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第3回定例会 9月17日(火) 本会議(一般質問2日目)
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内容
会議録
第3回定例会
9月17日(火) 本会議(一般質問2日目)
創世下関
吉村 武志 議員
1.下関市の災害対策について
【下関市議会 本会議速報版】
・下関市議会では、本会議の正式な会議録が作成されるまでの間、速報版を掲載いたします。
この速報版は、会期終了後約1か月程度で掲載します。
・速報版の会議録は校正前原稿であり、今後修正されることがあります。
なお、音声で認識できなかった部分は一時的に「★」で表示しています。
・校正後の会議録が「会議録検索システム」に掲載された時点で、速報版の会議録は校正後の会議録に差し替えます。
△一般質問
○副議長(安岡克昌君)
休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を継続いたします。
10番、吉村武志議員。(拍手)
〔吉村武志君登壇〕
○吉村武志君
皆さんこんにちは。私は、創世下関の吉村武志と申します。よろしくお願いします。
それでは通告に従って質問いたします。
〔手話を交えながら発言〕
○吉村武志君
今回は、9月の定例会の開会に合わせたように、非常に強い台風第10号が上陸しましたが、各地で記録的な雨量による被害が発生しました。幸い本市においては、大きな災害は発生しませんでしたが、今年元旦の能登半島の地震や、8月8日に、日向灘を震源とするマグニチュード7台、南海トラフ地震臨時情報、巨大地震注意が初めて発令されました。政府も中央防災会議作成部会を設置し、被災自治体への支援や避難所運営の在り方を論議し、防災対策の見直しに向けた検討を模索しているようです。本市の防災対策に関して、今回質問します。
初めに、今回の台風第10号に伴う被害対策状況についてお伺いします。今回の台風第10号の接近前から上陸、通過後の特徴についてお願いします。
○総務部長(笹野修一君)
台風第10号についてのお尋ねということで、まず台風第10号の特徴についてお伝えしたいと思います。台風第10号は、8月22日にマリアナ諸島近海で発生をいたしまして、発達しながら北上し、27日頃から日本に影響を及ぼし始めました。その後、9月2日に熱帯低気圧に変わるまでの約1週間、各地が大雨の影響を受けたところです。
台風第10号の特徴といたしましては、大陸から張り出した高気圧に進路を遮られ、さらに、上陸後も太平洋高気圧が東側に位置していたため、台風の進路・速度に影響を与える風の領域が台風付近になかったことから、非常にゆっくりとした速度で進みました。また、日本付近に強い暖気を送り込んでいたため、風雨の影響が長期間にわたり続いたこと及び台風から離れた地域でも大雨の被害が発生したということが挙げられます。
○吉村武志君
早くから強い台風ということで、のろのろと、何かぐるぐる回りながら来て、本当に今回は各地で雨の量が大変多くなったと思います。それでは、台風第10号に伴う注意報・警報等の発令についてお尋ねします。
○総務部長(笹野修一君)
台風第10号に伴う注意報・警報の発表についてということで御質問いただきました。こちらは台風第10号に伴う下関地方気象台から、下関市に発表されました注意報・警報についてお答えをいたします。台風接近に伴い8月29日午前6時22分に波浪警報が発表され、以降、順に大雨注意報、暴風警報、洪水注意報、高潮注意報が発表され、翌8月30日午前10時5分に大雨警報が発表されました。台風の影響が小さくなってきた8月31日に、全ての警報注意報は解除されました。以上が、台風第10号関連で発表されました注意報・警報でございます。
○吉村武志君
それでは、今回の避難措置状況についてお伺いします。
○総務部長(笹野修一君)
避難措置状況でございます。台風の接近に伴い、8月29日の正午に市内全域の土砂災害警戒区域にお住まいの方へ高齢者等避難を発令いたしました。下関地方気象台より事前に暴風警報が発表されるとの情報と、今後も大雨への警戒が必要であったことから、安全なうちに早めの避難を呼びかけたものでございます。
○吉村武志君
