録画放映

第2回定例会
6月19日(木) 本会議(一般質問1日目)
創世下関
星出 恒夫 議員
1.公民館の空調設備の実態と今後の対策について
2.吉母小学校閉校後の跡地の有効活用について
3.クマの実態と対策について
【下関市議会 本会議確定版】


○議長(林 真一郎君)
2番、星出恒夫議員。(拍手)
〔星出恒夫君登壇〕
○星出恒夫君
創世下関の星出恒夫です。よろしくお願いします。
〔手話を交えながら発言〕
○星出恒夫君
それでは初めに、空調設備の質問をさせていただきます。まだ6月ですけれども、今テレビでは熱中症警戒アラート、熱帯夜、救急車で搬送、高齢者死亡など、今日の山口県のニュースでも、気温が高いということがかなり伝えられていました。異常な状態の中で、子供たちや高齢者にとっては、危険な暑さに対する対策も様々伝えられている状況が今あるかと思います。そうした中で、公民館の空調設備の実態をちょっとお尋ねいたします。
 まず初めに、市内に公民館が何館あって、全て空調設備が整備されているかをお尋ねいたします。
○教育部長(門田重雄君)
本市が設置しております公民館は33館あり、全ての館に空調設備が整備されております。
○星出恒夫君
全ての施設で空調が整備されていることは、非常にそれはよかったかなと思いますし、今学校にも、何年か前に一斉に整備されましたし、また、特別教室、それからこども園の遊戯室にも整備されるということで、昨今のこの地球温暖化を考慮してのことということで、素早い対応には大変感謝をいたします。ただ、現時点で空調設備が故障しているのは何館あって、部屋数としては幾つあるかをお尋ねします。
○教育部長(門田重雄君)
空調設備が故障している――これには効きにくいという形も故障として数えておりますが、その公民館及び部屋数でございます。公民館33館中14館、その室数は346室中27室でございます。なお、この数字には支所併設館における支所部分も含んでいるところでございます。
○星出恒夫君
数字にすると、かなりあるという印象がちょっとあるのですけれども、故障しているということで、家庭でも結構、最近の電化製品で10年ぐらいと言われていまして、結構破れたりして修繕とかもあるかと思うのですけれども、使用頻度か手入れによると思うのですが、機械だから当然故障はするわけですよね。
それで、家庭では恐らく故障したら基本的にすぐ、今はもう大体、買換えというか取り換えますよね。単純に修繕していたら、直るまでにいつになるか分からないからということで、そういった状況はちょっとあるかと思います。ちなみに長いところで故障してどのぐらい経過しているかをお尋ねします。
○教育部長(門田重雄君)
最も長期にわたるものといたしましては、令和3年に故障した空調設備がございます。
○星出恒夫君
令和3年と言うとかなりたっているので、そこの館がどういう利用状況なのかというのはよく分からないのですけれども、ちょっと理解に苦しむところがあります。先ほど言いましたように、今の時代、故障したらすぐに取換えとか最悪緊急修繕とかあるかと思うのですけども、市役所の場合でも業務用のエアコンとか、あまり故障したというのは聞いたことがないです。故障したらすぐに対応しているのかもしれませんけれども。
最近の暑さというのは、もう御存じのように半端ないじゃないですか。そういう中で、高齢者とかだったらもちろん命に関わるし、もし支所とかだったら部屋だけではなくて、フロアのエアコンが故障するということも非常に大きいというか、結構長く手続にかかったときに、あるかと思うので、たしか部屋とフロアの系統があるかと思うのですね。その辺で、非常にちょっと疑問な感じがちょっとするのですけれども、基本的な話として、故障したという報告があって、その後の対応がどのような流れになっているかお尋ねします。
○教育部長(門田重雄君)
まずは現地で状況を確認いたします。修繕の手法、費用等の把握を行っておりまして、その結果、修繕が可能な場合につきましては直ちに修繕を行います。また、予算確保や部品調達が必要な場合につきましては、予算確保等を行った上で速やかに修繕を実施いたします。なお、大規模な改修が必要な場合につきましては、公民館の個別施設計画等に沿いながら、計画的に更新や改修を行ってまいります。
○星出恒夫君
今最後に個別施設計画と言われましたけれども、私はもう前々から個別施設計画を早くつくったほうがいいと言っていたのですけど、個別施設計画は最近できたと思うのですよね。これ本当できてよかったなと思いますし、それがまた財源的にも有利になるのではないかと思うのですよ。
それはよかったのですけれども、ただ、その個別施設計画を見ていませんけども、恐らく平準化というか年次的なものがあったりするのではないかと思うのですよ。ただね、ちょっとこの優先順位というのが私には理解できないというか、市役所全体の予算について優先順位というのは理解できるのですよ、当然限られた予算だから。
