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阪本 祐季 議員
第2回定例会 6月20日(金) 本会議(一般質問2日目)
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内容
会議録
第2回定例会
6月20日(金) 本会議(一般質問2日目)
創世下関
阪本 祐季 議員
1.芝生の維持管理と効果
2.学校等の行政財産の有効利用
【下関市議会 本会議確定版】
○副議長(板谷 正君)
10番、阪本祐季議員。(拍手)
〔阪本祐季君登壇〕
○阪本祐季君
創世下関の阪本祐季と申します。よろしくお願いいたします。
〔手話を交えながら発言〕
○阪本祐季君
それでは、通告に従いまして一般質問を行わせていただきます。
初めに、芝生の維持管理等効果についてお伺いをいたします。本市の施設には、施設内に芝生を整備されている箇所が多くございます。今回の質問では、具体的な施設を例に挙げながら質問を進めてまいりたいと思います。
初めに、下関市民広場とオーヴィジョン海峡ゆめ広場についてお伺いいたします。まず、確認ですが、下関市民広場とオーヴィジョン海峡ゆめ広場の芝生化の目的をお示しください。
○総務部長(笹野修一君)
下関市市民広場は、下関市役所本庁舎整備事業におきまして、市民が親しみを持てる憩いの場として、また、まちのにぎわい創出に寄与する空間として、本庁舎敷地に整備したものでございます。
下関市市民広場を芝生化した目的といたしましては、市役所の玄関という立地を生かしまして、オープンスペースに芝生を張り、ベンチや花壇を設置することで、市民の方に市役所への親しみやすさと近寄りやすいイメージを持っていただくためのものでございます。
○都市整備部長(即席久弥君)
オーヴィジョン海峡ゆめ広場は、市制施行百周年を記念して、平成元年に整備いたしました。
当初は、広場の中心は石畳舗装となっており、主に、平日は市民の散策の場として、また、週末には各種イベント会場としても利用されてまいりました。一方で、近年、広場周辺では、マンション、オフィスビルの建設など、都市化が進み、町なかで一息つける、くつろぎの空間の需要が高まってまいりました。
このことから、より生きた緑を実感し、誰でも気軽に利用できる環境を整えるため、広場の芝生化に着手し、令和6年7月にリニューアルいたしました。
○阪本祐季君
市民広場のほうは親しみであったり、やはり市役所の玄関口でございますので憩いの場であったり、にぎわいをつくりたいという目的でございました。オーヴィジョンのほうに関しては、周りにオフィスビルであったりと都市化が進んできているということでしたので、くつろぎの空間を提供するというところが示されていたと思います。
次に、現状のそれぞれの施設での利用状況を教えていただければと思います。本市や民間の主催するイベントだけではなくて、普段の利用状況も把握している範囲で構いませんのでお答えください。
○総務部長(笹野修一君)
まず、下関市民広場の利用方法につきましてお答えをいたします。自由に使用することができる、いわゆる一般利用とそれから場所を占有して使用する使用許可での利用の2種類がございます。それぞれお答えしたいと思います。
まず一般利用につきましては唐戸周辺の保育園児が散策で利用したり、子供連れの家族がピクニックで利用したりと、人数は把握しておりませんが、市民に幅広く利用いただいていると認識をしております。
次に、占有する使用許可での利用につきましては、令和6年度の使用許可件数は63件でございまして、そのうち、芝生の使用は11件、ライブやイベントの会場、番組の撮影などに使用されているところであります。
○都市整備部長(即席久弥君)
オーヴィジョン海峡ゆめ広場の芝生化後の利用状況についてお答えします。オーヴィジョン海峡ゆめ広場は、広場を芝生化して以降、グルメフェスやビアガーデンなど新たな形態の催しが行われています。
昨年開催された馬関まつりでは、芝生の上に直接座ってステージイベントを観覧するなど、市民の皆様が緑を感じながらくつろいで広場を利用している様子がうかがえました。
また、日頃は、広い芝生ならではの親子連れの休息やボール遊びをする子供の姿が見られ、最近では小学校の社会見学の昼食会場としての利用も増えております。
○阪本祐季君
ちょっと市民広場のほうを先に触れさせていただくと、イベント利用が63件というのは思ったより使われているという印象なのですけれども、普段利用に関しては、今のお答えで言いますと、確かに保育園の子たちが遊んでる姿とか、芝生のところで蝶々を追いかけたりという姿は、この7階から実際に見えたりするのですけれども、正直あまり使われている印象はないというのが、我々議会の議会中もそうですし時期的なものも当然あると思うのですけれども、感覚としてはある中で、ちょっとそこの感覚の違いはあるのかなというところは御指摘をさせていただきたいと思います。