避難した人数が分かればお願いします。
○総務部長(笹野修一君)
ちょっとお待ちください。(「はい」の声あり)申し訳ありません、後ほど確認してお答えさせていただきます。
○吉村武志君
それでは、今回の災害復旧状況についてお尋ねします。今回の台風第10号の被害状況についてお尋ねします。
○総務部長(笹野修一君)
先ほどは失礼いたしました。被害状況について、種別ごとにお答えをいたします。まず人的被害につきましては、8月29日午前6時半頃、永田本町にお住まいの80代の女性が風にあおられて転倒されて、軽症だということでございます。
住家――住まいのほうの被害はございませんでした。非住家の被害につきましては、全壊が1件発生をしております。道路被害につきましては、通行止めが国道に2件、県道に1件発生をしております。ライフラインの被害につきましては、停電が約1万150戸発生をいたしております。土砂崩れ等の被害につきましては、土砂崩れが3件、倒木が6件、河川被害が1件、農林施設被害が18件発生をしております。そのほかの被害につきましては、火の山パークウェイの入り口看板の破損が1件発生しております。
○吉村武志君
被害状況については、今回はそんなに多くないということが分かりました。それから、早くから強い台風ということで、交通機関の運行状況とか、早めに運行中止とかいろいろあったと思いますけれど、交通機関の運行状況についてお尋ねします。
○総務部長(笹野修一君)
交通機関の運行状況ということで幾つか種別ごとにお伝えいたします。まず高速道路でございます。高速道路につきましては、8月30日午前6時に、山陽自動車道宇部ジャンクションから小野田インターチェンジの区間の上下線が、それから、午前11時15分に、山陽自動車道下関ジャンクションから小野田インターチェンジの区間の上下線、及び、中国自動車道美祢インターチェンジから小月インターチェンジの区間の上下線が降雨のため通行止めとなりました。それらを全て、8月31日午前7時50分に解除されております。
次に、JR在来線でございます。こちらにつきましては、8月29日は、山陽本線下関駅午後2時25分発、及び山陰本線下関駅午後2時31分発以降、終日運転取りやめとなっております。8月30日は、山陽本線及び山陰本線ともに、終日運転取りやめとなっております。8月31日は、山陽本線は始発から運転再開、山陰本線は下関駅午後0時3分発から順次運行再開となっております。次に、JR山陽新幹線でございます。こちらは8月30日始発から終日広島駅と博多駅の間で運転を取りやめとなっておりまして、8月31日から本数を減らして始発から運転再開しております。
最後に、路線バスでございます。こちらにつきましては、8月の29日は午後2時以降運休となりまして、8月30日は終日運休、8月31日は始発から通常運行となっております。
○吉村武志君
公共交通は早く対応されたということで、8月29日の午後からバスも運休ということで、8月30日の委員会も延期されましたし、学校も休校となったので、そんなに被害がなくてよかったと思います。
次に、本年7月に発生した大雨・洪水に伴う被害状況についてお尋ねします。
○建設部長(伊南一也君)
まず建設部のほうから、令和6年7月1日からの大雨に伴う建設部所管の土木施設の被害状況につきましてお答えいたします。市内全域で、道路が40件、河川が54件、合計94か所の災害が発生いたしました。発生した94か所の復旧につきましては、国の補助対象となる施設が54か所、国の補助対象とならない施設は40か所でございます。
○農林水産振興部長(三木正之君)
農林水産振興部といたしましては、現在までの農林水産施設に係る災害状況についてお答えいたします。市内全域で農業関係が126か所、林業関係が33か所、合計159か所の災害が発生しております。なお、159か所のうち、国の補助対象となる施設は35か所、国の補助対象とならない施設は124か所でございます。
○吉村武志君
今回の台風はそんなに被害がなかったのですが、7月の大雨に対しては、建設部分では、94か所、農林関係では124か所とかなりひどい被害があったと言われました。それでは今後の復旧予定についてお尋ねします。
○建設部長(伊南一也君)
