録画中継

第2回定例会
6月16日(金) 本会議(一般質問2日目)
創世下関
吉村 武志 議員
1.菊川おもてなしプロジェクト事業
2.豊北地域リノベーションのまちづくり事業
3.内日中学校区新しい学校づくり事業
【下関市議会 本会議確定版】

○副議長(安岡克昌君)
 12番、吉村武志議員。(拍手)
  〔吉村武志君登壇〕
○吉村武志君
 皆さん、こんにちは。私は、創世下関の吉村武志と申します。よろしくお願いします。
  〔手話を交えながら発言〕
○吉村武志君
 これはちょっと、ヌートバーではありませんが、新しく絞り込むということです。(笑い)すみません。新しい手話も進んでいますので、今勉強会でいろいろしていますので、新しい手話をまた、どんどん使ってまいります。
今回は、菊川おもてなしプロジェクト事業と豊北地域リノベーションのまちづくり、並びに内日中学校区の新しい学校づくりの3項目について質問します。
 菊川おもてなしの事業と豊北地域リノベーションのまちづくり事業については、3月の定例会で個人質問をしようとして、聞き取りも済ませていたのですが、ちょっと体調不良でできませんでした。今回の聞き取りの中で、3月の聞き取りより、かなり前進しているということなので、地域の皆さんにどういうプロジェクトか、まちづくりなのかを知ってもらうために今回質問します。
 それでは、通告に従いまして、早めに質問いたします。最初に、菊川おもてなしプロジェクト事業についてですが、菊川おもてなしプロジェクトの概要についてお尋ねします。
○菊川総合支所長(東矢博信君)
 菊川おもてなしプロジェクトの概要についてお答えします。このプロジェクトは、国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用して、令和5年度から令和7年度の3か年にわたりまして、後で述べます五つの事業を柱として展開し、関係人口の拡大や、地域経済が好循環するシステムの形成を図ることを目的として行うものでございます。プロジェクトの柱となる五つの事業は、まずおもてなし強化事業、スポーツ合宿誘致事業、グランピング実証事業、地域連携強化事業、周遊強化事業となっております。
 本プロジェクトの実施に当たっては、去る5月16日に、菊川おもてなし実行委員会を設置し、委員の意見を踏まえて各事業の推進を図ろうとしているところでございます。
○吉村武志君
 今、説明にありました、おもてなし強化事業、スポーツ合宿誘致事業、グランピング実証事業とか、地域連携強化事業、周遊強化事業の五つの事業をするということなので、取りあえず最初から、おもてなし強化事業の主な内容についてお尋ねします。
○菊川総合支所長(東矢博信君)
 一つ目の柱であります、おもてなし強化事業のうち、地域資源を活用した商品開発につきましては、本年、令和5年度に地域資源や地元産品の情報を収集、整理し、それらを活用した新たな商品を開発し、生産体制や販路拡大に向けた戦略策定を行うこととしております。
 さらに、新たに開発した商品につきましては、市場調査や都市部でのプロモーションなどによる実証実験を、専門のスキルを持つコンサルタントへの委託によりまして、実施する予定でございます。
なお、来年、令和6年度には、今年度に策定する戦略の方向性に沿った地元業者による特産品開発の支援を行うこととしております。
○吉村武志君
 今、おもてなし事業の中で、地域資源を活用した商品開発について、戦略策定としてありますが、具体的な内容についてお尋ねします。
○菊川総合支所長(東矢博信君)
 地域資源を活用した地域体験プランニングにつきましては、菊川地域の自然や特産品などの資源を活用し、新たなおもてなし・癒やしの提供を目的といたしまして、令和5年度においては、「道の駅きくがわ」周辺圃場への菜の花の植栽や、歌野地区にあります菊川自然活用村付近の桜へのライトアップなどを実施してまいります。
 また、菊川地域の特産品である、菊川そうめんのさらなる普及や、ソウルフード化を目指し、地域の飲食店によるオリジナルのそうめん料理の開発支援を行い、そうめんのPRイベントなどを実施することとしております。
そのほかといたしましては、SNSやホームページ活用研修会を開催し、菊川地域のインフルエンサーの養成による情報発信力の強化を図ってまいります。
○吉村武志君