次に、各施設の芝の管理状況というのをお伺いしたいと思っています。資料を御覧いただければと思います。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○阪本祐季君
こちらは市民広場――市役所の前ですね、市民広場の現在の芝の状態でございます。かなり上からですので芝の状態が傷んでいることがよく分かると思います。
次のスライドを御覧いただければと思います。こちらも市民広場ですけれども、近くで撮影した写真になりますが、傷んでいるだけではなく、このように雑草がかなり生えている状態が見受けられます。
これまで議会でも、芝生化に関して維持や管理の難しさというのは、各議員からも御指摘があったところですし、コストも含めた部分で、どうなんだということも質問として多く出ていたと思います。それでも、我々自身も――少なくとも私自身は芝生化することによって、先ほどの目的にあったような、老若男女問わず多くの人たちがしっかりと集まれるような、イベントだけではなく普段利用でも積極的に利用されることを期待していましたけれども、なかなかこう、上から見ても利用されていないという印象だったり、こうやって見てみると、管理もちょっと最近大丈夫かなという印象を感じざるを得ない状況です。
なかなか先ほどお示しいただいた目的であったりというのをこの状態で果たせるのかなというところは正直思っております。維持管理といっても芝生の状況に合わせて養生や、草の除去、傷んだ芝生の張り替えであったりとか、エアレーションなど必要になってくると思いますけれども、どれぐらい定期的に行われているのか、またどのような作業を実際に行っているのかお伺いいたします。
○総務部長(笹野修一君)
市民広場の維持管理の状況についてお答えをいたします。市民広場の維持管理につきましては、毎年度、植栽整地業務といたしまして委託により業務を実施しております。
芝生に関する主な業務内容といたしましては、芝生地の除草作業、それから、芝刈り業務、これがそれぞれ年3回となっておりまして、ちょうど6月から7月までの間に1回ということで、今写真を紹介いただきましたけれども、ちょうど来週、天候の都合にもよりますけれども、実施する予定としております。それから、8月に1回、10月に1回ということで全部で年3回実施する予定としております。
また、芝生に土や砂を補充する目土掛け業務、こちらは年1回3月に、それから芝生へ肥料をまくのは年2回で、6月から7月までの間で1回、3月に1回、芝生地の散水は、梅雨時期を除く4月から10月までの間で、降雨の状況を見ながら年6回実施することとしております。
○都市整備部長(即席久弥君)
オーヴィジョン海峡ゆめ広場の維持管理につきましては、民間事業者のノウハウを取り入れ、より質の高いサービスの提供を目的に、令和7年4月より指定管理者制度による管理を行っております。
その中で、芝生の管理に関する業務は、年間で芝刈りが10回、肥料の散布が6回、芝生に土を補充する目土掛けが2回、芝の間引きが2回、除草が4回、土壌改良が2回、芝への水やりが20回となっております。
また、冬になると芝が茶色く変色するため、今年からは、冬用の芝の種をまき、利用者が年間を通じて緑の芝生を実感できるように維持管理しております。
○阪本祐季君
もちろんその規模感もあると思いますけれども、力の入り方というか、先ほどの回数だけお伺いしてもあまりにも差があるかなというのは正直感じるところです。
先ほど総務部長から除草がまだ直前なのでというお話もありましたけれども、やはり玄関口ですので、先ほどのような目的をおっしゃるのであれば、この状態というのはできるだけなくしたほうがいいと思いますし、もちろん芝の生え変わり時期の兼ね合いであったりとか、季節感とかもあって、夏に芝生があっても、どうしてもあそこは影がないところなので、暑くて、なかなか利用される方も少ないのではないかなと思う中で、やはりこの春先から初夏にかけてのこの時期というのが一番天候的にもいい時期で、でも芝がこの状態といったらなかなか使われないのだろうと思いますので、その辺り専門的なところはちょっとわかりませんけれども、タイミングとかも考えていきながら、目的に沿っているかどうかというのをしっかりと考えていただいて、整備等をやっていただけたらと思います。
もちろんそのコストの問題――維持管理のコストの問題もありますし、コストに対して望んだ効果が実際得られているのかというのをしっかりと見ていただいて、達していないなら違う手法というのも考えていただいていいと思いますので、別に芝生を残せというわけではなくて、そういったところも考えていく必要があるのじゃないかなと思いますのでぜひ、ここの御検討をお願いいたします。