このたび発生いたしました災害の復旧工事に当たりましては、必要な工期が確保できないことから、本議会におきまして補正予算と併せて令和7年度への繰越議案について御審議をお願いしているところでございまして、お認めいただければ、復旧工事といたしましては、令和7年度末までの完成を目標に取り組んでまいりたいと考えております。1日も早い施設の機能回復が図れるよう、早期復旧に努めてまいります。
○農林水産振興部長(三木正之君)
農林水産施設災害に係る今後の復旧予定についてお答えいたします。このたび、被災した農林水産施設の災害復旧については、国庫補助・単市災害復旧事業により復旧を計画しております。国庫補助災害復旧事業については、9月中旬から国の災害査定が行われており、順次復旧工事を進め、早期復旧に努めてまいります。また、単市災害復旧事業につきましても、引き続き準備を進め、早期復旧に努めてまいります。
○吉村武志君
被害も大きくて、応急復旧はもうできているのですけれど、令和7年度までということで、市民の方は災害があってもすぐ直してもらえるものと思っていて、まだやってくれないのかと言うのですが、予算が通らないと駄目ですよということで言っていますので、今回の補正をして、早急にやっていただきたいと思います。それから、昨年の令和5年7月の大雨・洪水災害に伴う復旧状況についてお尋ねします。
○建設部長(伊南一也君)
まず建設部のほうからお答えいたします。令和5年7月の大雨に伴う災害の復旧状況につきましては、被災箇所416か所のうち、令和6年8月末時点で、復旧が完了した箇所は58か所、施工中の箇所は188か所でありまして、完了箇所も含めた執行率は59%でございます。令和5年の災害につきましては、被災箇所が多く、まだ市内の広範囲にあることから、復旧には時間を要しておりますが、引き続き関係部局と連携して早期復旧に努めてまいります。
○農林水産振興部長(三木正之君)
令和5年7月の大雨・洪水災害に伴う農林水産施設に係る復旧状況につきましては、411か所が被災し、このうち令和6年8月末時点で復旧が完了した箇所は339か所、施工中の箇所は53か所であり、完了箇所も含めた執行率は95%でございます。令和5年度の災害につきましては、引き続き早期復旧に努めてまいります。
○上下水道局長(林 義之君)
上下水道局所管の施設では、豊北総合支所管内の小河内水源地の浸水被害がございました。断水の影響を受けられた皆様には大変な御迷惑と御心配をおかけいたしました。また、いろいろな面で住民の方に御協力いただききました。心より感謝申し上げます。被災した設備の復旧でございますが、本年8月までに全てを完了しております。
○吉村武志君
令和5年度の災害も、道路関係は執行率59%、農林関係は95%ということで、河川とか道路の復旧が、完全復旧していないということなのですけれど、こちらのほうも早くやっていただきたいなと思います。それから次に、ゲリラ豪雨対策についてお伺いします。最近マスコミは、新聞紙上に、ゲリラ豪雨という言葉が広まっていますが、ゲリラ豪雨の認識についてお尋ねします。
○総務部長(笹野修一君)
すみません。先ほど台風10号の避難措置状況の御質問をいただいたので、そちらを先にお答えさせていただこうと思います。8月29日に12時台に開設をいたしまして、開設した避難所の数は25か所で、延べ125世帯162名の方が避難をされたところです。こちらが避難措置状況になります。
それから次の質問で、ゲリラ豪雨についてのお尋ねでございます。まず、ゲリラ豪雨とは正式な気象用語ではございませんで、突発的で天気予報による正確な予測が困難な大雨、これを軍事用語のゲリラ――奇襲を多用する部隊、これに例えた表現でございます。気象庁におきましては「集中豪雨」、それから「局地的大雨」の用語を使用しておりまして、気象庁による用語の解説におきましては、「集中豪雨」は同じような場所で数時間にわたり強く降り、100ミリから数百ミリの雨量をもたらす雨で、積乱雲が同じ場所で次々と発生・発達を繰り返すことにより起きるということと、重大な土砂災害や家屋浸水等の災害を引き起こすとされているところであります。また、局地的大雨は、急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十ミリ程度の雨量をもたらす雨で、局地的な大雨とも呼んでおります。同じく解説におきましては、単独の積乱雲が発達することによって起き、大雨や洪水の注意報・警報が発表される気象状態ではなくても、急な強い雨のため、河川や水路等が短時間に増水するなど、急激な状況変化により重大な事故を引き起こすことがあるとされております。