 よく分かりましたけど、いろいろ、菊川のそうめんを利用したこともありますし、田部高の「田部っこクッキー」というのも道の駅で売っていますし、「ちからや」さんと協定してから、そこでも売っているそうなので、これも引き続き、売ってほしいと思います。
 それでは、次に地域資源を活用した地域体験プランニングの内容についてお願いします。
○菊川総合支所長(東矢博信君)
 次のスポーツ合宿のことでよろしゅうございますか。(「はい」の声あり)
 二つ目の柱でございますスポーツ合宿誘致事業につきましては、菊川運動公園、菊川ベルちゃん体育館や菊川温泉プールなどのスポーツ施設が菊川地域の中心部に整備されている強みを生かし、これまでも実施してきましたスポーツ大会の遠征受入れの拡大、充実を行うとともに、新たにスポーツ大会の合宿を誘致することで、来訪者の拡大を図ることとしております。
 また、地域内の自治会集会所などの既存施設や、遊休施設を宿泊場所として活用した民間事業者が行うスポーツ合宿の可能性について、今後、調査、検討、実証を図ってまいります。
○吉村武志君
 スポーツ合宿の誘致事業ということで、集会所とか、その辺の施設に合宿とかをして、集客をするということでよろしいですか。(「はい」の声あり)
 次に、宿泊料を安く設定して、町内の宿泊施設において合宿するというプランがありましたけど、その内容についてお尋ねします。
○菊川総合支所長(東矢博信君)
 スポーツ合宿における宿泊料が安価となるプランにつきましては、プロジェクトに参加していただける民間業者の自主事業として、検討、実施をお願いしていきたいと考えてございます。
 また、令和5年度に市が一部改修を行う菊川自然環境活用センターなどの既存施設を活用することによりまして、安価な単価で宿泊することができる合宿プランを実行委員会で検討し、事業者と連携して提供できる体制づくりに努めてまいりたいと考えてございます。
○吉村武志君
 ということは、町内にある宿泊施設において、スポーツ大会を開くために安価な金額で利用していただくということでよろしいですね。(「はい」の声あり)分かりました。
合宿の誘致は、PRイベントとしてスポーツ大会等の実証と言われましたけど、どのようなことを実施されるのか、その内容についてお尋ねします。
○菊川総合支所長(東矢博信君)
 スポーツ大会等の実施内容につきましては、まだ具体的には決まっておりませんけども、今後、実行委員会などが各種イベントを企画して実施することとなっております。これらを通じて、おもてなしプロジェクトのPRを行うなど、広く市民の皆様に周知を行い、関係人口の拡大を図ってまいることとしてございます。
○吉村武志君
 菊川運動公園も、野球とか、ソフトとか、サッカーでたくさん利用されていますし、隣のベルちゃん体育館もミニサッカーとかで、たくさん来られていますので、後は、問題は泊まるところがないので、その辺をいかにして宿泊をさせるかというところが問題だろうかと思います。その辺もやはり地域の宿泊する集会所とか、その辺を徹底して、菊川に行ったら安く泊まれるところがあるということで、大会を開こうかとなるように、その辺の周知もしっかりしていただきたいと思います。
 次に、グランピング実証事業についてお尋ねします。グランピングの実施とありますが、期待している内容についてお尋ねします。
○菊川総合支所長(東矢博信君)
 三つ目の柱でありますグランピング実証事業につきましては、歌野地区にあります菊川自然活用村の山手側となりますキャンプ場におきまして、民間事業者が自主事業として、主体的に取り組まれるものでございます。内容としましては、キャンプ用品などを用意して来られない方でも、少し豪華なキャンプと言われているグランピングを気軽に体験し、楽しむことができるというものでございます。
 実証実験として期待するものといたしましては、グランピング需要の有無や利用に関する将来性についてアンケート調査などを行い、今後、情報を収集、分析してグランピング実施の可能性を探ってまいります。
○吉村武志君
 歌野の自然活用村といって、そこもコロナの関係で、立ち寄ると、結構、下の芝生でたくさんキャンプをしておられます。土日なども、1周ぐるりとテントが張ってあるという状況もありますので、その辺も、ぜひアピールをしていただきたいと思いますし、グランピングも今注目されていますので、その辺もしっかりPRをお願いします。
