録画中継

第3回定例会
9月22日(月) 本会議(一般質問3日目)
公明党市議団
坂本 晴美 議員
1.災害対応について
2.放課後児童クラブについて【21分35秒から】
【下関市議会 本会議速報版】
・下関市議会では、本会議の正式な会議録が作成されるまでの間、速報版を掲載いたします。
この速報版は、会期終了後約1か月程度で掲載します。
 ・速報版の会議録は校正前原稿であり、今後修正されることがあります。
なお、音声で認識できなかった部分は一時的に「★」で表示しています。
・校正後の会議録が「会議録検索システム」に掲載された時点で、速報版の会議録は校正後の会議録に差し替えます。


○議長(林真一郎君)
 13番、坂本晴美議員。(拍手)
 〔坂本晴美君登壇〕
○坂本晴美君
 おはようございます。公明党市議団の坂本晴美です。どうぞよろしくお願いします。
 通告に従いまして質問させていただきます。
 天災は忘れた頃にやってくる。地震学者の寺田寅彦の言葉です。
 天災は忘れたからやってくると言った方がいます。東日本大震災で災害に遭い、岩手の津波遺構たろう観光ホテルのガイドさんの言葉です。
 そのガイドさんいわく、3年前に津波が来たけど70センチだった。2日前にも来たけど3メートルで、防波堤で防げた。みんな津波の心配なんかしていなかった。あの日も、船が心配で見に行った人がいた。寒いからと上着を取りに帰った人がいた。戻ってこなかった。災害は忘れた頃にやってくるのではない、忘れたから災害になるのだ。これは、昨年の9月の私が議会質問の冒頭でもお話をしました。
 今はどうでしょう。忘れる間もなく災害はやってきます。本市にも、豪雨災害は今年も、そして同じところに被害をもたらしています。
 そこで、災害対応についてお尋ねいたします。
 過去3年間で、豪雨災害が重なった地域は何か所ございますでしょうか。
○総務部長(笹野修一君)
 過去3年間の住家の浸水被害についてお伝えをいたします。
 まず、令和5年度につきましては、豊田町や菊川町、豊北町を中心に、91件の浸水被害が発生をいたしました。また、昨年度令和6年度につきましては112件、そして今年度令和7年度につきましては、現在のところ旧市内を中心に47件の浸水被害を確認しております。
 なお、昨年度に続きまして今年度におきましても、貴船町や新地西町などは浸水被害が多数発生している状況です。
 以上でございます。
○坂本晴美君
 それでは、災害が重なったところの地域の状況と対応はどうなっているでしょうか。
○上下水道局長(伊南一也君)
 今答弁にありました浸水被害が多数発生している地域といたしまして、貴船町周辺と新地西町周辺がございます。これらの地域につきましては、いずれも周囲より低い地形となっておりまして、流入する雨水が多いため、川や海にスムーズに流すことができずに、浸水被害が発生しております。
 これらの対策といたしまして、まず貴船町周辺につきましては、この地域に流入する雨水を抑えることにより浸水被害を軽減させることを目的として、新たなバイパス水路を建設してるところでございます。この工事は、令和4年度に着手しておりまして、令和8年度末の完了を予定しております。
 次に、新地西町周辺につきましては、現在、現地調査や解析を進めているところでございまして、浸水被害の軽減対策を検討しているところでございます。
 以上です。
○坂本晴美君
 ありがとうございます。本当に何年も何年もかかっていろんな策を練っていただいてるのも分かります。貴船町のところは、そういうバイパスを新たに造られているんですけど、なかなか変化が見られず、今年は、いつも前から浸水してたのが、今回は後ろから浸水したということで、またいろんな問題が起きてきているんだと思います。
 今年は新下周辺とか関門トンネル周辺のすごい交通渋滞があったんですけれども、そのことに対しての対応というのは何かできるのでしょうか。
○総務部長(笹野修一君)
 土砂崩れや通行止めなどの災害情報を市民にどうやって知らせるかということだと思います。
 こういった情報の発信についてでございますけれども、避難情報が発令されているような災害時におきましては、市の公式ホームページのトップ画面を通常時の画面から災害情報に特化した画面に変更し、情報を取得しやすいよう、まず工夫をしております。特に幹線道路、国道や県道の通行止めの情報等につきましては、市民の方が直接最新の情報を正確に取得できるように、国や県が道路情報を発信しているホームページにリンクの設定をしております。