先ほどシェイドの話――影の話をしましたけれども、こちらのオーヴィジョンのほうも同じだと思いますので、なかなか普段利用を考えたときにオーヴィジョンのほうは特にオフィス街になる。都市化が進むからくつろぎのところをというところで、整備されているのであれば、やはりこの影がないというのが、真夏になればなるほど、暑くなればなるほど、利用が減っちゃうんじゃないかなと思いますのでその辺りも、利用状況を見ながら、ぜひ御検討いただければと思います。
また、オーヴィジョン海峡ゆめ広場のほうはもちろんそのスケールメリットもあって、大きなイベントを開きやすいというところもありますし、また、これからPark-PFIのほうも、再度進められるのかなと思いますので、芝生化した目的がしっかりと達成されるように両施設に関しまして整備含め御検討いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、スポーツ利用される施設の芝生の管理状況についてお伺いいたします。ここではセービング陸上競技場と乃木浜総合公園天然芝グラウンドに絞って質問させていただきます。
初めに、セービング陸上競技場の維持管理の状況を教えてください。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
セービング陸上競技場は、指定管理者である一般財団法人下関市公営施設管理公社が維持管理を行っておりますが、スポーツに適した高さに維持するための刈り込み、生育をコントロールする施肥作業、水やり、土壌の通気や排水を良好に保つため、芝に穴を空けるエアレーション、芝生の根の成長を促すため床土を改善する目土作業、あと雑草の除草などが主な業務となりまして、令和6年度の芝生にかかる管理費、これは約600万円でございました。
○阪本祐季君
ちょっと資料を御覧いただければと思います。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○阪本祐季君
こちらは、本年の5月25日に開催されました、FCバレイン下関が山口県代表として出場した、天皇杯1回戦の際の写真でございます。天皇杯という国内のサッカーの中でも大きな大会ですが、その会場にしては、よくアップして見ていただければと思いますけれども、芝生が傷んでいる様子がこの写真からも分かると思います。実際ちょっと透明なのでまだ分かりにくいかもしれませんが、近くで見るとかなり凸凹な箇所があり、イレギュラーが起きるなど、プレーに影響が出る状態でした。
また、5月18日にはJ2リーグの「レノファ山口」バーサス「モンテディオ山形」の試合も開催されましたけれども、バレインの試合もレノファの試合も両試合ともに、今回予算計上されている、下関陸上競技場施設整備コンサルティング業務で挙げられている電光掲示板がないことであったり、スタンドや芝生の状況についての苦言が、SNSや各チームの掲示板といったネット上に多く上げられていました。
また、対戦相手のチームからも、試合の運営に携わった方々に多くの苦言が寄せられたと伺っております。この状況を市として把握しているのか、この点をお伺いいたします。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
議員御案内のとおり、5月18日と5月25日、レノファ山口のホームゲームと、あとFCバレイン下関の試合が開催をされました。試合は、ファンの皆様の温かい御声援によりまして両試合とも地元チームが勝利を重ねましたけれども、開催後、観客からは、「芝の生育がまだらでピッチのコンディションが悪いのではないか」という声や、プレーを行ったチーム関係者から「ピッチの状態が悪くプレーがしづらかった」というような様々な御意見をいただきました。
今回、レノファ山口FCのホームゲームの開催時期が、Jリーグの日程調整の都合上、例年の秋と異なる5月の開催となりました。良好な状態で開催を迎えられるように最善を尽くしたのですけれども、日程及び天候の影響で、芝生の生育状況等開催までに十分には整いませんでした。
来シーズンの開催予定は未定でございますが、本年の状況を踏まえて、日程の変更によらず、良好な状態でゲームの開催ができるよう芝生の管理に努めてまいりたいと考えております。
○阪本祐季君
かなりソフトには皆様に苦言がありましたという言い方をしましたけれど、ネット上ではかなり辛辣に書かれていました。「Jリーグの試合をここでやる必要があるのか」とか、「このレベルでプロの試合ができると思うな」とかかなり辛辣な言葉で書かれているのは、実際にありました。
実際それを見て、一市民としてもちょっと恥ずかしいというか、市の施設ですから、議員として何でこれを言っていなかったのだろうというところも、お恥ずかしいところはありましたし、実際、この施設自体が、JFA日本サッカー協会のホームページにもしっかり掲載されている中で、もう下関と言えば、セービング陸上競技場なんだと――サッカーと言えばですね――というふうになっている中で、これはなんだと思われたのもちょっとショックだったなというところは思います。