 それから、次に管理センターの施設修繕とありますが、どういう修繕をされるのかをお伺いします。
○菊川総合支所長(東矢博信君)
 菊川自然活用村の中にあります、管理センターである菊川自然環境活用センターの修繕のお尋ねでございますが、センター内にあります旧研究室、40畳の和室を宿泊利用できるように、空調設備や内装などの改修を行う予定としてございます。
○吉村武志君
 管理センターは6年間ぐらい使っていなかったのが、民間の人が入って、そこで店をされているということです。その奥に40畳の畳の部屋がありまして、以前はスポーツ少年団とか、そこで合宿をしていたので、そこの改修をすれば、そこに行って泊まれるということであれば、キャンプをしながらできますし、先ほどのスポーツ誘致にしても、スポーツをして、歌野のほうに行って泊まれるということであれば、また利用客も増えるのではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それから、仮設トイレの設置場所とWi-Fi施設の工事内容についてお尋ねいたします。
○菊川総合支所長(東矢博信君)
 お二つお尋ねがございました。まず、仮設トイレの設置につきましては、今年度に、先ほどのセンターの山手側のキャンプ場に設置する予定でございます。
 また、菊川自然活用村の携帯電話の利用につきましては、一部利用ができない状態となっていることから、緊急事態の際にも安心して利用できる環境を整備するため、当センターにWi-Fiの設置を、年内に行う予定としてございます。
○吉村武志君
 今、管理センターの山手側のキャンプ場と、以前はたくさん来られたのですけど、今歌野ダムの下の芝生のほうが、利用客が多いということで、その上の、やはりトイレが傷んでいますので、そこのトイレをまた、しっかり設置をしていただきたいと思います。
それから、私は、ドコモなのですけど、管理センターに行ったら電波が入りません。降りたらピコピコといっぱい鳴って、そこで、やはり携帯が入らないのは、すごく不便と思いますので、その辺の改善をしっかりしていただきたいと思います。
 それから、次に地域連携強化事業の主な内容についてお尋ねします。
○菊川総合支所長(東矢博信君)
 四つ目の柱であります地域連携強化事業につきましては、事業者間での情報や課題を共有することにより、課題を解決し、さらに連携強化を行うことで、相乗効果によるおもてなしの強化を図ってまいります。
主な事業内容につきましては、民間事業者による自動車学校を開放してのイベント開催や、自動車学校で行われる高齢者講習の受講者が、宿泊を希望される際に、地域内の施設を利用していただくなど、菊川地域に来訪された方が利用しやすい環境を構築できるよう、地域内事業者間の連携強化を図ってまいります。
○吉村武志君
 今、自動車学校との連携とありましたが、四町では菊川だけしか自動車学校はありません。自動車学校に通う方とか、利用される方に事業全体のパッケージをするということなので、その辺は今までやってないことをやるのですから、ぜひそれを成功させていただきたいと思います。
 それから、事業全体のパッケージの、EBPMの推進とありますが、EBPMの内容についてお尋ねします。
○菊川総合支所長(東矢博信君)
 まずは、EBPMについて御説明いたします。EBPMとは、エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキングの略語でありまして、政策の企画立案について、政策目的を明確にした上で、合理的根拠に基づき事業を推進しようとするものでございます。
 この地域連携強化事業におけるEBPMの内容につきましては、菊川おもてなしプロジェクトに掲げた五つの事業によりまして、菊川地域に来訪された方の地域に求めるニーズなどの情報を収集、分析することで、今後リピーターやファンの拡大に努め、将来を見据えた事業を展開してまいります。
○吉村武志君
 いろいろ企画とかをした、その結果を見ながら、リピーターに対して宣伝をすると、そういうことでよろしいのですね。(「はい」の声あり)
 次に、周遊強化事業についてお尋ねします。菊川町周辺の周遊おもてなしスタンプラリーの実施の内容についてお尋ねします。
○菊川総合支所長(東矢博信君)
 最後に、五つ目の柱であります周遊強化事業につきましては、菊川町周遊おもてなしスタンプラリーを実施する予定であります。来訪者に様々な地域資源に接する機会を提供し、新たな人流を生み出すことを目的としております。