ただ、この地球温暖化によって今の異常気象、特別気象の中で――調整がつく場合はいいのですよ、今部屋の利用がないとかね。そういった場合はいいのだけれども、仮にでも空調が故障した部屋を利用するというのは私は考えられない。実際にあるはずなのですよ。空調がない部分もやむなく利用しているという実態を私は確認しているので。そういう意味で、空調の優先順位とはいかがなものかなと私は思います。
標準的に、予算がついて設計、入札、契約等の手続とか工事ということと思いますけど、どのくらいで復旧すると想定されていますでしょうか。
○教育部長(門田重雄君)
条件により異なりますが、比較的大規模な修繕を想定した場合、まず設計に3か月、業者決定までに2か月、工事の施工に5か月程度必要と考えております。
○星出恒夫君
設計に3か月で入札、契約とかの手続とかもあったりするかと思うのですけども、要するに、当初予算では夏には間に合わないということだと思うのですよ。夏のエアコンのときにね。ましてやこの6月からもう暑いわけですから、30度を超えていますから。
去年も地方気象台のデータを見てみると、6月は30度を超えているのですよね。全部ではないですよ。それだったら、なぜ補正予算で対応しないのかが私は疑問なのですね。9月補正で対応したらいいじゃないですか、分かるわけですから。
昨日もちょっとそれこそある館で、4月に故障したという話がありまして、それは緊急的に対応していただけるということをちょっと今確認はしたのですけれども。計画的にしないといけない。財政部からすると、平準化というのはあるのかもしれないけど。
私はこれに関してはお役所的というか、ちょっと何度も言いますけれども、昨今の異常気象、人の命に関わることは最優先してやるべきだと思います。もちろん簡易修繕できるものはそれでもいいと思いますし、例えばよそから持ってきて、代替えのものを使う。そういうものは、結局は緊急措置だと思うのですね。
実際に今まで故障して空調が修繕されない場合は、どのような対応をしているのでしょうか。
○教育部長(門田重雄君)
空調の使用が必要な時期、この時期に使用申込みがあった際は、空調設備が故障していることをまず説明をするとともに、利用する部屋の振替を提案させていただいております。やむを得ず空調設備が故障している部屋を使用する場合につきましては、扇風機や冷風扇、ストーブ等を使用し対応しております。
○星出恒夫君
そこなんですね、私も実際に声を聞いています。冬は結構OKみたいですね、暖かくて。夏は駄目みたいですよ、夏は。扇風機は大体、家庭でもエアコンのサブ的なもので使う場合はあるけれども、冷風扇が結構、冷風扇でも大きな音がするみたいですね。それでちょっとあり得ないと。これはやはりやめたほうが、私はいいと思います。
フロアもどうなのかなと思って、たしかフロアが故障しているところがあると思うのですよ、フロアがね、支所のところで。そういったところも冷風扇――もしかしたらフロアとかは冷風扇とかでもいいかもしれない。ちなみに、冷風扇というか、扇風機とか暖房器具とかは、どのぐらい今生涯学習課にあるのでしょうか。
○教育部長(門田重雄君)
空調設備が故障している場合に使用する冷暖房器具の所有数でございますが、扇風機を7台、冷風扇を2台、ストーブを8台、ファンヒーターを6台所有しております。
○星出恒夫君
思ったよりもあると思うのですけれども、緊急的にどうしても、あれですよね。今は故障していなくても、急に故障して、サークルが予約できないときとかがあるときに、どうしても使用せざるを得ない場合が出てくるのかなと思うのですよ。
そうしたときに、私は冷風扇ではなくて、スポットクーラーかスポットエアコン、それも、私も専門家ではないのであれなのですけど、検証する必要があると思うのですけど、音が静かなものがあるみたいなのですよね。それじゃないとやはり今の時代――これは最低レベル、本当はよくないのだけれども、特に部屋の場合は冷風扇は駄目みたいですよ。広いところならいいけど、というのをちょっと見たので、それをよく調べてもらって、音の静かな、水を入れなくてもいいような、そういったスポットクーラーを検討してほしいなと思います。
先ほど言いましたけれども、冬はある程度ファンヒーター等で、着込んでくればもしかしたら大丈夫なのですけど、夏は無理なので。基本的に部屋の温度でやはりある程度管理していくべきだと思うのですよね。特に夏とか冬とかね。それで、室温とかを検証したことはあるのか、基本的に温度計があるのですか。
○教育部長(門田重雄君)