 また、避難指示等の避難情報を発令したような災害時におきましては、人的被害や住家被害、道路被害等の情報を集約した上で、マスコミへの報道発表と併せまして市の公式ホームページのほうで市民の皆様にもお知らせしているところでございます。
 以上でございます。
○坂本晴美君
 ありがとうございます。
 本当に災害というかすごい豪雨が降ったときには大変だと思うんですね。市のほうも、土砂崩れがあればそちらの対応を市道のほうはされていると思うんですけれども、やっぱり渋滞が常にあそこは発生するということと、何時間も動けなくて、トイレとか水分とか、高齢者の人とかは、その体験があってる人は、うちの町内の人なんですけれども、以前高速道路でそういうことがあったときにはもうちゃんと準備をしているってことなんですけども、情報が早く分かるためには、あのホームページで災害でリンクに張っていくっていうのはなかなか開いていかないですね。やっぱり交通渋滞とかといったら県とか国、警察なのかもしれませんけど、ホームページの災害のとこをワンクリックしたらぱっと出るようにしないと難しいのかなと思います。
 そういう本当に災害が起きたとき、あれだけどんどんどんどん車が突っ込んできて前にも後ろにも下がれない状況っていうことはどうなのかなと。私はたまたま地元ですから、裏道を知ったりとか、災害のところからぐるっと回ったりしますけど、何時間もかけて町内に帰った人もいますし、入ってしまって帰れなかったっていうこともあります。前もって分かればいいと思うんですが、たまたま宇部から新下のゆめシティに来られた方が、買物してて、出たら大雨ですごい状況だった、どう抜けたらいいか分からないということで、全部渋滞するほうに突っ込んでいってしまって、その情報がどう見ても分かりにくいってことも言われてますので、やはり事前にそういうことも分かりやすい情報の提供を、市の管轄ではないのかもしれませんけど、実際下関市で困っているので、その情報もお願いしたいなと思っております。
 次に、災害が起こったときに防災危機管理課が情報収集して、その後、組織としての対応はどうなっているんでしょうか。
○総務部長(笹野修一君)
 災害に備えて防災危機管理課の準備といいますか備えはどうかという御質問でございます。
 大雨や台風などでの多数の災害に関する問合せの電話がかかると、こういったとき、電話が集中をいたします。そうしたことから、庁内のほうから各課から情報整理員ということで職員を参集しまして、問合せの対応に従事しているところでございます。
 また、近年浸水被害の発生が懸念される、先ほどありました貴船町や新地西町、こういったところにおきましては、自治会長や民生委員の方と、災害ごみや災害ボランティアに関する情報の共有を図っているところであります。
 今後につきましても、災害への備えといたしまして、過去に浸水等の被害を受けた地域を中心に、迅速に災害ごみや災害ボランティアに関する情報を双方向で共有するとともに、市民生活の復旧・復興に努めていきたいと考えております。
 以上です。
○坂本晴美君
 今、質問に全部答えられたのかなと思うんですけど、災害ごみへの対応というのも、今言われたように、どうなっていますか。もう一度、災害ごみについてお願いします。
○総務部長(笹野修一君)
 まず、市民の方あるいは市の組織のほうからいろんな連絡をいただきます。そうした中で、災害ごみとか災害ボランティアに関する情報というのが入ってまいりますので、こちらのほうで集約することもありますし、特に災害ごみについては自治会の方、民生委員の方のほうが先に情報を把握されておられる場合もありますので、双方向で共有するという形で体制を整えるということでございます。
 以上でございます。
○坂本晴美君
 今、総務部長が、社協とかいろいろ、自治会長さんたちとって言われたんですけど、現実はそうなっていなかったなっていうところです。