この事業内容につきましては、スポーツ合宿やグランピング、自動車免許取得や高齢者講習の受講などを目的に、菊川地域を訪れ、菊川自然活用村やサングリーン菊川などに宿泊滞在された方を対象に、スタンプラリーを行うこととしております。なお、スタンプラリーの景品といたしましては、道の駅きくがわなどにおいて菊川地域の特産品などを提供する計画としてございます。
○吉村武志君
 この菊川おもてなし事業は、地域再生計画から成っていったと思うのですが、そのときは何か、何をするという具体的な案がなかったと思いますけど、実際にこれをするということで、市がすること、それから実行委員会がすること、それから事業所とか団体がしていくということで、取りあえず令和5年から7年までの3年間で、事業を変えてしていくのですけど、その3年間で終わりということでなくて、それが長く続き、民間も入っていただいて、菊川を、通過するのでなく、いかに泊めるかという、そういう計画だろうと思いますので、その辺をしっかりしていただきたいと思います。
 それから、先ほど自然活用村の上に清流庵というのがありまして、下でやっているお店屋さんがテントサウナを、テントを立てています。そこの清流庵も利用できるような形をしています。そこで、テントの中でサウナをして、その横に川があるので、暑くなったらそこで体を冷やすとか。そういうのもしていますので、その辺のPRもどんどんしていただいて、結構、SNSとかで流しているので、県外の車もたくさん来ていますので、それも併せて、活用村のキャンプ場と併せて、そういうのですれば、いろいろな方が来てもらえるのではないかと思いますので、その辺の周知のほうもしっかりやっていただきたいし、地元の方もいろいろと商品開発の中で、そうめんだけではなく、蜂蜜とか、先ほど言いました田部高の「田部っこクッキー」とか、今、ジビエのコロッケも作るようにしているようです。
 田部高も厚狭高と何か、統合の話がありますので、一緒になったら田部っ子クッキーではなくなるということで、名前はまだ決まっていませんけど、厚狭田部高校にすれば、「朝食べ」ということで、いい名前ではないかと思いますので、その辺も提案をしていって、長く続けるように頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、豊北地域のリノベーションまちづくり事業についてですが、昨日、桂議員が質問されていましたけど、ちょっと内容がかぶっていないところもありますので、再確認の意味で質問させていただきます。
最初に、地域再生計画の内容についてお伺いします。
○豊北総合支所長(中野貴広君)
 地域再生法に基づきます豊北地域の地域再生計画の内容について、御説明させていただきます。豊北地域におきましては、角島というキラーコンテンツを有することから、これまで観光を中心とした、交流人口の拡大への取組を中心に進めてまいりました。一定の成果を上げてきたものと考えております。
近年、地域内の人口減少と高齢化が急速に進む中で、ビジターベース、いわゆる観光重視の取組を継続しながらも、これからはホームベース――地域内の人やコミュニティーに重点を置いた取組への転換を図ってまいります。
 計画の概要につきましては、豊北地域の中心部に位置し、徒歩圏内に生活に必要な諸機能が整っているコンパクトなまち、滝部エリアにおいて、未利用となっている公共の建物や広場、そして民間の空き家などをリノベーションすることにより、人々が集い、つながる新たな居場所を生み出し、地域のリーダーとなる新たな人材の発掘や人材育成を進めるものです。
 その結果として、地域のブランド価値や地域資源を生かした稼ぐ力の向上、さらには移住定住先の受皿となることにより、多様なライフスタイルが実現できるまちとして、持続的に発展可能な地域の再生を目指すこととしております。そして、この計画を進めるに当たりまして、昨日、市長から説明もございましたが、国の地域活性化起業人制度によりまして、4月から、淡路島などで地域活性化に実績のありますパソナグループからの派遣職員を受け入れまして、そのノウハウや知見を生かしながら、リノベーションによるまちづくりを牽引していただくこととしております。
○吉村武志君