○吉村武志君
ゲリラ豪雨とは正式な名称ではないというのが分かりましたけれど、とにかくゲリラ豪雨という言葉が最近出るので、どういう経緯で出るのかなという確認をしました。それでは、住民へのゲリラ豪雨の周知方法についてお尋ねします。
○総務部長(笹野修一君)
本市におきましては年間を通じて、防災メール、それからカモンFM、こちらで定期的に防災に係る情報を配信しておりまして、例年、梅雨時期の前には、ゲリラ豪雨などの大雨の注意をお願いする内容を配信しているところでございます。また、今年度も市内各所で防災出前講座を実施しているところでございますが、ゲリラ豪雨などの大雨に対する周知、こちらにつきましては、そのキーワードといたしまして、「暖かい湿った空気が流れ込み」、あるいは「大気の状態が非常に不安定」、あるいは「雷を伴って非常に激しく降る」などの情報をテレビ、ラジオ等で見聞きした場合、豪雨災害に備えていただくよう注意喚起をお願いしているところです。
○吉村武志君
いろいろ防災メールとか、大雨の状態がどういう状態であるかということを周知されているということが分かりました。それでは、本市のゲリラ豪雨対策、並びに取組についてお尋ねします。
○上下水道局長(林 義之君)
上下水道局におきましては、下水道事業計画区域内、おおむね市街化区域でございますけども、その区域内の浸水常襲地域におきまして、浸水対策事業による、いわゆるハード対策を進めているところでございます。
整備の方針について申し上げます。下水道事業計画区域内の全114排水区を重点対策地区、優先対策地区等に区分し、事業スケジュールを「当面」「中期」「長期」に振り分け、下水道による浸水対策を実施すべき地区、目標とする整備水準及び施設整備の方針等を令和4年度に整理いたしました。重点対策地区は、浸水リスクが高く、都市機能が集積しているなど雨水整備の重要性、優先度が高い地区としています。
現在行っております浸水対策事業につきましては、先ほど申しました重点対策地区におきまして、令和4年度から令和8年度までの予定でハード整備を行っているところでございます。なお、事業の進捗状況、災害の発生状況、都市化の進展状況及び社会情勢等は常に変化いたします。先ほど申し上げました方針等につきましては、適切なタイミングで見直しを行う必要がございます。このため、5年を目安に必要に応じて整備地区の追加やスケジュールの変更等の見直しを行う予定としております。
最後になりますけれども、豪雨による浸水被害を防止するためには、下水道施設以外の道路側溝や放流先である河川等の整備も必要不可欠であることから、関係部局と連携し一体となって取り組んでまいります。
○吉村武志君
重点箇所が114か所ですか、それだけあるということで、最近は集中豪雨で低いところに水がたまってマンホールが飛び上がったり、橋の下が浸水するということがあります。集中豪雨に伴う、アンダーパスの安全対策等についてお尋ねします。
○建設部長(伊南一也君)
アンダーパスにおける取組といたしましては、近年、激甚化・頻発化する豪雨に対する安全対策といたしまして、令和6年5月に、市道伊倉・有冨線の下関国際高校前の新下関第5地下道において、車両の水没事故を防ぐため、アンダーパスの入口にエアーバルーン式自動緊急遮断設備を設置し、冠水時に自動で通行止めを行うことで迅速な対応が可能となりました。
あわせて、通行止めや規制解除の際には、「下関市防災メール」、「しもまちアプリ」で通知されますので、道路利用者が事前に道路情報を確認することができます。また、冠水時の注意喚起といたしまして、地下道内が冠水した際に、運転手からも水位が目視できるような路面標示などを設置しております。
○吉村武志君
先ほど部長が言われました新下関のアンダーパス、あそこにラインで、ここまで水が来るよというのが、ここが被災にあったら、これを皆さん見ることによって大雨のときは通らないほうがいいなということで分かると思いますけれど、ほかにそういう箇所とかありますか。
○建設部長(伊南一也君)