何度で部屋を使う、使わないという、具体的な室温の基準は設けておりません。繰り返しになりますけれども、特に気温が高くなる時期の使用につきましては、その旨を説明して、部屋の振替などで対応をさせていただいているところでございます。
○星出恒夫君
室温の基準はあってもいい、あるべきだと思いますし、故障したままに今――平準化か何か分からないですけど、今しているわけではないですか。そうすると、利用状況からして説明をする。それで納得いいただければいいけど、そうはいかない場合が絶対あるのですね。
だから、さっき言いましたように、能力の高い、音の静かなスポットクーラーなのですけれども。それと室温の検証はやはり絶対必要と思いますし、御存じと思いますけれども、今年の6月に労働安全衛生規則が改正されて、これはちょっと違うあれになるけど、職場における熱中症対策が強化されたということがね――御存じと思いますけど、そういう時代になってきて、今結局あれですよ。実を言うと、産業革命から地球温暖化が始まっているのですね。僅かずつ上がってきてこれは止められないですよ。
結局あれでしょう、今二酸化炭素を含む温室効果ガスを2050年までにゼロにする。これはできないですねきっと。日本だけではなくてほかの国を見ても。そうするとこれは避けられないので、だんだん今から悪化してくるのではないかと思うのですね。そういう状況をしっかり考えていただきたい。
次に、長府東公民館の空調設備は以前から故障していて、私自身も使って、いつも申し込んだら1階の図書室になるのですよ。別に図書室で問題がないのだけれども、視聴覚室が今使えないという状況があると思うのですけど、どういう状況かをちょっとお願いします。
○教育部長(門田重雄君)
長府東公民館の、空調が故障しておりました講座室につきましては、令和6年度に修繕を完了しております。現在、視聴覚室の空調が故障しておりますが、部品の供給が終了しているため、修繕できない状況となっておりました。
今年度、他の公民館で空調設備の改修があり、取り外した部品を再利用する形で修繕を行う予定としておりまして、令和7年度中には修繕が完了する予定でございます。
○星出恒夫君
7年度中ということは、今年の夏は駄目ということですよね。それで、緊急的に、さっきも言いましたけど、これは一時的なものですよね。また、これはそう長くもたないと思うのですよね。
だから、また、新たに設備をしていくとか、それともう一つ、たしか視聴覚室とそのフロアも駄目だと思いますよ。フロアもですね。それと、去年の夏も空調が故障して、苦労して、やはり冷風扇とか扇風機で対応したと聞いています。今年の夏も同様の状況と思うのですけど、具体的にどのように対応しますか。
○教育部長(門田重雄君)
繰り返しになりますが、まず空調設備が故障していることを御説明いたします。利用する部屋の振替を提案させていただき、やむを得ず空調設備が故障している部屋を使用する場合につきましては、扇風機や冷風扇を使用し対応いたします。
○星出恒夫君
やりますか、扇風機と冷風扇で。僕はやめたほうがいいと思いますよ。もし何かあったとき誰が責任を取るのですか。もし熱中症で倒れた人に。結構高齢者が利用する場合が多かったりするので、そこは私はやめたほうがいい。
もしするのだったら、さっき言ったスポットクーラーを緊急に買ってください。ぜひそうしてください。それとフロアが駄目なので、今既に6月でも30度を超えているではないですか。7月、8月はどうなるのかなと、私もちょっと想像がつかないのですけれども。
住民の皆さんも、何かあるよりも、本当に断るかしたほうが私はいいのではないかなと思います。もう本当、熱中症だったらもう物すごく具合が悪くなって、いろいろテレビでもやっていますけれども。救急車で搬送となったらどうしますか。
次に、空調は、故障した場合にその復旧時期等を速やかに、先ほど言いました補正予算等で一刻も早い対応をしてほしいと思うのですけど、その辺はいかがでしょうか。
○教育部長(門田重雄君)
公民館の空調設備の改修につきましては、緊急度に応じて対応をしているところでございますが、公民館全体としての計画的な推進が必要と考えております。
また、設計や施工に一定の期間が必要であり、随時の対応は難しい面もあることから、優先度を付しながら年度単位で対応しているところです。
あわせて、個別施設計画に基づいて計画的な改修も行い、利便性の高い公民館となるよう努めてまいります。
○星出恒夫君
緊急度って何ですか。僕は全部緊急度が高いと思うのですよ。それは誰も使っていない、利用がないところならいいかもしれませんけど。だからさっきも言ったように、当初予算では夏に間に合わないじゃない、当初予算だったら。空調の場合は、もう完全に切り換えて、補正予算に切り換えたらいいではないですか。だって早く分かっているわけだから。ちょっと何か、本当にお役所的というか、あり得ないなと僕は思うのですけどね。