 今言われました、昨日も市長が言われましたパソナの瀬川君は、菊川町出身で、菊川の野球のスポ少に入って、私も一緒にしていました。背が高くて、小学校のときからファーストを守っていましたので、私も審判とかで行くときに知っていますので、ぜひ豊北町だけでなく、下関また菊川のためにも、それをしっかり生かしていただきたいと思います。
 それから、豊北地域のエリアビジョンの検討を行うに当たり、誰が、いつ、どのように検討されるのかお尋ねします。もし、実施されていれば、進捗状況についてお示しください。
○豊北総合支所長(中野貴広君)
 豊北地域のエリアビジョンの検討につきましては、豊北町全体の将来ビジョンを検討していくもので、リノベーションによるまちづくりの専門家や地域住民とともに、今年度から令和7年度までの3年間でビジョンの作成を進めてまいります。
 今年度におきましては、6月10日の豊北地域リノベーションまちづくりキックオフミーティングを皮切りに、地域の方々やまちづくりを担うプレーヤーを対象としたセミナー、ワークショップを開催しながら、意見交換を重ねる中で、ビジョンの検討を進めてまいりたいと考えております。
○吉村武志君
 私も6月10日のキックオフミーティング、これを新聞で見たのですけど、いよいよ、いろいろな意見を、キックオフですから始まったという感じを受けましたので、ぜひその成果を発揮していただきたいと思います。
 それから、次に公共施設のリノベーションについてお尋ねします。行政が先導して地域の意識改革を行うとあるが、誰がどのように意識改革を行うのかをお尋ねします。
○豊北総合支所長(中野貴広君)
 豊北地域の中心にあります滝部エリアには、未利用の公共不動産を含め様々な地域資源が多くあります。
まず、行政が、今年度から未利用の公的不動産等のリノベーションを、専門家のアドバイスを受けながら実施してまいります。昨日も申しましたが、この過程におきまして、リノベーションの方法やノウハウを地域住民とともに学び、そして共有することで、住民自らがリノベーションによるまちづくりに取り組む機運の醸成が図られるものと考えております。
○吉村武志君
 未利用の公共施設の場所とか、一般の空き家等の実施とか、開始予定時期が、もし分かりましたらお尋ねします。
○豊北総合支所長(中野貴広君)
このたびの事業で、豊北エリアにおいてリノベーションを計画している未利用公共施設は、旧教職員住宅4棟、旧消防官舎8棟、及び官舎前にあります空き地と公園、そして、現在更地となっております法務局の跡地になっております。
そのうち、今年度につきましては、旧教職員住宅のうち2棟をファミリー向け移住定住のためのお試し用の住宅としてリノベーションすることとしております。
また、下関市豊北歴史民俗資料館として利用しております太翔館につきましても、このたびの事業の中で、人と人が触れ合い集まるまちの拠点となるよう活用方法を検討することとしております。
 また、民間の空き家等の活用につきましては、今後のセミナー等で住民の方々の理解が深まり、リノベーションに関する相談が出てくるものと考えており、行政といたしましては、人的、制度的、財政的な面から、しっかり後押しができるように進めてまいりたいと考えております。
○吉村武志君
空き家といっても結構難しい場合が多いのです。空き家はあるけど、どこかに住んでいて、田んぼとか畑に来るので家だけというのはどうかということで。そこで何か、なかなか空き家が多いけど、そこが進まないというところは、そういう事情があろうかと思います。
だから公共施設のリノベーションというのは、市の持ち物なので、そこから先に手がけて、そこに入っていただく。空き家がない、住みたいけど住むところがないというところを率先してやっていくと、だんだん人も増えてこようかと思いますので、その辺はしっかり、行政のほうで指導してやっていただきたいと思います。
 次に、SNS等を活用した移住・定住情報の発信事業についてお尋ねします。初めに、移住・定住情報業務の内容についてお尋ねします。
○豊北総合支所長(中野貴広君)
 SNS等を活用しました移住・定住情報の発信業務につきましては、これから実施してまいります公共施設のリノベーションやまちづくりセミナー、そして、滝部エリアのビジョンなど、リノベーションによるまちづくりの取組状況を、過疎地域の先進的なリノベーション事例として、SNS等によりまして全国の子育て世代や、若者に向けて情報発信を行ってまいりたいと考えております。