また、ちょっと違う視点ではありますけれども、あれだけ苦言が呈されると、ちょっとネーミングライツをしていただいている企業にも、正直失礼だなとも思いますので、その辺りも考慮して、次の試合が開かれるであろう際には、そのタイミングで、きれいな場所が提供できるように、ぜひ御検討いただければと思います。
J2のレノファ山口のメインのホームグラウンドである維新みらいふスタジアムでも、グラウンドの水はけが悪く、芝の下の土が経年変化で固まったことで、排水不良を引き起こしたというところで、根腐れが起きてセービング陸上競技場のような凸凹な状況があったそうです。そういった状況を解消するために昨年度末に山口県のほうがシーズに間に合うように修繕をしたということでニュースにも上がっておりました。維新みらいふスタジアムでも当然、定期的な維持管理が行われている中でも工事を行って何とかグラウンドコンディションを保っている中で、もちろん年1開催というところは正直あるのですけれども、Jリーグ開催ができる状態を何とか本市のセービング陸上競技場も果たしていってほしいという思いがあります。もちろんラグビーなどの球技もできると思いますし、実際そういったプロを誘致してやろうという気があるのかどうかも含めて、この施設を、そういったプロリーグであったりプロを誘致するに値する施設として整備することを考えているのかどうか、お伺いできればと思います。
○観光スポーツ文化部長(田中一博君)
セービング陸上競技場における興行は、年1回のレノファ山口FCのホームゲームの開催にとどまっているというのが現状でございます。こうした現在の利用状況や利用形態、これを改善していくことが当面の課題と考えておりまして、並行して、プロ興行の誘致を進める上での施設水準の向上についても、検討する必要があると考えております。
そこでセービング陸上競技場におきましては最先端技術を活用した次世代型スポーツ施設を象徴する大型映像装置の導入と、今後の施設改修、管理等を含めた有効活用について、調査検討のためのコンサルティングの業務を、その実施について今議会の補正予算で御審議をいただいているところでございます。
○阪本祐季君
今の御回答に対して言いたいことはいっぱいあるのですけれど、最後ちょっと触れさせていただきますので、次に乃木浜のほうのお伺いさせていただいて、比較をしながら、最後、要望させていただきたいと思います。
次に、乃木浜総合公園の天然芝グラウンドについてですけれども、資料を御覧いただければと思います。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○阪本祐季君
こちらは6月15日に乃木浜総合公園で開催されたFCバレイン下関の試合前の様子です。シーズン当初の冬芝のときは少し状態が心配なところがあったのですけれども、非常にきれいに整備されており、ピッチ自体も試合前に水をまくことで、やわらかい状態が保たれていたというところでございました。
先ほどの質問と同様に、乃木浜総合公園の天然芝グラウンドについて現状の芝生の維持管理の状況を教えていただければと思います。
○都市整備部長(即席久弥君)
乃木浜総合公園は、市東部の市街化が進む中、市民に自然との触れ合いを提供し、スポーツレクリエーションの場となる総合公園として整備し、その中でサッカーコート2面がある天然芝グラウンドは、平成14年4月に供用開始しました。
供用後、サッカーやラグビーのグラウンドとして、少年を含めたアマチュアの大会や練習など、主に市民に使用されております。
グラウンドの維持管理ですが、オーヴィジョン海峡ゆめ広場で行っている通常の芝生の維持管理に加えて、冬にも競技が行われるように、冬芝の種まきを行っているほか、利用により傷んだ芝の補修や枯れた芝の除去、土壌改良など、年間を通じて競技が行えるよう、より専門的な維持管理を行っております。
維持管理の費用についてですが、天然芝グラウンドにおける令和6年度の維持管理費用は約3,000万円でございます。
○阪本祐季君
2面、乃木浜の場合はあるので、もちろんセービングの1面よりもお金がかかるのは分かるのですけれども、セービングが片や600万円、乃木浜は3,000万円、単純計算で2で割ったとしても1,500万円かかっているということで、全然お金のかけ方も違うなというのは率直な印象でございます。
先ほどお伺いしたセービング陸上競技場に関しましては、陸上競技の場所だというところの役割が強くて、球技に適した状況でないのかなというところは感じております。
また、別の指摘になりますけれども、競技別に見ても、子供から大人まで多くの競技人口を誇っているサッカーですけれども、本市は歴史的背景もあるからなのか、現状は、サッカーよりも競技人口の少ない野球のほうが報道に出る回数であったり、施設の数であったり、整備の状況というのも充実しているんじゃないかなと感じているところであります。