アンダーパス自体は市内に10か所ございます。今この緊急遮断設備をつけているのは、この新下関第5地下道のみでございます。ここはやはり、過去の冠水被害が多くて車の立ち往生も発生しておりまして、通行量も多いということから、今回設置を行っております。ほかの地下道につきましては、今回の遮断機の効果も見ながら、またそれぞれの利用実態、通行量、冠水の状況などを見ながら、検討してまいりたいと考えております。
○吉村武志君
今ラインを引いているところは1か所ということだったのですが、これからまた雨が降って、その浸水箇所があればもうそこにあらかじめラインを引いていたら、今度はここも水がたまるんだなということが分かりますので、その辺をすると、皆さんも早く避難とか通行しないようにということになると思いますのでよろしくお願いします。
それから次に入りますけれど、避難所の開設・運営についてお尋ねします。このたびの台風第10号に伴う避難所の開設ですが、避難状況についてお尋ねします。先ほど部長にここで聞こうと思ったのですが、さきに聞いてすみませんでした。
○総務部長(笹野修一君)
繰り返しになりますけれども、お伝えをいたします。台風第10号の接近に伴いまして開設した避難所の数、こちら25か所でございまして、延べ125世帯162名の方が避難をされたところです。
○吉村武志君
分かりました。それから、7月1日からの大雨・洪水に伴う避難所の開設ですが、そのときの避難状況についてお尋ねします。
○総務部長(笹野修一君)
7月に発生いたしました大雨に係る避難所の開設についてお答えをいたします。全部で4回発令をしておりますので、大雨が降りましたので、その内容ごとにお伝えをいたします。
まず、令和6年7月1日からの大雨でございますが、避難場の開設数は25か所でございまして、延べ20世帯25名の方が避難をされたところです。
次に、令和6年7月10日からの大雨でございますが、避難所の開設数は25か所で、延べ12世帯17名の方が避難をされました。
次に、令和6年7月14日からの大雨でございますが、避難所の開設数は25か所で、延べ11世帯13名の方が避難をされました。
最後に、令和6年7月20日の大雨ですが、こちら避難所の開設数は1か所、豊北総合支所のみでございまして、延べ1世帯3名の方が避難をされました。
7月の大雨では、合計で、延べ44世帯58名の方が避難をされたところです。
○吉村武志君
台風第10号がのときは避難された方が126名、7月1日のときは、2日合わせて、30何名ですか。ということは、今回の台風のときのほうが避難をよくされている。多分その避難の時間帯だろうと思うんですね。台風第10号のときも早めに避難所を設置していたから多かったし、7月のときは深夜だったから、避難が少なかったのではないかと思いますので、避難の仕方、アナウンスの仕方も考えていかないといけないかなと思っております。
次に、避難時のペットの取扱いについてお尋ねします。本市のペット、犬猫の登録数についてお尋ねします。
○保健部長(八角 誠君)
ペット、犬猫の登録数についてお答えいたします。犬につきましては狂犬病予防法に基づく登録制度がございまして、本市の令和5年度末の犬の登録数は1万1,542頭となっております。猫につきましては、犬のような登録制度がないため、把握をしておりません。
○吉村武志君
犬は狂犬病の注射とかありますし、猫もチップも――そこまで進んでいないので正式な数が分からないというのは承知しました。令和4年の一般社団法人ペットフード協会の全国の犬猫飼育実態調査結果ですが、犬が705万3,000頭、猫は883万7,000頭で、合計で1,589万頭と発表されています。また子供の数、15歳未満は、総務省の統計局の今年の4月時点で1,401万人と発表されています。何が言いたいかといいますと、ペットの登録というか、飼育された数が子供の数より多いということですね。ということは子供の数はもう年々減少しますが、先ほどのペットの飼育数は横ばいです。子供を避難所に連れて行く場合、子供さんを置いていくわけにはいかないのですけれど、ペットも避難所に行けるかどうか分からないというときは、ペットを置いていくという場合がありまして、それで避難が遅れていくということで、自分の安全を脅かすことになるので、ペットと一緒に同行避難をすることが必要ではないかと思います。
それでは、同行避難と同伴避難の違いについてお尋ねします。