情報発信を通じまして、エリアの価値を知ってもらい、訪れてもらい、体感してもらい、住んでもらうという好循環につなげ、移住・定住を促進してまいりたいと考えております。
○吉村武志君
 この事業の効果等の確認方法について、どのようにしていくのかをお尋ねします。
○豊北総合支所長(中野貴広君)
 移住・定住情報発信業務の効果の検証方法でございますが、移住・定住に関する相談件数に反映されてくるものではないかと考えております。このため、移住総合窓口におけます電話、メール等の相談件数を集計いたしまして、その効果を確認してまいりたいと考えております。
○吉村武志君
 SNS等で相談があるから、その相談件数が、今どれだけあるかということで、それで内容を検証していくということでよろしいですね。(「はい」の声あり)分かりました。
 先日の桂議員の質問にもありましたが、住民要求のアンケートで、豊北地域の特性を生かしたまちおこしで、重視するべきことということで、昨日のタブレットにもありましたけど、空き家の対策とか、廃校の利用、それから市長も言われていました滝部温泉も、先ほど彦島に温泉、温浴というか温泉がある強みがありますので、そこはなかなか難しいかもしれませんけど、温泉を利用することも必要ではないかと思います。
地域の声を生かしていただいて、地域が求めるものをしていかないと、上部でこうしなさい――こうしなさいということはないのですけど、こうしたらいいのではないかというのもありますけど、地域の方が求められている、そういうやり方をしていただきたいと思います。
どこも人口減なので、移住とかをしたいということもありますけど、問題は空き家がないとか、住むところがない。公営の住宅にも住めないということで、その辺が一番問題だろうと思います。その辺をしっかりお願いいたします。
 次に、最後の質問ですけど、内日中学校区の新しい学校づくり事業についてですが、小中一貫校、そしてまた特認校開校に向けての準備内容についてお尋ねします。最初に、実施時期とか、開校に向けての今年度のスケジュールについてお尋ねします。
○教育部長(藤田信夫君)
 内日地区におきましては、内日中学校と内日小学校による施設一体型の小中一貫教育校として、「うつい小中学校」を令和6年4月に開校することとしております。開校に向けた準備といたしましては、小・中学生が一緒に、現在の内日小学校の校舎で学ぶこととなりますので、小学校校舎の改修、中学校の物品移転等を実施いたします。また、小規模特認校制度によります児童生徒の募集を行うこととしております。
○吉村武志君
 内日小・中学校の統合ということで、内日小学校のほうに校舎が移るということで、小学校の改修をしていくということですね。(「はい」の声あり)
 それから、小規模特認校の話がありましたけど、小規模特認校についての内容とか、就学の要件とか、対象者要件とか、開始日がいつかとか、その辺を教えていただきたいと思います。
○教育部長(藤田信夫君)
 小規模特認校とは、少人数による学習で、特色ある教育活動を推進する小・中学校におきまして、通学区域にかかわらず市内どこからでも就学を認める制度で、児童・生徒に合った学びの場を提供するとともに、児童・生徒数の減少という小規模校の課題を解決する手だてとして、新たに取り組むものでございます。
小規模特認校制度により、就学するための四つの要件を定めております。一つ目といたしましては、下関市内に居住している、または就学までに下関市内に転入する見込みがあること。二つ目といたしまして、保護者が、小規模特認校の教育活動を理解し、賛同すること。三つ目といたしまして、保護者による送迎、または公共交通機関等を利用の上、保護者による責任と負担において、児童・生徒を安全に通学させること。四つ目といたしまして、原則として内日小学校、または内日中学校に卒業まで就学することとしております。
○吉村武志君
今、小規模特認校というのは下関市内に住んでいるか、また下関市に転入してくる。また、保護者のしっかりした認識が要るということと、保護者が送迎をする。それから原則うつい小中学校に進むということですね。(「はい」の声あり)
 その四つは分かったのですが、今、下関市内で小規模特認校というのは、ほかにございますか。
○教育部長(藤田信夫君)
 市内ほかにはございません。今回、規則を定めまして、うつい小中学校を小規模特認校にするという規則を定めた上で、実施しようとするものでございます。