さっきも言いましたけれども、計画的と言うけれども、計画は関係ないのではないですか。今の時代に空調が故障してから順番に優先順位をつけていくなんて、ちょっとあり得ないなと僕は思いますね。今の時代、危険な暑さに対する対応というのは、必須で急を要するということを言われています。
防災庁の設置もあって、今避難所でもある学校体育館の空調設備が課題となって、そういった時代なのですね。今から各地で進んでいくと思うのですよ、避難所である体育館もね。当然公民館も避難所ですよね。夏に避難所で、大規模地震が起きたらどうするのかなと思って。
災害で、地震で命は助かっても、よくあるんですね、災害関連死で亡くなる。そういう可能性が非常に高いですよ。災害関連死って、もちろんあれだけではないですよ。ストレスとか、いろいろなものとか、持病とかあるけど、夏に起こったら、これでいきますよ。災害関連死は、非常に増えると思います。
こんな状況だから北島副市長、大変申し訳ないのだけどね。本当は最後に前向きな明るい状況でしてほしかった、ごめんなさい。最後はどうしても北島副市長の声を、声というか、今まで地方都市の様々な実情を見てきて、なんだということもあったかと思うのですけど、すみません。ちょっと御答弁をお願いいたします。
○副市長(北島洋平君)
この4年間で星出市議から御質問をいただくのは多分初めてではないかと思うのですけど、その初めてがこういう質問であるということでございまして、なかなかお答えするところが難しいところもあるのですが、まず、市議のおっしゃるとおり、特に今週、先週ぐらいから一気に暑くなってきていて、この暑さというのは本当に大変な問題だと思います。
当然それに対応するために空調設備は大変重要だと思っておりまして、ですから、今市としても、学校だったりこども園だったり、ずっと空調設備を頑張ってつけてきているわけなのですけれども。その中で、地域の皆さんが頻繁に御利用される公民館、これにおいても空調設備が重要であるということはまさしくそのとおりで、可能な限り早く直すべきというのも、そのとおりかなと思います。
一方で、先ほど来お話がありますけれども、公民館は非常に数も多く、また老朽化もしているというのも、また事実だと思っておりまして、中には、例えば壁の剥落であったりとか、手すりが取れたりとか、そういう安全に直接関わったようなものも、もちろんありますし、また、トイレであったりとかというのはよく、また議会でも取り上げていただいていることもありますけれども、そういうオールシーズン常に困っていますみたいな話もあったりもしますという中で、やはり、そこはどうしても計画的にメリハリをつけてといいますか、優先順位をもってやるという考え方自体は必要かなとは思っております。
一方で、先ほど来お話がありまして、教育委員会はそんなに自分からはもちろん主張はしないのですけれども、現場の皆さんは非常に工夫をいただいているとも思っております。それこそ、例えば空調設備をどこから直すか一つとっても、2階の奥の小さな部屋は利用頻度が低いからとかいうところを一生懸命考えて、頑張っていただいていることも認識をしております。
そういった中で、できるところからしっかりやっていくということなのでございますけれども、いずれにせよ、必要な予算の確保を、なるべく確保してなるべく頑張っていくというスタンスには変わりがなく、そこについては、教育委員会の問題だけではなくて、市財政も含めまして全体の問題として、計画的に必要な予算の確保に努めてはまいりたいと思います。
○星出恒夫君
ありがとうございました。なかなか難しいところになったのですかね。最後にちょっと、本当はエリアビジョンについてドーンと言ってほしかったのですけど、すみません。
やはり先ほどの個別施設計画で、たしか国の予算が取れるようになったでしょう。今まで単市でやっていたでしょう。それができるでしょう。そうすると、少し加速できると思うし、ぜひそこまで優先順位、優先順位と言うのだったら、きっちりして、補正予算で取ってください、急ぐやつはね。財政部もつけてください。補正予算で対応しないとか、もうそんなことは言わないでください。よろしくお願いします。終わります。
次、吉母小学校閉校後の跡地の有効活用でございますけれども、吉母小学校については、小学校というシンボルがなくなって、地域としても非常に厳しいものがあります。閉校後私もいろいろ、吉母小学校には呼ばれて行きまして、地域の運動会、文化祭とか学校の中でいろいろな活動をやられていました。閉校後のことについて、その地域の実態とか要望とかをどのように把握して対応してきたかをお尋ねします。
○教育部長(門田重雄君)
令和6年8月に吉母公民館にて、地域の方に対し説明会を実施いたしました。閉校後、地域の方に集まっていただき話し合う場は、現時点では設けておりません。