それを含めてここでお伺いします。今回、政策予算にも計上されている乃木浜総合公園の整備事業で、第1期整備エリアの更新に係る計画を作成とありますけれども、芝生の維持管理やスタンドの在り方などの検討がされているのかどうか、お伺いいたします。
○都市整備部長(即席久弥君)
乃木浜総合公園では、第1期整備として、天然芝グラウンドのほか、野鳥観察所、親水池、遊具広場などの施設がありますが、整備後20年以上が経過し老朽化が著しいことから、各施設の状況を調査するとともに、公園利用者や市民の意見を伺いながら、更新が必要とされる施設について、基本計画を作成し、乃木浜総合公園のさらなる利用促進を図ってまいります。
○阪本祐季君
資料を御覧いただければと思います。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○阪本祐季君
こちらは岩手県の盛岡市にある、いわぎんスタジアムというスタジアムの上空写真です。昨年までJ3で戦っていた――残念ながらちょっと降格をしてしまったのですけれども、グルージャ盛岡のホームグラウンドでございます。
乃木浜総合公園の天然芝グラウンドと同様に2面ありまして、中央にスタンドがあるというような状態です。中央にあることによって、グラウンドコンディションのいいほうを試合で使って、片方は養生するというような、大変効率的な作りになっているわけであります。
また、スタンドの1階部分もロッカーはもちろん、室内でウォーミングアップできるように人工芝が敷かれてあって、そのスタンドの両端に芝刈り機であったりとか、そういう芝の管理に必要な機材の倉庫があるという状態でありました。
ちょっと細かいところではあるのですけれども球技専用グラウンドであるため、やはり選手はスパイクを履いて、このピッチの中でアップをします。なので、要はプレーが行われる線の外でウォーミングアップを行うのですけれども、やはりどうしてもそこを何度も往復したりするので、芝が傷みやすい状態になるところをここだけを人工芝にして、実際試合が行われる線の中に関しては、天然芝で行っていると非常に考慮された構造になっておりました。
今回芝生に、かなりフォーカスして質問してまいりましたけれども、乃木浜総合公園で言えばスタンドから向かって奥側のグラウンドというのがスタンドからどうしても遠くて利用しにくい状況なのかなと思います。せっかく施設として2面確保されているところというのは、実際、全国的にもあまりないところだと思いますし、そういった利用しにくい状況というところ、また維持管理の経費がかかってしまうというのは、利用しにくい中でそちらにも経費がかかってしまうというのはもったいないかなと思っております。
これらを改善するために、当然そのランニングコストがかかってきますので、イニシャルコストはかかったとしても、維持管理が容易になるように、よりよい下地の改修であったり、水をまくのが楽になるようにスプリンクラーなどの設置、そういったところも結果的にある程度長期的なランニングコストの軽減につながってくると思いますが、ぜひ今議会で補正予算が計上されている第1期整備エリアの更新に係る計画などに盛り込んでいただきたいと考えておりますが、この点についてお伺いいたします。
○都市整備部長(即席久弥君)
乃木浜総合公園の天然芝グラウンドにおける今後については、これまでと同様、サッカーやラグビーなどを目的としたグラウンドとして維持管理を行ってまいりますが、令和8年度からは指定管理者制度を予定しており、特に天然芝の管理につきましては、利用状況も考慮の上、指定管理者と連携を図ってまいります。
なお、天然芝の品質向上のために、先ほど御提案いただきましたスプリンクラーの設置などは大変有効な設備であると考えておりますが、新しい設備導入については、設備投資とそれに伴う維持管理の低減の有無など、コスト面の検証が必要と考えております。
なお、第1期整備エリアにおける更新計画施設については、先ほど答弁させていただいたとおり、各施設の状況を調査するとともに、公園利用者や市民の意見を伺いながら、更新が必要とされる施設について進めてまいりたいと考えております。
○阪本祐季君
ぜひ前向きに、もちろんスプリンクラーであったり、導入して本当にランニングコストが軽減できるのかというところの検証はしっかり行っていただいた上で、ぜひ導入できればうれしいなと思っているところであります。
もちろん芝生自体が維持管理に経費がかかるものだからこそ、ただ造って終わりではなくて、市としてどこまでのものを造るのか、費用対効果を意識した視点であったり、イニシャルコストであったり、ランニングコストの両面をしっかりとバランスよく考えて今後の施設整備を行っていただきたいと思います。
