録画中継

第4回定例会
12月16日(月) 本会議(一般質問5日目)
創世下関
関谷 博 議員
1.下関市の公金について
【下関市議会 本会議確定版】

○議長(香川昌則君)
 23番、関谷博議員。(拍手)
  〔関谷博君登壇〕
○関谷 博君
 通告に従い、下関市の公金について質問いたします。
 国内の金融状況は全体として安定しており、金融救済活動も円滑に行われています。ただし、人口減少などを背景に企業の借入需要が構造的に減少する状況が続いた場合、金融機関の収益力、損失吸収力が低下する可能性があります。
 また、本年3月マイナス金利政策が解除され、金利が復活することは、保有する有価証券の評価損拡大にもつながり、収益にはプラス・マイナス両面の影響が想定されます。
 そのような中、下関市の公金は、市民からお預かりしている大切な財産であることから、その管理・運用は市としてしっかりしてもらわなければなりません。そこで、改めて会計管理者が扱う公金の管理運用について質問いたします。まず、会計管理者が管理する公金にはどのような種類があるのかお示しください。
○会計管理者(藤野 綾君)
 会計管理者が管理する公金は、本市が取り扱う公金のうち、企業会計が管理するものを除いたもので、その種類は、一つ目に、一般会計・特別会計の歳入歳出に属する現金である「歳計現金」と、二つ目は、入札保証金や契約保証金、源泉徴収所得税など、法令に基づき一時的に保管する、本市の所有に属さない現金である「歳入歳出外現金」、三つ目が、本市の条例により設置された基金に属する現金「基金現金」でございます。
○関谷 博君
 それでは、企業会計から一般会計へ繰り入れたお金は、会計管理者の管理下になると思考しますが、この額の推移及び使途はどのようになっているか、お示しください。
○会計管理者(藤野 綾君)
 企業会計から一般会計が受け入れ、歳計現金として管理したものは、直近ではボートレース事業会計からの収益事業収入がございます。ボートレース事業の一般会計の繰り出しは、平成19年度~平成23年度の5年間は繰り出しが行われなかったものの、遡りますと、昭和29年10月の開設以来、平成28年度までの間に総額639億8,979万円が繰り出されております。また、平成29年度~令和3年度の5年間では、収益の向上により、総額60億9,000万円が、さらに令和4年度は134億円、令和6年度は120億円が繰り出されました。
 一般会計が受け入れたこの収入は、一旦ボートレース未来基金に積み立て、次代を担う子供たちの成長や未来に夢と希望を持てるまちづくりの貴重な財源として活用されております。
○関谷 博君
 先ほど御答弁いただきました、歳計現金、歳入歳出外現金、基金現金などの公金の管理について質問いたします。
 その公金について、どのような管理をしているかお示しください。
○会計管理者(藤野 綾君)
 公金の管理につきましては、歳計現金及び歳入歳出外現金は、地方自治法及び地方自治法施行令に基づき、また基金現金は、地方自治法及びそれぞれの基金条例に基づき、最も確実かつ有利な方法で保管しなければならないため、金融機関への預金などで保管・管理しているところでございます。
 この公金を取り扱う業務に従事しているのが、会計管理者の補助組織である出納室の職員で、日々、審査業務や出納業務を行っているところでございます。
 従事する職員は、会計事務に対する知識とリスクマネジメントを踏まえた人材育成が必要であり、職員に対しては、公金を扱う大切な業務に携わっている認識やその業務には正確性と信頼性が求められていること。そして業務に当たっては、正確であることを第一に、事務の効率化を図り迅速に、さらにチェック機能を常に働かせることを徹底し、出納室全体で適正な会計事務の遂行を心がけ、取り組んでおります。
○関谷 博君
 それでは、支払い資金が減少する時期、その対応について質問いたします。
 下関市では予算に基づき、日々の収入や支出の出入りがあると考えますが、その支払い資金が減少する時期とその対応についてお示しください。
○会計管理者(藤野 綾君)
 支払い資金となる歳計現金は、資金計画を作成し管理しております。具体的には、下関市会計規則に基づき、各所管の課長は毎月、今後3か月間の収入計画書及び支出計画書を会計管理者に提出いたします。この計画書を基に、出納室では年間、月別、日別に管理できる資金計画を作成し、収支状況を日々把握・管理しているところでございます。
