというのは、子供の心っていうのにはやっぱり響くのが大きいのかなというふうに思いますので、どういったことがいいのかというところはまた検討していただきまして、しっかりと取り組んでいただきたいなというふうに思います。
 この関露水というのは、単なる商品ではなくて、広報、防災、地域ブランド形成など多面的な可能性を持つ下関の宝であるというふうに考えて取り組んでいったほうがいいんではないかなと思います。しかし、現状ではその価値が十分に生かされているとは言い難く、工夫や戦略次第ではまだまだ大きな展開の余地があると感じております。これから先、関露水を単なる経費のかかる事業として扱うのか、それとも市民の誇りや観光の魅力、防災意識の向上につながる資源として積極的に磨き上げていくのか、市として基本的な姿勢と、将来に向けた決意というのか、決意といったら大げさかもしれないけど、私にとっては決意というぐらいの意気込みを聞かせていただきたいと思います。お願いします。
○上下水道局長(伊南一也君)
 関露水の今後、将来の取組についてお答えをいたします。
 関露水につきましては、これまで答弁いたしましたとおり、赤字の常態化などの費用面、それから広報が十分でないというPR面の課題があるというふうに認識をしております。これらの課題につきまして、費用面では、環境にも配慮しながら、より安価な製造方法を検討し、またPR面では、より効果が発揮できるように、パッケージデザインの見直し、先ほど言いました店舗との連携を行うなど、財源も含めまして様々な側面から庁内で連携して、いいものができるように検討したいと思っております。
 「あぁ!関露水」を、安心して飲める安全でおいしい水として、本市の魅力を高めるアイテムとして市内外に発信できるような取組を庁内連携して取り組んでまいりたいと考えております。
○井川典子君
 局長、強い意志を示してくださってありがとうございます。
 すぐにどうこう変わっていくのかな、どうなんかなというところもありますけれども、やっぱり取り組んでいくというところ、何でも仕掛けていくというところはすごく大事だと思ってるので、私はそれを追っていきたいと思います。何か月先、1年先にこれがどういうふうになってるのか、どういう行動を起こされているのかというところがすごく気になりますので、私も言ったからにはきちんと私も見ていく、追っていく責任を感じていますので、感じなくていいと言われるかもしれませんけど感じてますので、しっかりとまた質問していきたいというふうに思います。
 長年にわたって私もこういう要望、提案というところをやってきたところの真の心というか感じ方、考え方というのは今日理解していただけたんではないかなというふうに思ってるので、よかったなというふうに思います。
 水道料金の改定という厳しい状況の中で、関露水が赤字事業や余計な経費として市民の皆様から疑念を持たれることがあってはならないというふうに思います。むしろ、本当に下関のお水はおいしい、やっぱり水といったら下関と思ってもらえるように、また市民が誇りや安心感を感じられる存在として磨き上げていくことが大切だと思います。
 市民に愛されて心を一つにできる下関の宝「関露水」として育てていっていただきたいということを強く念願をして、ちょっとまだ早いのであれですけれども、これで私の質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。(拍手)
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