最後に、両施設の所管ですけれども、観光スポーツ文化部と都市整備部で異なるのですけれども、やはりスポーツ利用というのがメインな以上、その施設をどういう施設にしたいか、例えば国体などを呼ぶためにこういう会場にしてくださいと、このクオリティーにしてくださいとか、市民にプロスポーツを見せたいんでこのクオリティーで整備したいのですというような部分に関しては、観光スポーツ文化部がしっかりイニシアチブをとっていただきたいなと思っています。
よく言われますけれどスポーツの政策については、よく「する人、観る人、支える人」が重要だと言われます。現状維持が正直ずっと続いている状態で、現に今回のような苦言も出てきているわけです。これらの施設に関して、特に観光スポーツ文化部がどういった施設を整備して、市民の方々にどういうものを提供したいのかというビジョンが今のままでは見えない。プロを1試合しかしないからちょっと予算をかけるのはみたいなところしか見えていないのです。
なのでこの部分に関してはしっかり、スポーツ推進計画等々もつくっていらっしゃるのですから、それからさらに具体的なところとして落とし込んでいただいて、どういった施設整備をしてどういったものを市民に見せたいのか。市民にどういうふうに利用してほしいのかというところをしっかりとビジョンとして示していただければ、我々も納得する部分が出てくると思いますし、安心して見守ることができますので、ぜひその部分、頑張っていただければと思います。そのことを申し上げて、次の質問に移らせていただきます。
次に、学校などの行政財産の有効活用についてお伺いをいたします。下関市立学校適正規模・適正配置基本計画で合併が進んでまいりました。一方で、本来同時に考えられるべき、廃校だった学校の利用は進んでいないという現状があります。
本市として現状の取組の状況と課題は一体どこにあるのか、お伺いいたします。
○教育部長(門田重雄君)
学校統合に伴う廃校の利活用につきましては、下関市立学校適正規模・適正配置基本計画において、全市的な行政需要を踏まえた上で、保護者や学校運営協議会の代表者等から示された意見を参考とし、施設や地域の状況に応じた利用や処分を関係部局と連携し検討することとしております。
現状といたしましては、地域の御意見を伺い、具体的な利用方法等を検討するとともに民間事業者等から個別に御相談があった場合には、利用目的等をお伺いし、施設の状況等を御案内しているところでございます。
しかしながら、学校は建物、保有面積とも大きく、老朽化が進み耐震性がない場合も多いほか、都市計画法に基づく用途地域などの条件もあり、転用が難しい状態にあります。
また、売却や解体を行う場合にも多額の経費が必要になるといった課題も抱えております。
○阪本祐季君
今、ざっくりですけれども老朽化のこと、耐震、用途地域の変更であったり、売却などの課題が示されました。本市では、これまで少子化を背景に児童生徒が少なくなった学校を対象に統廃合を進めてまいりました。子供たちが、一定規模の集団の中で育って、その中で集団行動であったり、また、教育の多様性の確保というところを考えると統廃合に関しては十分理解できるのです。
一方で、地域の中の学校施設を考えたときに、本市の中で廃校となった学校で廃校利用としてモデルケースとなるようなところというのがいまだになく、そういった利活用がされていないという現状があります。各地域の特徴や学校の立地環境、また、先ほど課題で示された耐震の部分であったりとかをしっかりと分析し、本当に必要な施設として官民を問わない利活用というのが進むことが理想的だと思いますけれども、現在、個別に活用計画がある学校というのはあるのでしょうか、お伺いいたします。
○総務部長(笹野修一君)
廃校の利活用の計画ということで、他の用途に転用が決定しているもので言いますと、旧内日中学校でありましたり、旧豊北第二中学校ということになります。そのほかにつきましては、具体的な活用計画、こういったものが定まっておりませんけれども、各施設の存廃や複合化、集約化、譲渡などの方向性につきましては、昨日の星出議員の質問にもお答えしましたけれども、「公共施設の適正配置に関する方向性(中期)」の中でお示しをしているところであります。
方向性(中期)におきましては、学校施設につきましても、下関市立学校適正規模・適正配置基本計画を踏まえながら、学校統合により廃校となりました施設の処分または利活用の方向性を示しているところでございます。
その方向性に関して申し上げますと、耐震性のある廃校につきましては、近隣の公民館や支所、老人憩の家などの機能を閉校後の学校施設に移転し、複合施設として、新たなまちづくりの拠点として利活用していきたいとしております。
○阪本祐季君