 今回、聞き取りのときに災害ごみのことに関して聞いたときに、事前に環境部も準備をしておられたっていうことはお聞きしました。でも、私が実際現場に行って、祭日だったので、危機管理課というか市役所に電話をかけると、いや、今日の収集は赤のごみの燃えるごみの収集で、ちゃんと稼働してますっていうふうな、ちょっと勘違いがあったりして、いや、そうじゃないんですっていうことで、災害ごみについての対応っていうことで、環境部と連絡がついてからは、準備をされてたので、本当にその日にちゃんと収集をしていただきましたが、自治会長さんたちにちゃんと分かっていないっていうことですね。
 電話のことも、私、昨年も聞いたんですけど、電話の応対というのはすごい大変と言われました。平日だったらいろんな部署が開いてるので電話はかけれると思うんですが、祭日の場合は警備員さんが取って、それから危機管理課に行くのか建設部に行くのか分かりませんけれども、もう四六時中、10人いるのを13人に増やして電話対応してますって言われるんですけど、大変なのも分かるんですけど、毎回大変じゃないですか。でも、その電話がつながった人の数ですよね、去年言われたのも。この電話一本がつながらなかったときに、甚大な人からの連絡だったらどうするのかなっていうふうに思います。平日はいいと思うんですが、祭日対応はやはり電話がつながるようにしておくことが1つだと思います。
 それから、災害ごみの捨て方なんですけれども、若い人から、大きな冷蔵庫とかもぬれてしまったので捨てていいですかって言われて、私それは分からないなと思って環境部にかけましたら、リサイクルをする分には駄目ですよっていうことでした。市民にそれが分かってませんよねって聞き取りのときにお聞きしたら、皆さん、ここにはないんですが、「しものせきごみ百科」っていう、こういうものが、●後ろ●も見ていただきたいんですけど、全戸配布されているそうです。この中にちゃんと災害ごみについてありますということで、私も調べました。
 そしたら、これ結構厚いんですけど、46ページ目に、災害ごみが出たらどうしたらいいでしょうっていうんがあるんですけど、これは分別しか書いてないんですね。リサイクルとかなんとかっていうのをじゃあ日頃から皆さんがこれを理解するかなって思います。だって、燃やせるごみと分けてなんか出しませんよね。今回言っていただいたのは、リサイクルのものだけは別に出してください、あとはいいですよということだったと思うんですね。やっぱりそういうごみの捨て方一つでも、簡単に分かりやすくが大事だと思います。
 今回、私は、地元貴船ですので、自治会長さんが、いや今回はねって、社協に直接、去年教えてもらったから電話をかけて、必要なボランティアが要るときには連絡を自分がしたと。今回、環境部の電話番号も教えてもらったので、今度は市役所にかけずにそっちで、最終は環境部と調整しないといけないわけですから、調整をしますよっていうふうに言われました。
 言われたのが、やっぱり市役所にひっきりなしに電話がかかってくるということもそうなんですけれど、社協と環境部の連絡先だけは徹底して、みんなに教えなくていいと思うんです。実は自治会長さんが、ごみを捨てる場所とかも、いつ、私は場所さえ指定してもらったらいいですねと言ったら、自治会長さんが、それは困りますって言ったんですね。それはなぜかというと、いつでも置いていいよってなると、他の町の人から、何でもいいごみが出てくるっていうんですね。これ幸いと出てくるので、ちゃんと日にちと時間を指定してもらったほうがいいということも逆に教えていただいたんですが、やっぱりそういう対応、社協と環境部とそういうところの連絡先をきちんと分かってもらえば、危機管理課にかかる電話は減ってくるのではないかなと思っております。
 次に、避難所についてです。
 避難所はどのタイミングで開設されるのでしょうか。
○総務部長(笹野修一君)
 避難所の開設のタイミングについて御説明をいたします。
 このたびの8月9日土曜日に行った避難指示の例について御説明をしたいと思います。
 鹿児島県霧島市に大雨災害をもたらせた雨雲が、9日からの3連休に北上し、大雨を降らせる可能性が高いということを、前日の8日金曜日に気象台から情報提供を受けました。3連休のうちに避難所開設を行う可能性があることを予測しまして、3連休中での速やかな対応を行うため、避難所開設担当職員に対しまして、8日金曜日のうちに事前に予告を行いました。