しかし、可能な限り地域の現状や声を把握するため、自治会から個別の案件について連絡があった場合には、その都度お話を伺っているところです。
○星出恒夫君
正直マンパワーの問題だろうと思う。マンパワーというのは、人材不足というか――能力とかは当然市の職員は高いと思いますし、なかなかできないのだろうなというのが。前々から言っていますけれども、やはり統廃合が先決で、統廃合すら全部計画どおりにいかないと私はずっと指摘していますけど、現実にいっていない。今回も4期になってしまったのですけれども。
本当は――教育政策課ですかね、担当から声をかけてやりましょうと言ってほしいのだけれども、せめて自治会が、地元が声をかけていったらコンセンサスを得て進めてほしいと思いますけども。
それと次に避難所なのですけれども、吉母公民館と吉母小学校とが今現在なっているかと思うのですけれども、地震になった場合は、閉校になった吉母小学校のみ、しかも体育館か。この辺りはどのように考えていますか。
○教育部長(門田重雄君)
避難所の開設につきましては、本市が策定しております、避難所の開設運営マニュアルに基づき、行動することとなっております。吉母地区においては、地震があった場合の避難所は吉母公民館ではなく、廃校後においても引き続き、旧吉母小学校の体育館となります。
避難所開設が必要となった場合、まず避難所開設の連絡を防災危機管理課より、総務部総務課長に連絡をいたします。そして総務課長から旧吉母小学校の避難所開設の担当課長に連絡が行われ、担当課の避難所開設担当者が、鍵を防災危機管理課または教育政策課より受け取り、避難所へ移動をして開設するという流れになっております。
○星出恒夫君
それは基本的な流れですよね。ちょっとスピーディーではないと思うから、恐らくそれでは無理です。無理なので、恐らく違う対応をしていると思います。なかなか言いにくい面があるのかもしれないけど、地方の特殊事情からして、やはりそういった臨機応変な対応も必要かと思います。引き続きよろしくお願いします。
それと地域としては、跡地利用という、1日も早く何らかでというのをずっと望んでいるわけですね。教育委員会とも協議をしたいと思っていて、地元のほうから投げかけてしたこともあるかと思うのですけど、さっきちょっと言ったけど、教育委員会としては、地元から声があったから行くのか、その辺はどのようなスタンスでおられるのですか。
○教育部長(門田重雄君)
跡地利用につきましては、市として利用する場合も、民間事業者から仮に活用する提案があった場合も、引き続き地域の方々との話し合いの場を設ける。そして、意見交換を進めていきたいと考えております。
○星出恒夫君
何かぴんとこないお答えですね。私の質問に誠実に答えていないという印象があります。要は、跡地利用をあまり早く進める気がないのかなと。地元はそう思っていますから。だって、教育委員会から、なくなったと――それは今閉校したばかりなので、すぐすぐというのはいかないかもしれないけど、ちょっと話し合いをしましょうぐらいは言ってもいいと思うのですけれどね。何かちょっと違うなという感じがして、今までそうだったから、地元もちょっと怒っているのですけれどね。
吉母地区ではこのほか、公民館と老人憩の家があるかと思うのですけど、方向性にも中期計画で5年度から10年度となっています。御存じと思いますけど、今集約化という基本的な考え方の中で、それぞれが譲渡、解体、転用となっていますね。耐震性がなかったり、とにかく迅速な対応が必要と思います。10年度というのは、10年度までに終わっているということですよ。方針が決まるではないですよ。そういう考え方と思いますけどね。恐らくもう今からでは間に合わないだろうと思うのですけど、その辺はどうしようと考えているのか、その三つ。
○教育部長(門田重雄君)
「公共施設の適正配置に関する方向性(中期)」におきましては、吉母公民館と吉母老人憩の家の機能を集約し、現在の吉母老人憩の家を新たな公民館として活用する方向性が示されております。この方向性は決定事項ではなく、住民の方々との議論を深めていくための考え方をお示ししているものでございます。
なお、現時点では、跡地の利用に対して具体的に決定している事項はございませんが、実際に施設の検討に当たりましては、住民の方々と対話を図り、御理解をいただきながら取り組んでまいります。
○星出恒夫君
これは中期って5年度から始まっているから、今3年目ですよね。今まだ何もないでもいいのだけれども、話し合いをしないといけないでしょう。誰がするのですか。誰が仕掛けていくのですか。それがよく分からないけど、方向性ってなかなかこう――実を言うと、進んでいる部局は結構進んでいる、進んでいないところは全然進んでいないですよね。