今のお話で複合施設化の話がありました。けれども最初の、その豊北であったりとか――豊北の小学校に統合されたのが、記憶の限りで恐縮ですけれども令和2年の4月だったのではないかと思っております。それから考えるともう約5年、今回の学校適正規模・適正配置の基本計画が一番初めにスタートして、それから実際に統廃合が進んでいって、初めになったのがたしか豊北小学校だったと思うので、豊北小学校について集約するとなった中で、もう5年目を迎えていると。そこから数えればですね。という中で、途中、いつだったですか、統廃合の話の流れの中で同時に検証されていたと思うのですけれども、農林だったと思うのですけれど陸上の養殖の話が実際に上がっていたり、実証実験が行われていたと思うのですけれども、そういったところ、すごく過程としては情報として我々にも入ってきていましたし、でも結果、先ほど一番初めにお伺いした課題があって、なかなか形にならなくて、ちょっと最近は変に落ち着きすぎてそういった形ができていくような気配も、ちょっと見えなくなってきているなという感覚がございます。
もちろん教育委員会が中心となってこれまで学校の適正規模・適正配置に取り組んでこられて、実質、統廃合が完了するまでの地元説明会であったりとか、保護者の方々への説明といった仕事が終わった後、教育委員会の所管の行政財産として廃校になっても残るわけですけれども、では、廃校の跡地利用となると、正直教育委員会の職務かと言われると、私からすると疑問符が残るところであります。
また、公共施設マネジメントに取り組んでいるということで、先ほど御答弁いただきましたけれども、総務部がやるのかと言っても、官で言えば、どこの部署が利用可能性があるかとか――先ほどの複合施設のお話もありました。庁内での調整ができるというところだけで言えば、もちろんできると思うのですけれども、では民間の手を挙げた企業が実際に利用するということを検討した場合、先ほどの都市計画用途地域のお話もありましたし、もちろんその法的な部分のクリアというところも出てくると思います。そういったところの補助であったりその窓口に、総務部が果たしてなるのかというと、またこれも違うと思うのです。
こういった観点から見ても、廃校の利活用というのはある程度部局横断的な会議体を作る必要があると思いますけれども、その検討はなされているのでしょうか、お伺いいたします。
○総務部長(笹野修一君)
未利用の財産の処分ということでの横断的な会議体ということで御質問いただきました。こちらは、廃校に限らず、未利用財産の処分または利活用を検討する部局横断的な会議体ということで、令和3年の8月、かなり前になりますが、未利用財産検討委員会、こういったものを設置をしております。
当委員会は、副市長を委員長といたしまして、庁内関係部局により組織されたものでございまして、これまで97施設の処分または利活用について検討し、そのうち27施設につきまして、売却と判定いたしまして、2施設につきましては公用転用とするなど利活用に向けた方向性を示しております。
廃校となった施設につきましても、庁内から利活用に向けた事業計画や新たな処分方法導入の提案があった場合には、当委員会において、それぞれの知見、立場から検討を加えていくとしております。
○阪本祐季君
未利用財産の検討委員会のお話がございましたけれども、学校については特に具体的な方向性というのは示されていないという御答弁でよろしかったですか。
○総務部長(笹野修一君)
それについても廃校となって、一応検討の中には加えてはおります。
○阪本祐季君
次の資料を御覧いただければと思います。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○阪本祐季君
こちらは文部科学省が作成している「廃校活用事例集 未来につなごう みんなの廃校プロジェクト」の中から抜粋したものであります。この資料には、文部科学省が、実際に使いやすい使いにくいは別にしても、いろいろな市町で行われてきた廃校の跡地利用の活用方法であったり、どういう活用がされてきたかというところの例がいろいろ示された中で、実際の制度紹介がここでされているわけであります。
ここにも記載があるように、ちょっと上の段ですけれども、廃校活用を促進するために財産処分について国庫納付金を不要とする制度を設けるなどの措置が示されております。
本市の廃校の利活用については、この資料でいうと、ステップ1から5まであるのですけれども、どこでつまずいているのか、先ほどと同じお答えになるかもしれませんが、お伺いいたします。
○教育部長(門田重雄君)
廃校活用に関する手続について、御案内のございました文部科学省の廃校活用事例集では、ステップ1の「活用方法の検討」、2の「情報発信」、3の「提案内容の検討」、4の「活用の決定」、5の「財産処分」まで5つのステップが示されております。
現在、一部の廃校物件について、本市のホームページの「市有財産の売却・貸付け」のサイトで情報発信を行っているところですが、活用のステップで申しますと、初期段階の活用方法の検討が思うように進んでいない状況にあると考えております。
○阪本祐季君