 9日土曜日16時20分に発表されました大雨注意報の時点では、翌朝の10日日曜日の朝に大雨警報、土砂災害警戒情報の発表に発展するということが気象台より予測をされておりました。しかしながら、その後、気象台の予測が早まりまして、9日の21時40分に発表された土砂災害警戒情報によりまして、土砂災害の危険が高まったため、9日の23時30分に、市内全域の土砂災害警戒区域にお住まいの方へ避難指示を発令いたしました。
 以上でございます。
○坂本晴美君
 規則は分かるんですけれども、今回も前日に担当者に鍵をちゃんと渡されて準備をされてたと思うんですが、実際は22時に連絡が行って、開所されたのは23時30分です。本当に市民に寄り添った開所の方法なんでしょうかって。
 人員も要るとは思うんですけど、一番思うのは、高齢者が今、天気が悪くなくても夜出かけるのは減らしているんですね。何でかっていうと、夜になると、私たちも皆さんもだんだん年取ってきて老眼になってくると夜の信号が見にくくなったり字が見にくくなったり、そういう判断、目の視力も落ちてきます。それから、じゃぶじゃぶとした大雨が降る中で、長靴を履いたとしても、筋力が弱った高齢者が雨の中出ると思われますかということなんですね。
 やっぱり明るい時間、全部の避難所とは言いませんけれども、大体避難が多いところは早めに開けて、明るい時間に行って、雨が来なかったね、それがなかったとしてもいいじゃないですかっていう話です。一番は、高齢者が多いですから、そういう避難所に行く人も高齢者が多いと思います。そういうところにしっかり行きやすい時間に開所していただければと思います。気象庁の判断を待つっていうのもルール的にはあるかもしれませんけど、市民の方のことを考えて、そこもお願いしたいと思います。
 続いて、家が被災して帰れないとき、市営住宅に入るまでどのぐらいの期間を要しましたか。
○建設部長(伊藤隆君)
 8月の豪雨災害発生から市営住宅への入居までに要した時間につきましては、災害発生から、最も早い方で3日、遅い方で9日となっております。
 市営住宅への入居申請は全部で5件ありまして、いずれの場合も、住宅政策課へ相談をいただいてからは3日以内に入居できております。
 以上です。
○坂本晴美君
 短期間で入れていただいてということなんですけれど、私がちょっと申し上げたいのは、この3日間とか、市営住宅に入るまでの期間です。
 避難所には毛布が配付されて、お水とか配付されると思うんですけど、それ以外のものってないと思うんですね。以前から、DVの人のためにとか災害のときに市営住宅に何とかすぐおれるところをっていうことも申し上げましたけど、ここを考えると、そのために開けておくっていうのはなかなか市営住宅も難しいというんであれば、この3日間とか9日間とか、国民宿舎とかホテルまでとは言いませんけど、お金でそういうところの支援をするということは考えられているでしょうか。
○総務部長(笹野修一君)
 6月の議会のときにも、火災の件で同様の御質問をいただいたかと思います。その後、関係部局が集まりまして協議を今開始しております。ただ、今まだ結論は出ておりませんけれども、庁内での内部での協議のほうはさせていただいております。
 以上でございます。
○坂本晴美君
 ありがとうございます。1年はあっという間ですので、総務部長、去年も私申し上げたと思うんですけど、来年の7月には何かが進んでいてほしいなと思います。
 今後の対応について、ありますか。ないですか。はい。
 最後に、私からは、現場の自治会長さんがすごく頑張っておられます。雨で浸水すれば、自分の町内の空き家住宅のところにもちゃんと連絡を取って、お宅の持分がぬれてますよとか、独り暮らしの高齢者の人には家族に連絡を取ってあげたりとか、それから通行止めをしないと、●カ    なんか●特にそうなんですけど、車が突っ込んでいくと、その雨の水がばあっと入っていくらしいんですね。通らなければ浸水しなかったのにっていうところに入っていったりするところもあるので、通行止めを自治会長さんが雨の中立てたりします。いろんな文句も来るそうです。でも、やっぱり自治会長さんがすごく頑張っていただいて地域って支えられているんだなって、災害のときには特にそう感じております。
 最後に、自治会長さんの言葉を伝えます。避難所が開設できないと言われるのは分かります。頭では分かります。でも、私たちは、目の前で困っている町内の高齢者をそのままにはしておけません。困っている人から私たちは逃げれないんです。断れないんです。結果、避難所でない町民館をいつも早めに開けております。