何かこう、あまり重きを置いていない部局があるのかなという印象さえちょっとあるのだけれども。教育政策課、学校支援課、長寿支援課、生涯学習課が、今の関係課になると思うのですよ、学校も含めて。そうすると、その全体を所管している資産経営課――資産経営課も当然方向性の所管課なので、結構やってくださいという考え方を持っているかと思う。そういった方がアドバイザーで入って行けばいいのかなと。それはいかがでしょうか。
○教育部長(門田重雄君)
公共施設の集約化に当たっては、各所管、部局間の協議、調整が必要になりますので、部局横断的な取組が円滑に進むよう、連携していくことが重要であると考えております。
○総務部長(笹野修一君)
複数課の調整が必要な場合にはどうかという御質問でございます。まず本市におきましては、公共施設マネジメントを円滑に推進していくため、先ほど来からあります「公共施設の適正配置に関する方向性(中期)」、これを定めておりまして、個別の施設の存廃、それから複合化、集約化、譲渡などの方向性を示しまして、各部局でこれに沿いまして、取り組んでいるところでございます。
取組を進めるに当たりましては、様々な課題がございます。御質問の吉母公民館に限らず全ての施設におきまして、総務部といたしましても、これらの課題解決に向けまして、適宜関係部局と連携を図りながら、公共施設マネジメントの推進に向け、取り組んでいるところでございます。
○星出恒夫君
当然さっき言った他部局にわたりますよね。それで、例えば教育政策課、学校支援課、長寿支援課、生涯学習課が関係課になって、例えば、僕は、教育政策課が中心になって引っ張って、話ができなくはないと思う。
それが、何かこう引っ張り合いか何か分からないけど、そのときに資産経営課がちょっとしていただければいいのかなと思っているので、ぜひそういう――全てではないと思う、うまくいくところもあるかと思うので、そういったときにぜひよろしくお願いしたいと思います。
次に、吉母地区の活性化に向けて、やはり中心となるのは小学校の跡地が、どうしても広くて、特に校舎とか、現時点で教育委員会として何か考えはございますでしょうか。
○教育部長(門田重雄君)
現在、教育委員会として、吉母地区の活性化に向けた、吉母小学校跡地の具体的な活用方針は決まっておりません。
○星出恒夫君
さっきから何もないと言っていますけどね。決まっていない。ゼロではないと思うのだけど、まだ外に出せるものではない。ただ、やはりこのきれいな海と、本州最西端という立地、それから地域ではいろいろと今、恐竜街道とか、毘沙の鼻公園とか、吉母富士とかいろいろ取り組んでいるので、私はポテンシャルは結構高いのではないかなと思っています。
当然、学校跡地になると、公共というよりも民間活力を活用するということが多くなるかと思うのですけれども、そのときに所管課で公募型プロポーザルをするのが――以前も言ったかと思うのですけど――よいのか、それとも専門的なところでするべきかという問題があるかと思うのですけれども、先ほどから言っているように、いずれにしても何か仕組みがないと公募型プロポーザルをするときに進まないと思うのですよ。
ごめんなさい、ちょっと嫌な言い方をすると、いろいろな計画があるではないですか。市役所っていろいろな計画がいっぱい。市役所だけに限らず、計画をつくったら何かほっとみたいな。それよりも仕組みづくりがすごい大事だと思うので、その辺のところはいかがでしょうか。
○総務部長(笹野修一君)
今の御質問の内容としましては、民間活力の活用の仕組みづくりということだろうと思います。公共施設マネジメントの推進に伴いまして、廃校などの未利用施設が増えるということは、当然施設の老朽化、それから防犯上の観点から懸念しているところでございます。
このような施設につきましては、旧内日中学校などのように、他の用途へ転用し、活用を図る例もございますけれども、全ての施設におきまして、利活用が図られているものではございません。
一方、取組について少し紹介させていただこうと思いますが、本市では民間事業者が未利用施設を活用して、地域振興に資する事業を行おうとする場合には、PPP/PFI地域プラットフォーム、こちらでサウンディング、市場調査を活用するとか、あるいは独自の制度といたしましては、現在貸付料を、建物の場合は無償、それから土地の場合は2分の1とする制度も設けておりまして、民間活力を引き出す仕組み、こういったものを整えております。
こうした制度を逐次見直しながら、引き続き関係部局との連携を図りまして、民間活力を引き出すことによる未利用財産の利活用、この実現に向けて頑張っていきたいと考えております。
○星出恒夫君