○吉村武志君
 今、地元にいながら、よその学校に行っている子とかは、特別に何か事情があるからということで、今回の特認校については、市内のいろいろなところからうつい小中学校に行って、例えば、大規模な学校になじまないとか、そういう方が内日のカリキュラムに沿ってということでよろしいですね。(「はい」の声あり)分かりました。
 次に、実施についての取組についてお尋ねします。
○教育部長(藤田信夫君)
 小規模特認校に関するスケジュールでございますが、9月に内日小・中学校主催の合同の学校説明会を開催することとしております。その後、保護者及び児童・生徒が校長と面談、また10月から11月末までの間に申請書を学校に提出していただくと。その後、12月末までに受入れについて教育委員会から通知を受け取るという流れで、今スケジュールを考えているところでございます。
○吉村武志君
 9月からということなので、もう周知のほうも全市に向けてされているということでよろしいでしょうか。
○教育部長(藤田信夫君)
 ホームページにおきまして、5月30日に募集要項等を掲載させていただいております。また、改めての周知は考えておりますが、現在の周知方法といたしましては、ホームページで掲載をして、周知を図っているところでございます。
○吉村武志君
 先ほど、中学校が小学校のほうに移るということだったのですけど、小学校の環境整備についてお尋ねします。教室等の改修工事の内容、場所についてお尋ねします。
○教育部長(藤田信夫君)
 改修工事の内容につきましては、普通教室の改修、職員室の拡張、地域連携教室の設置、床の改修、エアコンの設置、照明のLED化、トイレの洋式化等を行うこととしております。いずれも来年1月4日までに完了する予定としております。
○吉村武志君
 来年の4月開校とのことで、もう時間があまりないので、その辺も開校に間に合わせるように修繕をしていただきたいと思います。
 それから、続きましてハード面、ソフト面の環境整備についてお尋ねします。小中一貫校になるということで、校章とか、校歌とか、備品購入とか、周知方法があろうかと思いますが、その辺について教えてください。
○教育部長(藤田信夫君)
 校歌、校章等について御説明いたします。校歌、校章、制服等の学校指定用品、こういったものにつきましては地元の自治連合会、まちづくり協議会、保護者等の代表者で組織されました内日小中一貫教育校設置検討協議会で検討をいただいたところでございます。
その結果でございますが、校歌につきましては現在の小学校、中学校の校歌を引き続き校歌とするということになっております。
校章につきましては、デザイン案を公募いたしまして、協議会において公募作品35点の中から新たな校章デザインが選考されたところでございます。
制服等学校指定用品につきましては、これは校長先生に一任することとなっておりますが、現在の制服デザインを使用する方向で調整中でございます。
なお、新しい校章の体育館幕、校舎への設置、また中学校の備品の移転等につきましては、小・中学校の修了式の後に行う予定にしております。
○吉村武志君
 校歌は、小学校と中学校の今の校歌ということで、小学校のときは小学校の校歌、中学校は中学校の校歌ということで、1校になって新しい校歌を作るということではないということでよろしいですね。(「はい」の声あり)分かりました。
 それから、次に中学校が小学校に行くということは、中学校の跡地活用ということがありますが、4月1日以降の内日中学校はどのような対応になるのか、お尋ねします。
○教育部長(藤田信夫君)
 体育館、グラウンド等の利用ということでお答えをさせていただきます。内日中学校の跡地につきましては、内日小中一貫教育校設置検討協議会から、令和4年6月に市長に提出されました要望書におきまして、内日中学校の跡地利用については、地域意見を尊重するようにということで要望されております。
協議会では、地域意見の集約を予定されており、集約後に教育委員会へ要望されると考えております。これまで、学校としての機能で、使われなくなった学校跡地におきましては、地域住民の方からの要望を受けて、体育館等を利用していただいている事例がございます。教育委員会といたしましては、地域から要望があった場合には、適切に対応してまいりたい。従来の形を踏まえた上で、適切に対応してまいりたいと考えております。