 雨の中、暗闇の中、これは菊川の自治会長さんでしたけど、高齢者を連れて避難所に行く、この人がもしこけたらどうしよう、自分も70代で、どうしようと思いながら避難する怖さが本当に分かってもらえていますかと伝えられましたので、そこはしっかり伝えていきたいなと私は思っておりますし、被災というか災害が多い自治会長さんの声を実際に聞いてくださいと言われました。僕たちが何を必要としているのか、私たちが何を必要としているのか、被災したところの自治会がどうやって市民というか町民を、自分の自治会の人たちを守っているか、どういうことをしてほしいかを直接聞いてほしいということも要望しておきます。
 それでは、次の質問に入ります。
 タブレットを御覧ください。
 〔説明資料を議場内ディスプレーに表示〕
○坂本晴美君
 自然動態の動向です。本市のです。国民調査ですけど、有配偶率です。
 人口は減っているんですけど、これは本当にうれしいなと思ったのが、本市の場合、結婚する率が減っているわけではないということです。これを見ていただいたら分かるように、減ってないということです。ただ、子供を増やすという要因でいくと、仕事と子育ての両立の困難さ等が出産を諦めたり子供の数を減らす要因と考えられているということです。
 先日、お産で里帰りしている近所の28歳のママに話を聞きました。彼女は、地元の進学校を出て、大学を出て、大企業に勤めています。1人目を産んで2か月ぐらいですが、悩んでいるのは何と2人目のことでした。子供はかわいくて大好きなので産みたい、きょうだいがいないとかわいそうだし、ただ自分のキャリアを考えると、預かってもらえる、子育てを手伝ってもらえる環境が整わないと産めないな。休んでる間も、同期の男性はどんどん前に進んでいる。すごいなと思いましたが、そういう、本当は女性ってやっぱり大変なんだなと改めて感じました。
 女性は、職場では男並みに、家庭では専業主婦並みに家事・育児、まだまだ日本はそういうところだと思っております。正社員である場合に、仕事との両立が難しいと言われてます。子育てをしっかりと応援することが、少子化にも大きく貢献できるのだと思います。
 そこで、放課後児童クラブについてお尋ねします。
 今回は入会要件についてですが、タブレット、これが本市の入会要件ですが、ア、イ、ウとかいろいろ条件があるんですが、クの件についてお尋ねします。
 クは、特に市長が必要と認める状態にあること、ア、キのほかに、特に市長が必要と認める状態にあることっていう項目です。クは今までにどのような案件があったのでしょうか。
○こども未来部長(栗原紹子君)
 今議員が御紹介いただいたホームページの内容ですが、これは保護者の児童クラブの入会の御案内にも記載している内容で、下関市放課後児童クラブの運営に関する条例の第2条にも記載している内容と同じものです。
 御質問いただきました、特に市長が必要と認める状態にあることを適用した実績でございますが、過去5年間において確認したところ、市長が特に必要と認める者として特別な事情を勘案して入会を決定した実績はございませんでした。
○坂本晴美君
 私も児童クラブ、ここまでしっかり読んだことが、すいません、ないんですけれど、ある保護者の方から、クが該当するのはどのような場合ですかという御質問があったからです。この方は、ここにある同居家族の介護ではなく、余命3か月と言われた親の看病に毎日通うために、子供さんを預けるところがないので児童クラブに入れてほしいと希望されました。でも、かないませんでした。この要件に該当しない、同居家族でもないですし仕事をしてるわけでもないわけですけれども、そういう要件に該当し、クに当たらないと言われました。そのことの対応がよかったのか悪かったのかは別として、改めてこの要件を見ると、今の時代に即してないのではないかと感じます。居宅外で労働することを常態としている。
 今、リモートワークが多いんですね。じゃあ、家にいるからって子供の世話ができるかというと、それこそ大変なんですね。子供が映り込まないようにするとか、そういうこともあります。