ちょっと分かりづらかったのですけれども、結局教育委員会が、例えばなかなか、マンパワーと言いましたけれども、決して、教育政策課も一生懸命いろいろな仕事をやっていて、別に私はいいと思うのだけども、どうしてもさっき言ったサウンディング調査であったりとか、それからその後の公募型をするときのそのやり方とか、やはりなかなか難しいと思うのですよ。
できなくはない、できなくは絶対ない。できなくはないけど、それってまた人をこう、研究してやらないといけない。市の職員はどこでもできると思うのです。だけど、やはりそこに専門的なところがあって、そこでうまく事務処理要綱とかあるのでしょう。その事務処理要綱というか――未利用財産検討委員会とかありますよね。その流れがありますよね。その流れをもう一歩整理して、何とかこのいろいろ、学校だけではないですよね。今そのままになっているところって。
やはり仕組みと人材がいればこういったものは進んでするし、市としても未利用財産が解消されるし、地域活性化と有効活用からの、いろいろできてくるので、ちょっと早急に仕組みづくりをきちんと整理していただきたいなと思います。
それで最後、前田市長のほうに、吉母小学校の有効活用、全体を通して何かお考えがあればお願いいたします。
○市長(前田晋太郎君)
吉母につきまして御質問いただきまして、長府にお住まいの星出議員が、恐らく役所にお勤めの時代にまちづくり協議会の、私の記憶が正しければ初代事務局を担われて、下関市で広く、これは吉母に限らず星出議員さんは、全域にわたっていろいろな諸事情を御存じであろうということで、特にこの吉母については、一方ならぬ思い入れがあるのだろうと思いますが、いろいろ御紹介がありましたように、小学校の廃校に伴って地域の皆さんもいろいろ御心配になられていると思います。しっかりと教育委員会だけではなくて、これは庁内全域を挙げてコンテンツそれぞれの課題に沿って、コンタクトを取って行くというのは当然必要であろうと思っております。
一方で、毘沙の鼻であったり、恐竜を使ったいろいろアートを描いたり、最終処分場も存在しているので、市としてもそういった角度での関わり方というのもまたございますので、吉母の皆さんが将来に希望が持てなくならないように、当然期待をしていただけるようなまちづくりが必要だろうと思っています。
ここまでは、行政らしいというか、回答になりますけれども、私も実は市長会ではなくて四端協議会、議員の皆さんも御存じだと思いますが四端協議会、これは下関が本州の西の端ですね。北はどこでしたっけ。青森県の大間、マグロ。そういえばマグロといえば、この間角島の沖にマグロが大量に上がって、唐戸市場の朝市に肉が上がって、食べられましたか皆さん。とてもおいしい生のマグロを食べて――それましたけれども、そして東の端は岩手県の宮古市ですね。
すみません、ちょっとあまり時間がないですねごめんなさい。いいですか。そういう四端協議会で、私は常に吉母の話をしております。そう言って広く見ていけば、吉母にもまだまだ、観光客も増えていますしね。この四端協議会を通じて数字は確実に上がってきておりますし、地域の方々も物すごく元気ですね、自治会をはじめ。
ですから、子供たちの数が少なかったので小学校は残念ながら閉じたこの経緯から、皆さん非常に不安になられていると思いますが、今ここで具体的な案を出せるわけではないのですけれども、ちょっと今日は星出議員さんの質問もありましたので、これから特にまた注視をして、何かアイデアを出せないか、庁内を挙げて考えていきたいと思いますので、またお力添えいただければと思います。
○星出恒夫君
ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
それでは、次に熊の目撃、実態についてですけれども、実はこれは市民の皆さんから熊の目撃情報が市にあって、長府でもあったのですけれども、そのときの対応としてどうだったかというか、基本的な流れをちょっと教えていただければと思います。
○農林水産振興部長(三木正之君)
熊の目撃情報後の対応についてお答えいたします。市に目撃情報が寄せられた場合、直ちに警察や関係機関に連絡し情報共有するとともに、ふんや足跡などを確認する現地調査を行います。そのほか目撃者と周辺住民の方々などから聞き取りを行い情報の内容を検証いたします。
熊の可能性があると判断した情報につきましては、市ホームページに掲載し、県下関農林事務所に報告して、県域で情報共有を図ることとしております。目撃情報が継続し危険性が高まった場合は、地域住民の安全確保のため、チラシの配布による注意喚起、警察による現地周辺のパトロール等が行われます。
○星出恒夫君
なぜこの質問をしたかというと、長府でも目標情報があって、実を言うと、結果はいないということになったのですけどね。本当はいるのではないかと住民の皆さんの疑いがちょっとあったもので、ちょっと確認したかったのですみません。