少し視点を変えて質問させていただきたいと思います。廃校となった学校はもちろんなのですけれども、現状稼働している学校でも、学校によっては公共施設マネジメントの観点から見て、跡地であったりとか空いている部分というのを、違う形で活用することも可能なのではないかなと――民間に貸し出したり、そういったところも考えていく必要があるのではないかなと思っています。
ちょっと例を挙げますと、私の母校でもあります東部中学校ですけれども、近くにある小学校であったり、公民館、駐車場に限りがあるので、小学校の運動会であったり、公民館での文化祭などイベントがあるときには、正門付近の空き地を駐車場として開放しています。
もちろんイベントがセービング陸上競技場であるときの向山小学校と同じような使い方になるのかなと思うのですけれども、東部中学校の場合は、山を含めて敷地が相当広く、常態的に使用されていない敷地があったりするので、そういった整理を行えば、この公民館の利用などにもつながるのではないかと思いますし、学校として管理する面積も減ってくるのではないかなと思います。
実際に使用されていない、今申し上げたようなスペースなどを地域の需要に合わせた整理を行っていくことをすることで公共施設マネジメントの観点からすると、一つの手助けになるのではないかと考えるのですが、その辺りの検討はされていないのか、お伺いいたします。
○教育部長(門田重雄君)
行政財産は、用途または目的を妨げない場合で、公益上必要なときなどは使用を許可することができます。また、建物や敷地に余裕があり、用途または目的を妨げない場合には貸付けをすることもできます。
廃校につきましては、利活用の提案があった際には適宜状況に合った対応を検討してまいります。
なお、学校として機能している場合につきましては、学校機能の維持と児童生徒の安全確保が最優先であることから、民間事業者の利活用については課題があるものと認識をしているところでございます。
○阪本祐季君
今回、なかなか正直進捗が見えていない廃校の利活用について質問をさせていただきました。誰か利用しませんかというような、待ちの姿勢というのがちょっと、ここ最近はその姿勢に見えてしまっていましたので、地域の需要であったりとか、立地の特性、先ほどお話しいただいた課題のような部分をしっかりと整理していただいた上で、本市全体の中でここの部分は、こういった館の利用であったりとか、民間の方々にこういう施設として利用していただきたいのですというような、ある程度の大枠で構いませんので、そういった枠組みを示すことで、企業も手を挙げやすくなるのではないかなと思います。
そういった積極的な姿勢というのを行政側が見せていく必要というのがあると思いますけれども、現時点で考えている今後の展開を教えてください。
○総務部長(笹野修一君)
本市では、公共施設マネジメントの推進とともに、「未利用財産の処分及び利活用に関する基本方針」、こちらを策定しておりまして、積極的な譲渡の検討、貸付けによる、有効活用、積極的な情報公開などを基本原則として掲げ、未利用財産の利活用に取り組んでおります。
なお、廃校につきましては、未利用財産利活用需要調査、こちらを実施しまして、廃校の利活用の可能性を調査したところでございますが、先ほどもありましたけれど学校施設は規模が大きく、耐震性や老朽化などの課題があることから、具体的な利活用には至っていない状況でございます。
しかしながら、廃校を放置しておくことは、公共施設マネジメントの観点からも、大きく見ますとまちづくりの観点からも適当ではないと考えております。このような状況を打開するには、これまでの手法にとらわれない発想でありましたり、切り口の必要性を認識しておりまして、そのような考えの下、関係部局との連携を図り、民間活用の導入も踏まえた検討を、未利用財産検討委員会をはじめとしました、庁内横断的な組織の中で進めてまいりたいと考えております。
○阪本祐季君
目に見えて進捗が分かるように進むことを期待しているところであります。やはり最後に申し上げておくと、ずっと、るる御答弁をいただいた中で、耐震性の話であったり、もちろん年数がたっているからそれをさらに耐震工事をして貸し出すというようなコストをかけるところがなかなかハードルとなっているのではないかなと思いますけれども、その辺りも、ではこのエリアはこういう可能性があるのではないか、ではそうやって耐震性まで、ちょっとお金はかかるけれども、整備をした上で貸し付けようというようなところまで深掘りをされているかというと、ちょっと正直されていないと思っています。
ぜひその辺りも含めた検討をしていただいて、使われていない学校が少しでもこの市の財産になるように、御検討いただくようにお願いを申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
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