 それから、育児休業中は児童クラブを御利用できませんって一言ではねてしまうと、子育てとかお産というのは人それぞれ違うんですね。妊娠中または出産後間もないこと、出産予定月の前の月からって言いますけど、出産前に仕事を休んで家にいる人というのは、危ないので家で安静にしててください、横になっていてくださいっていうときに、子供たちがばあっと帰ってくるとどうなんだろうかっていうことも申し上げたいなと思います。
 それから、同居の親族を常時介護しているって、でも離れたとこできょうだいが交代で介護に行く場合だってあります。たまたまこの私に聞かれた方は、親の最期の介護と、子供さんが少し発達障害ではないですけど、放課後デイサービスには行ってない、行かない子だけど、やっぱりじっとしておれなかったり病院に連れていくことができないっていうことでした。
 いろんな部分を見ていくと、今の状態でこのままでいいのかなと。待機児童を減らしてくださいと言いながら増やすような話をして申し訳ないんですけれども、ここもやっぱり要件として変わってきてるのではないかなっていうふうに思っております。
 今回の要件について、今後、条例もあるってことですけれども、検討はしていただけるのでしょうか。
○こども未来部長(栗原紹子君)
 放課後児童クラブの入会要件の見直しについてのお尋ねですが、昼間御家庭においてお子さんを監護できない事情といたしましては、保護者の就労、御家族の介護など様々ございます。保護者の働き方につきましては、以前に比べ多種多様になってきている実情があるかと思います。また、親族の介護につきましても、家庭の事情により別居での介護をせざるを得ない状況があるかと思います。
 このたびの議員からの御質問も踏まえて、放課後児童クラブの入会要件の時勢に応じた見直しについては、先進市の例なども参考にしながら柔軟に検討してまいりたいと考えております。
○坂本晴美君
 ありがとうございます。大変な待機児童のことに取り組んでいただきながら、さらに厳しいことを申しましたけれども、働く人たちのためにぜひ検討を早めにお願いしたいなと思っております。
 次に、待機児童の現状についてお示しください。
○こども未来部長(栗原紹子君)
 それでは、過去3年間の待機児童数についてお答えしたいと思います。
 いずれの年度も5月1日現在の人数になりますが、令和5年度が96人、令和6年度が217人、令和7年度が86人となっております。令和6年度に比べて令和7年度の待機児童数が大きく減少した要因といたしましては、支援員の欠員を抑えることができたこと、また小学校の協力の下、小月児童クラブと川中西児童クラブでそれぞれ広い教室への振替、タイムシェアの拡充を行うことで定員の増員ができたことによるものでございます。
○坂本晴美君
 ありがとうございます。本当に大変な中、令和6年が増えたのも支援員さんを守るための増員だったということも理解をしております。
 それでは次に、民間委託と市直営の支援内容等についてお尋ねしていきたいと思います。
 民間がシダックスと決定しましたけれども、市直営と支援内容の違いはあるのでしょうか。
○こども未来部長(栗原紹子君)
 市直営の場合と民間事業者による運営における支援内容の違いについてのお尋ねですが、発達段階に応じた主体的な遊びや生活が可能となるよう、子供たちの健全な育成を図って保育する役割を担うのが支援員や補助員であることから、公営でも民営であってもその保育内容に大きな違いがあるわけではございません。
 一方で、民間事業者による運営に当たっては、全国で積み上げてきた事業実績を生かした特色のある活動プログラムや多様な年間行事、イベントが実施されることが期待できます。具体的なところでは、全国各地の児童クラブをオンラインでつないで施設間交流や共同イベント等を実施するといった例が挙げられます。これによって、本市の子供たちも、自分たちのクラブだけでなく全国各地の同年代の仲間と交流する機会が得られ、視野も広がり、様々な体験を通してさらに充実した学びや成長につながっていくものと考えております。
○坂本晴美君
 それでは、職員の処遇の違いはあるでしょうか。
○こども未来部長(栗原紹子君)
 職員の処遇の違いについてお答えします。
 委託先の職員の処遇につきましては、委託先に勤務する職員が安心して働ける環境を維持するため、契約の仕様において、継続雇用となる支援員等について、直営で任用される支援員等の給与や勤務日数、勤務時間などの水準と同等となるよう定めることとしておりますので、処遇面に大きな差は生じません。