いわゆる目撃情報からして、下関市に何頭ぐらい熊がいるとか言えるのですかね。お願いします。
○農林水産振興部長(三木正之君)
熊の生息状況についてお答えいたします。本市における目撃情報は、令和3年度は5件、令和4年度は6件、令和5年度は8件、令和6年度は18件、令和7年度は5月末現在で3件となっており、傾向としては、市北部エリアでの目撃情報が増加しております。
その中には、熊らしきものというのも含まれておりまして、全国ニュースで熊の目撃情報が頻繁に放送された後などは、住民の不安感情から目撃情報が増加する傾向もございます。
本市で熊が出没したと今断定できているものとしましては、昨年の9月の豊田町での案件で、空き家の壁が壊される様子が動画に記録されております。山口県では、東部には多くの熊が生息しているという調査結果がございます。
しかし、下関市などの県西部では、熊目撃情報件数からもそれほど多くは生息していないと考えられております。
○星出恒夫君
今の回答からすると、今時点では豊田に1頭ということですかね。今部長が言うように、テレビでドライブレコーダーで撮ったとか、結構出てきますね。新聞でも結構熊の目撃が。萩だったかな。
イノシシとか鹿とか猿とか私も長府で見たことが実際ありますし、想像がつくのですけども、熊はテレビでしか見たことがないので、どの程度危険なものなのですか。
○農林水産振興部長(三木正之君)
熊の危険度についての御質問でございます。山口県においては、令和6年度に岩国市で2件、周南市で1件、熊による人身被害が報告されております。岩国市の事例では、70歳代の男性が熊に襲われ、全治3か月の重傷を負っております。
本市といたしましては、熊による人身被害を防止するため、熊を目撃しても近づかない、刺激しないなどといった注意喚起をホームページやチラシ等で周知をさせていただいております。
○星出恒夫君
テレビで見ると狂暴なちょっと大きめの熊もいたりするのですけれども、熊も餌がないから人里に出てくるのでしょうけれども、たまに四王司山に結構登ったりすることがあったりすると、定期的に上る方は鈴をつけたりしているのですね。
そういう方たちは恐らく出会ったときの対応についても、ある程度知識があるのではないかなと思うのですけど、全く無防備な方もいて、熊が出るかもしれないと言ったらえーっみたいな感じで、四王司山は出ないですかね。出ないかな。
備えあればということで、万が一出くわしたときに慌てなくてけがをすることがないようにしないといけないということで、ホームページを見ましたけど、ある程度出ていたなと――初めて見たのですけど、今後の対策として何か考えがあればお願いいたします。
○農林水産振興部長(三木正之君)
本市では、現在熊の目撃情報が寄せられた際には、情報共有、現地確認、注意喚起等を行っておりますけれども、人の生活環境や、農林水産業への被害を防止するために必要な場合は、捕獲も検討することとなります。
本市においても先ほど御紹介いたしました豊田の案件では、人身被害の防止のため、山口県に捕獲許可を申請いたしました。捕獲許可が下りた後、本市の猟友会により組織されたクマレンジャー隊から捕獲従事者を指名し、ツキノワグマ用の箱穴等を設置して対応したところでございます。
今後もこれまでの事例などを踏まえまして、熊の出没情報を適宜共有し、市民が安全に過ごせるよう、関係機関と連携して、引き続き適切な対応を講じてまいりたいと考えております。
○星出恒夫君
聞き取りで分かったのですけど、熊は保護しないといけない、危険がある場合はクマレンジャーで捕獲の許可を県がするということで、捕獲された後はどうなるかちょっと気になるところではあるのですけれども、先ほど言いました下関市のホームページは、ある程度出ているが、県のほうがもっと詳しいかなという感じがあるのですね。それと情報が若干古いところがあるので、それをまた最新の情報として、分析を含めて載せてほしいなと思います。それと、要するにホームページをいま一度充実していただいて、注意喚起を呼びかけていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○農林水産振興部長(三木正之君)
本市では、熊の目撃情報が寄せられた場合、現地確認等を行った上で、目撃者の情報を基に、日時、場所、体長等をホームページに掲載させていただいております。そのほかの詳細情報の掲載につきましては、先ほどありました、県や他市の事例も参考にしながら検討してまいりたいと考えております。
○星出恒夫君
よろしくお願いいたします。以上で終わります。ありがとうございました。(拍手)
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