 支払い資金は収入のタイミングや支出の集中などにより、一時的に大きく減少することがあり、例年、支払い資金が減少する傾向にある4月から5月までの出納整理期間や、10月から11月頃、そして2月から年度末が特に注意が必要な時期となっております。
 そのため、資金計画において、資金が減少する時期を的確に予測し、資金の不足が見込まれる場合には、基金現金を一時的に歳計現金に繰り替える繰替運用など、状況に応じて最も有利で有効な手法により資金の不足を回避しているところでございます。
 過去5年間の対応状況は、令和2年度は出納整理期間に2度、10月から11月、年度末の計4度ほど、一時的な資金の不足が見込まれたため、繰替運用を4回実行しております。結果、令和2年度の繰替運用の総額は130億円、日数の合計は84日間でございました。令和3年度の繰替運用の実行は、出納整理期間に2度、繰替運用額は27億3,000万円、日数は14日間で、令和4年度はございませんでした。令和5年度は年度末に2度で、繰替運用額は73億円、日数は10日間、令和6年度は出納整理期間に50億円、28日間と、10月から11月に10億円、8日間の繰替運用を実行いたしました。
○関谷 博君
 それでは、公金の運用について、そもそも公金の運用はどのように行っているのか、お示しください。
○会計管理者(藤野 綾君)
 公金の運用につきましては、歳計現金は支払いに支障のない範囲内で運用する必要があるため、預金に重点を置いて運用しており、歳入歳出外現金についても同様でございます。
 基金現金においては、地方自治法に基づき、条例で定める特定の目的に応じ、確実かつ効率的に運用しなければならないため、預金、主に定期預金や債券での運用も行っております。
 ちなみに申し上げますと、基金現金のうち、定期預金と債券の運用の比率は、11月末時点で約9対1となっております。
 定期預金の運用に当たっては、資金の保有状況や金利動向などに留意しながら、複数の金融機関による見積り合わせや資金需要に迅速に対応できる金融機関への預け入れなど、安全性の確保を最優先にしつつ、状況に応じて有利性、効率性を追求して金融機関を選定しており、運用益の確保にも努めているところでございます。
○関谷 博君
 それでは次に、会計管理者の職責について質問いたします。会計管理者が担っているこの役割、これは何かをお示しください。
○会計管理者(藤野 綾君)
 会計管理者は、地方自治法第170条第1項において、普通地方公共団体の会計事務をつかさどるとされております。
 また、同じく地方自治法第232条の4第1項に、「会計管理者は、市長の命令がなければ支出することができない」こと、そして第2項において「会計管理者は市長の命令があっても、その支出が適正であるか、債務が確定しているかを確認した上でなければ支出することができない」ことが規定されております。
 予算執行の命令機関である市長に対し、それを審査する出納機関として、会計管理者は公正な会計事務を管理・監督する役割を担っております。
 改めてこの重責に対し、身の引き締まる思いでございますが、着任以来これまで、会計管理者に課せられた使命である適正・公正な会計事務を確実に遂行し、その職責を果たせるよう日々精進しているところでございます。
 今後も、会計管理者として、市民の皆様からお預かりしている大切な財産を、適正かつ安全にしっかり管理運用してまいります。
○関谷 博君
 山口県阿武町で発生した誤送金事件は、皆さんの記憶に新しいと思います。財務会計システムの操作ミスなどの複合要員が原因で発生しました。そもそも公務員として、地方自治体の事務処理において起こしてはならない事件であります。ヒューマンエラー等が主な要因であり、チェック体制をはじめ、人事管理や会計システムの問題、さらに職員一人一人の職務に対する緊張感や責任感の欠如が招いた事件だと思考いたします。
 先ほど来からの答弁で、下関市においては会計管理者の職責に対する姿勢並びに取組については賞賛に値するものだと思考いたします。しかしながら、順風満帆の時ほど落とし穴があります。大切な公金を引き続き緊張感を持って、しっかり管理・運営していただくことを要望いたし、質問を終了いたします。ありがとうございました。(拍手)
○議長(香川昌則君)
 この際、暫時休憩いたします。再開は13時といたします。
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