○坂本晴美君
 安心しました。
 それでは、そうはいっても半分が公設公営になるわけですから、採用が偏った場合、こっちに行きたいとかというのがあふれた場合にどのような対応になりますでしょうか。
○こども未来部長(栗原紹子君)
 職員の継続雇用についてお答えします。
 職員の継続雇用につきましては、まずは本人の希望を確認した上で、直営もしくは民間委託先、いずれか希望の勤務先で従事できるよう最大限配慮してまいります。職員の希望が一方に偏った場合も想定して、再度希望が聞けるようにするなど、雇用手続のスケジュールを調整し、万全を期して円滑に継続雇用ができるよう努めてまいりたいと思います。
○坂本晴美君
 ありがとうございます。しっかりその思いが支援員さんたちに伝わるといいなと思っております。
 もう一点、障害のある子供たちへの支援は市と民間では対応に違いが出るのでしょうか。
○こども未来部長(栗原紹子君)
 障害のある子供、特別な支援を要する子供に対しては、民間事業者である受託候補者においてもしっかり対応いただけることと期待しております。小学校や放課後デイサービスなどの関係機関との連携を図ることはもちろん、受託候補者においては、専門的知見を有するスタッフによるサポート体制が整えられており、支援員や補助員への助言や直接支援、ノウハウの共有などにより現場をフォローし、子供のケアや質の向上だけでなく、現場職員の心理的負担や孤立感の軽減にもつなげている実績も備えていることを確認しております。
○坂本晴美君
 ありがとうございます。
 それでは、質の担保はどのようにしていくのでしょうか。
○こども未来部長(栗原紹子君)
 委託先の事業者にあっては、支援員や補助員の指導助言等を専任で行うエリアマネジャーといった責任者を配置するなど、組織体制が確保され、広く全国で積み上げてきた事業実績によるノウハウを生かした人材育成の取組、バックアップ体制などが整っており、安定したクラブ運営が実現できるものと期待しているところでございます。
 一方で、本市といたしましても、委託者であり事業の実施責任者として、業務の履行確認を着実に行ってまいります。子育て政策課内に配置する教職経験を有する相談員の知見も生かしていくことに加え、学校関係者や保護者の声から得られる評価なども踏まえた業務改善を促し、委託先事業者による安定したクラブ運営を確保してまいります。
○坂本晴美君
 そうやってしっかり見ていただくことも大事だと思います。
 これから民間が増えていくのかどうかはまだ今後だと思うんですけれども、東京のほうの児童クラブを視察させていただいたときに、1つの区に何社かの民間が競ってというか、委託をされていました。厳しいなと思うのは、何か月に1回かチェックに来て評価がされるという、その評価が悪い場合に次の契約に至らないというぐらい、そういう基準をしっかり見ていくっていうところがあるというところを聞いて、すごいなと思いました。だから、全部が全部、こうやって頑張ってやってるんだから次もあるよということはないということでした。それぐらい、向こうは業者も多いのかもしれませんけれども、民間に委託して民間の質を上げていくってことも大事ですし、やっぱりちゃんと見てますよっていうところが大事なのかなと思っております。
 続きまして、最後の質問になりますが、待機児童ゼロに向けて、今後の対策はどのように考えておられますでしょうか。
○こども未来部長(栗原紹子君)
 待機児童の解消に当たりましては、支援員等の確保及び場所の確保、この2つの量的拡充が必要であり、支援員等の確保につきましては、民間委託の拡充により、クラブ運営の安定化を図ってまいります。
 一方で、場所の確保につきましては、引き続き市として取り組んでいく必要がございます。そうした中、待機児童が多く発生している安岡小学校の児童クラブにおいて、教育委員会と連携し、現在計画しております安岡小学校校舎を増築する中で、児童クラブの教室を確保する予定としております。また、豊浦児童クラブでは、豊浦小学校の協力の下、余裕教室を1室追加して利用させていただく予定となっております。
 しかし、面積不足により待機児童が生じているクラブはほかにもございます。待機児童対策については、あらゆる手法を検討し、引き続きこれに取り組んでまいります。