○吉村武志君
 地域住民の要望により、ということで、地域の要望に応えると話がありましたが、将来的に跡地活用の考えというか、再利用に向けての取組についてお尋ねします。
○教育部長(藤田信夫君)
 跡地利用の将来的な取組につきましては、今年の1月にパブリックコメントを実施いたしました、公共施設の適正配置に関する方向性(中期)案にもお示ししておりますとおり、現在の校舎等を活用し、近隣にある内日公民館、内日支所、老人憩の家等の機能を移転した複合施設として、活用する方向で検討したいと、現在は考えております。
○吉村武志君
 今、パブリックコメントを今年の1月にしたということは、その実施の可能性が高いというか、公マネの関係も跡地の利用ということで、すぐすれば、期間が空くと老朽化したりとか、また使いにくくなりますので、内日公民館とか、内日支所、それから老人憩の家も、もう耐久性がないので、いずれは、移ったら、そちらを平地にして、住宅を建てると、また人口も増えるのではないかと思いますので、ぜひ、その辺の方向性で総務部のほうと連携をしてやっていただきたいと思います。
 それでは、最後に本市の新しい学校づくりの展開についてお尋ねします。内日だけでなくて、いろいろな学校づくりというのがあろうかと思いますが、少子化対策と今後の新しい学校づくりについて、どういう方向に展開していくと考えるのか、お伺いします。
○教育長(磯部芳規君)
 少子化と、新しい学校づくりの展開についてお答えさせていただきます。少子化による児童・生徒数の減少への対策といたしましては、本市では、下関市立学校適正規模・適正配置基本計画を策定し、子供たちにとって、よりよい教育環境の実現を目指しています。
当該計画は、教育委員会が望ましいと考えます学校の適正化モデルをお示しし、保護者、地域の皆様の御理解をいただきながら進めております。地域の実情等も踏まえて、適正化の方法も学校統合、小中一貫教育校など、相違はありますが、複数の学校が一つの学校として新たに開校することとなります。
 教育委員会といたしましては、学校、保護者、地域の皆様と連携して、子供たちの成長にとって必要な社会性や、生き抜く力を養うことのできる、特色のある新しい学校づくりに取り組むこととしています。
○吉村武志君
 今の教育長の話はよく分かりました。内日地区も、最初は勝山小学校と統合の話が出て、地域の方から、内日から学校がなくなるといけないということで、小中一貫校ですか、内日に学校を残してくれということで、市長もそういう方向になって、内日地区も田舎というけど、すごくいいところです。今、内日公民館の前に、造成を17軒ぐらいして、皆埋まっているそうです。13軒の方で、まだ未就学の子供さんは20人近くいるということです。内日地区に子供がいないということではなくて、今行かせるところがないので、勝山地区とか菊川地区とかに通わせるということで、生徒が11人しかいないと言うけど、13人の方はよその学校に通わせているということで、そこの地域に20人いるということは、かなり生徒がいるということです。
それから、児童クラブなどがないので、仕方なく仕事の近いところに連れて行って、本当は内日小学校に入れて、帰ったら迎えに行きたいのですけど、そういうのがないから、というのがその辺も、児童クラブ等の設置のほうもいろいろしていただけたらと思います。
それで、新しい自治会の中に京都から移住されている方がいて、こんな便利な田舎はないと言われるのです。もう山を見ても緑色がいっぱいで違うと言って、京都のほうがいいでしょうと言っても、いやこっちのほうがいいと。もう退職金をはたいて来ましたと。そういう方が、まだ来たいという方がいっぱいいるそうなので、できれば、今度は先ほどの複合施設に移った跡地を更地にして、民間の方に、家とか建てられる状態にしていただいたら、また人口も増えると思いますし、農業も、田んぼも大きくして、農業をしたいという方もおりますので、その辺を含めていけば、新たな学校校区のまちづくりとしては、いい事例となるのではないかと思いますので、また、よその地区も、そういう方法もあるのかということで、それをどんどん進めていっていただきたいと思います。
 少し早いようですが、質問内容が終わりましたので、これで終わります。(拍手)
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