○保健部長(八角 誠君)
同行避難とは、飼い主がペットを同行して指定避難所等まで避難する避難行動のことを言います。一方、同伴避難とは、避難所等でペットと人が同じ空間、同じスペースで過ごすことを言います。
○吉村武志君
それでは、本市の同行避難ができる避難所についてお尋ねします。
○総務部長(笹野修一君)
同行避難についてということでございましたけれども、ベッドを連れての指定避難所への避難についてでございますが、避難者の中には、アレルギー体質の方もいらっしゃいますので、指定避難所建物内にペットが入ることは残念ながらできません。指定避難所まで同行したペットは、原則として自家用車の中で管理していただくこととなります。施設の状況によりましては、雨の当たらない軒先等でペットを管理することが可能である場合もございますが、避難当日の施設の状況にもよりますので、飼い主の方が施設に確認をしていただいた上で、避難先や避難方法等の判断をしていただきたいと考えております。
○保健部長(八角 誠君)
同行避難をスムーズに行うためには、日頃からの準備が大切になります。具体的には、ペットの避難セットの準備、ケージやキャリーケースに慣らす訓練、健康管理、最低限のしつけ、所有者を明示することなどが必要となります。また、車がない方には、指定避難所への同行避難が困難ということになりますので、親戚や友人宅等への避難、ペットホテルの活用も検討しておくこと、これらについても周知を図っているところでございます。
○吉村武志君
同行避難と同伴避難の違いについて分かりました。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○吉村武志君
ちょっとタブレットを見ていただきたいのですけれど、これは環境省が出している、このチラシが非常に分かりやすいんですよね。これをペットを飼っている方に周知したら、日頃の飼い方とか、避難所に積極的に連れていけるのではないかと思います。それから、今、飼い主でできることとありますけれど、ワクチン接種や寄生虫の駆除など健康面のチェックをということと、最低限のしつけやケージに慣らす訓練、マイクロチップなどによる所有者明示をということで、あと、住宅の災害対策やフード、トイレシートなどのペットの避難セットの準備、ペットの受入対応を含め、事前に避難場所の確認をするということで、もし被災してしまったら、災害時にはペットを落ち着かせ、迷子にさせないように注意して、ペットとともに同行避難をということで、当然、自治体の避難指示等には従う必要があります。ペットが理由で避難しないということは、自分の安全を脅かすことなので、ペットと一緒に同行避難しましょうということで、そこにメモとして「同行避難とは、避難所までの避難行動(行為)のことをいいます。避難所で、ペットと人が同じスペースで過ごすことなどの(同伴避難)を指すものではありません」ということで、このチラシを周知したらいいと思うのですけど、このチラシの周知状況についてお尋ねします。
○保健部長(八角 誠君)
議員御紹介のとおり、環境省においては、ホームページや広報誌等で周知を行っているところでございます。本市におきましては、ホームページの周知のほか、動物愛護管理センターで毎月3回実施しております「譲渡前講習会」や毎年開催している「動物ふれあいフェスティバル」において、来場者に対して周知を行っているところでございます。
○吉村武志君
次に、タブレットをもう一度見てください。
〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○吉村武志君
これは内閣府が、今年の6月に防災基本計画修正の概要ということで出されております。これは、これまでの防災の見直しということで出していると思うのですけれど、この主な修正内容についてお尋ねします。防災基本計画修正に伴う本市の今後の取組についてお尋ねします。
○総務部長(笹野修一君)
本市におきましては毎年「防災基本計画」、それから「山口県地域防災計画」、こちらの修正に伴いまして、本市の地域防災計画、こちらと整合を図る必要があるため修正を行っているところであります。令和6年6月28日に中央防災会議におきまして、防災基本計画の一部修正が行われておりますので、今議員御案内のタブレットの内容でございますけれども、これに伴いまして、本市の地域防災計画を今後修正してまいるところでございます。