○坂本晴美君
 ありがとうございます。部長が一生懸命やっていただくという思いは伝わってまいりました。
 今回、岩国市を視察させていただきました。児童クラブが、公設公営が13、公設民営が15、民設民営が2施設、運営形態や運営主体が幅広く、さらに施設も空き教室だけではなく、場所的に、いいのか悪いかは別ですが、学校の近くであれば、元銀行だった建物、お金もかからないからというので、そこにちょこちょこ手を入れて、そこであったり、ちょっと古いんですけど空き家を確保して、そこを学校から近いところで児童クラブとしてやっているということでした。待機児童ゼロを目指して、あらゆる方法を模索して実践されているんだなということも分かりました。
 1つ思ったのが、これだけ運営形態がばらばらで、何か課題はとお聞きしましたら、いろんな手続があって、そうですよね、民設民営、公設民営とかいろいろあるんですけれど、行政が大変、僕たちが大変なんですけど、あちら側は出すほうなので、そこまでではないというふうに言われておりました。それ以外にも、極端に民設だから駄目だとかということではないというお話でした。
 それから、岩国市では、放課後児童健全育成事業補助金を今年から造成されています。それはなぜかというと、民設民営でずっと長く子供たちのことを見てきてくださったところにも補助がちゃんと行ったほうがいいだろうということで、今年から実施されています。
 もう一つ私が思ったのは、何よりも、民設民営が立ち上がるときに、市の子供、多分、うちだったらこども未来部から見ると、ちょっと危なっかしいかな、これで大丈夫かなというところに、何度も何度も話合いをして指導助言をして一つのクラブを立ち上げたという経過もお話ししてくださいました。こちらが頑張って指導していくしかないのかなというところも一つ、民設民営を育てていくというのも一つの方法なのかなと思いました。
 最後ですけど、このタブレットにレノファのこと、これは映らなくてもいいんですけど、これですね。レノファ学童クラブの募集チラシなんですが、ここに、1日保育、送迎、夜7時までという特性があります。本当は4月に開設したかったのが、なかなか整わずに7月に開設されましたが、20名ほどですが入っておられます。送迎があるので、いろんなところの子供たちを、入れなかった子供たちを集めてきたというか、入れなかった子たち、弟は入れたけどお兄さんが入れんかったという子たちもここにレノファクラブに入れていただいているそうです。サッカー教室が無料というんで、サッカーの選手というか、集めるのかなと思うと、これは全然別で、この学童に通っている子たちのサッカー教室をしているというふうに言われました。
 私は送迎にすごい魅力を感じて、あふれて、前も、文関は空いてるけど名陵がいっぱいといったときに移動手段がない、そのときにこういうふうに送迎してくれると安心だなっていうところもいいなというふうに感じました。
 それから、岩国に別の民間で、1万5,000円クラブ費を毎月、児童クラブの費用を払って、月謝を払って、夏休みはたくさんの体験事業を組むことで5万円ぐらいかかるらしいんですけど、初め、そういうところが成り立つのかな児童クラブとしてって言いましたけど、全部定員が埋まったそうです。一番思うのは、みんながこのお金は出せないと思いますけど、出せる人がそこに行ってくれれば既存の児童クラブの枠は空くし、いろんな選択肢が今からはあってもいいのかなと思っています。
 本市も来年度から民間委託が始まります。子供のことだからこそ本当に慎重に大事に考えていただいてスタートしてるんだと思いますが、そこは先ほど部長が語ってくれた熱い思いを持って、待機児童ゼロに向けてさらに取り組んでいただいて、保護者が安心して働ける町、最初にありましたように、若い人たちが子供を希望を持って産み育てる町になるようにお願いしたいなと思っております。いろんな民間というのはハードルも高いと思いますが、何とかそこを育てていただいて増やしていただければと思います。
 以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
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