○吉村武志君
私も防災基本計画の修正の新旧対照表というのがあって、これをずっと見させてもらいました。ここで特に、消防団の充実とか、福祉に対しての充実ということが載っています。それから、家庭動物の飼育の有無による被災状況とか、避難所でのペットの受入体制とかその辺が出ていますので、その辺を修正したらいいのでないかと思いました。
それから、他市の取組ということで、これは埼玉県の蓮田市が自主避難所開設・運営マニュアルというのをつくっております。これは、自主的に避難所を開設して、早めに避難してもらう。あと、ペットと同伴できる箇所というのが何か所かあって、それを示すことによって、あそこにはペットを連れていって、同伴避難ができるというところもありますので、その辺もしっかりこれからも考えていっていただきたいと思っております。
それから先ほど言いました、聞き取りのときも、内閣府は出していますが、県のほうにはまだ届いていないということで、県がまたいろいろな計画の修正を出すと思います。それからそれで市のほうに来ますので、そこを前もって、来てからどうするかというのではなくて、来る前から例えば、ペットの同伴の箇所を、前もって決めてということがあると思いますので、その辺をよろしくお願いします。
それから、前田市長にもちょっとお願いしておきたいのですけれど、前田市長も来期、また、出られるということなので、その辺をしっかり、ペットを飼っている人はたくさんいますので、その辺のリーダーシップ、その辺をお聞かせいただきたいと思います。
○市長(前田晋太郎君)
防災から最後はペットということで、いいお話を頂きました。我が市のこの防災計画といいますか考え方には、ペットの同伴避難というものは、なかなかまだ認められている状況ではないということですね。一方で下関は、ペットを飼っている方が多いですね。すごく多い。何を隠そう私も二匹の犬がおりまして、日々もう、上の子は5歳、5年一緒にいます。下の子は2年一緒にいますけれども、ほぼ家族みたいなものですね。私が玄関で、ただいまと帰ってきても、誰も迎えに来てくれないけれど、犬だけはもうダッシュで迎えに来てくれて、本当にかわいいし、やはり人によっては、私以上に家族と思って、生活をしている市民の方もいらっしゃると思います。ですから、吉村議員から御指摘ありましたけれども、防災基本計画についても国のほうは、恐らく修正といいますか、それは災害の状況が変わってきていますから、少しずつペットに対する認識も恐らく変わってくるでしょうし、それをいち早く認識をした地方自治体も、このような形でペットいいよということだろうと思います。下関も公共施設マネジメントで、かなり課題としては苦しめられているところがあります。逆に言えばそれだけスペースを持った地域だったら、努力によって、それぐらいできるだろうという考え方もありますから、今日いい御質問を頂きましたので、これから特に大雨、台風、下関は大きな被害がまだないと言いながら、この2年間結構厳しかったですし、今から、そのような状況が、ペットを連れて来られなくて、下関市の自治体と考え方が合わない方とのもめごとが始まるとか、そういったことが起き得ないとも言えませんので、検討していく必要があるかなと思います。次期に向けて頑張っていきます。よろしくお願いします。
○吉村武志君
前田市長が言われるようにペットは家族みたいなものという、だから、避難するのもペットが一緒に行けないからということで、避難しないという方もおられるので、その辺をなくすためにも、全部が全部ペットというふうにはいかないと思います。何か所かペットが来てもいいよというところをすれば、そこでペットを飼っている同士はお互い協力しながら避難できるのではないかと思いますし、先ほどの蓮田市の分も、自主避難所をつくって、そこでもし、それが台風とか大雨が過ぎたら、自主避難所を解除して終わりなんですね。それからひどくなれば、そこを今度は指定避難所に繰り上げして、そのまま避難できるという、そういう方法もありますので、ぜひ、前田市長、来期も絶対これを通していただきたいと思います。よろしくお願います。(拍手)
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